「変わってないなこの場所も」
僕は4年ぶりに静岡県沼津市に来ていた。車で沼津ICまで来たけど変わってない。
そういって南の方へ車を走らせた
松浦果南には一つ上の兄がいた、兄の名は松浦柊人、彼は妹の果南を助けるために自ら荒れ狂う海に飛び込んだ、果南は助かったが兄は陸に上がることなく、柊人の遺体が上がることなく葬儀が行われて4年がたとうとしていた。
「午後も見守っててねお兄ちゃん」
そういって仏壇に手を合わせ1階へ向かった、家はダイビングショップを経営をしているため家は店舗兼住宅となっている。
午前中の客の対応が終わりそろそろ昼の休憩に入ろうとしたとき
「すいません、予約入れてないんですけど潜れますか?」
「あ、はい問題ないですよ、そこにある紙に名前と身長を書いてください」
「書き終わりましたよ」
男の声に反応し紙をひょいと取り名前を確認した、
「えっ」
という短い驚きが口から出てしまった
「どうかしました?」
「あ、いえすいませんお客様の名前が知り合いにとてもよく似ていたので、しかしその子はもうこの世には、、、」
「そう落ち込むなよ果南」
いきなり自分の名前が呼ばれ驚く、なぜ客が私の名前を知っているのか、もしかしてストーカーなのかとも一瞬思ってしまった、しかし次の一言が確信を得た
「4年も見ない間に兄貴の顔を忘れるなんて兄ちゃん悲しいなぁ・・・」
「え、嘘、お兄ちゃんは4年前に私を助けてそのまま海に流されて死んだはずじゃ」
「それがうまく生きてたんだよな流されたけど」
「じゃあなんでもっと早く、かえって来なかったの?大変だったんだよこっちは」
ものすごく質問攻めにされそうだ
「ごめんな流された衝撃で記憶をなくしてな、記憶が戻ったのも3か月前なんだよ」
「3か月何やってたの?」
「受験勉強をしてたんだよ、大学の」
「そうなんだ、で納得できるわけないでしょ、いったいどこに流されたの?」
そのまま俺は今までのことを洗いざらい果南に話した
~~~~柊人の過去~~~~~
俺が流されたのは中3の秋だった、台風で波が時化るなか学校に登校中に果南が海に落ちてしまいそれを助けた。そのまま波に流され気づいたら砂浜で倒れていた、その時には自分がどこから来たのか名前すらわからない記憶喪失になっていた2~3日さまよっていると不意いにめまいがし倒れてしまった、俺が起きるとそこは病院だった医者に名前などを聞かれたが何もわからなかった、退院した俺は県内の孤児院「こうのとり」に連れられてきた、名前がわからないと困るので理事長の名字を借りて「竹島 康貴(たけしま こうき)」という名前をもらった、中学校はこうのとりから一番近い中学校にした。どうにか一般教養だけはあったらしく昔の俺は相当頭がよかったらしい、定期テストではALL90点台を取りいきなり学年1位になった、学校の特例でどうにか高校に進めることになった、高校は私立ではなく公立に行きその学校の特待生制度を利用して学費を安く済ませたのだ。高校でも頭はよくテストはほとんどが学年1位という結果になった、それで大学をどの学校にするか迷っているときに沼津の特集がTVでやっていた、それを見た後急に頭が痛くなり倒れてしまった、2日間も寝ていたらしくもう少し寝ていたら病院へ行こうか検討していたところらしい。起きたらひょんなことに記憶が戻っていた、名前住所年齢、何もかもが思い出すことができたのだ。そのままこうのとりをでて沼津に帰りたかったが受験が控えていたので急きょ進学先を変更し静岡県の静岡大学に進学することにした。受験も終わりようやく内浦に帰ってくることができたのだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「よかった、よかったお兄ちゃん生きてたんだね」
「ああ、もうどこにも行ったりしないさ安心しろ」
「うん、ねぇ、今からどこか行かない?お兄ちゃんがかえって来たってことで」
店の方をいいのかよと聞くと今日はあまり人が来ないから問題ないと言って今日は店を閉めた
果南に目的地を聞くとノープランという答えが返ってきた
「仕方ないか、じゃともかく車を走らせますか」
「お兄ちゃん車なんていつの間に買ったの?」
車はバイトを一生懸命にやれば簡単に手が届く、免許は卒業と同時に取っておいて正解だった
「へぇ、やっぱすごいねお兄ちゃんは、ねえこのまま沼津行こうよ」
果南の要望に応えて沼津へと走らせた。
4年ぶりに見る沼津なつかして仕方ない、少し涙が出そうになったがこんな場所で兄貴が涙を見せることなんて恥ずかしい、目から出そうになった涙を拭いた
「あれ、お兄ちゃん泣いてた~?」
エスパーかよ今ちょうど思ってたところだぞ、そうゆう勘の良さは果南には敵わない、痛いところをついてきて返答に困っていた時「果南さ~ん」と呼ぶ声が聞こえてひとまず返答に困らなくて済みそうだなと思いながら声のする方を向いた
「あ、ダイヤ久しぶり」
声の主は黒澤ダイヤ、いわゆる幼馴染というやつだ、内浦では名家でかなりでかい屋敷に住んでいるのを覚えている
「久しぶりですね、あなたが休学してもう3か月ですよ、それでいつ頃学校に戻ってこれるのですか?」
「あと1か月くらいだって」
「そうですか、先ほどから気になっていたそちらの殿方はどちら様ですか、はっ、まさか果南さんに彼氏が」
そんな妄想をさっきからしていたのか、というか後でこいつらにも俺の蘇生話をしなくてはいけないのかやれやれだぜぇ
「こんにちは、ダイヤお嬢様、それとルビィお嬢様」
「あなた一体どこで妹の名前を知ったのですか?」
