もし一夏が最強だったら   作:猫林13世

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撮り溜めてたドラマを一気に見たら疲れた……


姉妹の亀裂

HRからの授業の流れが終わり、授業間休みになった。私は本音に今朝の事を教えてほしいと迫られている……助けを求めようとお兄ちゃんの方を見たが、お兄ちゃんは須佐乃男に迫られているようで私の視線には気付いてくれなかった。いや、視線には気付いているようだが、こっちを気にしている余裕が無いようだった。

 

「それでマドマド、如何して朝はおりむ~におんぶされて教室に現れたのかな~?」

 

「それは……遅刻しそうだったからお兄ちゃんに運んでもらったの」

 

「何で遅刻しそうになるまで教室に行こうと思わなかったのかな~?」

 

「訓練がキツくて動けなかったんだよ……」

 

 

嘘は言っていない。お兄ちゃんと訓練をしてまともに動くことが困難だったのは紛れも無い事実であり、時間に気が付くまで移動しようと思う気力させ無かったのだ。

 

「おりむ~と訓練してたのは分かったけど、何で私たちには声を掛けてくれなかったのかな~?」

 

「朝いきなり決まった事だからじゃ無いの。本音って朝弱いんでしょ?」

 

「おりむ~と一緒に訓練出来るなら頑張って起きるよ~」

 

「起きてたのがお兄ちゃんと私だけだった時間に?」

 

「……無理かも~」

 

 

本音は少し考えた後そう言った。本音が早起き、しかも5時前に起きるなんて想像出来ないし恐らく不可能だと思う。

 

「でも、おりむ~におんぶしてもらう必要はあったのかな~?」

 

「……あったわね。あんな真似は私には出来ないし、多分誰にも真似出来ないと思う……」

 

「何があったの~?」

 

 

本音に聞かれたが、出来れば思い出したく無い出来事なんだよね……天井を走ったり階段を一気に駆け上がったりと、普通の人間なら失神してしまうかも知れないスピードで教室までやってきたなんて出来れば忘れたい出来事だし、言っても信じてくれるか微妙な話なので言いたくも無い……

 

「説明した方が良いと思うぞ?」

 

「あっ、お兄ちゃん……」

 

 

さっきまで須佐乃男に迫られていたはずのお兄ちゃんが私の背後に居た。一緒に居る須佐乃男は納得したのかさっきまで向けていた鋭い視線から若干の同情の混じった視線を向けてきている……須佐乃男も経験したのだろうか……

 

「そうだそうだ~!私にも理由を教えろ~!!」

 

「じゃあ言うけど……」

 

 

私はアリーナの更衣室出入り口から教室の前までの移動手段を事細かに洗いざらい本音に話した。絶対に信じられる訳無い話だと思ってたのだが、本音は妙に納得している感じに頷きながら話を聞いている……

 

「そっか~、おりむ~の移動についていく事は出来ないもんね~。マドマドとおりむ~が両方間に合うにはその方法しか無いかもね~」

 

「あれ?納得しちゃうんだ……」

 

 

私としたら嘘吐くな!って怒られると思ってたんだけど、如何やらお兄ちゃんの常識外れの行動は本音たちからしたら当たり前の事だったらしい……

 

「マドカが刀奈さんに『廊下は走るな』って言われたんだから仕方ないだろ。廊下を走っちゃいけないのなら違う場所を走れば良いんだし、壁走りはおぶったままは出来ないから天井走りで来た訳だ」

 

「良く落ちませんでしたね」

 

「しっかり掴まってたから……」

 

「おりむ~、今度は私もおぶって天井走りしてね~」

 

「面倒だから嫌だ」

 

「マドマドだけズルイよ~!」

 

「……こうなると思ったから言いたくなかったんだが、言わないと納得してくれなかっただろうし、どっちが疲れるか考えると難しかったんだよな……」

 

 

お兄ちゃんはブツブツと何かを言っているが、私には聞こえなかったし聞こえている須佐乃男は苦笑いをしている。いったい何を言ってるのか気になったが、お兄ちゃんの顔色を見る限り楽しい話題では無さそうだったので気にしない事にした……かなり無理矢理にだが……

 

「一夏様は色々と人間離れしてますからね」

 

「今更だな……」

 

「私を先に教室に向かわせたのはこう言う事でしたか」

 

「お前は走っても怒られないからな」

 

「え?」

 

 

須佐乃男だって一応は生徒として学園に居るんだから、廊下を走れば当然怒られるんじゃないの?私の疑問は口に出す前にお兄ちゃんの説明で解決した……

 

「須佐乃男は少しだけ浮いてるんだ。だから走っても廊下をでは無く空中を走ってる事になるから校則では問題無い」

 

「結構屁理屈ですが一応事実ですので」

 

「へぇ~……」

 

 

