もし一夏が最強だったら   作:猫林13世

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オータム戦の後の話です


侵入者の末路……

生徒会室で話していた所為で、クラスの片付けを手伝う事が出来なかった。準備もろくに手伝わなかったから、何だか申し訳ないな……

 

「刀奈さんも片付けしないんですか?」

 

「私のクラスは展示だし、それ程大変でもないしね~」

 

「それでも手伝うんじゃないんですか?」

 

「ちゃんと言ってあるよ~」

 

 

侵入者が居たのは、学園中に知れ渡ってるだろうし、生徒会長の刀奈さんがその侵入者の排除に集中しても、クラスからは文句を言われないんだろうな……普段はどんなにサボってても、会長と言う役職は間違いなく刀奈さんのものだしな。

 

「じゃあ、俺は一応クラスに行ってみます」

 

「いってらっしゃーい」

 

 

刀奈さんに見送られ生徒会室を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お兄ちゃん、平気!?」

 

「一夏、無事か!」

 

「一夏さん、お怪我はありませんか?」

 

「一夏なら平気だろうけど、何処も痛くない?」

 

「兄上、無事か!?」

 

 

クラスに戻ったらかなり大げさに心配された……マドカ以外は、オータムに襲われる前に俺の事襲ってただろうが……

 

「特に問題はない。それより片付けは終わったのか?」

 

「一夏様が襲われたと聞いて、それどころではなかったので、まったく片付いていませんよ」

 

「人の所為にするなよな」

 

「じゃあ、一夏様が指揮してくれないと片付きません」

 

「皆、おりむ~が心配だったんだよ~」

 

「本音はさっき事情を聞いてるんだから、クラスメイトに知らせる事も出来たんじゃ?」

 

「さ~て片付けなきゃ~」

 

「……逃げた」

 

「……逃げましたね」

 

 

須佐乃男と顔を見合わせ、本音の事を同時に視界に納める……アイツ、片付けがあるからって言って生徒会室から逃げたのに、まったく片付けしてないじゃないかよ……

 

「とっとと片付けて帰ろう。今日は疲れた……」

 

「あれだけの事に巻き込まれて、疲れたの一言で片付けられるのは、一夏様だけだと思いますよ……」

 

「……口じゃなくて手を動かせ」

 

 

片付けをさっさと終わらせるために、クラスメイトに指示を出しながら洗い物に取り掛かる。これだけ女子が居るのにも関わらず、手際よく片付ける事が出来るのは俺だけらしいのだが……シャルや篠ノ乃は料理するんだよな?片付けくらい出来るような気もするんだよな……

 

「一夏、これは何処に持っていけば良いんだ?」

 

「それは生徒会からの貸し出しだから、後で持っていく」

 

「じゃあ外に置いておくぞ」

 

「ん」

 

 

洗い物を済ませ、高いところにされた飾り物を取り外す事にする。そう言えば、最優秀出し物に決まったんだよな……何か特典はあるのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「色々あったが、無事に文化祭は終わったわね~」

 

「疲れた……」

 

「簪様は何してたんですか?」

 

「かんちゃんのクラスはISの仕組みを分かり易く説明してたんだよ~」

 

「未来の後輩たちに向けての出し物でしたからね」

 

「お兄ちゃんが居なかったから、午後は客の入りが芳しくなかった」

 

「知らんがな……」

 

 

部屋に戻ってくつろいで居たが、一夏君は相当疲れてるみたいで、さっきから口数が少ない。普段から少ない方なんだけど、今は特に少なくなってる。

 

「一夏君、今日はもう寝ちゃえば?」

 

「……そうしましょうかね」

 

「一夏?」

 

「……何だ?」

 

「起きてる~?」

 

「……多分」

 

 

一夏君は既に半分寝ている感じだった。

あれだけの出来事が1日、もっと言えば数時間の間に起これば、さすがの一夏君でもこうなっちゃうだな……

 