お嬢様に対する突っ込みよりも妹の名前を知っていることに関しての方が重要なのかい。さらに、殺意の波動が出てきてるよこのまま返答を誤ると俺は確実にBADENDの方へ行きかねない、そこで昔に使った呼び方を使ってみることにした
「僕のこと忘れちゃったの、ダイヤお姉ちゃん」
上目遣いができないのはしかないことだが、これは俺が小学生の頃に使ったてたダイヤを呼ぶときによく言ったものだ
「この呼び方は確かあの人しかいないはず、しかしあの人はもういないでは誰なんでしょう?」
惜しい合ってた
「答え合わせだ、俺の名前は松浦柊人だ」
「何言ってるのですか、あの人は3年の時に死んでいますよ、嘘を言うのはやめていただけますか」
「ダイヤこれは本当のことだよ、私も2~3時間前に知ったんだけどね」
「柊お兄ちゃん?だよねやっぱりそうだよ、さっきの呼び方は」
「ルビィが嘘をつくとは思えない、じゃあ、質問してもいいですか?」
「いいぜどこかでも来い」
こんな勢いよく言っていいものなのか、質問は一問一答形式にやってきた
「私の誕生日は?」
「1月1日」
「正解ですでわ次、私は黒澤家で何女になる?」
「長女だ」
「っ正解です、ではラスト行きますよあなたが『ダイヤお姉ちゃん』以外で初めてあだ名で呼んだ名前は?これが答えられればあなたを松浦柊人として認めます」
「最初のあだ名は・・・モース硬度10(テン)だろ、ちなみにルビィはモース硬度9(ナイン)」
「認めるしかありませんね、これは私たちぐらいしかわからないのですから」
ようやく認めてくれたモース硬度なんて懐かしい記憶を出してきた
「おかえりなさい柊人さん」
「こちらこそただいま、ダイヤ、ルビィ」
そんな簡単な挨拶をあってから10分後にようやく挨拶をした
果南が立ち話もあれだからと言って喫茶店へと向かった、それぞれ好みのドリンクを買って会計はというと俺に全部回ってきた、あいつ今俺が金を持ってるからってうまく払わせたな、なんて思いながらお金を出した。
「そういや、今日なんで沼津に来てるの?」
「ルビィの進級のためにいろいろと揃えていたのですわ。で、果南さんたちは?」
「ノープランだけどお兄ちゃんが帰ってきたからお祝いみたいな感じでこっちにきったて訳」
進級かそういや大学生だともう世間からは大人かひとまずここは大人の対応をしないとな
「そういば、今進級のためにって言ったろ、まだ買い物をする予定があるならルビィのために進級祝いを買ってもいいか?一応昔からの付き合いってもんだし」
「よろしいのですか?あまりお金を持ってないように見えますが」
おいおい、こう見えてもバイト結構やってたんだぞ貯金もそこそこあるしじゃなきゃ車なんて変えないぞ
「大丈夫だよ、お兄ちゃん車買えるほどお金持ってるから」
「そうなのですか、ならお言葉に甘えさしてもらいましょうねルビィ」
「うんありがとう柊お兄ちゃん」
久々にルビィの天使スマイルを見れたやっぱリ地元に帰ってきたという感じがある
とりあえずショッピングモールの中に入り文房具などが売っている店をあたった。
「そういやノートとかいいのか?」
「そういえばまだでしたわね、では柊人さんからの入学祝はノート20冊くらいにしてもらいましょうか?ねルビィ」
おいおい冗談だろ20冊って買えるけど、問題ないけど、
「ノートって買い置きしても問題ないからね、あって損はなと思うよ」
「やっぱり20冊は多すぎましたね10冊にしてもらいましょう」
「柊兄ちゃんこのノートにする」
昔はノートなんてどれも一緒だと思っていたが今では科目や用途に応じてノートが別に売っているらしい。
「はいよ、じゃあちょっと買ってくるよ」
そういってレジに向かいつつリボン売り場に行き可愛げなリボンを1つ買ってレジに行った、
ノートの右端と左端にリボンをつけてちょっとした装飾を加えた、
「お待たせ、はいこれ入学祝い」
「すごい、いつの間にこんな装飾を?」
「それは・・・企業秘密だ」
そういってルビィにプレゼントをした、
「では柊人さん、あなたが流されてからの経緯についてでも話してもらいましょうか?」
そろそろかと思ってたけどまあいいか、さっき果南に話したのとほとんど同じことをダイヤたちにも話した、
「なるほど、中3の時のあなたはとても幸運で運よく助かったというわけですか」
「まあどうであれいいじゃない生きてたんだしね」
「ルビィは柊お兄ちゃんが生きてるだけでうれしかった」
「では、私たちはそろそろこれでお暇いたします、今日はあなたが戻ってこられただけでうれしかったですよ、柊人さん」
「そりゃよかった、何なら送っていこうか?俺らもやることってそれと言ってないし」
「うんそうだね、私もそろそろ帰って明日の準備しなきゃいけないから」
「では、お言葉に甘えさしてもらいましょう、今日は1日歩いてへとへとなので」
「車取ってくるからロータリー辺りにでもいてくれ」
そういって車を取りに行った、今日は香川県から高速を使って3時間ぐらい走らせて車も疲れてるんだろななんて思いながらエンジンを入れた、エンジンのいい音とともにアクセルを入れて駐車場をあとにした目的地のロータリーまでは5分もかからずに行ける
「はいよ、お待たせ」
「お兄ちゃん遅いよ、来なかったらバスで帰ろうとしちゃうところだったよ」
「悪かったな、エンジン暖めるのが割とかかってな」
3人を車に乗せて内浦の方へ走らせた、道は変わっておらずバスで通った道を思い出しながら走っていると黒澤家の屋敷に着いた。後部座席を見ると2人はぐっすりと寝ておりとても寝顔がかわいかった、起こすのがもったいなくなってしまい、少しエンジンを止めて3人の寝顔を見ていた
