「さて、ここが今日から通う学校か」
爽やかな風の吹く桜並木、その道の先にある門の向こうには、巨大な校舎がそびえたっていた。
『私立ロボトミー学園』
俺、ジョシュアはこれからこの学園で三年間の学生生活を送ることとなる。
それが、俺の運命を変えることになるとは知らずに……
学園で彼に訪れる、様々な出会い。
「…………ジョシュア、食べる?」
少し寡黙な腹ペコ乙女、シロ。
「チョコ、受け取ってください!」
恥ずかしがり屋の女の子、恋。
「……フンフンフフーン」
思いを奏でる天才少女、ハーモニクス。
「いやぁ、もう触らないでぇ!」
内気な猫系乙女、秋姫。
「あなたはいずれ、すべてを知ることになる……」
全てが謎に包まれた少女、白夜。
彼女たちと交流を深め、最高の青春を送ろう!
「ほら、何やってるんですか。行きますよ先輩!」
いつも一緒の後輩系少女、パンドラ。
「まったく、お前は手のかかる奴だな」
中学時代からの悪友、リッチ。
『忠告はしてやる、気をつけろよ相棒』
学園の地下で偶然出会った不思議な骸骨、輪廻。
「大丈夫、私が付いているから大丈夫です! だから私以外の電化製品はすべて破棄しましょう!」
自称高性能なポンコツAI、越子。
「まったく、いい加減に問題を起こすのをやめなさい」
冷たい瞳の学園長、アンジェラ。
友人や、様々な人々と出会い、絆を紡いでいく。
「ねぇ、知ってますか? この学園の校舎裏の桜の木の下で告白をすると、その恋がかなうという伝説があるそうですよ!」
「なんだよ、それ。さすがに嘘だろ」
「本当なんですってぇ!」
学園で噂される、桜の木伝説。
「なんだか最近、不思議な化け物の噂が広がっているな」
「まったく、そんなの見間違いに決まっているだろう?」
(おいおい、お前のことじゃないだろうな?)
(まさか、俺の同類だろうよ)
(ならいいんだけどな)
「おい、いきなりどうしたんだ?」
「いや、なんでもないよ」
学園に忍び寄る、不穏な影。
「おい、これは一体どういうことだよ……?」
『気が付いたか、相棒?』
「まさか、同じ日を繰り返しているのか?」
突如繰り返される日常。
「さて、ついに知ってしまいましたね」
「一体どういうことだよ、学園長」
そして、明かされる学園の秘密。
「ジョシュア、もっと私に色々なことを教えて」
「任せろ、もっともっと楽しいことを教えてやるよ」
「うん、楽しみ」
「ジョシュア君、私のチョコレートはどうでしたか?」
「あぁ、うまかったぞ。毎日でも食べたいくらいだよ」
「ま、毎日……!?」
「相変わらずきれいな音色だな」
「……フフッ」
「おっ、もしかして照れてるのか?」
「……ムー!」
「ぐへへへっ、妹たちをモフられたくなければ、おとなしくモフモフされるといい」
「ひっ、ひどい!」
「へっへっへっ、そういいながらも体は正直だなぁ」
「くぅっ……」
「あなたはまだ足りない、より多くを見るべきよ」
「いったい、何が起こっているっていうんだよ」
「それはまだ言えないわ、とにかく気を付けることね」
そして、彼らは真実にたどり着くことはできるのか
『満開、ロボトミー学園! ~桜舞い散る木の下で~』
2000××年、4月1日 発売予定。
「なんだこの見るからにヤバイ液体は!?」
「取り敢えずパンドラ騙して毒味させるか?」
「そうだな、いい考えだ」
「ちょっと聞こえてますよ!?」
「目移りするのがいけないのねぇ!!」
「ヤバイ、愛ちゃんが暴走してるぞ!」
「くそっ、こうなったらパンドラを囮にして他の女子を逃がすぞ!」
「何で私なんですかあぁぁぁ!」
「おいパンドラ、これ食べてみろよ」
「えっ、何言ってるんですか。そんなやばそうなもの食べられるわけが……」
「いいから食ってみろって旨いから!」
「いやいや、そんなゲテモがぼぼぼぼっ!?」
「……いやいや、どうなってるんだよ!?」
恐ろしい夢のせいで飛び起きる。なんで俺がアブノーマリティーたちと青春してるんだよ?
そもそもあのパンドラが被害者側で俺が加害者側なのが気に食わない。
「ジョシュア先輩、どうしたんですか?」
「いや、なんでもない、変な夢を見てただけだ。それよりも、もしかして俺の寝顔を見ていたのか?」
「はい、ジョシュア先輩が寝てからずっと見てましたよ。かわいかったですよ?」
「……はぁ、バカ言ってないで早く仕事いくぞ」
「はーい」
「よしっ、うん? どうした?」
「夢って、どんなものなんでしょうか?」
「いや、めちゃくちゃ過ぎてよく分からない夢だったよ」