もし一夏が最強だったら   作:猫林13世

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今回は千冬に対しての説教です


一夏の制裁 千冬編

朝起きたらお兄ちゃんの姿は無かった……外に居るのかもと思って探したが、やっぱり何処にも居なかった。

 

「何処行ったんだろうな……」

 

 

今日は平日だし、この後授業があるからそれまでには戻ってくるとは思うんだけど、お兄ちゃんならそれくらいサボっても問題なさそうなんだよね……帰ってこなかったら如何しよう。

 

「昨日の事を覚えていて恥ずかしがっちゃったのかな」

 

 

昨日のお兄ちゃんは普段のお兄ちゃんとは比べ物にならないくらい明るくて人懐っこかったから、元に戻った今日になって恥ずかしくなったのかも知れない。

 

「写真を見るだけで昨日の楽しかった時間を思い出せるからね」

 

 

私たちは散々楽しんだのだが(もちろんお兄ちゃんも楽しそうだったのだが)、あの姿と何時もの姿では感じ方も違うのかも知れない……記憶があればの話だけどね。

 

「そう言えば、外に出るのには許可が必要だって言ってたし、もしかしたら守衛さんがお兄ちゃんの居場所を知ってるかもしれない」

 

 

私はそう思い守衛さんに話を聞くために正門に向かうことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何でアイツが2人に協力したのかが分からない……確かに面識はあるし生徒でもあるから千冬姉がけしかけたのかも知れないが、それだと俺の携帯の履歴の説明がつかないんだよな……もう1人協力者が居るのだろうか……だとすると多分アイツだろうな。

 

「おや?」

 

「お邪魔しました」

 

「もうお帰りですか?」

 

「用件は済みましたから。ところで、束さんの大事にしてるものって何か知ってますか?」

 

「えっ……」

 

「ん?」

 

 

興味半分で聞いただけなのに、クロエさん随分と驚いてるな……心当たりでもあるのだろうか。

 

「い、いえ。束様の大事な物とはいったい何なのでしょうね」

 

「……知らないのならそれで良いですが、何か不穏な動きを察知したら教えてください」

 

「不穏な動きとは?」

 

「いえ、今回のようなおかしな行動の気配を感じたら教えてくれるだけでありがたいのですが……」

 

「分かりました、出来るだけ注意しておきますね」

 

「ありがとうございます」

 

 

何かクロエさんにも隠し事があるようだが、何でもかんでも俺に話してくれる訳でも無いし、俺も聞こうとは思わないがな……もちろん俺に迷惑掛けない範囲ならだが。

 

「それでは授業もあるのでこれで」

 

「あっ、授業ですか……」

 

「何か?」

 

 

何故か俺が帰ると言い出したらガッカリしてしまったクロエさん。何か用事でもあったのだろうか……

 

「料理を教えてもらえるチャンスだと思ったので……」

 

「ああ、なるほど」

 

 

クロエさんは俺の料理の弟子(?)なので、その事で相談があったのか……周りに振り回されてあまり直接見てあげれてないからな……

 

「まだ少しなら時間があるので、少し見てあげますよ」

 

「本当ですか!?」

 

「え、ええ……」

 

「嬉しいです!」

 

 

此処まで喜ばれるとは思って無かったので、この反応は対応に困るんだが……よっぽど嬉しかったのか、クロエさんは今にも踊りだしそうな雰囲気だった……

 

「少しは上達したんですよ?」

 

「そうですか、それではお手並み拝見といきますか」

 

 

授業までには戻れるだろうし、最悪朝は食べなくても何とでもなる……昨日の夜に小さい俺が沢山食べたおかげで、今日はそこまで腹減ってないしな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いっくんに殴られた頭が痛いよ~……自業自得だと言われればそれまでなんだけど、少しくらい加減してくれても良いと思わない?