須佐乃男って浮いてたんだ……確かにアリーナに来た時にも靴を履いてなかったし、今も何も履いてない。便利かもしれないが、見て分かるくらい浮いてる訳では無いので何も履いてないと凄い違和感を感じる……

 

「もちろん外出する時には靴を履かせるがな」

 

「今の世の中世間体を気にしないとやってけませんものね。特に一夏様は色々有名ですし」

 

「どっかの誰かさんの所為で色々大変だったのに、更に余計な問題まで起こったからな。今迄以上に世間体を気にしなきゃいけなくなったのは面倒だった……」

 

「一夏様がISなんて動かすからですよ」

 

「俺に反応したのはお前だろ……」

 

「さて、いったい何の事ですか?」

 

「……惚けるのも上手くなったな」

 

「お褒めの言葉として受け取らせてもらいますよ」

 

「好きにしろ……」

 

 

須佐乃男が飄々としているのに対して、お兄ちゃんは誰の目にも分かるくらい急激に疲れている……お兄ちゃんを疲れさせるなんて……須佐乃男って凄い!

 

「は~い、そろそろ席に着いてくださ~い」

 

「あっ、まややが来た」

 

「まやや!?」

 

「マドカ、山田先生だ」

 

「え~!だって皆まややの事は渾名で呼んでるし、本音だってまややって言ってたよ?」

 

「良いんです……どうせ私なんか織斑先生みたいに尊敬される教師に何てなれっこないんですから……どうせ私は生徒から渾名で呼ばれちゃう教師ですよ~だ……」

 

「そんなイジケ無いでくださいよ……」

 

 

お兄ちゃんが必死にまややを慰めてるようだが、私はまややの発言の中で1つ訂正したい事があった。

 

「なんな女が尊敬される訳無い!」

 

「あんな女とは?」

 

「お兄ちゃんの人生を滅茶苦茶にした女ですよ」

 

「?」

 

 

まややは名前を言わないと分からないのか、必死に考えてるようだが一向に傾げた首が元に戻らなかった。

 

「マドカ、それ以上は止めとけ」

 

「でも!」

 

「俺たちが如何思おうと、世間ではあの人は尊敬に値する人なんだよ」

 

「そんなのは間違ってる!」

 

「何と言おうとそう言う事なんだから仕方ないだろ」

 

「私は絶対に認めないんだから!」

 

「分かったから。さっさと席に着け」

 

「は~い……」

 

 

お兄ちゃんも私と同じであの女が世間に認められてるのが気に食わないようだった。いや、気に食わなくなったのかも知れない……

 

「山田先生」

 

「はい、何ですか織斑君?」

 

「妹が失礼しました。それと、そろそろ授業を始めないと背後の織斑先生が怒りますよ?」

 

「え?……お、織斑先生!い、何時の間に……」

 

「織斑兄が織斑妹を席に向かわせる少し前にだ」

 

「そ、そうですか……」

 

 

あの女が現れて私の機嫌は急速に傾き、お兄ちゃんはアイツに一礼して席に戻って行く。お兄ちゃんは見事に教師と生徒の立場を演じれてるが、私は如何してもあの女を教師として扱えない……そして何時もお兄ちゃんが間に入ってギクシャクしかけた空気を持ち治らせてくれているのだが、その度に私はお兄ちゃんに申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまうのだ。

私がもっと上手く世渡りが出来れば、お兄ちゃんはあの女に頭を下げる事も無くなる。あの女と話す必要が少なくなる。

頭では分かってる事なのだが、あの女を見るとそんな考えは何処かに行ってしまって、結局は私があの女に噛み付いて周りの空気を悪くしてしまうのだ……

 

「(お兄ちゃんに迷惑をかけてしまう原因は、やっぱりあの女……)」

 

 

偉そうにまややの隣に座り、プレッシャーを放ちながら授業を聞いている。時折此方やお兄ちゃんを見ているが、私はその度に視線を逸らし、お兄ちゃんに至っては完全に無視を決め込んでいる。

そうして気分の悪い授業は終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「織斑兄、後で職員室に来るように」

 

「分かりました」

 

 

授業が終わったと同時に俺は織斑先生に話しかけられた。職員室に呼ばれるような事はしてないと思うんだがな……

 

「では昼休み、職員室で」

 

「はぁ……」

 

 

何の用件かは教えてもらえなかった。

 

「お兄ちゃん!」

 

「マドカ?如何した、そんなに怖い顔して」

 

「あの女と何話してたの!」

 

「後で職員室に来るようにって言われただけだ」

 

「職員室?なんでお兄ちゃんが職員室に呼ばれなきゃいけないの!」

 

「さあ、俺にも心当たりは無いんだがな……」

 

 

今朝の天井を疾走した事は別にお咎めなしだろうし、それ以外に何か問題になりそうな事なんてあったかな……

 