「一夏君、お風呂は入った方が良いんじゃない?」

 

「………」

 

「一夏君?」

 

「寝てますね」

 

「お兄ちゃんの寝顔って、初めて見たかも知れない……」

 

「おりむ~の寝顔を見ちゃったら、おりむ~に惚れちゃうよ~」

 

「もう遅いんじゃない?」

 

「一夏様に惚れてない人は、この部屋には居ませんからね~」

 

 

一夏君は、座ったまま寝ている。普段ならこんな風に寝る事は無い一夏君だが、午前中から生徒会室で休んでたくらいだし、疲れが溜まってたんだろうな。

 

「今日くらいは休ませてあげましょ」

 

「でも、此処はお姉ちゃんのベッドだよね?」

 

「一夏さんを運ぶのは、私たちじゃ無理ですよ」

 

「一緒に寝るから平気だよ」

 

「ズルイ~!!」

 

「私もお兄ちゃんと一緒に寝たい!」

 

「その意見は同感ですが、今は大声を出さない方が良いのでは?」

 

 

須佐乃男の冷静なツッコミに、私を含め全員が口を抑えた……一夏君が起きちゃうかもしれないし、騒がしいと寮長の織斑先生が部屋にやってくるかもしれないのだ……

 

「とりあえず、食堂で夕飯でも食べましょうか」

 

「そうですね……」

 

「おなか減った~」

 

「本音はお菓子いっぱい食べたじゃない」

 

「何時の間に!?」

 

「えへへ~」

 

 

一夏君を横に寝かせ、私たちは食堂に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっぱり一夏君のご飯の方が美味しいかな?」

 

「食堂の料理も良いんですけどね……」

 

「おりむ~のご飯は一番美味しいよ~!」

 

「でも、食堂で食べた方が、一夏の負担が減る」

 

「一夏様なら、それくらいの負担なら気にしないと思いますけどね~」

 

「でも、そうやってお兄ちゃんに頼りきって疲れさせたんだよね?」

 

「「「「「………」」」」」

 

 

マドカさんの的確な一言に、私たち全員は言葉を失くした……一夏さんに頼りきったのは事実ですし、それが原因で一夏さんが疲れ果ててしまったのも恐らく事実でしょうね……

 

「お前たち」

 

「むっ!」

 

「織斑先生、如何かしましたか?」

 

「いやなに、織斑兄の状況を聞こうと思ってな」

 

「おりむ~なら寝てますよ~」

 

「さすがに疲れたみたいです」

 

「そうか……」

 

「一夏さんに用事でもあったのですか?」

 

「例の件で聞きたい事が出来たんだが……寝てしまったのなら仕方ないか」

 

「明日は休みですし、今週は屋敷に戻りませんから、何時でも聞けると思いますよ?」

 

「そうだな……」

 

 

先ほどから、マドカさんが織斑先生に鋭い視線を向けている……一夏さんとは表面上は仲直りした織斑先生ですが、マドカさんとはまだ微妙な関係なようですね。

 

「邪魔したな」

 

「本当、邪魔だよ」

 

「っ!」

 

 

織斑先生は、一瞬だけ辛そうに顔を顰めましたが、さすがにその一瞬だけですぐに表情は元通りになっていました。

 

「マドマド~、織斑先生とは仲悪いの~?」

 

「お兄ちゃんにとって、あの女は必要ないんだ……」

 

「ほえ?」

 

「聞こえて無いみたいね……」

 

「マドマド~?」

 

「……ん?」

 

「織斑先生と、仲悪いの~?」

 

「あんな女と仲良くする必要なんて無いからね」

 

 

マドカさんは、本当に忌々しげに織斑先生が行ってしまわれた方向を睨んでいました。

一夏さんから事情は聞いていますが、やっぱり姉妹の仲が悪いのは、見ていて気分の良いものではありませんね……

 

「ちょっと良いですか?」

 