 

「って、いっくんの事だから加減してくれてるんだろうけどね」

 

 

いっくんが加減無しで束さんの事を殴ったら、今頃束さんの首から上は首から下と離れ離れになってたかもだからね~……今回は本当にヤバかったから、それくらいの覚悟はしてたけど、いっくんは何だかんだ言っても優しいからな~。

 

「くんくん……何やら良い匂いがしてきましたね~」

 

 

きっとクーちゃんがいっくんに料理を習っているのだろう。クーちゃんは束さんに美味しいものを食べさせようと一生懸命だからね~。それにいっくんは教えるのも作るのも上手だから楽しみだよ~。

 

「クーちゃんだけで作ってくれるご飯も嬉しいけど、やっぱりいっくんのご飯の嬉しさは格別だからね~」

 

 

キッチンに仕掛けた監視カメラで様子を覗くと、タイミングよく包丁を突き出したいっくんが映った。

 

『まだ一応許した訳では無いので、少しは自重してくださいね~?』

 

「い、いえっさー!」

 

 

もちろん此方の事は向こうからは確認出来ないのだが、いっくんの勘の良さとあの笑顔を前に、束さんは敬礼姿で固まってしまった。

 

『あの一夏様、いったい何を……』

 

『懲りないウサギに少し脅しをと思いまして』

 

『はぁ……』

 

 

映像が流れたままで、クーちゃんはいっくんの行動を不審がって居る絵がモニターに流れたが、いっくんの向けた包丁はそのままだったので、怖さから電源を切った……ピンポイントで包丁を向けなくても良いじゃないか~!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本音以外全員が起きたが、未だに一夏君の姿は無い……まさか今日は学校に行かないつもりなのかな……

 

「昨日の影響があるのかも知れませんね」

 

「あれだけ人気だったからね」

 

「一夏君のファンが増えちゃったわよ、絶対に」

 

「ただでさえ人気なんですがね……」

 

「お兄ちゃん、何処に行ったんだろう……」

 

 

マドカちゃんが不審に思って守衛さんに聞いたところ、今日は一夏君は外に出ていないとの事……そうなると学園内に居る事になるのだが、心当たりの場所はくまなく探したが、何処にも一夏君の姿は無かった……

 

「このままじゃ私たちまで遅刻してしまいますね」

 

「とりあえず本音を起こして朝ごはんを食べないと」

 

「空腹で倒れたら恥ずかしいからね」

 

「誰が本音様を起こします?」

 

「慣れてる人が起こした方が良いと思うけど……」

 

「「「「………」」」」

 

 

本音を起こすのに慣れているのは一夏君なのよね~……私たちも慣れてこそいるが、一番は誰?と聞かれれば、一瞬も迷い無く一夏君と全員が答えるだろう。

 

「何でこんな日まで寝てられるんだろうね……」

 

「だって本音だもん……」

 

「本音ですしね……」

 

「それが本音様ですから……」

 

「本音っていったい……」

 

 

誰も起こそうとしないのは、面倒は御免だと全員が気持ちを共有してる証拠なのだろうか……全員が全員に面倒をなすりつけようとしているとも言えるのかもしれないわね。

 

「あれ、皆如何したんです?」

 

「一夏君!」

 

「はい?」

 

「良かった。とりあえず本音を起こして!」

 

「俺が?」

 

「うん、一夏が!」

 

「はぁ……」

 

 

戻ってきていきなり面倒事を押し付けられた一夏君は、何処か疲れた様子で本音を起こしに行った……何をしてきたらそんなに疲れた感じになるんだろう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局朝ごはんを食べる余裕は無かったので、一夏様以外は空腹に耐える半日になる事でしょう……それもこれも、すべて本音様の所為ですからね。

 

「にゃはは~、いや~ごめんごめん、後でお菓子あげるから許してよ~」

 

「仕方ないわね……」

 

「それならしょうがないですね」

 

「……お菓子に釣られたのか?」

 

「「ギクッ!?」」

 

「分かりやすいヤツらだな……」

 

 