よく見ると、果南も一緒に寝ており三姉妹のように寝顔が可愛かった。
「ん、はぁぁ~寝てしまいましたわ、今どのあたりを走って・・・もう家の前じゃないですか」
「あ、おはようよく寝てたね」
「なんで起こしてくれないのですか?」
「だって一日歩いて疲れてんだろ、疲れてるときに寝ないのは体に悪いぜ」
「そうですか、わざわざ気遣いありがとうございます、では」
そういってまだ寝ぼけまなこのルビィを起こして、家の門をくぐっていった、その姿を見送り俺は黒澤家を後にした。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
家に着いたはいいものの果南もぐっすり寝ておりなかなか起きないためお姫様抱っこをして家の中に入れた、どうにか階段を上がり果南の部屋の扉を開けてベットに寝かせた、その時果南から寝言が一つこぼれた
「お兄・ちゃ・・ん」
一体どんな夢を見ているのかと思った、最後に果南の頭をなでて部屋を後にした、親が残していれば隣が俺(柊人)の部屋になっているはずだが、そう思い中に入ると部屋は当時と全く変わっておらず、服なんかも当時のままだった、
「懐かしいな俺の部屋・・・何も変わってない」
これも家族の愛なのだろう、死んでもいつか帰ってくると信じていてくれたからこうやって 残してもらえたのだろう。
俺は窓を開けて空気の入れ替えをした、ひさびさ自分の布団に入ると疲れからか寝てしまった、布布団に入るとかび臭さなどはなくお日様の匂いというやつがあった、入るとついうとうとしてしましい疲れからか寝てしまった。
起きてスマホの時間を確認すると夜7時だった、眠気の残る気分を残して階段を下りると果南が夕飯を作っていた
「あ、お兄ちゃんようやくおりてきた、上で何してたの?」
「ああ、布団に入ったら寝ちゃってさ」
「夕飯できてるから食べて」
昔は親が作ってくれたが今は妹が作ってくれるなんて、うれしいぞ兄貴は
「うまいなこれ、よくできてる」
「ほんと?よかった~味が合うか心配だったっけどあってよかった」
本当にうまい、よくできているこんなこと言って兄バカというやつかな
「ご馳走様、本当においしかったよ」
「そんなに言わないでよ照れちゃうよ~」
「洗い物は俺がやっとくから、明日の支度しとけよ」
「大丈夫お兄ちゃんが寝てる間にやってあるから」
「それよりお兄ちゃんはいいの?大学とか一回見に行くとかさ」
「それは大丈夫、もう場所はわかってるから」
「そう・・・じゃあ明日店番よろしくね」
洗い物をして再度布団に入った、入るとそのまま眠気が襲ってきて寝てしまった。
朝起きてスマホの時間は午前4:30昨日はあんなに疲れていたのにこんなに早く起きてしまうなんて、そう思い下に行き何か飲み物はないかと冷蔵庫をあさった、あったのはせいぜい麦茶ぐらい、仕方なくお湯を沸かし眠気覚ましの紅茶を茶葉から入れた。これはこうのとりにいたときの家族(こうのとりの中ではみんな家族みたいなものだった)からもらったやつだ、眠れないときによく紅茶を作ってもらったものだ。懐かしい記憶に浸っている間にお湯が沸騰してきた、急いでガスを止めてお湯が冷めるのを待った。冷ますのには理由があり・・ry
先にコップに茶葉を入れてそれから60度ぐらいなったお湯を入れるそうしてある程度蒸らす、そうすれば完成なんてことをしてる間に夜が明けて果南も起きてきた。
「おはようお兄ちゃん、早いねなんかあった?」
「いや、なんか起きちゃったから自分で紅茶入れてただけ」
「お兄ちゃん意外な趣味を見つけてきたね」
「う~んまだ趣味の範囲にいってないんだよな、そんなことより朝ごはんっていつもなににしてるんだ?」
「日によってさまざまだよ、ご飯の日もあるしパンの日もある」
「で、今日はどっちの気分なんだ?」
「今日はね~・・・お兄ちゃんの手料理が食べたい気分」
「そうか・・・作るだけ作ってみるよ」
そういって朝ごはんを作り始めた、手際よく豆腐を切り味噌汁を作り、副菜にスクランブルエッグを作っておいてる間にごはんを炊飯器にセットしておいたの今炊けた
「はいよ、どうかな久々に作ったけど」
「いただきます・・・うんおいしい、お兄ちゃんいつの間にこんな技覚えたの?おいしすぎるよ~」
「そっかよかった、久々に作ったから心配だったけど腕は落ちてなさそう、技くらいなら教えてやってもいいぞ」
そういって俺も朝飯を食べ始めた、自分で作って自分で食べるなんか一人暮らしのような生活を一瞬思い浮かべた。
店番なんて中学の頃に少しやったくらいだけど問題ないだろ。俺は準備をはじめた、
今日来た客はまちまちだった。
そんなこんなで春休みが終わり入学式が各地で始まって1週間、桜も散り葉桜になり始めた頃。
俺は大学に行き始めた、今日は講義が早く終わり、沼津に帰ってきた、駅に降りると浦女の制服を着た子たちがビラを配っていた、何のビラなのか気になって近づいてみた。昔にこの声を聴いたことがあるようなないような、思い出す為にも彼女たちに近づいた
「あ、お兄さん今度ライブやるんでぜひ来て下いね」
「ライブ?君たちが?そう頑張ってね俺も時間があれば行ってみるよ」
「本当ですか!できれば、お兄さんのお友達にも声をかけてもらえませんか?今分け合って体育館を満員にしないといけないので、お願いします」
「う、うん俺も知り合いに掛け合ってみるよ、じゃあ頑張ってね!」
