正直びっくりしすぎて夢かと思いました。
こんなに多くの人々に読んでもらえてとてもうれしいです!
これからも頑張っていきます!
今回は少し短いですが投稿します。
11/1 四神の出現場所と、それに伴って内容を少し変更しました。
可能性は考えていた。
共通点の多い彼女たちが集まると、なにかが起こるんじゃないかと。
しかし、それと同時に魔法少女のように共通点があるだけじゃないかとも考えていた。
結果、事態は最悪の方向にいってしまった。なんの準備もなしに彼女たちは揃ってしまったのだ。
『なんと言うことだ、情報部門の巨大な人型アブノーマリティーを中心として、安全部門に青い龍、コントロール部門に朱い鳥、教育部門に白い虎、中央第一に玄い亀が出現した』
それは、黄色い色をした巨大な姫であった。
着物に描かれた繊細で美しい四季を表した模様からは、隠しようのない気品が感じられた。優雅な着物にほとんど隠されているが、唯一露出している首のほとんどと顔の一部、そして手の甲のすべてがうろこで覆われていた。
そしてその額からは、雄々しくも美しき一本の角が生えている。
『これを放置すれば恐らく多大な被害が考えられる、ここを乗りきるには皆の協力が必要だ』
『……どうか、ご武運を』
「遠慮するな、こういう時の俺たちだ」
目の前の巨大な人型を睨み付けながら、管理人に声をかける。隣にいたリッチもまた、無言でE.G.O.を構えて戦闘体勢に入る、なんとしても早期に決着をつけたい。
彼女の周りから、玄い風が吹いている。その風を受けると少し、体から何かが漏れ出すような感覚が襲い掛かる。余り長居はできそうにないな。
「……リッチ、行くぞ」
「もちろんだ」
お互いにE.G.O.を目の前の巨大なアブノーマリティーに対して向けて、駆け出した。
目の前の巨人はこちらを見つめても何も行動を起こさない。
そのことに最大限の注意を払いつつ、俺の“墓標”とリッチの“超新星”で切りつける。
「ちっ」
「なっ、効いていない!?」
しかし、彼女の体には傷一つつけることはかなわなかった。
その後も何度も攻撃を加えてみるも、手ごたえが一切ない。まるで蜃気楼でも相手にしているような感覚であった。
しかし、その圧倒的な威圧感が、彼女がそこにいるということを証明していた。もしかしたらこれは、ずいぶんと厄介な状況かもしれない。
「いったいどうなっているんだ!?」
「くそっ、やっぱりそういうことか!」
ゲブラーとの特訓のおかげで今まで以上にE.G.O.の力を引き出せるようになった俺の攻撃も、必ず弱点を突くことができるリッチの攻撃も、一切効いていない。
それはつまり、こいつには弱点がない、攻撃が一切効いていないということだ。
「おい、いったいどういうことだ!?」
「とりあえず今はここから離れるぞ!」
「くっ、そうだな!」
二人で目の前の巨大な姫から背を向けて、一気に情報部門のメインルームから脱出した。しかし、その間も彼女は一切何かをしようとはしてこなかった。
「くそっ、どういうことか説明してくれているんだろうな、ジョシュア?」
「あぁ、とりあえず予想だが説明していこうと思う」
息を整えてから、リッチのほうに向きなおる。これからいかにして怪しまれずに説明できるかが問題だ。
「まずあいつには、お前の攻撃ですら効いていなかったということが問題だ」
「あぁ、確かにそうだった。もしかしたらやつは……」
「だが、たとえどんな奴でも完璧なんてありえない、そうだろう?」
「……すまん、少し弱気になっていた」
「いや、だれでもそうなるさ」
確かにやつは俺たちの攻撃なんて一切通用していなかった。だが、それでもやつに何もできないわけではないはずだ。
俺の中の貴重な記憶がよみがえる。ここでは4体だったが、3体で合体したやつらとの戦いではどう戦っていたか、それを思い出す。
「とりあえずやつに攻撃が一切効いていなかったことも気になるが、それともう一つ気になる点があったよな?」
「それは…… ほかの部門に出たやつらのことか?」
「あぁ、そうだ」
まず、原作では合体したやつにダメージは一切与えることができなかった。それと同じで、彼女にも攻撃が当たらないと考えられる。
それではどう倒すのか、それは同時に現れる三つの卵をすべて破壊するのだ。その卵をすべて破壊することができれば、破壊するごとに本体にダメージが入り、鎮圧することができるようになる。
そう考えれば、今回のやつはおそらく……
「同時に出てきたということは、無関係ということはないはずだ。やつらを倒すことができれば勝機はある」
「……だが、やつらに攻撃は効くのか? 話を聞く限りやつは『O-01-i43』*1たちが起こした特殊能力と同じような存在だぞ、今までだって一切触れることはできなかったじゃないか」
「だが、他に何もできなければ挑むしかないだろう?」
「……そうだな」
『あぁそうだ、ついでに悠長にしている暇もなさそうだ』
「管理人、どうしたんだ?」
リッチとどうするべきか話していると、突然管理人から通信が入った。落ち着いた話し方をしているが、どこか焦っているような声色だった。
『あぁ、今突然収容室にクリフォト暴走が発生し、それと同時に『F-02-i06』*2が脱走した。無関係とは思えない』
「くそっ、まずい状況じゃないか!」
クリフォト暴走はまだわかる、だがそれと同時に脱走というのが明らかにやばい。こうなっては時間はかけられない。一刻も早く原因を取り除かなければ。
『とりあえずほかの対処に人員を向かわせている、なるべく手の空いている奴を向かわせるが時間がかかるかもしれない』
「いや、もしかしたら攻撃に向かわせるやつも考えたほうがいいかもしれない。もしかしたら同じ属性は効かない可能性がある」
『わかった。とりあえずコントロール部門のメインルームに『O-02-i24』*3を向かわせる。そちらがどこに向かうかで向かわせる人員を考える、すぐに決めてくれ』
「それなら安全部門に向かおうと思う、あそこには『T-09-i96』*4係がいるからな。安全をいち早く確保しておきたい」
『了解した、一刻も早くこの状況を打破しよう』
「もちろんだ」
管理人からの通信が切れる。こうなった以上無駄な時間は浪費できない、まずは一体ずつ撃破していくべきだろう。
「よし、行くぞリッチ」
「あぁ、もちろんだ」
リッチと一緒に安全部門に向かって走り出す。この絶望的な状況を、一刻も早く終わらせるために……
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