もし一夏が最強だったら   作:猫林13世

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自分が幾つ話しを書いたのか分からなくなってきました…話数見るまで111だと思ってた……


良くない傾向と良い傾向

「さて、朝食も済ませたし、そろそろ時間だから移動しよっか?」

 

「そうだね、今日は一夏の担当の訓練だね」

 

「……俺だけではないんだが」

 

「おりむ~と試合だ~!」

 

「だから俺だけじゃ無いぞ…」

 

 

一夏さんの担当って事で、皆テンションが上がっているようです。

かく言う私も一夏さんの担当と言うだけで前の2日より気合が入っているのは事実なのですが…

普段屋敷で模擬戦をする時は、一夏さんは見てるだけだったり、本当に指導のためだけの試合だったりするので、一夏さんが採点する事は少なかったのだ。

昨日は一夏さんが居なかったが、一夏さんが考えたメニューでナターシャ先生が指導していたので2,3年の自由参加の生徒が多く連携訓練を受けていた。

主な理由として、一夏さんの指導を受けたかったが、正当な理由が思いつかなくて織斑先生に怒られそうだったかららしい…

 

「それじゃあ一夏君、後でね」

 

「ええ。俺は片付けてから行くので」

 

「ゴメンね一夏」

 

「片付けくらい、如何って事無い」

 

「おりむ~が一番早いもんね~」

 

「少しは気にしなさい…」

 

 

まったく悪びれない本音を呆れながら注意すると、お嬢様の肩が震えだした。

いったい何がお嬢様のツボに入ったのだろう?

 

「お姉ちゃん、何で笑ってるの?」

 

「だって虚ちゃんがお母さんみたいに思えて……ゴメン面白すぎ」

 

「おね~ちゃんは小言が多いからね~」

 

「小言を言わせる対象が居ますからね…しかも2人」

 

「さて、そろそろ移動しよっか?」

 

「そうですね~」

 

「あっ、逃げた…」

 

 

その対象2人はあからさまな行動を取った。

簪お嬢様の言う通り逃げたのだ……

 

「まったく、あの2人は……」

 

「でも、本当に虚さんってお母さんみたいって思う時がありますよ。今のつぶやきだって、手のかかる娘に困ってるお母さんみたいですし」

 

「簪お嬢様まで…」

 

 

私だって一応高校生なんですよ?

その私に向かってお母さんみたいって……

 

「あれ?まだ2人は居たんですね」

 

「一夏、もう終わったの?」

 

「そんなに大変な作業でもないし、すぐ終わるだろ」

 

「一夏にとったらそうかもしれないけど、他の人にとって片付けは大変なのかもしれないんだよ?」

 

「まあ、心当たりはある。ところで、何の話題で盛り上がってたんだ?」

 

「あのね…」

 

「簪お嬢様!」

 

 

あんな事を一夏さんに言う必要は無いのだ。

 

「虚さんがまるでお母さんみたいってお姉ちゃんが言って、本音が小言が多いからだって言ったら虚さんが少し怒って、それで2人は逃げちゃったんだ。私も偶に思う事があるって言ったら虚さんがガッカリしちゃって…」

 

「俺もよく言われるけどな、お父さんみたいって…」

 

「お嬢様や本音が言ってましたね…」

 

 

同じように一夏さんも高校生にしてお父さんみたいと言われているのだ。

確か夏祭りの時に本音が言って、その後一夏さんが本音を娘と言って私が照れたのだっけ?