「一夏様、きっと千冬様は一夏様と話したいだけだと思いますよ」

 

「俺と?」

 

「ええ、一夏様と」

 

 

いったい何を話したいと言うんだ……まさかもう渡した預金をすべて使い果たしたとでも言うつもりなのだろうか。

 

「何の用だかな……」

 

 

昼休みは生徒会室に行って書類に目を通そうと思ってたんだが、教師に呼ばれた以上そちらを優先するしか無いか。

 

「私も行く!」

 

「マドカは呼ばれて無いだろ」

 

「呼びつけられたって行かないけど、お兄ちゃんだけをあの女と接触させたら、また昔みたいに頭の中を弄られちゃうよ!」

 

「……あの人もそこまで愚か者では無いと思うぞ?」

 

「でも!」

 

「それに、何かあっても俺の方があの人より速く動けるし腕力だって負けてないんだ。そんなに心配しなくても平気だろ」

 

 

もし何かあったとしても殴り倒すなり蹴り飛ばすなりして逃げれば良いだけだし、さすがに職員室で愚行を犯すほどの馬鹿では無いだろう。

 

「何かあったらすぐに駆けつけるからね!」

 

「……廊下を走ったら怒られるぞ」

 

 

何故織斑の女性はこうも過保護なんだろうか。あの人もそうだったが、マドカも大概だと思う……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして昼休み。俺は呼ばれた通りに職員室を訪れていた。

 

「失礼します。織斑先生は居ますか?」

 

「あれ、一夏君。織斑先生ならまだ戻ってきて無いよ」

 

「そうですか」

 

 

職員室に来いと言っておいて自分は遅刻ですか……此処に居ない織斑先生に対しての悪態を心の中で済ませ、俺は暇つぶしのために出迎えてくれたナターシャ先生と話す事にした。

 

「ナターシャ先生はまだ授業無いんですか?」

 

「主に実習だからね。新学期2日目に実習なんて無いわよ」

 

「なら今度模擬戦でもしましょうよ」

 

「良いわね~。一夏君ならアリーナの使用許可すぐに取れるもんね」

 

「教師であるナターシャ先生の方が早いのでは?」

 

「私はぺーぺーだし、教師が許可を取れるのは授業の時だけなのよ」

 

「そうなんですか」

 

 

基本的に放課後は許可無くアリーナを使っても問題は無いのだが、もしアリーナの設備を破損した場合、許可があれば学園の方で修繕費を出せるが、許可が無かった場合は最悪生徒が全額負担しなくてはいけない。だから模擬戦をする場合はアリーナの許可を取らないと後々面倒な事になるのだ。

 

「それにしても、一夏君に妹さんが居たなんてね~」

 

「俺もつい最近知ったんですよ」

 

「そうなの?」

 

「ええ。俺の記憶にある最初には妹は既に居ませんでしたし」

 

「そっか……一夏君も大変だね~」

 

「何がです?」

 

「だってお姉さんの織斑先生と妹の織斑さんって仲悪いんでしょ?」

 

「……悪いって表現で済むか如何か……」

 

 

仲が悪いって表現はあの2人には当てはまらない気がする。マドカが一方的に嫌ってるだけだし、あの人もマドカに対して如何接して良いのか分からないって感じだしな……その結果周りには仲の悪い姉妹に映ってしまってる訳なのだ。

 

「あれ?織斑君、職員室に何か用ですか?」

 

「用って言いますか、織斑先生に呼ばれたんですが……」

 

 

山田先生が職員室に戻ってきて俺を見つけるなり話しかけてきた。この先生もあの人とは別の意味でマドカに嫌われてそうだな……

 

「織斑先生ならさっき教室に向かわれましたけど……」

 

「教室って何処のです?」

 

「何処って、1組の教室ですけど……」

 

「……なるほど。狙いは俺じゃ無くマドカの方だったのか」

 

「狙い?」

 

「一夏君、狙いって如何言う事?」

 

 

俺のつぶやきに山田先生は首を傾げ、ナターシャ先生は意味を確認してきた。

 

「言葉通りですよ。織斑先生は俺とではなくマドカと話したかったって事でしょう」

 

「それなら一夏君を職員室に呼んだ意味は?」

 

「俺が一緒に居たらマドカは織斑先生と話しませんからね。……それなら最初からそう言えば良いものを……生徒会室で作業するつもりだったんだから俺は席を外したんだが。相変わらずの考えの無さだな……」

 

 

自分の事だけを考えて周りの迷惑を考えないのは昔からだが、今回はもう少し簡単な方法で済んだはずなのに……俺はあの人に対して怒りがこみ上げて来たのと同時に盛大にため息を吐きたい気分だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「織斑は居るか」

 

「……お兄ちゃんならアンタが職員室に呼びつけてたでしょうが」

 

「私が用があるのは妹の方だ」

 