「ほえ~?あっシャルルン!」

 

「何だ、シャルロット?」

 

「シャルさん、何か用ですか?」

 

「クラスメイトの3人で、呼び方が全員違うのも珍しいわね」

 

「本音以外は普通だと思うよ?」

 

 

確かに本音の呼び方は独特ですし、一般的にはマドカさんの呼び方か、一夏さんが付けた愛称で呼ぶんでしょうね。

 

「それで、何か用かしら、シャルロット・デュノアさん?」

 

「一夏の様子を聞きたいと思いまして」

 

「一夏なら、もう寝ちゃったよ」

 

「早い……そんなに疲れてたんですか?」

 

「普段から一夏さんには頼りっぱなしでしたし、それに加えて今日の出来事です。一夏さんじゃ無かったら過労死してもおかしく無いほどですね」

 

「おりむ~、死んじゃうの?」

 

「一夏様以外でしたら、もしかして……と言う話ですよ、本音様」

 

 

泣きそうになった本音を、須佐乃男が慰める……普段なら一夏さんが担うであろうポジションを、須佐乃男が担っている……一夏さんの専用機だけあって、慰め方は一夏さん同様優しく頭を撫でると言う方法だが、一夏さんみたいに効果抜群とは行かないようで、本音は暫く泣きそうだった。

 

「お見舞いも暫くは止めておいてね」

 

「お兄ちゃん、寝てるところ起こされると機嫌悪くなるから」

 

「分かりました。他のメンバーにも言っておきます」

 

「よろしく~」

 

 

シャルロットさんは、聞き分けよく一夏さんへのお見舞いを諦め、何時ものメンバーの下へと戻っていきました。……何故でしょう、シャルロットさんの聞き分けのよさに、何か嫌な予感がしたのは……

 

「じゃあ、私たちも部屋に戻ろっか?」

 

「そうですね~」

 

「眠くなってきた……」

 

「でも、私たちはお風呂に入ってから寝ないと……」

 

「突貫工事であの舞台を造りましたからね……」

 

「汗臭いかも……」

 

「とりあえず着替えを取りに戻って、それから大浴場に行きましょ」

 

「そうしましょう」

 

 

一夏さんは些細な事は気にしない男性ですが、彼氏に汗臭い匂いを嗅がれるのは乙女としては我慢出来ませんからね……私たちは急いで部屋に戻り、着替えを持って大浴場に向かった……部屋の鍵をかけ忘れて……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今のうちだよ」

 

「でも、良いんでしょうか?」

 

「いくら兄上が心配とは言え、こんな部屋に忍び込むなど……」

 

「じゃあ、僕だけで行くよ?」

 

「それは許さん!」

 

 

会長たちが大浴場に向かった隙に、僕は一夏の部屋への侵入を試みる事にした。

普段から会長たちと一緒に居る一夏が、何処の部屋に居るのかは簡単に分かった。まさか会長たちと同じ部屋だったなんて……

 

「怒られても知らないわよ?」

 

「鈴は来ないんでしょ、なら放っておいてよ!」

 

「はいはい……一夏の怖さ、身を持って知るがいいわ」

 

「何か言いましたか?」

 

「別に」

 

「では、これより一夏を見舞い隊出動します!」

 

「……変な名前だな」

 

 

一夏の部屋へコッソリと廊下を歩きながら向かう……この先は寮長室もあるし、最悪織斑先生に見つかって説教だ。織斑先生の恐ろしさを知っている鈴は、その恐怖からだろうか今回の作戦には乗ってこなかったし、箒もイマイチ乗り気では無い。でも、ついてくるあたり、箒も抜け駆けは許さないんだろうな……

 

「此処が兄上の部屋か……」

 

「一夏さんの部屋ですわね……」

 

「静かに。これより進入を試みる」

 

「気をつけろよ」

 

 

映画のスパイ並みの緊張感を持って、僕は一夏の部屋のドアノブに手をかける……鍵は掛かってないみたいで、抵抗無くすんなりドアは開いた。

 

「此処が……一夏の部屋」

 

 

僕は緊張しながら部屋に入る……僕に続いて箒、セシリア、ラウラの順番に部屋に足を踏み入れた……妙に暗いな、スイッチは何処だ?