単純に私がお母さんで一夏さんがお父さん、本音が娘なら、私と一夏さんが夫婦と言う事になるのだから、照れても不思議ではない。

 

「虚さん?」

 

「何か赤くなってません?」

 

「え!?気のせいですよ、気のせい…」

 

 

思い出して赤くなってしまった…

不審に思われても嫌なので、誤魔化そうとしたのだが…

 

「本当に大丈夫ですか?」

 

「顔真っ赤ですよ?」

 

 

誤魔化しきれなかったようだった…

 

「本当に何でも無いですから、心配しないでください!」

 

「あっ、虚さんも逃げた…」

 

 

お嬢様や本音同様、私も部屋から逃げ出すのだった…

 

 

 

 

 

 

 

 

「私たちも行こっか?」

 

「そうだな…」

 

「そうですね…」

 

「あっ、ゴメンまた忘れてた…」

 

 

須佐乃男の事を完全に忘れていた。

普段は一緒におしゃべりしたりするのだが、黙ってると本当に存在感が無いのだ。

 

「一夏様!私、存在感がほしいです!!」

 

「なら黙らなきゃ良いだろ…」

 

「ずっとしゃべってれば良いのですか!?」

 

「ずっとである必要は無いが、会話に加われば忘れられずに済むぞ?」

 

「だって誰も話しかけてくれないんですもん!」

 

「何だ、そのハブられる側の言い分みたいな感じは…」

 

 

須佐乃男はこうしてしゃっべてれば存在感が凄いのだが、無言で居られると本当に気付かないのだ。

一夏が言ってるように、須佐乃男も加わってくれれば良いのに、何故か遠慮している節が見られるのだ。

 

「まあ、須佐乃男の存在感は置いておいて…」

 

「置いておかないでください!」

 

「まあまあ、そろそろ移動しないと遅刻するぞ」

 

「え?……本当だ!?」

 

 

一夏のスピードなら楽勝に間に合うのだろうが、私のスピードじゃギリギリ間に合うか間に合わないかの時間だった。

私は大急ぎで部屋から飛び出し、自分がこんなスピード出せるのか!ってくらいのスピードでアリーナに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハアハア……」

 

「かんちゃん平気~?」

 

「簪ちゃんが全速力で走ってくるなんてビックリだよ」

 

「簪お嬢様、お水です」

 

「あ、ありがとう…」

 

 

自己最速スピードでアリーナに駆け込み、ギリギリどころか余裕で間に合ったのだが、私の身体のあちこちで悲鳴が上がっている…

己の限界を超えるとそのつけが全身に回ってくるのだと、自分自身の身体で絶賛体験中なのだ。

 

「それにしても…簪ちゃんがあそこまで急いで来るなんて、何かあったの?」

 

「じ、時間ギリギリだったから…」

 

「まだ余裕あるよ~?」

 

「何時も通りだったら駄目だったかもしれない時間だったから…」

 

「そうなんだ」

 

「かんちゃんでも遅刻しそうになるんだね~」

 

「皆が先に行っちゃうからでしょ!」

 

「それに関しては申し訳有りません…」

 

 

お姉ちゃんも本音も虚さんも、そして私までも部屋からアリーナまで走って来た事になったのだろうか?

それとも、3人は途中から歩いて来たのだろうか?

 

「お姉ちゃんたちは此処まで走って来たの?」

 

「私と本音は、途中で織斑先生に見つかって歩きに代わったわね」

 

「怒られちゃったもんね~」

 

「私は此処まで走って来ました」

 

「虚ちゃんも速かったもんね」

 

「おね~ちゃんは元々速いよね~」

 

「どうせ私は鈍いですよだ…」

 

 

比べられる対象が悪すぎるのだ……

お姉ちゃんはすべてにおいて私より上を行くし、虚さんも運動や勉強では私より遥かに高い場所に居る。

本音だって意外としっかりしてる面があり、体力面では勝てないと思ってる。

そして何より一夏が傍に来てからは、一夏と自分を比べてしまうのだ。

一夏は自分の事を誰かと比べる必要は無いと言ってくれてるが、やっぱり周りは私の事を他の3人と比べたがるのだ。

昔みたいに、更識の落ちこぼれとは言われなくなったが、やっぱりお姉ちゃんと比べるとって感じが屋敷内にあふれているのだ。

何時まで経っても候補生のままの私と、早々に国家代表になったお姉ちゃんと、どちらが優秀かなんて、自分でも分かっているのだ…

 

「簪ちゃん?」

 

「また考え込んでる~」

 