彼女の言葉に嘘をついてしまった、友達はみんな香川にいるし、都心に出てきてるやつもあまり少ない、つまり近くに同級生はいない。ビラをもらいバス停に向かおうとしたとき
「や、やめてください」
大きな声が聞こえてきた、振り向くとさっきビラをもらった子とは別の2人が男に囲まれていた。
ここはやはり日本だ、みんな誰もあのような面倒くさいことに首を突っ込みたくないのだろう、たちかこのことを傍観者効果というらしい前に本で呼んだことがある。おっとこんなことを考えている場合ではない、早く助けに行かないと。
「いいじゃないの~ライブ行ってあげるからさ、一緒に遊ぼうよねぇ~」
「どこかビルの中にでも入ろうぜ、一緒に夜を楽しもうよ」
夕方も近いからって言っていことと悪いことがあるでしょに、まあ手を出そうとしたら止めるしかないけどね
「曜ちゃん、梨子ちゃん」
さっきビラをもらった子が助けに行った、しかし男たちをみてそれ以降言葉が出なかった
「お、もう一人いるじゃん、君も一緒にどう?お兄さんたちと一緒に遊ばない?」
徐々に手が伸び女の子の腕を掴もうとしている、さすがにここまでは見てられない。
「やめろ、この子たちに触れるな、近づくな、汚らしい」
「あ゛あ゛なんだてめぇは俺らになんか用か?あ゛あ゛」
奴らはガンを飛ばしながら近づいてきた、威勢のいいこと言ってるだけで本当の力は何も持ってないくせに
「近づくなといったはずだ、ここまでは警告だこれ以降近づけばただじゃおかない」
「なんだ貴様、いきなり割り込んできてよ、俺らに文句あんのか」
喋り終わると拳が一つ飛んできた、つい癖で背負い投げをしてしまった。これはある意味問題だか正当防衛を主張すれば問題ない。
「なんだよ、いきなり飛ばしてきやがって」
「君たちがこれ以上殴ってくるなら、暴力罪を立証できるし、彼女たちの恐喝罪も入ってくるんだよ、それでもやろうって思う?」
「それならお前をぼこぼこにして、この子たちと遊ぶだけさっ」
また拳が飛んできた、やることは変わらないまた背負い投げをしてやるだけだった、しかしあと2人残っていた
「おじさん、もうやめない?そうすればおじさんも怪我しなくて済むんだよ」
「んなこと言ってられるかよ、仲間が2人もやられて大人しく引き下がるわけねぇだろ」
今度は二人同時か、相手もそれほど馬鹿ではないようだが所詮1人も2人も変わらない。
2人いても突っ込んでくるのは変わりなしか前言撤回奴らは“バカ”
「まずはおめえを倒して・・・ゴフッ・・・!」
「話が長い、話すことは手短に要点だけを伝えるように」
説教をしているともう一人が見えないがどうせ後ろにいるんだろうと振り向くと走ってくる、奴は変化球で横から殴りこもうとしていた、それでも問題ない
「はい、おしまい!」
溝に肘を入れ込み、上から追い打ちをかけようとしたが一般の目があるのでみぞおちだけにしといた、これはある意味正解だったのかもしれない。
「大丈夫だった?怪我とかしてないよね?」
「は、はい大丈夫です、怪我もしてないです」
答えたのは赤茶髪のロングの子だった、大人しめで一番怖がってそうかなと思ったけど問題ないっぽ・・・足が震えてた、やはり怖いものは怖いのだろう。
「お兄さんも大丈夫ですか」
「大丈夫だよ、じゃあ僕はこれでじゃあね、ライブは必ず行くよ」
「え、あっ待って~」
聞こえなくなるくらい遠くまで来たもちろん家の方角へ走っていったけどさすがに家まで歩くのはと思ったがここまでくると歩いた方が早くつく、海岸沿いに歩いていると「1、2、3、4」という声が聞こえてきたよく見るとさっき助けた子たちだった、気づかないように歩こうとしたが、おオレンジ色の髪の子に
「あ、さっきのお兄さん」
気づかれてしまった
「やあ、またあったね」
「『さっきは本当にありがとうございました!』」
「お兄さんのライブに来てくれた時にお礼を言おうと思ってたんですけどまた会えるなんて・・・奇跡だよ」
「あと、私たちユニット名が決まったんです、さっき」
「どうゆうのにしたの?」
「私たちせ~の『Aqours』です」
「水の女神か、うん地域にもあってるしいいユニット名だと思うよ」
「しっかしお前は変わってないな『千歌』」
「え、なんで私の名前知ってるの?」
それは驚きと疑問にまぎれた声だった、自分でも地雷を踏んでしまったと後悔している
「えっと、それは、その~そうさっきロングの子がそう読んでたからね」
「え?私一言も千歌ちゃんなんて言ってないですよ」
赤茶色の髪の子に俺の嘘が破られた、仕方ない話すか
「さっき嘘をついたのは悪かった謝る」
「もしかして、お兄さん・・・」
変態とかストーカーとかひどいこと言われるんだろうな
「私たちのファンですか!?」
予想の斜め上をいった、まさか「ファンですか?」なんて聞かれるとは思ってなかった。
「いや、その、ファンというかそう君たちのファンだよ」
「ありがとう!、ファン1人目獲得」
「いや獲得って獲物じゃないんだから」
「えへへ~」
「『褒めてない』」
2人からチョップを受けて頭を抱えていた、そうして不満そうに顔を膨らませた、その時電話が鳴った。
「ちょっとごめん」
急いでスマホを確認すると昔の友達だった、彼とは仲良くさせてもらったものだ
「はい、もしもし」
「よう、久しぶりだな、康貴・・・じゃないな柊人」
「柊人で呼ぶなよ、康貴だってば」
「お前の今の名前で呼んでんだよ、今は松浦柊人だろ」
「今は松浦柊人だけど、お前と話すときぐらい康貴でもいいだろ」
