もし一夏が最強だったら   作:猫林13世

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台風の影響で凄い風……


一件落着?

あの人の話を聞いて、私は思わず逃げ出してしまった……さっきの話が本当だと言う確証は無い……無いのだが、あの表情が演技だとも思えなかったからだ。

 

「(私が信じてた事の方が、今思えばうそ臭いし……)」

 

 

あの人を化け物だと言っていた両親が、あの人とそっくりの私を大事にしてくれる訳無いし、両親よりあの人の方が大事に思っててくれたのかもしれない……

 

「もう分かんない!」

 

 

何が真実で、何が嘘なのか……いっそ全て嘘だったと言ってくれた方が楽になれるのかもしれない……でも、現実はそんなに上手く行くはず無いのだ。

 

「お兄ちゃん……」

 

 

私が今まで知り合った人間で、唯一と言えるくらい信じられるのがお兄ちゃんだ……お兄ちゃんが真実を知っていればこれほど悩む事も無かっただろう……だがお兄ちゃんは何も知らない……記憶を消されてしまってるからだ。

 

「何で私がこんなに悩まなきゃいけないの……もう何も分からない!」

 

 

誰も居ない場所で喚き散らす……もし誰かが見ていたら私の事を子供だと思うかもしれない、でも今はそんな事を言われても気にする余裕すら無いだろうな。

 

「助けて……助けてよ、お兄ちゃん……」

 

 

両親に捨てられ、スコールのヤツに拾われるまで私は不安になるとお兄ちゃんを呼んでいた。来るはず無いと分かってても、やはり最後に頼るのはお兄ちゃんだったのだ。

 

「助けてって言われてもなぁ」

 

「ッ!?」

 

 

さっきまで誰も居なかったはずの場所にお兄ちゃんが立っている……お兄ちゃんは困ったように頬を掻き、そして私を抱きしめてくれた……多分泣きそうなのがバレてたのだろう。

 

「全部出しちまえ、考えるのはそれからでも遅くないから」

 

「うん……」

 

 

抱きしめられ、頭を撫でてもらいながらそんな事を言われて我慢出来る訳無かった……誰も居ない屋上で、私は人目を気にする事無く泣いた……泣いている間お兄ちゃんはずっと頭を撫でてくれていたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の話した真実は、マドカには受け止められなかったのだろうか……一夏が任せろと言ったので私は追いかけなかった……いや、来いと言われても行けなかっただろうな……教室を出て行く時、マドカの目には涙が溜まっているように見えたからだ。

 

「あの……織斑先生」

 

「何ですか、山田先生」

 

「私でよければ胸、貸しましょうか?」

 

「結構だ……スマンな、心配掛けて」

 

「いえ、長い付き合いじゃないですか」

 

 

泣きたいのを堪えてるのを見抜かれたようだ……普段おっとりしてるから勘違いしがちだが、別に真耶は鈍く無いのだ。運動は兎も角こう言った場の空気を読む力はむしろ高いものがあるだろうな。

 

「千冬さんも色々大変ですね」

 

「なに、一番大変なのは一夏だろうな」

 

 

本当の両親の事を知らず、そして義理の両親の記憶も無い。更に義姉の面倒を1人で見てきたんだ……当事者として一夏には本当に苦労を掛けて来たと思っている……いや、現在進行で迷惑を掛けてるのか……

 

「戻って来ますかね?」

 

「恐らくは」

 

「こうなったら最後まで付き合いますよ」

 

「そうか……」

 

 

もし真耶が居なかったら私はきっと泣いていただろうな……弱さとは決別したはずなのだが、やはり私も人間だと言う事なのだろうか。マドカに嘘を吹き込んだあの屑共をこの手で始末出来ないのが悔しく、そしてマドカを救えなかった自分が腹立たしい……そしてやっぱり一夏に迷惑を掛けているのが情けないのだ。色々の感情が綯い交ぜになっていて、結局は泣きたくなっているのだ……

 

「関係が修復出来ると良いですね」

 

「それだけは何としてもしてみせるさ」

 

 

一夏に頼るしか無かったが、それでもマドカとの関係は絶対に修復しなきゃいけないのだ。きっかけは一夏に頼ったが、修復するのだけは自分で何とかしなきゃいけないのだからな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どれくらい時間が経ったのだろうか……10分?それとも20分?もしかしたそんなに時間は経ってないのかもしれない……自分が泣いていた時間なんて正確に分かる訳無いのだ……

 

「もう良いのか?」

 

「うん……」

 

「そうか」

 

 

泣いていた間もずっと私の事を抱きしめて、そして頭を撫で続けてくれていたお兄ちゃん、涙で服がビショビショになっているが、そんな事を気にする人でも無いので気にしないでおく。

 

「さてと、それでマドカはさっきの話を如何思った?」

 