「え?……そんなに考え込んでた?」

 

「ええ、結構考え込んでました」

 

「そう…」

 

 

一夏が更識の屋敷に来てからは考え込むことは減ったのに、これじゃあ不健康だな…

あまり考え込んで溜め込むのは良くないって一夏に言われてるのに…

 

「もしかして昔みたいに変な事考えて無いよね?」

 

「!?」

 

「図星みたいだね~」

 

「周りが如何言おうと、簪ちゃんは凄いんだからね!」

 

「かんちゃんはすっごい子なのだ~!」

 

「お姉ちゃん…本音…」

 

 

自分がいかに周りを見てなかったか良く分かった。

評価してくる人たちを見すぎていて、比較されているお姉ちゃんや本音の事を見てなかったのだ。

勝手に評価して比較している大人たちなんかより、一緒に成長していけるだろうお姉ちゃんや本音たちの評価を信じれば良かったのだ。

 

「さて、そろそろ時間ですし、グラウンドに出ましょう」

 

「簪ちゃんも復活した事だしね~」

 

「おりむ~と勝負だ~!」

 

「うん!」

 

 

今度屋敷に戻っても、周りで好き勝手言ってる大人の評価なんて気にしない!

私はお姉ちゃんや本音、虚さんと気まずくなりたくなんて無いのだ。

一夏が修復してくれた関係を、私のネガティブ思考で一夏が来る前の関係に戻すなんてもったいない、そう強く思い、決心した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それでは最終日の訓練を始める。各自、まだ受けていない訓練を受けるように」

 

「それでは移動してくださ~い!」

 

 

時間になり、グラウンドに織斑先生や山田先生が現れる。

一夏君も少し離れた場所に待機してるし、その傍には須佐乃男の姿も見て取れた。

 

「お姉ちゃん、行こ!」

 

「おっ!簪ちゃんが珍しく積極的だね!」

 

「何か良い事あった~?」

 

「別に何でも無いよ」

 

「怪しい…」

 

「白状しろ~!」

 

「チョッと!お姉ちゃん、本音……くすぐりは卑怯だよ」

 

「大人しく白状するなら止めてあげるけど?」

 

「こちょこちょ~」

 

「だ、駄目!」

 

 

本音の容赦の無いわき腹への攻撃で、簪ちゃんは堪えていた笑いを我慢出来なくなった。

 

「くすぐったい!あはははは」

 

「こちょこちょ~」

 

「それじゃあ私も……こちょこちょこちょ」

 

「や・め・な・さ・い!」

 

 

背後から誰かの声…いや、誰の声かはすぐに分かったのだが、何時ものトーンでは無かったのだ。

 

「え~っと………虚ちゃん?」

 

「おね~ちゃん?」

 

「一夏さんの機嫌が悪くなる前に私が怒ります!」

 

「それも如何なの…」

 

「それなら一夏さんに怒られたいですか?」

 

「おりむ~の方が怖いから嫌だ~!」

 

「なら大人しく怒られなさい!」

 

「「は~い……」」

 

 

一夏君は滅多に怒らないけど、今は教官の立場だから何時もよりは怒りやすいのかもしれないし…

虚ちゃんの説教を聞きながら一夏君をチラッと見ると笑いを堪えてる感じがした。

 

「一夏様、今日は疲れそうですし、我慢は良くないですよ」

 

「そうか?それなら…」

 

 

須佐乃男に促され我慢を止めた一夏君が笑い出した。

一夏君の笑い声に一番驚いたのは虚ちゃんだ。

何で一夏君が笑ってるのか分からないのだろう…いや、私も良く分かってないんだけどね…

 

「ねえねえおりむ~、何で笑ってるの~?」

 

 

良い意味で空気の読めない子、本音が一夏君に全員が思ってた事を聞いた。

本音のこう言うところは尊敬出来るわ……

 

「虚さんが言った事がチョッとツボだったんだ」

 

「私の…?」

 