「じゃあ何でお兄ちゃんを職員室に呼んだの」

 

「お前と2人で話したかったからだ」

 

「それならお兄ちゃんを職員室に呼ぶ意味が分からない。お兄ちゃんは最初から昼休みは生徒会室で作業するつもりだったのに」

 

「……何!?それは本当か」

 

「アンタに嘘吐いてまで会話したく無いのよ」

 

 

私はまた考え無しに行動してしまったのか……一夏には悪いが、今日はマドカと2人で話をしたかったのだが、マドカは私と2人っきりと分かると嫌がるだろうし、かと言って一夏と一緒だと色々と問題があった。だから私は一夏を職員室に呼びつけておいてマドカと一夏を離したと言うのに、一夏は最初っからマドカとは別行動をとるつもりだったとは……

 

「とりあえず織斑妹、話があるからついて来い」

 

「……わかりました」

 

 

渋々したがってる事を隠そうともしないマドカの態度に泣きたくなったが、今は泣いてる場合では無いのだ。私はマドカをつれて整備科の校舎の屋上に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで?こんなとこまで連れて来て何の用?」

 

「まあそんなに不機嫌になるな」

 

「アンタと一緒ってだけでムカつくのに、嘘吐いてまでお兄ちゃんを遠ざけた事に更にムカついてるのよ!」

 

「そ、そうか……」

 

 

やっぱりマドカも一夏の事が好きなのだろうな……一夏に甘えているマドカは普段の仏頂面では無く、歳相応の女の子の顔だからな。

 

「さっさと用件よ済ませてくれない?私は1秒でも早くアンタから遠ざかりたいんだけど」

 

「そう言うな。10年振りに再会した姉妹じゃないか……」

 

「アンタがもっとまともならそもそも離れ離れになる事も無かったでしょうね」

 

「……済まなかった」

 

「私に謝っても意味は無いわ!許すつもりなんて微塵も無いから。それよりもお兄ちゃんに謝ったら如何なの?アンタたちがお兄ちゃんにした仕打ち、私が知らないとは思って無いでしょうね」

 

「やっぱり知ってるのか……」

 

 

もしかしたらという淡い期待があったのだが、やはりマドカは知っているようだった。

 

「お兄ちゃんの記憶を弄くってあの屑親と私を記憶から消して、自分と血が繋がった姉弟だと信じ込ませた。その上でアンタはお兄ちゃんに迷惑を掛けて来た。これを知っていて私が許したらお兄ちゃんが可哀想」

 

「だが、そのアイデアはアイツからで……」

 

「アンタが思いついこうが、あの人が思いつこうが、お兄ちゃんの記憶を弄くった事には違い無いんだよ!」

 

 

マドカがもの凄い形相で私に詰め寄ってくる……その迫力は一夏には劣るが十分恐怖を与えるものだった。

 

「私はお兄ちゃんと一緒に居たかった!でもアンタが異常な所為で屑親はアンタを捨てる事にした」

 

「ああ……」

 

「でも屑親はお兄ちゃんまで捨てるつもりは無かった!それをアンタが強引に連れて行かせ無かったんだ!アンタがお兄ちゃんと一緒に居たいってだけで。その所為でお兄ちゃんはしなくても良い苦労をしてきたんだ!」

 

「本当に済まなかった……」

 

「だから私に謝っても意味は無いって言ってるでしょ!」

 

 

マドカに言われた通り、私はただ一夏と一緒に居たかっただけで一夏にしなくても良い苦労をさせて来た。その事を一夏が知らないから私は一夏に更なる苦労を掛けて来た、それをマドカに言われた私は謝る事しか出来なかったのだ。

 

「私はアンタを絶対に許さない!本当ならお兄ちゃんに話しかける事も許したく無いんでけど、アンタは一応教師だし、お兄ちゃんも必要最低限は許可してるから仕方なく許してあげる」

 

「そうか……」

 

「でも忘れないでね!お兄ちゃんはアンタなんかに引き取られた所為で無駄な苦労をしてきた事を!私からお兄ちゃんを奪ったのはアンタだって事を!」

 

 

それだけ言ってマドカは屋上から出て行った。

 

「『アンタ』……か」

 

 

マドカにそう呼ばれて、私は悲しい気持ちになっていた。昔はお姉ちゃんって言ってくれてたし、再会した時は姉さんって呼んでくれていた。だが、本当は再会した時も姉さんとは呼びたく無かったのかも知れないな……

 

「今度は一夏と話したいな……」

 

 

マドカとの関係は修復不可能っぽかったが、一夏とならまだ希望はあるかも知れない。それが限りなくゼロだと分かっていても、私は一夏との関係を修復したかったのだ。




次回は一夏と千冬がメインで、その後は一夏の誕生日の話ですかね……1話では終わらなさそう……
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