 

「シャルロット!」

 

「何、ラウラ」

 

「ドアが開かない」

 

「だって今開いてた……あれ?」

 

 

閉まったドアを開けようとしたが、さっきと違って開ける事が出来ない……まるで誰かが向こう側から抑えてるみたいだ。

 

「なあシャルロット……この部屋、やけに寒くないか?」

 

「そう言えば……9月なのにやけに寒いね」

 

「何か、嫌な感じがしますわ」

 

「………」

 

「箒?」

 

 

何かを感じたのか、箒は目を見開いて固まっている……見えないものを必死に見ようと、自分が感じたものが間違いだと思いたく何かを探している感じだ。

 

「シャルロットさん、明かりのスイッチがありましたわ」

 

「点けて」

 

「いや待て!」

 

「ラウラ?」

 

 

ラウラがセシリアを止めるために声を掛けたが、一瞬だけ……本当に一瞬だけ遅かった。明かりが点き、周りの情景を確認出来るようになった僕たちの前に現れたのは――

 

「この部屋は、関係者以外立ち入り禁止のはずだったんだがな……」

 

 

――もの凄い機嫌の悪そうな一夏だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

部屋の外に気配があるのには気付いていた。この部屋の先には寮長室もあるし、そっちに用があるのだろうと思っていたが、その気配はこの部屋の前で止まり、そして部屋の中に入ってきた。せっかく静かに休めると思ってたのに、こいつらは俺に何か怨みでもあるのか?

 

「(シャルにセシリアにラウラに篠ノ乃か……鈴が居ないのは、こうなるのを本能的に理解したからだろうな)」

 

 

バレ無いように4人が入ってきたドアに鍵を掛け、再び気配を探る……篠ノ乃は俺が起きてる事に気付いたようだな。

 

「(軍人であるラウラも、如何やら危険を察知したようだが……)」

 

 

密かに進入したのにも関わらず、ラウラは大声でセシリアを止めようとした……よっぽど見たくないらしいな……

 

「あ……」

 

「さっきも言ったが、この部屋は基本的には関係者以外立ち入り禁止なんだが……お前たちは誰の許可を得てこの部屋に入った」

 

「あっ、あっ……」

 

「箒さん!?」

 

「駄目だ、まともに動ける状態じゃ無い」

 

「篠ノ乃は分かってるみたいだが、人の眠りを妨げたんだ。如何なるかくらい、想像出来るだろ?」

 

 

少し寝たおかげで、こいつらを片付けるくらいの体力は回復した。

千冬姉ですら、寝ている俺を起こそうとはしないのだ。つまり、こいつらは千冬姉以上の馬鹿者と言う事になる……

 

「ぼ、僕は止めようって言ったんだよ?」

 

「ほう……」

 

 

シャルを真正面に捉え、嘘偽りが無いか目を見て確かめる……嘘か。

 

「シャル、俺は嘘吐きが嫌いだ」

 

「え?」

 

「その目……初めて教室に来た時と同じ、嘘を吐いてるヤツの目だ」

 

「そんな!?」

 

「ラウラ、誰がこの部屋に行こうって言ったんだ?」

 

「それは……」

 

「素直に言えば、主犯以外は許してやる」

 

 

シャルが震えたのが、気配で分かった……つまりシャルが主犯で、他の3人は抜け駆けを防止するためについてきた訳か……出来れば止めてほしかったが、この際それは置いておく事にするか。

 

「本当に許してくれるのですか?」

 

「お咎め無しとは言えないが、厳重注意で済ましてやる」

 