「俺に怒られたくなかったら、大人しく自分に怒られなさいって、結局怒られる事に変わりないんだからな。それに大人しく怒られるなら、最初からしなきゃ良いのにって思ったらやっぱり面白くてな…プッ」

 

「おりむ~よりはおね~ちゃんに怒られた方が怖く無いもん!」

 

「そもそも怒られるなって言ってるんだがな」

 

 

そう言ってまたクスクスと笑い出した一夏君。

確かに大人しく怒られるくらいなら、怒られないようにすればいいのだが、選択肢が一夏君か虚ちゃんしか無い場合は、ほぼ全員が虚ちゃんを選ぶはずだ。

本気で怒った一夏君を見た事は無いが、本気で怒った虚ちゃんは見たことがある。

上限の分からない相手よりは、上限が分かってる相手の方がまだマシなのだ。

 

「まあ、虚さんもそれくらいで。そろそろ鬼が怒り出しそうですからね」

 

「鬼…ですか?」

 

「ええ。地獄の鬼でも逃げ出す鬼がね」

 

「それは私の事か?」

 

 

一夏君の背後に凄まじい怒気を放っている織斑先生が現れる…

 

「自覚あるのなら結構じゃないですか」

 

「教師に向かって鬼とは何だ!鬼とは!!」

 

「鬼教師、鬼教官、どっちも貴女にピッタリだと思いますが?」

 

「一夏!」

 

「学園では織斑じゃなかったんですか?織斑先生」

 

「今は姉として怒ってるんだ!」

 

「あっそ…」

 

「何だその態度は!それが教師に対する態度か!!」

 

「姉として怒ってるんだろ?それなら別に敬う必要ないだろ」

 

「……お姉ちゃんは尊敬出来ないのか?」

 

「寧ろされてると思ってんの?」

 

 

一夏君の態度の変わりっぷりに、織斑先生が困った顔をした。

困ったのは態度が変わったからではなく、一夏君に尊敬されて無いと分かったからだろうか?

 

「そんな……私は頑張ってるだろ!」

 

「その頑張りが少し…いや、かなり迷惑なんだが」

 

「そんな……」

 

「ほら、とっとと持ち場に戻れ。生徒が困ってるだろ」

 

「ああ……」

 

 

織斑先生は、肩をガックリと落として元居た場所に戻って行った。

それにしても、今日は何時にも増してバッサリ切り捨てたわね……

 

「さて、こっちもそろそろ始めましょうか。今日はほぼ全員が専用機持ちですし、ある程度実力も分かってる面々ですから……まあ、見事に顔見知りしか居ない訳ですが…」

 

「一夏君も大変ね~」

 

「ナターシャさんもしっかり評価してくださいよ?」

 

「分かってるわよ~」

 

「……何か心配なんですよね」

 

 

一夏君の言う通り、今日連携訓練を受けるのは一夏君の顔見知りだけだ。

初日もそうだったのだが、今日の方が顔見知りの度合が強いだろう…何せ5人中4人は一夏君の彼女なのだ。

残った1人も一夏君のお友達のエイミィちゃんだしね。

 

「今日は専用機持ち同士でペアを組んでも仕方ないわね~」

 

「そうするとエイミィが可哀想ですよ?」

 

「なら一夏君が彼女と組めば?」

 

「俺が?エイミィとペアをですか?」

 

「見てるだけじゃつまらないでしょ?」

 

「なら、ナターシャさんが組んでも一緒ですよね?」

 

「更識さん姉妹や布仏さん姉妹の実力は、一夏君の方が知ってるでしょ?一夏君なら上手く立ち回れるからね」

 

「……まあそうですが」

 

 

一夏君が観念したように肩を落とす…つまり一夏君がエイミィちゃんとペアを組むと言う事なのだろうか?

