もし一夏が最強だったら   作:猫林13世

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最近ますます寝不足に……


特別指導室の実態

一夏君の事を「お兄ちゃん」と冗談で呼んだら、マドカさんが拗ねてしまった。如何やら冗談だと分からなかったみたい……そして一夏君から冗談だと教えられてまた拗ねてしまった……いえ、あれは恥ずかしがってるのを必死に隠そうとしてる仕草ね。

 

「まあ、冗談はさておくとしても、一夏君が苦労してるのは何時もの事でしょ?」

 

「それを言えばそれまでなんだが……」

 

「なら、一夏君もなれる努力をしなきゃね」

 

「……善処しよう」

 

 

一夏君はマドカさんたちをチラッと見てから、諦めたようにそう言った。きっとマドカさんたちを如何にかするよりも、自分がなれた方が簡単だと悟ったのだろうな。

 

「そう言えばお兄ちゃん、姉さんが居なくなった後、何かつぶやいてたよね?」

 

「あぁ」

 

「あれってなんて言ったの?」

 

 

機嫌が直ったのか、マドカさんは一夏君にそんな事を聞いた……妹としてはお兄ちゃんの事を全部知りたいのだろうか?

 

「別に、大した事は言ってないが」

 

「なら教えてよ」

 

「織斑先生……いや、今は別に千冬姉でも良いのか。それが浮かれてるなと言っただけだ」

 

「「「浮かれてる?」」」

 

「おりむ~、何で織斑先生が浮かれてるって思ったの~?」

 

「……お兄ちゃんは何でもお見通しなんだね」

 

「別に何でもって訳じゃ無い。知らない事は知らないし、知ってることは知ってる、それだけだ。そして千冬姉の態度など一目見ただけで分かる、それくらいあの人の事は知ってるんだからな」

 

 

一夏君とマドカさんだけが分かるような会話だった……とりあえず一夏君が織斑先生が如何して浮かれてるのかが分からないと、本当に織斑先生は浮かれてたのか判断しかねる状態なのだから。

 

「えっと一夏様、それで如何して千冬様は浮かれてたんでしょうか?」

 

 

私と同じ事を考えてたのだろうか、須佐乃男が一夏君に聞いた。その隣では日下部さんもこくこくと頷いている……言葉よりもジェスチャーの方が伝わると思ったのだろうか?

 

「それはマドカとの距離感だろうな」

 

「「「距離感?」」」

 

「マドカ、今朝は千冬姉と一緒だったろ?」

 

「うん、偶然廊下でバッタリ会って、そのまま一緒に身体動かしたんだよ」

 

「だから千冬様は浮かれてたんですか?」

 

「マドカさんと一緒に運動出来たから?」

 

「でも、織斑先生と織斑さんは姉妹なんですよね?」

 

 

日下部さんがあえて言わなかった言葉を足すと、姉妹なら何時でも一緒に運動出来たんじゃ無いのかだろう。ついこないだまでは険悪な雰囲気だったけど、今日はそんな感じしなかったし。

 

「色々あるんだ、私と姉さんには」

 

「そうなんだ」

 

「もちろん、私とお兄ちゃん、お兄ちゃんと姉さんにも色々あるんだけどね」

 

「複雑な家庭ね……」

 

「そうかな?」

 

「当事者なんですから、マドカさんが分かってないのはおかしいですよ」

 

 

おしゃべりを続けたかったけど、そろそろチャイムが鳴るし、話題が重くなってきたから切り上げるならこのタイミングだろう。

 

「そろそろ席に着いた方が良いぞ」

 

「そうだね、続きはまた後で」

 

 

私が切り上げようとしたタイミングで、一夏君が先に切り上げてくれた。偶然だろうけど、これは結構嬉しかった。まさか一夏君と同じ事を考えていたなんてね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さっきの話、お兄ちゃんは見て無かったはずなのに私と姉さんが一緒に走った事を知っていた……気配を察知出来るお兄ちゃんなら別に知っててもおかしく無いのだけど、それでもやっぱりお兄ちゃんは凄いと思った。

 

「(傍に居なくても、守ってもらえてるのかな?)」

 

 

お兄ちゃんに聞けば、別に守ってないと言いそうだけど、それでも私は……いや、私たちはお兄ちゃんに見守ってもらってると感じているのだ。

 

「(お兄ちゃんって、時々お母さんやお父さんみたいって思えるんだよね)」

 

 

あの屑だった両親しか知らない私には、あれが本当の親のようなものなのだろうかと思う瞬間があるのだ。それはお兄ちゃんの彼女たちも同じのようで、時々お兄ちゃんにそう言っては、お兄ちゃんを困らせてるらしい。

 

「(本音や簪が思うなら兎も角、楯無さんも思ってるらしいからね)」

 

 

年上の人にお母さんやお父さんみたいと言われるお兄ちゃん……落ち着いた雰囲気とそれと落ち着いた物腰、大抵の事には動じない態度、そんなものがお兄ちゃんがお母さんやお父さんだと勘違いさせられる要因だろうか?