 

泣き止んだ私にお兄ちゃんは現実を衝きつける……何時までも逃げていられる訳でも無いので、それならいっそこの場で考えた方が良いのかもしれない……多分逃げたら一生向き合えないと思うから。

 

「嘘だとは思わなかった……」

 

「それは俺も同感だ」

 

「でも、簡単に信じて良いのかどうか……」

 

 

あの話が本当だったとしても、お兄ちゃんに嘘を吐き続けていたのは本当だし、今まで憎んでた所為で簡単に受け入れられないのだ。

 

「とりあえず嘘だと言い切れる根拠は何も無い……まぁ、事実だと言い切れる根拠も無いんだがな」

 

「つまり信じるか信じないかって事だよね」

 

「そうだろうな」

 

「お兄ちゃんは如何するの?」

 

 

お兄ちゃんが信じるのなら私も信じられるかもしれないから……そんな意味を籠めてお兄ちゃんに聞いたのだが――

 

「そこはマドカが決めなきゃ意味が無いだろ」

 

 

――含まれた意味をしっかりと理解したお兄ちゃんにそう言われてしまった。

自分で考えろ、俺に判断を委ねるな。そんな心の声が聞こえた気がした……頼ってばかりではこれから先に進めないぞ、とでも言われたようだった。

 

「私は……」

 

 

やっぱり決められない……長い間憎んでいた相手の事を簡単に信じられる訳が無い……だけど別に両親の事を信じていた訳でも無いのだ。

 

「良く分からないよ……」

 

「そうか……」

 

「だって私からお兄ちゃんと奪ったのは事実だから」

 

 

過程が如何あれ私とお兄ちゃんが離れ離れになったのはあの人の所為……その事実が私の判断を鈍らせるのだ。

 

「なら、今の気持ちをしっかりと伝えれば良いだろう」

 

「え?」

 

「信じられないけど、それでも考えさせられてるんだろ?」

 

「うん……」

 

 

信じられないのでは無く信じたく無かったのだが、お兄ちゃんにはそこらへんは変わらないと思われてるらしい……

 

「ならそう言えば良い。向こうもそれだけで楽になるだろうから」

 

「楽に……?」

 

 

私が悩んでる事で、如何してあの人が楽になるのだろうか……むしろ信じられないと言われ傷つくのではないのだろうか。

 

「信じてはもらえなくとも自分の言葉はちゃんと届いてる、それだけ分かれば今は十分だと思うぞ」

 

「そうかな……」

 

「ただ怨まれるよりはずっとマシだろう」

 

「あうぅ……」

 

 

相手の事をただただ怨んでただけで良かったのに、話を聞いた事によって悩まされる事になってしまった……もしあの人の言っている事が事実だったら、私は如何やって償えば良いのだろうか……

 

「また何か違う事で悩んでるな」

 

「だって!」

 

「悩む事は悪い事では無い。悩む事を放棄するより悩んで悩んで悩み続けて真実を見つける方がずっと良い事だと俺は思ってる」

 

「とりあえずあの人のところに戻る……」

 

「一緒に行った方が良いか?」

 

「お願い……」

 

 

まだ1人であの人に会うのが怖い……会った途端にまた逃げ出してしまうかもしれない、罵詈雑言を吐き出すかもしれない、最悪殴ってしまうかもしれない……だって長年憎むだけで良かった相手だから……その感情に逃げ込むのが一番楽だから。

 

「じゃあ行くか?」

 

「もう少し待って……気持ちを落ち着かせるから」

 

「分かった」

 

 

何時落ち着くかも分からないのに、お兄ちゃんは何も言わずに頷いてくれる……この優しさに甘え続けたらダメなのだ、何時かはお兄ちゃんに頼らずに自分で決断しなければいけない時が来るのだから……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

IS学園を監視していたら面白いものが見られた……まさかあのMが泣きじゃくる姿を見られるなんて……

 

「オータムが見たら大笑いするかもしれないわね」

 

 

別の仕事でこの場に居ないのが良かったのか悪かったのか……どっちにしてもこの映像は見せられ無いわね。

 

「それにしても……やっぱりほしい人材ね、織斑一夏……あの子の息子……」

 

 

織斑一夏に目をつけたのは、別に男性でISが使えるからでは無いのだ。不当に連れ去られたあの子の息子……記憶を弄られた可哀想な男の子……私はその環境からあの子を救いたかったのかもしれない……そんな事が出来る人間では無いと分かっていながらも。

 

「近いうちに接触してみましょうか……」

 

 

直接織斑一夏と話せば、もう少し分かるかもしれない……この感情がいったい何処から来てるのかが、この感情が何なのかが……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もうどれくらい待っただろうか……1時間?それとも2時間?もしかしたら日付が変わってるのかもしれん……それくらい長い間待った感覚なのだ。

