もし一夏が最強だったら   作:猫林13世

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此処最近暑いですね~


いちか君、食堂に行く

実習も終わり、再び一夏様を着替えさせるために更衣室にやってきました。

 

「さあ一夏様、着替えましょうね」

 

「うにゅ~……」

 

「一夏様?」

 

 

実習ではしゃぎすぎたのでしょうか、一夏様は眠たそうに目をこすっています。とても可愛らしいですね~。

 

「眠いんですか?」

 

「だいじょうぶ……」

 

 

本当は眠いのでしょうが、一夏様は頑張って着替えを始めます。この姿は私だけが独り占め出来ているのが奇跡なくらい珍しいですよ!

 

「おわった~」

 

「では、食堂に行きましょうか」

 

「ふにゅ~……」

 

「あらら……限界でしたか」

 

 

着替え終えたところで一夏様に限界が訪れ、私に倒れこむように眠ってしまいました……仕方ありませんね、おぶって食堂まで行きましょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お兄ちゃんたちを待っている間、私と本音は楯無さん、虚さん、簪から質問攻めにあっていた。

 

「実習での一夏君はどんな感じだった!?」

 

「移動中に囲まれたりはしてませんよね!?」

 

「一夏は怪我してないよね!?」

 

「そんなにいっぺんに聞かれても……本音も何とか言ってよ!」

 

「ほえ?……このデザート美味しいよ~」

 

「何でメインの前にデザート食べてるのよ!」

 

 

援護射撃は期待出来そうになかった……

私は本音に聞かないで私に聞いてきた3人の判断はさすがだな~っと思いつつ、誰1人として本音を矯正しようとしてこなかったのかと疑問に思った。

 

「あっ、おりむ~が来たよ~!」

 

「「「何処(です)!」」」

 

「あそこ~、須佐乃男の背中で寝てる~」

 

 

本音が指差した方を一斉に見る。お兄ちゃんは疲れたのかぐっすりと寝ている……寝顔、可愛いな~……じゃなくって!

 

「お兄ちゃん、疲れちゃったの?」

 

「そのようです。着替えは何とか済ませたんですが、そこで限界だったみたいです」

 

「そっか……」

 

 

お兄ちゃんを椅子に座らせ、須佐乃男自身も座った。

 

「人をおぶるって意外と大変なんですね」

 

「ねちゃった子は特に大変ですからね」

 

「あれ?虚ちゃん、やけに詳しいじゃない」

 

「前に迷子の子の親を探していたら、その子が途中で泣き疲れて寝てしまったんですよ。せれでおぶりながら親を探してたんです」

 

「人攫いと間違われなかった~?」

 

「周りの人も一緒に探してくれてたので大丈夫でしたよ」

 

「うにゅ~……」

 

「あどけない寝顔だね」

 

「一生懸命実習を受けたんでしょうね」

 

 

確かにお兄ちゃんは一生懸命だったけど、あれは頑張ったと言うよりは遊んでたと言った方が正しいかもしれない……隣のグループから逃げ惑うクラスメイトの悲鳴が聞こえてきてたし……

 

「おりむ~は喜んでIS操縦してたね~」

 

「今の姿でも動かせたんだ、やっぱり」

 

「普段より容赦無かったですよ」

 

「そうなんですか」

 

「一夏様の実力そのままで、加減を知らない訳ですから」

 

「それは危ないね……」

 

 

寝ているお兄ちゃんを挟んで、私たちはさっきの実習風景を3人に話す事にした。聞いている3人は楽しそうに、時に驚いた表情で私たちの話しに聞き入っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

職員室に戻り、私はアイツに電話する事にした。

 

『もすもすひねもす~?』

 

「相変わらずのそれか……」

 

『束さんは電話越しでもサービス精神を忘れない人なのだ~!』

 

「御託はいい、それでちゃんと撮れたのか?」

 