 

「(本音の事を起こそうとしてる姿は、完全にお母さんだしね)」

 

 

毎日呆れながらも本音の事を起こしてるお兄ちゃんは、誰が見てもお母さんだった……その後寝ぼけてる本音を着替えさせるために必死になったり、朝食を食べないと言い出す本音を怒ったりするのもまたお母さんぽかった。

 

「(1つ年上だからって、お兄ちゃんはお兄ちゃんなのにね)」

 

 

姉さんとは10個離れているが、お兄ちゃんとは歳が近い。これが昔から私がお兄ちゃんに懐いている要因の1つだろう。姉さんとは少し離れすぎていて気軽に遊べなかったっと言う原因もあっただろうが、それでもお兄ちゃんは接しやすかったのだ。

 

「(あの屑共の所為もあったけど、お兄ちゃんは昔から私の面倒を見てくれたからね)」

 

 

屑共は共働き、姉さんは色々用事があって不在、その所為もあって私は徐々にブラコンの道を歩む事になったのだ……自覚してる分、普通のブラコン妹よりもたちが悪いだろうな。

 

「(お兄ちゃんに対してツンデる妹が居るって聞いた事があるけど、私は素直にお兄ちゃんに好きって言えるもんね)」

 

 

誰に対して対抗心を燃やしているのか……心の中とは言え、何だか顔が熱くなってきたような気がする……その気配を察知したのか、お兄ちゃんは一瞬だけこっちを見て首を左右に振った……ため息の代わりにあの仕草を頻繁にするのだ。

 

「よーし席に着け。授業を始めるぞ」

 

 

チャイムの同時に教室に戻ってきた姉さん……シャルロットと篠ノ乃箒は如何なったんだろうか……姉さんに逆らった2人の末路はきっと酷いものになったのだろうな。

 

「まず気になってる生徒も居るようなので言っておくが、篠ノ乃は反省文100枚と校庭50周、デュノアは反省の色が見られなかったので特別指導室にぶち込んだ」

 

「特別指導室?」

 

「本来ならフランスに熨斗つけて送り返してやろうかとも思ったのだが、私に逆らった分は反省させなければな」

 

「熨斗って……」

 

 

姉さんは苛烈に過激に怒っているようだ……言葉遣いは教師としてのものだが、態度が、雰囲気が、目が鮮明に本音を語っている。

 

「したがってこの授業は自習とする」

 

「うわぁ……」

 

 

1時間ミッチリ姉さんの説教を聞かされるのだろうか……想像しただけで足が震えてきた。他のクラスメイトも同じ様で、酷いと泣き出しそうになってる子も居るくらいだ。その中でもお兄ちゃんだけはまったく動じてなかった、この中で1番姉さんの説教がどれほどのものか知ってるはずなのに……

 

「織斑兄」

 

「何です?」

 

「監督はお前に任せる。しっかり実習させておくようにな」

 

「分かりました」

 

「うむ、では私はこれで」

 

 

お兄ちゃんに監督を任せて、姉さんは教室から出て行った……想像したく無いが、シャルロットを説教しに行ったのだろうな。

 

「さて、監督を任されたからと言って、何かを強要するつもりは無いからな。各自自由に自習しててくれ。だが、騒がしくするのは駄目だ」

 

 

お兄ちゃんはそれだけ言って腕組みをした……何か考え事をしてるのか、それともせっかくのチャンスだから身体を休めてるのだろうか……どちらにしてもお兄ちゃんに話しかけられる雰囲気では無さそうだった。

 

「兄上、疲れてるのだろうか」

 

「だからお兄ちゃんはお前のお兄ちゃんじゃ無い!」

 

 

私の隣の席の女子、ラウラ=ボーデヴィッヒはお兄ちゃんの事を兄上と呼ぶ。お兄ちゃん曰く、ラウラの部隊の副隊長がオタクで、その影響でラウラはお兄ちゃんの事を兄上と呼んでるとか……

 

「兄上は私の事を導いてくれる人だ。尊敬の念を込めて兄上と呼んでいる、後から出てきたお前にとやかく言われる筋合いは無い!」

 

「後から!?そんな事言ったら私は生まれた時からお兄ちゃんの妹で、お前の方が後から出てきたんだろうが!」

 

「ふん、教官の凄さも兄上の凄さもろくに知らないお前に、あの2人の妹を名乗る資格など無い!」

 

「何ですって!」

 

 

此処まで来ると、何だか子供の喧嘩みたいな感じになってきてるけど、私たちは真剣だった。真剣に喧嘩してるんだ。

 