「お前はいつでもおじさん思いだな、そうだμ'sのワンマンライブのチケットが取れたんだ一緒に行かないか?」
「まじか、行くよそこだけ開けとくぜ」
「お前ならそう来ると思って2枚とった甲斐があったぜ」
「日程はラインに送っておくよ」
「了解、じゃあな涼」pi
懐かしい友との会話だった、涼はいつも仲良く接してくれた、ありがとうなんて思ってしまう。
「もしかして、柊兄ちゃん?」
「ああ、久々だな千歌、曜」
「なんで生きてんの?」
「いや死んでないから、俺は流されただけだから」
また、あの長い説明を繰り返した3度目か、割と早めに理解してくれて助かった。
「帰って来てんなら連絡ぐらい頂戴よ~」
内心すごくうれしがっているのだろう
「ごめんごめん」
「ねえ千歌ちゃん、その人・・誰?」
「あっそか梨子ちゃん知らないもんね、この人は死んだと思ったけど生き返ってきた人」
「それじゃわからないわよ」
「う~~ん、じゃあ簡単にいうと果南ちゃんのお兄ちゃん」
「すごく簡潔でわかりやすかったは」
「よろしくね、梨子ちゃんでいいかな」
「はい、その呼び方でいいです」
「そういやお前ら練習の途中だろ再開しなくていいのか?」
「そうだった、今何時?」
「もう5時回ってるよ」
「俺は先に帰るよ夕飯作らなきゃいけないし」
「わかった、じゃあねあと助けてくれてありがとう」
くすぐったいものだ人から褒められるなんて。
海岸から家まで歩き玄関の扉を開けると果南が勢いよく向かってきた。
「お帰り~お兄ちゃん」
「だだいま今日千歌たちにあったぞ、そういやあいつらスクールアイドルを始めて今週の日曜にライブやるらしいよ」
「へっ、へえ~そうなんだ」
今のは明らかに動揺している言い方だ、しかし4年間もいなかったのだから知らないことがあっても当然だろう。この場は流すことにした
「お兄ちゃんお腹すいた~早く作って~」
「今日は俺も疲れたしどこか外に食べに行くか?」
「うん」という元気な返事がかえって来た、今でもこうゆうのを見ると家に帰ってきたとゆう実感わいてくる。車を出し沼津へと走らせた。
俺は帰ってくるなり寝てしまった、気疲れなんかもあったし仕方ない。
~~~~~果南SIDE~~~~~
「(お兄ちゃんもう寝てるかな?)」
今私はお兄ちゃんの部屋の前にいる、今日は疲れているから先に寝るとか言ってたはず、そ~っと
部屋の扉を開けてお兄ちゃんの布団に近づいた、近づくとすやすやという寝息が聞こえてきた。
起こさないようにお兄ちゃんに近づいたとき床がギシリと音がなってしまいお兄ちゃんが少し起きてしまった
「ん~どうした果南?」
まだ眠気の残る声で聴いてきたとっさに聞かれ昔にこんなことを言ったら布団に入れてもらえたことを思い出し言ってみた
「雷の音が怖いから一緒に寝ていい?」
「いま雨なんて・・まあいいかほら入れ」
あったかい、お兄ちゃんのぬくもりがあった、安心とぬくもりが私を眠気が襲ってくる、今日は私も疲れているし寝てしまおう
~~~~~柊人SIDE~~~~~~~~
朝寝返りを打とうとすると何かやわらかいものが手に当たった、何かと思って握るとそれはマシュマロを握っているような感覚が手から伝わってきた、目を開けるとそこには大きな双丘があったつまり俺の目の前に果南の双丘があるわけだ、急いで布団から出ようとしたが隣にはすやすやと寝ている果南がいる、俺は起きるのをやめて果南の顔をじっと見つめていた4年もいない間に成長したなそう考えていると果南も目を覚ました
「おはよう果南よく眠れた?」
「ん、おはようお兄ちゃん、あれなんで私お兄ちゃんのふと・・・」
顔から火が出るというのはこうゆうことを言うのだろうと思うほど顔を赤くして勢いよく部屋の外に出た。
俺は着替えて下に降りパンをトースターに入れた、トースターの「チン」という音とともに果南も降りてきた
「お兄ちゃん・・その・・ごめん邪魔じゃなかった?」
「別に、久々にお前と一緒に寝れてよかったよ」
再度顔が赤くなり後ろを向いた
「お兄ちゃんのばか~~」
と言われてしまった、半分はジョークのつもりだったのにと思いながらバスに乗った。大学まではバスと電車に乗っていく、沼津までつけば東海道に乗るだけでついてしまう。大学に着くと今日の授業を確認して教室に向かおうとしたときスマホがなった見知らぬ電話番号だった、ともかくdてみることにした
「はいもしもし松浦です」
「もしもし、おはよう柊兄ちゃん」
「千歌かそれよりこの電話番号どうやって見つけた?」
「果南ちゃんから聞いたよ」
「なるほど、まあいいやで、なんだ朝から」
「練習終わった後に果南ちゃんと一緒に十千万に来て、相談したいことがあるの」
「まあいいや、今日は午後暇だし昨日の海岸にいるよ」
「ありがと、じゃ午後ね」
「ああ」
いきなり相談事と言われても何なのかが思いつかないとは言ってもまず、果南に連絡し迎えに行くと言って置いた。
講義を終えて急いで沼津に戻り帰りのバスを待つ、バス停に行くときに人とぶつかってしまった
ぶつかった相手はこの時期には珍しくマスクとコートを羽織っていた
「大丈夫ですか?」
「ええ、すいません急いでいたので」
そういうと相手はすたすたと歩いて行ってしまった。けがとかしてなければいいけどと相手の走っていった方向を見つめていた、やっと我に返りバス停に向かった。
家に着き、果南を車に乗せて十千万に向かって走らせた、十千万に着くと志満さんに挨拶をして車を止めて千歌たちのいる海岸に向かった
「よ、千歌、曜、梨子」
「あ!柊兄ちゃん、果南ちゃんやっほー」
「千歌、曜、梨子久しぶり」