一夏様はため息を吐きかけて何か思いなおしたように首を振りました……何か心境の変化でもあったのでしょうか。

 

「HRを始める、席に着け」

 

「あっ、織斑先生」

 

「何だ?」

 

「後ほどお時間頂きたいのですが」

 

「な、何の用だ……」

 

 

一夏様が何時も以上に丁寧な話し方をして、千冬様は千冬様で何時も以上に挙動不審になってますし……何かとてつもなく大変な事が起こるのかも知れませんね……

 

「何の用件かは、織斑先生が良く分かってるのではないですか?」

 

「わ、分かった……昼休みに寮長室に来い」

 

「おや?職員室ではなくて寮長室ですか?」

 

「何がおかしい?」

 

「別に人に聞かれても困りませんがね……俺はですが」

 

「ッ!?」

 

 

一夏様は千冬様にしか見えない角度で、普段なら絶対に他人には見せないような表情をしてました……偶然とは言え、何で見ちゃったんでしょう……

 

「まあ、お時間頂けるのでしたら、俺は何処でも構わないですがね」

 

「では、昼休み寮長室で……」

 

「スミマセン、遅れまし……た?」

 

 

職員会議でもあったのだろうか。山田先生が走って教室までやって来た……あの巨乳をプルンプルン揺らして……

 

「えっと、織斑先生?」

 

「何だ……」

 

「何故そのような顔をしてるんですか?」

 

「私はどんな顔をしてる……」

 

「何と言いますか、この世の終わりのような顔をしてますよ」

 

「そうか……それに近い事が待ってるからだろうな」

 

「ええ!?」

 

 

山田先生は千冬様の表情の原因に驚いた後、クラス中から向けられる視線に気付いて首を傾げました。

 

「それであの~……皆さんは何でそんなに鋭い視線を私に?」

 

 

一夏様を除く、クラス全員が山田先生を……いえ、正確には揺れる胸を凝視していました、もちろん私もその1人ですが……

 

「わ、私、もしかして何かしましたか!?」

 

「何て羨ましい……」

 

「本音よりデカイわよね……」

 

「私もあのおっぱい魔人には勝てないよ~……」

 

「いっそ揉みまくって小さくしてやろうかしら……」

 

「でも逆に大きくなっちゃうかもしれないし……」

 

「「「「「………」」」」」

 

「えっと皆さん、何だか雰囲気が怖いんですが……」

 

 

山田先生は視線の意味に気付いていないようで、私たちが何故鋭い視線を山田先生に向けているのか分からずにオロオロしています……その度に揺れる胸に私たちは嫉妬と羨望の2つが同居した視線を向けるので更にオロオロする山田先生……悪循環に嵌ったようですね。

 

「織斑兄、お前が如何にかしろ……」

 

「嫌ですよ。これは教師の仕事ですよね、織斑先生?」

 

「だが、私もへこみそうなんだ……」

 

「知りませんよ、そんなの……」

 

 

一夏様と千冬様は私たちは私たちほど動揺しておらず(むしろ一夏様は興味すら無さそうでしたが)、どっちが注意するか揉めていました……結局この騒ぎが落ち着いたのは一夏様と千冬様が急激に機嫌を損ね始めたのをクラス全員が肌で感じたからでした……

 

「何だったんです、いったい……」

 

「山田先生、貴女が原因ですよ」

 

「わ、私ですか!?」

 

 

最後まで気付かなかった山田先生でしたとさ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一夏に時間をくれと言われ、私は授業の無い4時間目から寮長室に居る……もし逃げたりしたら、多分これからされるであろう説教以上に怒られるからな……本当は逃げたいんだがな、怖いのは嫌なんだよ……

 

「束のヤツ、絶対に気付かれないから安心しろって言ってたくせに……」

 

 

アイツは所在不明だから良いが、私はほぼ毎日一夏と顔を合わせるんだぞ。

 

「文句の1つでも言ってやるか」

 

 

私は携帯からあの馬鹿の番号を呼び出し、アイツが出るのを待った。

 