 

「遅いですね、織斑君。もう30分は経ってますよ」

 

「何!?」

 

「えっ、何ですか?」

 

「30分……だと?」

 

「え、ええ」

 

 

真耶の腕時計は壊れてるのか?私は真耶の左手を掴み時計を確認する……別に壊れてる様子は無い……つまり壊れてるのは私の体内時計か……

 

「千冬さん、如何かしたんですか?」

 

「いや、長いこと待ってる気がしててな……30分しか経ってなかったのかと驚いただけだ」

 

「しかって……十分長いと思いますけど」

 

「私の感覚では短くとも1時間以上は待ってるはずだったんだ」

 

「それは~……」

 

 

真耶がどんな顔をして良いのか困ってる……ポーカーフェイスは相変わらず苦手のようだな。

 

「お、お待たせ……」

 

「ま、マドカ……」

 

 

ゆっくりと扉を開いてその隙間からマドカが顔を覗かせた……向こうも気まずそうだがこっちも気まずい……互いに動けず、だが視線は逸らさずにしてたら急にマドカが教室に入ってきた。

 

「何時まで突っ立てるつもりなんだ」

 

「だ、だって!」

 

「覚悟を決めたから戻ってきたんだろ?」

 

「うぅ~……」

 

 

如何やら一夏に押し込まれたようだ……だがちゃんと加減してたようでマドカが勢い余って床に激突……と言う状況にはならなかった。

 

「そっちもそっちで何時まで固まってるつもりだ?」

 

「……あっ、私か」

 

「……大丈夫か、これ」

 

 

当事者でありながら客観的に物事を見てる一夏は、特に緊張した面持ちでは無く完全に何時も通りだった。あれが精神力の賜物か……私もまだまだ修行が足りないな。

 

「さて、此処からはまた俺と山田先生は傍観させてもらおうか」

 

「千冬さん、頑張ってください!」

 

 

傍観者で居られるからか、真耶は何時も以上にはっきりと応援してくれた……くそ、気楽で良いなお前は……

 

「えっと……」

 

「な、何だ?」

 

 

急にマドカに話しかけられて、私は少し口ごもった……何時もはっきりとモノを言えと言ってる私が情けない……

 

「貴女の話を完全には信じる事は出来ない……」

 

「そ、そうか……」

 

 

やっぱりマドカには信じてもらえなかったか……それほどまでに私を憎んでるのだろうか……

 

「でも!」

 

「……ん?」

 

 

如何やらまだ続きがあったらしい……まだ何か言いたいのか……これ以上は死体蹴りの領域だぞ……

 

「でも、貴女の話を聞いて少しは考えられるようになったよ」

 

「何をだ?」

 

「私が信じていた事が、本当に事実だったのか。貴女の言ってる事は嘘じゃなくって真実なんじゃないかって」

 

「………」

 

「で、でもね!まだはっきりと分からないの。だからもう少し時間をくれないかな?」

 

「あ、あぁ」

 

 

マドカの口調が変わってるのに気付き、私は少し戸惑っている……普段なら語尾がキツイのに、今は柔らかい……

 

「それとね、一応呼び方も……」

 

「ん?」

 

「何時までも『アンタ』って呼んでたら分かるものも分からないかもしれないから……」

 

「そうか……」

 

 

言われれば『アンタ』では無く『貴女』だったな……マドカが本人で決めたのか、一夏がそれとなく言ったのかは分からないが、これだけでも十分な成果だろうな。

 

「だから、一応謝る……ゴメンね……ね、姉さん」

 

「!?」

 

 

マドカが……私の事を姉さんと呼んだ……私は信じられなくて思わず一夏を見た。

 

「何だよその顔……」

 

「今、マドカが……今!」

 

「落ち着け……」

 

「千冬さんの動揺してる姿なんて始めて見たかもしれませんね~」

 

「山田先生もからかわないでくださいよ……余計面倒になりますから」

 

 

真耶のひやかしも今の私には気にならない……いや、気にしてる余裕が無いのか。

 

「き、聞き間違いじゃ無いよな!?」

 

「如何聞こえたのか知らんが、姉さんって言ってたな」

 

「だ、だよな!!」

 

「五月蝿い……」

 

 

興奮して一夏の耳元で叫んでしまった……一夏が呆れてるのが良く分かった。

 

「だがマドカが俺の事を『お兄ちゃん』って呼んでるのを考えると、昔は千冬姉の事を違う呼び方で呼んでたんじゃ無いのか?」

 

「まだそこまで信じられないから……」

 

「ふ~ん……」

 

 

確かに一夏の言う通り、昔はマドカが私を呼ぶ時は『お姉ちゃん』だった。だが『アンタ』から考えると『姉さん』でも嬉しいものだな。

 

「とりあえずはね、姉さんの事を観察する事にしたから」

 

「観察?」

 

「本当にね、姉さんは私の事をあの屑たちから救おうとしてくれたのか……本当に私の事を愛してくれてるのか」

 

「あの言葉には嘘偽りは無い。それだけは信じてもらえるように頑張るぞ、私は!」

 

「もし、信じられるようになったら……昔みたいに呼べるかもしれない」

 

「そ、そうか……」

 

 

信じられるくらいの信用を得れば、マドカにまた『お姉ちゃん』と呼んでもらえるのか!!