みんな挨拶をかわした、今日の練習は終わりにしてみんなで十千万にいった。千歌の悩みはいまだにわからず本人に聞いてみることにした
「そういや、千歌の悩みってなんだ全くわからないのだが」
「そういえばまだ何も話してなかったよね」
千歌の悩みは彼女自身の問題ではないらしい、毎晩家に無言電話やいたずら電話なんかがかかってくるらしい、たまに言葉を聞くこともあるが変声機で声が変わっていて全くわからないさらに電話はすべて旅館の電話に掛かってくるため、電話線を切れないらしい旅館ゆえの宿命だろう。そのせいで高味家がある意味危機らしい。
「それは結構深刻だね、でも警察じゃなくてお兄ちゃんに相談したの?」
「わかんないでもお兄ちゃんの方が信頼できるから・・かな?」
「それはありがとう、じゃあ千歌ためにひと肌脱ごうかな」
「お兄ちゃんそんなことできるの?」
「高校時代にいたからな警察関係の友達がそいつからいろいろ教えてもらったよ」
「すごいさすが柊君」
今思えば友達がみんな何かしらの特技を持っていた、そう思うと俺は何を持っていたのか分からなくなってきた。そんなことを頭の片隅に置いて、とりあえず奴に電話し協力を求めてみることにした。
prrrrr prrrrrr
「はいもしもし」
「こちら関東第101小隊所属竹島大尉と申します、そちら四国201小隊佐々木中佐であらせられますか?」
今の一瞬の会話でこの場が凍り付いた、いったい今は何時代だとかそんな言葉がかえって来そうな雰囲気になっている。
「はいお久しぶりですね、大尉が電話を掛けるということは何かしらの任務があるということですか、しかも私の力を使わないといけない結構重要な任務が」
「その通りだ、今知り合いの家が電話での被害にあっている、そこで今回の任務は発信者の番号及び声の特定だ」
「了解しました、結構日時はいつ頃で?」
「本日フタマルマルマルより解析を開始する、ただし相手はいつかけてくるかがわからない、もしかしたら日をまたぐことになるかもしれないそれだけは申し訳ない」
「わかっていますよ、で担当はどうするんですか?」
「私が発信者の番号を特定しつつ発信局を特定する、中佐は声の特定をお願いしたい」
「了解、ヒトキュウゴウゴウに再度かけなおす、それまでに必要なものを用意して待て」pi
一息つくと周りからの質問攻めにあった、そりゃそうだろ旧陸軍の言い方をしていれば誰しも疑問に思わないはずがない。
「柊君何今の・・・すごくかっこいい」
「あ、それはありがと」
「そのさっきの佐々木さんってどうゆう人なの?」
「簡単に言えば旧日本軍とか戦艦とかが好きな人だな」
「へぇ~面白い人もいるんだね、そういえば何か手伝えることある?」
「千歌お前のパソコンを貸してくれないか?あと電話応答の時に一秒でも相手と長く通話をしてくれ」
「わかった、まっててパソコン取ってくる」
千歌はそのまま走って2階にいった、そのあとから美渡さんに「走るなぁ、馬鹿千歌」と言われながらも走ることをやめなかった
「美渡さん~ここでパソコン2台同時展開とかやめた方がいいですよね?」
「あ~そうね客も入ってくるし、何なら千歌の部屋行けば?それくらいなら全員入るよ」
「そうします、本当にすいません」
みんなで2階に移動した、千歌の部屋のふすまちょうど開けたときに千歌とぶつかった。その衝撃で千歌は後ろに転んでしまった
「おっと、ごめん千歌」
そういって手を伸ばし千歌を起こした
「あれ?なんでみんなこっちに来たの?」
「美渡さんに下だと邪魔になるから上に移動してくれって言われてさ」
「で来たのが千歌の部屋ということね、パソコン持ってく手間が省けてよかった」
なんか違うような気がしたがそんなことは考えず千歌の部屋に入った、いたってシンプルな部屋だった、壁にはμ’sのポスターがはってあった、始めたきっかけもµ’sを見たからとか言ってたっけ
「千歌パソコン貸してくれ、初期設定だけやっとくから」
「うん、頑張ってね柊兄ちゃん」
「今から気を張っても仕方ないだろ」
パソコンを開きながら俺のパソコンのデータをUSBに入れて千歌の方にも挿した、データを入れ終わると梨子からの質問が飛んできた
「あの~さっき言ってた「フタマルマルマル」とか「ヒトキュウゴウゴウ」ってどうゆう意味なんですか?」
「それはn「それは私が説明するよ梨子ちゃん」
うまい具合に曜がかぶせてきた、おいしいところ取っていきやがって、曜の説明と船のことに関しても少し話終えたところに電話がかかってきた
「こちら関東101小隊竹島です」
「こちら四国201小隊佐々木です、準備できましたか?」
「こちらはいつでも、あと電話の方スピーカーでもいいですか?さすがに同時展開しつつ携帯もってゆうのはちょっと無理があるので」
「了解した、近くに人はどのくらいいる?」
「4名です」
「なら問題ないだろう」
携帯を机の上に置いてスピーカーの状態にした
「ばっちし雑音まで入ってきてるな、今回の任務ヘマだけはするなよ、いろいろとかかってるんだから」
「そっちこそヘマすんなよ”竹”」
「はいはい、そろそろ時間だな引き締めてけよ」
そうは言ったものの一向にかかってこず1時間ほど雑談や佐々木との会話が続いた、会話が盛り上がってる最中に旅館の電話が鳴った、千歌には下に行ってもらいさっき言ったことをなるべくしてほしいと言って送りだした
「佐々、特定始めるぞ」
「了解、竹」
2人の短い息を合わしてキーボードに手を置いた、普通は機械を使って特定するのだが自らやった方が速いと思っている(自画自賛)そんな中でも手を懸命に動かし初めに番号の特定をした。