『ちーちゃんはせっかちだね~。今編集してるから夕方にはちーちゃんに送れると思うよ』

 

「そうか……夕方だな」

 

 

少し遅いと感じるが、束の編集は何時もすばらしいからな。それくらいは我慢するとしよう。

 

『料金は何時も通り振込みでね~』

 

「何時も思うんだが、少し高くないか?」

 

『いっくんの写真や動画は、それだけの価値があるんだよ♪』

 

「確かにそうだが……」

 

『ちなみに今回は割り増し料金だからね』

 

「何故だ!?」

 

 

普段から高いと思ってると言ったばかりだろうが……何故割り増し料金を取られなきゃいけないんだ!

 

『だってもの凄い良い映像が撮れたし、何より束さんもノックアウト喰らいそうなくらいの破壊力なんだも~ん!』

 

「何!?そんなに凄いのか」

 

『そりゃ~凄いの何の……編集してる今の気を抜くと鼻血がダラダラでちゃいそうなくらい凄いよ~』

 

「楽しみだ……それで、割り増しってどのくらいだ?」

 

『う~ん……ちーちゃんには協力してもらったし、今回は2割増しで』

 

「2割か……それくらいなら何とか出来るな」

 

『じゃあ商談成立で。確認出来次第送るね~』

 

「ああ、頼む」

 

『じゃ~ね~!』

 

 

束は電話を切り、私は興奮のあまり緩みきった顔を元に戻すのに専念する事にした。それにしても、楽しみだな!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちーちゃんからの電話を受けている最中も、私はいっくんの可愛らしい姿に身悶えていた。何よりもこの笑顔のシーン……これだけは束さんだけのものにしたいよ~!

 

「でも、ちーちゃんには研究費を出してもらってるしな~……」

 

 

研究費とはもちろんいっくんの写真や動画を売った時のお金なのだが、これが無いと束さんは収入が0になってしまうのだ。

 

「ISの技術を公開したから、それなりに蓄えはあるけど、やっぱり収入が無くなるのは怖いからね~」

 

 

公開したからと言って、すべてを理解出来るヤツなんて居ないし、許可無くISを作ってる奴らに自分の無能さを知らしめるためにもあれは必要だったしね~。

 

「一瞬は優越感に浸れたけど、結局他の馬鹿共たちを黙らせる事は出来なかったしな~」

 

 

それどころか追われる立場になってしまったのだ。束さんの天才的頭脳ほしさに戦争まで始めようとした時には、さすがの束さんもビックリした。まぁ、ちーちゃんに力ずくで止めてもらったんだけど。

 

「その結果、束さんは姿を隠さなきゃいけなくなり、ちーちゃんは世間で英雄視される事になって、いっくんと一緒に居られる時間が大幅に減る事になったんだよね~……本当、束さんたち以外死ねば良いのに」

 

 

物騒な事をつぶやいても、今はクーちゃんも居ないし一番怒りそうないっくんには如何頑張っても束さんのつぶやきは聞こえないしね。

 

「ちーちゃん用に編集しながら、束さん用に別角度の映像も編集して、コレクションに加えなければ」

 

 

いっくんにバレて、すべて消されても良いようにバックアップも取ってあるし、保存してある場所も3箇所と分けてあるので、1つバレても2つ生き残るのだ。

 

「この前はいっくんが設備を貸してほしいって言ってきたから、いっくんが使いそうな場所から移動させたんだよね~」

 

 

結局いっくんは何か難しい顔をしてただけで、束さん秘蔵のコレクションには気付いていない様子だった。

 

「はっ!……いっくんが寝てる……だと!」

 

 

映像を切り替えてリアルタイム映像を確認してたら、何といっくんが寝てるではないか!

 

「これも最高に良い絵だよ!」

 

 

他に邪魔なヤツらも映ってるけど。そんなの気にならないくらいいっくんの寝顔は貴重なのだ!