 

「まあ、一つよろしくなエイミィ」

 

「うん!一夏君とペア組むのって2回目だね!」

 

「先週組んだばっかだろ…」

 

「知り合ったのも先週だよ?」

 

「……そうだったな」

 

「一夏君って案外お馬鹿さん?」

 

「違うと思うが…」

 

「だって知り合った日覚えてなかったでしょ?」

 

「随分と長い事一緒に居た感覚なんだよ、エイミィと一緒に居るのって…」

 

「そうだね~」

 

 

一夏君のペースを乱すエイミィちゃん。

まさか一夏君をあそこまで簡単に乱せるなんて…これは思わぬ伏兵が現れたって事で良いのかしら?

 

「それじゃあ更識、布仏姉妹は姉妹でペアで良い~?」

 

「…ナターシャさん、貴女随分とやる気無いですね」

 

「だって昨日は疲れたんだよ~?一夏君が居ないけど、他の訓練を選んだら織斑先生に怒られるからって、沢山の生徒が押し寄せてきて…私1人じゃあんなに受け持てないわよ!」

 

「何か……スミマセン」

 

「別に一夏君に謝ってほしい訳じゃ無いんだけどさ~」

 

「いや、姉の分もスミマセン……」

 

「本当だよ~」

 

 

確かに昨日の織斑先生は、何時もの5割り増しで機嫌が悪かったからね…

ナターシャ先生が疲れるのは仕方なかったとは言え、一夏君が悪い訳じゃ無いのに…変なところで律儀なんだから…

 

「それで、楯無さんは簪と、虚さんは本音とペアで良いんですか?」

 

「機体の相性を考えると、それしか無い気がするんですけど~?」

 

「別に楯無さんと本音、虚さんと簪でも良いんですが、それだとこっちが不安なんで…」

 

「如何言う事よ?」

 

「ふざけるでしょ?」

 

「ッ!さすがにふざけないわよ!!」

 

「…まずふざける事を否定してほしかったんですが…まあこの場でふざけないのなら別に良いですが…」

 

「お姉ちゃんと本音は普段からふざけるから一夏にこんな事言われるんだよ」

 

「そうですよ。少しは反省してまともになってくださいね?」

 

「「は~い……」」

 

 

簪ちゃんと虚ちゃんにも注意され、私と本音は大人しく頷くしかなかった…

 

「如何します?簪と組みますか?それとも本音と組みますか?」

 

「う~ん……簪ちゃんと組んだ方がやりやすいかな?」

 

「私はどちらでも良いですよ?」

 

「それじゃあ簪ちゃんと組む!」

 

「それでは私は本音とですね」

 

「おね~ちゃんよろしく~!」

 

「決まったのならさっさと始めましょ~」

 

「もう少し真面目に取り組んでくださいよ…」

 

 

ナターシャ先生のやる気の無さに一夏君が呆れてる。

昨日の件でナターシャ先生に引け目を感じてる一夏君は、あまり強く言う事が出来ないのだろう…

 

「今日は一夏君に任せた~。私は隅っこで見てるから~」

 

「任せたって仕事ですよね?」

 

「ボーナス分は働いたわよ」

 

「俺は無償なんですが?」

 

「まっ、細かい事は気にしない方が良いわよ?」

 

「それならボーナス分以上働いても良いんじゃないんですか?」

 

「それとこれとは話が別よ!」

 

「そうかな……」

 

 

イマイチ納得出来ないようだったが、結局は一夏君がほぼ全部をする事になったようだ。

それならそれで、こっちもやる気になるってものよ!

 

「簪ちゃん!一夏君に簡単に負けちゃ駄目だよ?」

 

「お姉ちゃんこそ!」

 

 

今日の簪ちゃんはやけにノリが良いわね…違和感を覚えるくらいだわ。

まあノリが良い分には困らないし、私が慣れれば良いのよね。

 

「それじゃあ最初は楯無さんペアと俺のペアで。虚さんペアは開始の合図を頼みます」

 

「分かりました」

 

 

早速一夏君とエイミィちゃんのペア相手だ。

一夏君が如何思ってるかは知らないが、伏兵は少ない方が安心出来るのよね。

可哀想だけど手加減無しで行かせてもらうから、覚悟しなさい!




次回更識姉妹対一夏です
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