「よし、番号の特定完了、発信局を特定開始する」
「それはもうこっちがやっておいたぜ」
「やっぱそっちのほうが速いか~」
「声の特定は終わってるから局と一緒に送っておくよ」
「今日はありがとうな、助かった」
「お前とひさびさ仕事ができてよかったよ、じゃな」
「ああ」
解析にもっとかかると思っていたが案外早く終わってよかった、送られきた声と電話番号を千歌たちに見せると意外な答えが返ってきた。
「あ!この声やっぱりあの人の声だ」
「そうだよ、名前出てこないけどあのおじいちゃん先生」
「言われてみれば、あれ?でもあの人定年迎えたんじゃないの?」
「確か、あの人がいなくると数学の先生がいなくなるから、やめてくてもやめられないんだって」
「なるほど千歌たちのスクールアイドルが続くと学校も続いてしまうから、やめられなくなるそれで千歌たちの邪魔をした、というわけか」
でもその人やり方がうまかった、千歌たちのスクールアイドルをやめさせるためにわざわざ変成器を使ってまでやるのだろうか、しかし今日は犯人が分かっただけで良しとしよう、そういって解散にした。もう9時をまわっていたので曜と果南を車にのせて、いったん沼津まで行き曜を下ろして俺らも家に帰った。
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あれから数日たち
「お兄ちゃん朝だよ、あ~さ起きないと遅刻するよ」
「今日は・・・あ、そうだめんどくせ~」
休日と勘違いして昼頃まで寝過ごすところだった、しかも今日は千歌たちのファーストライブの日、今日だけは授業を午前中だけにして浦の星に向かう予定だ
「あいにくの雨か・・客来るといいな」
雨の中傘をさしていったん沼津へ向かった、電車に乗り大学に行って授業を受けて浦の星に向かった、沼津からバスに乗ると700円くらいかかった、そりゃ35個もバス停があればそのぐらいの値段かかるよな、てなことを考えてるとバスは「浦の星女学院前」についていた急いで運賃を払いバスの外に出た、しかし時間はまだ13時何か昼飯ぐらい持ってくればよかったと後悔をしつつも坂を上っていった。
坂を上った先には広いグラウンドと体育館がある、グラウンドは雨で水たまりができてるほどだった、今日の雨が強いこと物語っていた体育館に向かうとそこには赤い髪の毛のショートと茶髪のロングの子がいた、一人は俺を見つけるとこっちに向かってきた。
「柊お兄ちゃんもライブ来たんだね」
「そりゃそうだろ、あいつらのファーストライブをしっかりと見ておかないとな」
ん?何か目線が向いてるような?目線の方を向くと茶髪の大人しそうな子がこちらをじっと見つめていた。
「こんにちは、もしかしてルビィのお友達?」
「あ、はっはい、おらじゃなくてまるの名前は「国木田花丸」です、ルビィちゃんとは中学3年の頃に友達になりました
「そうなんだ、よろしくね国木田さん」
「こちらこそよろしくお願いします」
「あ、そういえばお姉ちゃんがもし柊お兄ちゃんが浦女に来たら「生徒会室に来て下さい」って言ってたよ」
「そうか、ありがとなまた体育館で会おうな」
校舎のなかはとても静まり帰っていた生徒会室を探そうにも誰もいないから自力で歩いて見つけるしかないようだ、まず手始めに1階から見ていこうとしたとき、見つけたすごくわかりやすい場所にあった、ダイヤからのお願いとはなんだろうと疑問を持ちながら扉をノックすると中から声が聞こえてきた。
「失礼します、よっダイヤ3月の後半以来かな?」
「そうですわね、お久しぶりです。来てもらってそうそうで悪いのですが少し理事長室に行ってもらえませんか、そこで発電機の使用許可を取らないといけないので」
「いいけど、俺が理事長室に入ってもいいのか?」
「問題は在りませんわ、ともかく使用許可をもらって来て下さいお願いします」
そんなことをいわれて生徒会室を後にし、今度は理事長室を探すために校内をさまよいはじめ・・・あった生徒会室を出て右に25Mぐらい歩いたら理事長室の扉があった。扉をノックするのに緊張したが、そこは頑張ってノックをした
「はいどうぞ」
声は女性の声だった
「失礼します、えっとその発電機の使用許可をもらいに来ました」
理事長の椅子がくるりと周り理事長の顔を見るとそこに座っていたのは昔の幼馴染の小原鞠莉だった
「え?鞠莉なのか?」
「そうよ、久しぶりね柊」
「お前その椅子理事長の椅子だろ座ってていいのかよ?」
「それは問題あーりません」
そういってある一枚の紙を見せてきた
「理事長就任!!ってことはお前がこの学校の理事長ってことか」
「そうで~す、それでここにきたのは発電機の使用許可ですよね・・もちろんOKですよ」
「ありがと、俺がかえって来てることに驚かないんだな」
「噂に聞いてましたから、柊が戻ってきたって」
「そうかともかくそろそろライブ始まるから俺は行くよ」
「私も後から行きまぁ~す」
部屋を出るとダイヤが待っていた
「遅かったですわね」
「仕方ないだろ、少し思い出話をしてたんだよ」
「まあいいですわ、ともかく体育館行きましょう」
体育館の中は満員かと思ったが半数にも満たされていないほどだった、しかしその分ルビィと国木田さんは見つけやすかった
「遅れて悪かった」
「ううんまだ大丈夫だよ、それにしても何してたの?」
「ダイヤに力仕事の手伝いさせられてたんだよ」
「お姉ちゃんも柊お兄ちゃんがかえって来てうれしいんじゃないの?」