 

「まるで、天使だね~」

 

 

何時ものいっくんは、どちらかと言えば悪魔に近いが、今のいっくんは誰が如何見ても天使だ。それだけは譲れない。

 

「これもちーちゃんに渡すのか……もう少し割高でも良かったかな?」

 

 

ちーちゃんのコレクションの殆どが束さん編集のものだが、本当に小さかった頃のいっくんの写真だけは束さんも持ってないのだ。

 

「いくら頼んでもくれないんだよね~……」

 

 

ちーちゃんは、本当に小さかった頃のいっくんの写真を見せる事を頑なに拒み、見せてくれないのだ。

何か不都合でもあるのかと勘ぐったが、盗撮してるときにちーちゃん本人が見てたから持ってないって事は無さそうだった。

 

「だから束さんはこうやって小さいいっくんを盗撮してるのだよ」

 

 

いっくんを小さくしたのはちーちゃんの願いだが、それに便乗して束さんもコレクションを増やしているので、もしいっくんにバレたら(多分元に戻ったら気付くだろうが)、絶対に怒られる。それだけは断言出来ちゃうんだよね~……

 

「いっくんは、今が幸せか如何か聞いても分からないって答えたし……」

 

 

ある面では幸せだが、またある面では不幸、その場合は幸せなのか不幸なのか分からないって言ってたんだよね~、ある面っておそらくこいつらと一緒に居られる事なんだろうな……

 

「さてさて、色々考えてたけど、そろそろクーちゃんがこの部屋に来るだろうし、独り言は此処までとしなきゃね!」

 

 

散々散らかした部屋を見渡し、クーちゃんがさっき苦い顔をしてたのを思い出し束さんは独り言を止める事にした、さすがに聞かせられない事もあるからね~……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昼食をとり終え、私たちは一夏君の寝顔を眺めている。一夏君はお腹空いてないのかしら……

 

「良く寝てるわね~」

 

「よほど疲れたのでしょう」

 

「あれだけ斬りかかって、打ちまくったら疲れるよ……」

 

「そんな一夏さんの姿、まったく想像出来ません……」

 

「私も見たかったな」

 

「すっごく楽しそうだったよ~」

 

 

クラスが違うだけで、此処まで悔しい思いをするなんて思っても無かったわね……私と虚ちゃんは更に学年も違うんだけどね。

一夏君は普段は手加減に手加減をして実習に臨んでいる。だから何時も疲れた様子も楽しそうな様子も見られないの。でも今の一夏君にはそれが良く現れてたらしく、とても楽しそうだったらしい……何処かに映像とか無いかしらね。

 

「うにゅ~……」

 

「起きそうですね」

 

 

一夏君が目をこすりながら寝返りを打ちそうになったが、生憎椅子に座ってるので身じろぎしただけでそのまま目を覚ます事となった。

 

「おはようございます、一夏さん」

 

「僕、ねてたの?」

 

「ええ」

 

「そっか……」

 

「お腹空きましたか?」

 

「うん」

 

「それじゃあ何か食べましょうか」

 

「そうだね~」

 

 

虚ちゃんが今の一夏君の扱いに一番向いてるのかも知れないわね……私たちの中で一番年上って事もあるんでしょうが、一夏君が一番自然に懐いてるのが虚ちゃんなのよね……

 

「それじゃあ一夏さん、何が食べたいですか?」

 

「う~ん……カレー!」

 

「そうですか。では、買いに行きましょうか」

 

「うん!」

 

 

虚ちゃんは一夏君の手を取って食券売り場に向かう……なんて羨ましいのかしら。

 

「一夏と手を繋いでるね……」

 

「簪ちゃんにもそう見える?」

 

「うん……」

 

「後で私も繋がせてもらわなきゃ!」

 

「私だって!」

 

 