 

「これで一先ず落ち着いたのか?」

 

「当分は落ち着くんじゃないですかね~?」

 

 

途中傍観者では無くなっていた一夏と真耶だが、最終的には傍観者の立場を貫いたようだ……気楽に言ってるが、これからが大変なんだぞ……私は。

 

「マドカには信じてもらえるように頑張るんだな」

 

「何!?」

 

「マドカと俺の問題はまた別だろ?」

 

「そんな……」

 

 

長年嘘を吐いて傍に居てもらったのだが、だがそれは本当の事を話せない事情があったからで……などと言い訳が頭の中をよぎったが、それを言ったところで一夏は納得しないだろうな。

 

「疑わしきは罰せずだ。証拠が無い以上疑わないが、信じた訳でも無いからな」

 

「如何すれば良いんだ?」

 

「マドカと同じだ。真実だと分かればそれで良い」

 

「もし分からなかったら……」

 

「今のままだろうな」

 

 

それはつまり家事全般をやってくれない今の状況だと言う事か……

 

「精々これ以上疑われないようにするんだな」

 

「あっ、待ってよお兄ちゃん!」

 

 

ヒラヒラと手を振って一夏が教室から出て行く……その姿を追ってマドカも教室から出て行こうとして――

 

「じゃ、じゃあね」

 

 

――私に手を振ってくれた。

 

「い、今……私にか?」

 

 

信じられない気持ちで真耶に確認する……マドカが真耶に手を振る可能性などありもしないのだが、万が一って事もあるからな……

 

「間違いなく織斑さんは千冬さんに手を振ったんですよ」

 

「だ、だよな……」

 

 

ひしひしとその事実が私の中に伝わってくる……そうか、マドカは私に手を振ったのか……

 

「仲直り、出来そうですね?」

 

「絶対にしてみせるさ!」

 

 

1時間前の絶望的な関係から考えれば、今の状況はかなり良い!マドカが私の事を姉だと認めてくれていて、しかも手を振ってくれるまで関係が修復出来た。これはかなりの前進じゃないだろうか!

 

「そう言えば、織斑君の言ってる問題って何です?」

 

「それは真耶には関係無い事だろ!?」

 

 

そう言えば話して無かったな……関係が悪化してるのは気付いてるようだが(誰が見ても分かるだろうが)、原因を聞いてこなかったからな。

 

「此処まで巻き込んでおいてそれは無しですよ?」

 

「今は気分が良いんだ。余計な事を言って害したく無い!」

 

「ちょっと、千冬さん!!」

 

 

真耶から逃げるように教室から出て行く……実際逃げたんだが、それを認める事はしたくなかったからな。

 

「真耶、今日は飲むぞ!」

 

「まだ仕事が……」

 

「明日やれ明日!」

 

「やっぱりそうなるんですね……」

 

「覚えてたら私も手伝ってやるさ」

 

「そう言って何時も手伝ってくれないじゃないですか……」

 

 

愚痴る真耶を引き連れて、私は久しぶりに食堂で酒を購入する事にした。今日くらいは飲んでも良いよな、一夏?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とりあえずこれで一件落着……と思えるほど、俺は楽観的では無い。千冬姉もマドカも、もちろん山田先生も気付いて無かったが、あの教室と屋上、束さん以外にも覗かれていた……誰が、何の目的でIS学園を監視してるんだ……

 

「分からない……」

 

「?お兄ちゃん、如何かしたの」

 

「いや、何でも無い」

 

「変なの」

 

「スマンな、心配掛けて」

 

 

マドカは今ご機嫌なのか、俺が誤魔化してる事に気付かなかった……疑う事から観察するに変わったからな、気分的にも楽なのだろう。

 

「(俺ももう少し楽になりたいよ、本当に……)」

 

 

いったい誰を監視してたんだ……マドカ?それとも……

 

「(目的が分からない……別に戦闘してた訳でも無いのにな)」

 

 

個人は特定出来なくても、大体の想像は出来てるのだが、そうなると目的がさっぱりなのだ。

 

「(少し警戒を強めた方が良いのかもしれないな……)」

 

 

目的が何にせよ、監視されて良い気分では無いからな……危害を加えようものならその事を後悔するくらいの絶望を与えてやるからな……




こんな流れで次回は何とデート回……
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