「そうかもな、昔から甘えん坊だったし」
「そろそろ開始だな」
会場の明かりが落とされた、あたりは静寂に包まれながら幕が上がった、スッポトライト照らされ3人の影が見えてきた
「私たち浦の星スクールアイドル「「Aqours」」です」
「聞いてください」
再度明かりが落ち曲が流れ始めた、曲名は「ダイスキだったらダイジョブ」素人目からだからがダンスの切れが良く歌も上手だと思う。曲もそろそろサビに入ろうとしたとき。
いきなり電気がすべて落ちたきっとさっきからなってた雷の影響だろう。
「っダイヤ・・そのための発電機か」
吐き捨てると体育館の外にでた、外にはダイヤがいた
「来ましたわね、お願いします」
「力仕事は俺かいな」
そういいながら発電機の紐を引っ張たしかし古いものらしく1回では電機はつかず2,3度やってようやくエンジンが動いた
「ふぃ~、どうにかついたな」
「ありがとうございます、柊人さんは先に戻っていてください私は電気を復旧させます、もし復旧しなかったらもう一回外に来てください」
「よろしく頼むぜ」
中に戻るとき一瞬校庭が目に入ったそこにはたくさんの車が校庭に止まっていた、さらにこの雨の中歩いてくる人や老人も来ていた。中に入ると電気が復旧しておりライブは再開されていた、会場は満員御礼で終わると舞台の前にダイヤが立っていた
「このライブは地域の皆さんの協力があってこそライブは成功しました、そのことを忘れずに」
さっきまで発電機を用意したり結構協力的な人は誰だか、なんて言ったら怒られそうな気がしていうのをやめた。
帰り際とある一人の老人が体育館裏に入っていくのが見えた、俺は何か第六感が感知した
「(確か今は千歌たちがいるはず・・・やばい)」
その考えは当たっていた扉を開けるとそこにはナイフを持った老人が刃先を千歌たちに向けて今にもさしてかかりそうなぐらい力んでいた。階段を駆け上がり千歌たちの前に立った
「柊兄ちゃん」
「貴様何が目的で生徒を殺さなければならない」
「決まってるだろ、こいつらが、小原家が学校に寄付さえしなければ俺は定年で妻と一緒に・・」
「言いたいことはわかった、しかしだからと言って生徒に対して刃を向けるのはどうかと思うけどね」
「こいつらがいなければ俺はもっと早く自由になれたんだ」
これだから老人は切れやすいだのなんだの言われるんだよな、ナイフなんてリーチの短い竹刀と思えば扱いは簡単だ極限まで近づけて左右どちらかによけてナイフを持っている腕を掴んでどこかしらの急所に入れるだけ、すげー簡単なことだ
「いっちょ上がり」
「お兄ちゃん怖かった私たち殺されるんじゃないかって」
「もう大丈夫、とその前にそこの紐を取ってくれ」
「これ?はい」
犯人を捕まえたときにやる縄の縛り方を覚えといてよかった結構きつめに縛り荷物を運ぶかのように肩に担いだ
「いったん理事長室行くぞ、こいつの処分を決めてもらわないと」
そういって本日2度目の理事長室の扉をノックした、返答があり中に入るとそこにはダイヤもいた
「あら、柊人さん・・・その荷物みたいに持ってる先生はどうしたんですの?」
「ナイフ持って千歌たちを殺そうとしてたから、あと持ってきたのは内密にこいつの処分を決めてもらうためだ」
「oh~それは本当ですか?」
「証言はこいつらしてくれる」
「処分は小原家がやっておきます」
「でも懲戒免職はま逃れないでしょうね」
「いいんじゃないか、こいつ『俺は早く自由になりたい』とか言ってたし」
「わかりました、しかしその間の教員をどうしましょうか」
「そうですわね、唯一の数学教師がいなくなっては生徒に影響が出てしまいますわね」
「臨時教員を雇うとかは?」
「今は・・・その・・・ちょっとmeneyがnothingなので・・・」
「なるほど、雇う金がないと」
「OH~~~」
「なんだよいきなり大声出して」
「教員が今決まりました」
「今って、雇えないと言ってただろ」
「松浦柊人、あなたに浦の星の教員になってもらいます」
「え~~~~~~~~~~~~~」
理事長室に驚きの声が鳴り響く、5人分
「教師って確か教員免許持ってないとだめじゃなかったか?」
「そこは小原家の力で何とかしま~す」
「仮に教師になったとして大学は?留年確定ルートだぞ」
「学長と話をつけておきます、だから教師になってくださーい」
そんなこんなで反対を押し切れずに教師になってしまった、大学からも連絡が入り『頑張れ』と教授から言われてしまった。そんなことより今一番の問題は果南に言うべきか言わぬべきかとても迷っている。
「果南~ちょっといいか」
「ん?どうしたのお兄ちゃん」
「あのな・・実は・・俺浦の星の先生になることになったんだ」
「ふ~ん、そうなんだ頑張ってね」
予想外だあまり驚かないなんて
「知ってるよお兄ちゃんが先生になるってことは鞠莉から聞いてるから」
「そうか、ならいいや」
「じゃあ、教師就任初日行ってきます」
「行ってらっしゃい」
家を出て学校へと向かった、まず最初に職員室に行きほかの先生方と挨拶をして、自分の席(職員室内)に着いた
「どうもよろしくお願いします、私国語科の武田と申します、わからないことが在ったら何でも聞いてください」
「ありがとうございます、こちらこそよろしくお願いします」
チャイムが鳴った毎週週初めは体育館で朝礼が行われるらしい、そこで俺の紹介もしてくれるというわけらしい。
「みなさーん、今日は新しい先生が来ていまーすではどうぞ」
「皆さんおはようございます、松浦柊人と言います、よろしくお願いします」
簡潔な言葉で済ませた