簪ちゃんと妙な結束を感じ、私は再び一夏君と虚ちゃんに視線を戻す。一夏君は精一杯背伸びして自分で食券を買おうとしてる姿が目に入った。可愛いな~……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さっきまで嫉妬に駆られていた私の気持ちは、一夏さんが精一杯頑張ってる姿を見て、和やかな気持ちになりました。今の一夏さんは本当に可愛らしいですね。

 

「う~ん……もうすこしなんだけどな~」

 

「大丈夫ですか?」

 

「虚おねえちゃん、僕をもちあげて!」

 

「はい?」

 

「すこしだけとどかないから、虚おねえちゃんにてつだってもらいたいんだ!」

 

 

一夏さんはそう言って強い意志を宿した瞳で私を射抜きました。可愛いだけでは無く強い意志も持ち合わせているなんて……本当に一夏さんは凄いですね。

 

「分かりました。それでは失礼して……」

 

 

私は一夏さんのわきの下に手を入れ、ほんの少し一夏さんを持ち上げました。まさか一夏さんを持ち上げられる日が来るとは思ってませんでした……

普段の一夏さんは、私なんかよりも断然背が高く、高いところに手が届かないなんて事は起こりようもありませんし、もしあったとしても、私では一夏さんを持ち上げる事など出来ませんし……

 

「とどいた~!」

 

「良かったですね」

 

「うん!」

 

 

一夏さんは念願のカレーライスの食券を手に入れ、意気揚々と食堂のおば様たちに持っていきました。当然そこでも一夏さんが可愛がられたのですが、一夏さんは嫌がる素振りも無く、明るく笑っていました。

 

「はい、一夏君。甘口になってるから食べられると思うよ」

 

「ありがと~!」

 

「いえいえ、何時も助けてもらってるお礼だよ」

 

「ん~?」

 

 

一夏さんは時間のある時は食堂のおば様たちにも朝食を振舞う事があるそうで、それを楽しみに仕事を頑張っている人も少なく無いとか……何処まで優しいんですか。

 

「それにしても、本当に小さくなっちゃったんだね~」

 

「何時元に戻るか分かるのかい?」

 

「いえ、私たちではなんとも……」

 

「そうかい。でも、一夏君には変わりないんだろ?」

 

「ええ、それはそうですが」

 

「なら、私たちは味方だよ!」

 

「そうそう、私たちの味方の一夏君は、どんな姿になっても裏切らないから」

 

「困ったら相談に来なさい」

 

 

食堂のおば様たちは、一夏さんに甘いようです。ですが、それは普段から一夏様が色々と手助けをしたり、それこそ料理を振舞ったりして作った信頼関係があるからなのでしょうね。

 

「またね~!」

 

「本当に可愛いね~」

 

 

一夏さんは手をブンブンと振っておば様たちと別れ、お嬢様たちが待つテーブルに戻って行きました。

 

「一夏さん、カレーを忘れてますよ」

 

「あっ、いけないいけない」

 

 

お盆を取りに戻ってきて、またおば様たちに別れを告げ、今度は慎重にテーブルまでの道程を歩いていきます。

 

「お帰り~!」

 

「おりむ~遅かったね~!」

 

「待ちくたびれたよ」

 

「あれ~?まだテーブルじゃないよ~?」

 

 

途中で我慢の限界が来ていたお嬢様たちに迎えられ、お盆を私に持たせお嬢様と簪お嬢様は一夏さんと手を繋ぎ始めました……さっきの私を見て羨ましがったのでしょうか。

 

「私も繋ぎた~い!」

 

「本音は教室に戻る時に繋げるでしょ!」

 

「そうだよ!」

 

「だってマドマドだって繋ぐんだよ~!」

 

「私たちみたいに両手を繋げば良いじゃない」

 

「お姉ちゃんと一緒でも、確かに一夏と手を繋いでるんだからさ」

 

「うう~」

 

「おなかすいた~!」

 

 