「やかましい!」

 

「お、お兄ちゃん……」

 

「兄上、寝てたのでは……」

 

「さっき言ったよな、騒がしくするなって」

 

「うん……」

 

「言ってました……」

 

 

ついさっきまでいがみ合ってた相手だが、同じ恐怖を目の前にして互いに互いを抱きしめてすくみあがっている……

 

「俺には罰則を与える権限は無いが、後でしっかりと報告させてもらうからそのつもりで」

 

「報告って……」

 

「誰にするんですか……?」

 

「決まっているだろ、織斑先生にだ」

 

 

出来る事なら違う先生の名前が出てきてほしかった……でもお兄ちゃんの口からは、ある意味で期待通りの名前が出てきたのだった。

 

「お兄ちゃん、それだけは勘弁して!!」

 

「教官に知られたら、私は如何なる!?」

 

「忘れてるかもしれないから言っておくが、本来ならこの時間の担当は織斑先生なんだぞ?怒ってるのが俺だが、お前たちは織斑先生の授業中に騒いだんだ、自業自得だろ」

 

「「そ、そんな……」」

 

 

さっきまでの苛立ちは既に無い……今私の中にあるのは、お兄ちゃんに対しての恐怖心と、姉さんに対する恐怖心だけだ、それはラウラも同じ事だろう。

 

「さて、騒がせて悪かったな。他の人は気にせずに自習を続けてくれ」

 

 

お兄ちゃんは何事も無かったかのように自分の席に戻ると、これまた何事も無かったように腕組みをして寝入った……寝ててもしっかり監視してるあたり、お兄ちゃんの高いスペックが窺える。でも、授業中に寝るのだっていけない事じゃ無いのだろうか……

 

「ラウラ、此処は一旦停戦と行こうじゃない」

 

「そうだな。来る敵に備えて作戦会議と行こう」

 

 

来る敵……IS学園において最強、最凶の教師、織斑千冬に備えての作戦会議が開始される事になった。実の妹である私と、妹みたいなラウラ相手なら、姉さんも説教し辛いんじゃ無いだろうかとも思ったけど、同じ様な立場であるお兄ちゃんは何時も以上に怖かったしな、期待薄だろうな……

 

「教官の好きなものを差し入れるとか如何だ?」

 

「姉さんがそれくらいで静まるとは思えないけど……」

 

「なら、マドカが説得するとか」

 

「出来るなら最初から困らないよ……」

 

「じゃあ如何する、打つ手が無いじゃ無いか!」

 

「だから考えてるんでしょ!」

 

 

徐々にヒートアップしていく私たち……さっき怒られたばかりなのに反省してないと言われればそれまでだが、今の私たちの頭の中に、お兄ちゃんの事は無かった……完全に姉さんの事だけしか考えて無かったのだ。

 

「お前ら……」

 

「あ……」

 

「これは、その……」

 

 

私たちの背後から、とてつもないプレッシャーが放たれているのを肌で感じた……お兄ちゃんの周りが、その放たれているプレッシャーで揺らめいている、まるで陽炎の如く。

 

「随分と俺も舐められたものだな……いや、この場合は織斑先生か?」

 

「どっちも舐めてないかな……」

 

「2人相手にそんな気楽にはなれないし……」

 

 

お兄ちゃんは本気で怒ってる……さっきも本気で怒ってたんだろうけど、今回はその本気の度合が違う……もしかしたら此処まで怒ってるお兄ちゃんを見るのは初めてかもしれない、それくらい本気で怒ってるのだ。

 

「今すぐ教室から出て行って織斑先生の下に連れて行かれたいようだな、貴様らは」

 

「出来れば遠慮したいかな~なんて……」

 

「怒ってばかりでは身体に悪いですよ、兄上」

 

「人の心配する余裕があるのか、ならまだまだ反省してないんだな、ラウラは」

 

 

お兄ちゃんが笑った……笑ってるはずなのに、その表情は(おこ)っている。いや、怒っていると言う表現も生温いほどに、お兄ちゃんは(いか)っているのだ。

 

「一夏君、とりあえず落ち着いた方が良いんじゃない?血管に負荷をかけるのは良く無いよ」

 

「……そうだな」

 

 

鷹月さんが仲裁に入ってくれたおかげで、お兄ちゃんの怒りはとりあえずなりを潜めた。でも、とりあえずであって終わった訳では無い。

 

「織斑先生に任せて、俺は休む。静寂、後は任す」

 

「うん、ゆっくり休んで。一夏君はもう、休んで良いよ」

 

 

お兄ちゃんは鷹月さんに監督を任せて、椅子に座って休んだ……それでも机につっぷさないのはお兄ちゃんの凄さだろう。

 