「シャルロットさんですわ!」

 

「セシリア!?」

 

「シャルロットさんが会長さんたちの動きを監視して、居なくなった隙に一夏さんの部屋に行こうって言ったんですわ!」

 

「なるほど……」

 

 

自分が助かるために、友達を売ったか……ラウラは何か裏があると思って黙っていたのに、セシリアは自分可愛さにシャルを売った。情状酌量を狙って仲間の情報を話す犯罪者が居るとは聞いていたが、まさか身近にそうなり得る人間が居るとはな……

 

「セシリアだって本当は行きたかったんでしょ!」

 

「それでも、シャルロットさんみたいに率先しては行こうとは思いませんでしたわ!」

 

「ラウラ……篠ノ乃をつれて出て行け」

 

「兄上?」

 

「この2人は話があるから、お前たちは出て行け」

 

「分かりました。ほら箒、帰るぞ」

 

 

固まって動けない篠ノ乃を、小さなラウラが引きずって行く……気配だけであそこまで怖がる事無いだろうが……

 

「えっと一夏さん……私は何で残されたのですか?」

 

「俺はラウラに聞いてたのに、セシリアが答えただろ?」

 

「ええ……」

 

「俺が取引を持ちかけた相手はラウラだ、セシリアじゃない」

 

「それが何か……?」

 

「今のお前は、友達を売った外道だ」

 

「なっ!?」

 

「そうだよ!僕の事を一夏に売ったんでしょ!」

 

「シャルがセシリアを責めるのはお門違いだろ。お前も十分俺に怒られる事をしたんだからな」

 

「僕はただ、一夏が心配で……」

 

「会長に言われなかったか?今は放っておけって」

 

「それは……」

 

 

あてずっぽうで言ったら心当たりがあるようだった。俺の勘も馬鹿にならないな……

 

「さて、とりあえず説教だな。その後は寮長――織斑先生にでも引き渡すか」

 

「「!?」」

 

「このエリアは本来、関係者ないしは用のある者以外は立ち入り禁止なんだ……寮の規則を破ったんだ、当然寮長にも怒られるよな」

 

「「あ、ああ……」」

 

「後日帰った2人も織斑先生から注意を受けるだろうが、お前たち2人は性根を叩きなおす必要がありそうだしな……覚悟しろよ?」

 

 

既に泣きそうな2人を前に、俺は説教を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それでは織斑先生、後はお願いします」

 

「ああ分かった。規則破り――それも私が寮長の時に行われるとは……私も舐められたものだな」

 

 

一夏が寮長室に訪ねて来たので何事かと思ったが、規則を破って一夏の部屋に侵入を試みた阿呆共が居た事の報告と、特に悪質な2人を連れてきたとの事だった。

デュノアは計画の首謀者で、オルコットは自分可愛さにデュノアを売った不届き物だとの事だが、一夏を前に少しでも助かる可能性があるなら、私でも売るかも知れん……

 

「では、俺は部屋に戻ります」

 

「ご苦労だったな。篠ノ乃とボーデヴィッヒは後日私から注意しておく」

 

「お願いします」

 

 

寮長室のドアを閉め、一夏はこの部屋から遠ざかって行く。

一夏から説教をされたのだろう、連れてこられた2人からは生気が感じられない……一夏の逆鱗に触れたものはこうなるのか……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「寝よう……」

 

 

少し寝て回復したと言っても、明らかに今日1日で使った体力分を回復するには時間も掛かるし、回復した分も使い果たしてしまった。部屋に戻ってすぐ、俺は再びまどろみに誘われ、それに抗う事も出来ず眠りに落ちた……そこが自分のベッドでは無いのにも関わらずに……




侵入者とは、シャルを始めとするメンバーの事でした。自分も寝ている時に邪魔されると機嫌が悪くなります。一夏の気持ちが良く分かるのは、果して良い事なのでしょうか?
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