一夏さんを挟んで口論になりかけましたが、一夏さんが空腹を訴えたために、ピリピリしていた空気はなくなりました。

 

「じゃあ、早くテーブルに行こ」

 

「お姉ちゃん、走ったら危ないよ」

 

「大丈夫!」

 

「駄目ですよ!」

 

「は~い……」

 

「刀奈おねえちゃん、おこられた?」

 

「そうなの一夏君、私を慰めて!」

 

「え~と、いいこいいこ……」

 

 

お嬢様が一夏さんに抱きつき、戸惑いながらも一夏さんはお嬢様の頭を撫でました。それで復活したのかは知りませんが、お嬢様は再び立ち上がりました。

 

「ありがとね、一夏君♪」

 

「げんきになった?」

 

「見ての通りよ!」

 

「よかった~」

 

「お姉ちゃんだけズルイ!」

 

「確かに……今のは羨ましいです」

 

 

今の一夏さんに頭を撫でられるなんて、よっぽどの事が無い限り経験できませんよ。そのよっぽどをお嬢様はやってのけました。

 

「虚ちゃんや簪ちゃんが私を怒ったからでしょ」

 

「でも、それで一夏に抱きつくなんて!」

 

「怒られる事をしようとしたのはお嬢様でしょうが!」

 

「ねえ、僕はいつになったらごはんをたべられるの?」

 

「「「あっ」」」

 

 

一夏さんの泣きそうになった声を聞いて、再び立ち込めた不穏な空気は消え去って、変わりに気まずさが訪れました。

 

「本音、これ持ってて!」

 

「ええ~」

 

「いいから!」

 

「は~い」

 

 

本音に一夏さんのカレーを持たせ、私は一夏さんをあやす事に専念する事にしました。さすがに泣かせたら可哀想ですしね。

 

「ゴメンなさいね、一夏さん。ついつい夢中になってしまって」

 

「もうけんかしない?」

 

「約束します」

 

 

私はそう言ってお嬢様と簪お嬢様を見ました。2人とも私が何を言いたいのか理解してくれたようで、無言で頷いてくれました。

 

「ごはんたべてもいい?」

 

「もちろんですよ」

 

「お兄ちゃん、遅かったね」

 

「何かありましたか?」

 

 

テーブルの近くだったので、マドカさんと須佐乃男も心配して様子を見に来たようです。

 

「なんでもないよ~」

 

 

一夏さんは私たちに気遣って何も無かったと言いました……この姿でも周りに気を遣うんですね。

 

「なら、早く食べないと遅れるよ」

 

「一夏様、席に着いてください」

 

「うん!」

 

 

一夏さんは元気に頷き、須佐乃男が本音からお盆を受け取り席に向かいました。

 

「一夏君に気を遣われちゃったね」

 

「あの姿でも私たちは一夏に気遣われるんだ……」

 

「いかに一夏さんに迷惑を掛けてたか良く分かりますね……」

 

「まったく~、3人とも駄目だね~」

 

 

本音が無関係を装って私たちを見ていますが、貴女が一番一夏さんに迷惑を掛けてるんでしょうが。

私の心の声が聞こえたのか、お嬢様と簪お嬢様と声を揃えて――

 

「「「本音がそれを言うな!」」」

 

 

――こう叫びました。

本音は3人に同時に怒鳴られるとは思って無かったみたいで――

 

「何で3人同時に怒るの~」

 

 

――と、若干困惑気味にそう言って一夏さんの隣に座り抱きつきました。

 

「どうしたの、本音おねえちゃん?」

 

「おりむ~、3人が苛めるよ~」

 

「いじめちゃだめだよ!」

 

 

まさか一夏さんを味方につけるとは……これでは強く出れません。

 

「本音、後で覚えておきなさいね」

 

 

そう言って此処で怒るのを諦め、私たちは一夏さんが食べている姿を見て和んでました。




食堂でもいちか君は大人気。
次回午後の授業に突入です。
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