「さてと、それじゃあマドカさん、そしてボーデヴィッヒさん。一夏君に任されちゃったし、大人しくしててくれるよね?」

 

「「は、はい!」」

 

 

鷹月さんには、お兄ちゃんや姉さんと違った怖さがあった……逆らおうとすれば逆らえるのだが、逆らったら何をされるか分からない、そんな怖さだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

特別指導室、この学園が作られてから1度も使われたことの無い教室、作った意味が無かったはずの教室……しかし本日、この教室が使われる事となった。対象の生徒はシャルロット・デュノア、フランス代表候補生でこの学園に来た時は男扱いだった女だ。色々あって今は関係を断ってるが、大企業デュノア社の人間だ。

 

「さてデュノア、お前は暫く此処で生活をしてもらう」

 

「此処って、独居房じゃないですか!」

 

「違う、特別指導室だ」

 

「それは言い方が違うだけであって、実際は独居房ですよ!」

 

「良く見ろ、特別指導室と書かれたプレートがあるだろ」

 

「誰も独居房とはプレートに書きませんよ」

 

 

これだけ言っても反省の色が見られない……これは私が舐められてる証拠だな。なら、私も手加減はしないでおこう。

 

「さて、見ての通り此処には教師にしか使用が許されてない武器が沢山あるのだが」

 

「まさか体罰は無いですよね……」

 

「体罰ではない、教育的指導」

 

「それも言葉遊びですよね!?」

 

「デュノア、私は悲しいぞ。いくら私が言っても反省しないお前が悪いんだ」

 

 

そう言って私は1本の棒を手に取る。これで叩かれたら痛いだろうな……でも、それくらいしないと反省してくれないだろう。だから私は心を鬼にしてデュノアを叩くんだ、決して個人的趣味では無いのだ。

 

「痛っ、痛いですよ織斑先生!」

 

「反省しないお前が悪いんだ、デュノア」

 

 

今度は模擬刀を手に取る。さすがに斬れはしないが、これを振り抜けば切れはするだろう。でもこれもデュノアのためなんだ。反省しないあいつが悪いのであって、私は愛情の裏返しでこんな事をしているのだ。

 

「お、織斑先生。それは洒落にならないですよ?」

 

「洒落では無い。私はいたって本気だ」

 

「本気ならなお悪いですよ!?」

 

「これもお前のためなんだ、分かってくれるよな?」

 

 

私はデュノアに向かってゆっくりと模擬刀を振り下ろす、斬った感じは無かったが、間違いなく切っただろう。少し痕になるくらいの傷が出来ている。

 

「痛い、これは暴力ですよ!」

 

「違う、教育的指導だ」

 

 

もし誰かがこの光景を見ていたら如何思うのだろうか……デュノアに味方するのか、それとも私に味方するのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最悪のタイミングで織斑先生に用事が出来てしまった……織斑先生は今、今日まで1度も使われた事の無い特別指導室に居るらしいと聞いたのだ。あそこは『特別』と付くに相応しい場所だと言われている……普通の指導室では更生出来ないと判断された生徒を連れて行く場所だとか……

 

「でも、そんなに恐ろしい場所では無いはずですよね」

 

 

織斑先生に色々付き合わされて、後回しにしていた仕事の期限が一斉に迫ってきているため、今日1日は織斑先生に授業をお願いしたのですが、その結果が特別指導室を使う事になるなんて……これなら大人しく授業をしていた方が気が楽だったかもしれませんね。

 

「えっと特別指導室は……こっちですね」

 

 

関係者以外立ち入りを禁ずる、特別指導室へと続く廊下には、そのような事が書かれた紙が張られていました……教師である私も、実は特別指導室の実態は知らないんですよね。

 

「でも、そこまで酷いものは無いですよね。いくらIS学園が自治組織だと言え、此処は学校なのですから」

 

 

自分で言っておきながらだが、とてつもなく希望的観測だと思った……『特別』の名を冠する場所だ、それはもう『特別』なのだろう。

 

「この扉の向こうに、織斑先生が居るんですよね……」

 

 

見た目は普通の教室、ですが扉がとてつもなく分厚いように見えますし、私の力じゃ片手で開けられないくらい重い扉でした。

 

「……見てはいけないものでもあるのでしょうか。この厳重具合はモニタールーム以上ですよ」

 

 

私は意を決して両手で特別指導室のドアを開けた……そこで見たものは――

 

「デュノア、痛いか?」

 

「痛っ、痛いです!」

 

「そうか痛いか……だがお前を叩かなきゃいけない私の心の方が痛いぞ」

 

「嘘、ですよね、だって嬉々として振り下ろしてますし」

 

「まだそんな事を言うか……反省が足りないようだな」

 

 

――様々なものを振り下ろし、デュノアさんに『指導』している織斑先生の姿だった。




千冬が壊れた……
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