『何かな、ちーちゃん』

 

「今日は茶番劇は無いのか?」

 

『そんな元気無いのだよ……』

 

「何があったんだ?」

 

 

あの馬鹿騒ぎ大好き女が騒がないなんて、よほどな事があったのかもしれないな……

 

『今朝早くにいっくんに怒られてさ~、強めの拳骨とカメラ越しの脅しで束さんは今落ち込んでいるのだ……』

 

「お前の居場所を知ってたのか!?」

 

『クーちゃんに聞いたみたいで……その後にご飯作ってくれたから良いんだけどね』

 

「何、一夏のご飯だと!?」

 

『正確に言えば、いっくんに教わってクーちゃんが作ったご飯だけどね』

 

「なんて羨ましい……」

 

『ちーちゃんは頼めば何時でも作ってもらえるでしょ~?』

 

「いや、あの事が一夏にバレてな……今は微妙な距離感なんだ……」

 

『そっか……夏休みの最後の方にいっくんが束さんの研究所にある何かを使ったんだけど、それってDNA検査装置だったのか~』

 

 

何故お前の研究所の装置を使ったのを知っていてその事を言わないんだ!

しかもお前、何を使わせたのか確かめてなかったのか……天才と言われている割にアホだな……

 

「兎も角、私はこの後一夏に怒られる事になってしまったんだ。これもすべて貴様の所為だからな!」

 

『何でだよ~、ちーちゃんだって乗り気だったじゃない。それに、協力者もバレちゃってるから、ちーちゃんの後にソイツも怒られるよ、きっと……』

 

「何故アイツまでバレてるんだ?」

 

 

アイツは今回の騒動では大人しくしていたし、カモフラージュでアイツも手伝っていたのに……

 

『いっくんの勘の良さだと思うよ~。それに、あんな怖い顔したいっくんは始めて見たよ……』

 

「私もさっき見たぞ……」

 

『うん、監視モニターで見た。あの顔はいっくんにさせちゃダメな顔だよ……』

 

「お前からもらったお宝は隠したから、バレ無いと思うが、もしバレたらお前にも飛び火するかも知れないからな」

 

『ちゃんと隠してよ!束さんだって朝にバレそうになったんだから』

 

「何故だ?」

 

『保存してるCD-Rをいっくんに見つけられ、その後に預金通帳の中身を見られた』

 

「何してるんだ!」

 

 

あの通帳には私の振込み履歴がしっかりと残ってるはず……一夏にバレたら怒られる項目が増えるではないか……

 

『もうバレてるから諦めなよ』

 

「そんな事言って……あっ!」

 

 

無常にも授業が終わったチャイムが鳴る……つまり私にとっては死の宣告に等しいチャイムが鳴り響いているのだ。

 

『それじゃあちーちゃん、生きてたらまた電話してね』

 

「あっおい!」

 

 

電話は既に切られていて、私はリダイアルしようとしたが部屋の外に気配を感じ諦めた……この気配は散々感じた気配であり、そして感じた事の無い雰囲気を纏っている……そんなに怖い気配で来る事無いだろうが。

 

「織斑です」

 

「分かってる……」

 

「入ってもよろしいですか?」

 

「ああ……」

 

 

断る事は出来ない……断った時点で許してもらえる確率はゼロになってしまうからな……まあ、部屋に入れても許される確立は限りなくゼロなんだが……

 

「何から怒られたいですか?」

 

「出来れば怒られない方向で……」

 

「その選択肢は存在しませんね」

 

「ですよね~……」

 

 

諦めて昨日の件から怒られる事にした。無駄遣いは出来るだけ後に怒られる事にして、時間切れを狙うのが一番良いだろうからな。

 

「あっ、時間切れを狙ってるなら無駄ですから。俺午後は早退にしてもらえるように山田先生に話を通してありますので」

 

「何故!?」

 

「昨日の後遺症がないか検査するって条件で」

 

