【完結】誰も知らないアブノーマリティー   作:名無しの権兵衛

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ふと見上げると

自由なものたちが飛び回っていた


Days-10-2 青空の黎明『自由なるもの』

「シロ、今日は少し小食だな?」

 

「そうか? こいつはいつもこんなもんだろ」

 

 今日もシロとリッチと一緒に食事をしていると、シロの食事が少しだけ少なくなっていることに気がついた。リッチのやつは興味が無いのか気付いていなかったが、食べているサンドイッチがいつもより少なかった。それに、心なしか少し元気がなさそうな気がする。

 

「シロ、何かあったら俺に言えよ?」

 

 俺が心配していると、シロは俺の顔をじっと見つめてきた。なんというか、そんなにじっと見られていると落ち着かない。

 

 今更目をそらすのも悪い気がしてしばらく見つめあっていると、横から大きなため息が聞こえてきた。

 

「はぁ、そうやっていちゃいちゃするなら、よそでやってくれ」

 

「はぁ!? そんなわけ無いだろうが!」

 

 リッチの煽りに思わず反論すると、周りからも笑い声が聞こえてきた。

 

「……てめぇ」

 

「なんだ、自覚はあるんだろ?」

 

「あるわけ無いだろ!」

 

『情報部門にて、試練が発生しました。エージェントの皆様は至急鎮圧に向かってください』

 

 言い争いをしている最中に、今日の試練が来てしまった。俺たちは急いで立ち上がると、E.G.O.を持って試練の鎮圧に向かった。

 

 

 

「ちっ、今回はメインルームか」

 

「文句を言っても仕方が無い、行くぞ」

 

 情報のメインルームに待っていたのは、氷で出来たツバメのような鳥であった。しかも一匹では無い、何体ものツバメが飛び回り、職員たちを突き、攻撃していた。

 

「非戦闘員を守れ! 無事なものは負傷者の回収を!」

 

「気をつけろ、こいつら眼を狙ってくるぞ!」

 

「了解!」

 

 相手がどこを狙ってくるかわかっているなら対処は簡単だ。俺の目を狙ってくるツバメに幸福を叩きつける。すると見た目通り、ツバメは簡単に砕け散った。

 

「こいつらは当たればどうとでもなる! 落ち着いて対処しろ!」

 

「言われなくてもわかっている」

 

 俺が幸福を振り回している間にも、逃げ遅れたオフィサーたちがどんどん傷ついていく。シロもショコラで的確に撃っていくが、いかんせん数が多い。シロに迫るツバメたちを追い払いながら攻撃していく。

 

「みんな、待たせたわね!」

 

 相手の数に押されていると、ルビーが他の仲間たちを集めてきてくれた。そして全員でツバメを攻撃することで、数だけが取り柄であったツバメたちはどんどん数を減らしていき、ついに全滅させることが出来た。

 

「ふぅ、なんとかなったわね」

 

「気をつけろよルビー、念のため残党を探すぞ! 後から来た奴らは負傷者の手当をしてやってくれ!」

 

 幸い、ツバメの被害に遭った奴らの中に死者はいなかった。しかし、小さくすばしっこい上に、数で攻めてきた奴らに何度も攻撃を受けて、重傷になってしまったやつも何人かいた。

 

 命があるだけ儲けものだが、彼らが職場に復帰するのはもう少しかかるかもしれない。

 




見上げても何もいない

何も始まらない

次回のアブノーマリティーの情報は?

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  • 上記に加えてアブノーマリティーの姿
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