「なら、急いでチェックしなきゃダメだぞ」

 

「ご心配なく、貴女を問題無く怒れたら後遺症は無いでしょうからね」

 

「あ、ああ……」

 

 

つまり私は長時間怒られなきゃいけないのか……真耶のヤツ、余計な事を許可してくれたな。後で文句を言ってやる……

 

「では始めましょう」

 

「出来れば優しくお願いしたいのだが……」

 

「そんなの無理に決まってるでしょうが」

 

 

私の提案は、満面の笑みを浮かべた一夏に一蹴された……ああ、なんてドS顔をしてるんだ、一夏よ……怒られるのに感じてしまうじゃないか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お兄ちゃんは何か用事があるようで午後の授業は欠席する事になったらしい。山田先生が言うには昨日の件で後遺症が無いか調べるって言ってたけど、恐らくは違うだろう。

 

「一夏様、千冬様に説教するために授業をサボられたのでしょうか?」

 

「多分そうじゃない?」

 

「おりむ~を怒らせたら怖いよ~」

 

「それくらい知ってるよ」

 

「一夏様が怒ると気の弱い人なら死んでしまいますからね」

 

「おしゃべりはそのくらいにして、授業始めますよ~」

 

「「「は~い」」」

 

 

山田先生に怒られて私たちは自分たちの席に戻った。これがあの女だったら容赦なく殴ってきたのだろうが、生憎あの女はお兄ちゃんに説教されてる真っ最中だしね、多分。

お兄ちゃんを怒らせるなんて、あの女だってお兄ちゃんの恐ろしさは身を持って知ってるはずなのに、何て命知らずなんだろうな。

 

「(私には関係無いか……あの女がお兄ちゃんに怒られようが殺されようが私には如何でも良い事だからね)」

 

 

私は自分自身に言い聞かせるように何度も心の中でそうつぶやいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一夏に怒られ続けて既に2時間強……足の感覚が無くなってきたのだが、一夏は未だに怒る事が尽きないのか怖い顔して怒り続けている。

 

「聞いてんのか?」

 

「はい、聞いてます!」

 

 

時折こうやって普段と違う口調で怒られ、私は新たな快感を覚えてしまったのだ……怒られるのも悪く無いな……

 

「聞いてねぇな!」

 

「痛っ!」

 

 

い、一夏に殴られた……もっと殴ってくれ!

 

「……何で嬉しそうなんだよ」

 

「そんな事ないぞー」

 

「棒読みで否定されても説得力がねぇよ……」

 

「さて、最後に束さんに対しての振込みの件だが」

 

「!?」

 

 

忘れて無かったのか……一向にその話題にならないので、一夏はすっかり忘れてるものだと思っていたが、それだけ私に対して怒る事があったって事なのか。

 

「いったい何に対しての振込みなんだ?」

 

「一夏には関係無い事だ……」

 

「まあ今はな……だが、俺が管理してた時にも振り込んでるよな」

 

「それは……」

 

「俺の目を誤魔化して何をしてるんだ、貴様らは」

 

「これは私と束の女の部分にも関わってくるんだが、それでも聞きたいか?」

 

「いや、遠慮させてくれ……」

 

 

一夏はこう言った話は苦手だからな。此処は素直に謝ってこれ以上踏み込まれないようにしよう。

 

「お金の件はすまなかったが、これ以上踏み込むと互いに気まずくなるからここら辺で勘弁してくれないか?」

 

「そうだな……それじゃあ協力者の人数とその協力者の確認だけさせてもらおう」

 

「何、複数だと知ってたのか!?」

 

「やはり2人以上だったのか……」

 

「?……しまった!?」

 

 

一夏の簡単な誘導尋問に引っかかり、私は誤魔化す事は不可能だと悟り素直に一夏に協力者の人数と名前を教えた……すまない、お前たちも死刑確定のようだぞ。




何故だか説教がご褒美に……千冬のブラコンはついに此処まで行きました……こんな姉は欲しくない……
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