もし一夏が最強だったら   作:猫林13世

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タイトル通りです


勉強<一夏の料理

 勉強会の為とは言え、この部屋にこれだけ人が集まるとさすがに狭く感じる。一夏君は気にしてないようだけど、普段の倍近くは女の子が居るんだから、私たちとしては気が気じゃないんだよね。だって美紀ちゃんも香澄ちゃんも静寂ちゃんも明らかに一夏君の事を意識してるんだもん。

 自分の彼氏がモテモテなのは、わりと気分が良いものだって何処かで聞いたけど、さすがにモテモテ過ぎると良い気分よりも心配になってきちゃうんだよね……

 

「一夏君、これって如何やるんだっけ?」

 

「ああ、これはだな……」

 

「一夏様、こっちもお願いします」

 

「簪、そっち頼む」

 

 

 でもこの状況なら色恋って感じはしないよね。全員がやる気を見せた為に、晩御飯の前にも勉強をする事になったのだ。一時間でもやるとやらないでは随分と違いがあるもんね。

 

「お嬢様、ぼさっとしてないで手伝って下さい」

 

「分かったわよ。それじゃあ私は誰を教えれば良いのかな?」

 

「刀奈はマドカと須佐乃男を頼む。二人共同じ箇所が分かってないようだから」

 

「は~い」

 

 

 勉強会ってもっとゆったりとするものだと思ってたけど、一夏君がとりあえずどれくらい分かってないのかを知る為に範囲全てを確認させているのだ。しかも全教科。

 

「って、二人共生きてる?」

 

「なんとか……」

 

「生きてはいます……」

 

 

 既に死にそうなマドカちゃんと須佐乃男、よく見れば本音も死にそうになっている。

 

「おね~ちゃん、もう少しゆっくりやろうよ~……」

 

「一夏さんに見捨てられても良いのならゆっくりしますけど?」

 

「頑張る!」

 

 

 一夏君に見捨てられると言う事は、補習まっしぐらとイコールなのだ。本音は虚ちゃんに脅されて死にそうだった身体に鞭打って勉強を再開した。

 

「一夏、そろそろ一時間だけど?」

 

「ん? そうか……なら今やってる問題で一区切りとする。各自その問題が終わったら休憩していいぞ。その代わり自力で解く事」

 

 

 つまりは教師役は一足早く休憩が出来ると言う事だね。教えるのも結構疲れるんだよね~。

 

「一夏君、この後は如何するの?」

 

「とりあえず俺は飯の準備だな。静寂はゆっくりしてていいぞ」

 

「え? 私も手伝うけど……何か?」

 

 

 手伝おうとしている静寂ちゃんの肩に、私と簪ちゃんと虚ちゃんの手が置かれる。理由は全員一緒だろう。

 

「一夏の手伝いはしない方が良いよ」

 

「そうですね。女としての自信を失いますから」

 

「むしろ邪魔になる事の方が可能性高いよ」

 

「そうなんですか?」

 

 

 一夏君の実力を何となくでしか知らない静寂ちゃんに、私たちは無言で頷いてどれくらいなのかを伝える。言葉にならないくらいの絶望感と見蕩れるくらいの手際の良さに何も出来なくなるのだ。

 

「一夏君の言う通り、此処は大人しく休んでるのが一番だよ」

 

「分かりました……見学するのは大丈夫ですか?」

 

「それも止めておいたほうが……」

 

「家事一切が出来なくなっちゃうよ」

 

 

 大げさだが、暫くは本当に家事が手につかなくなっちゃう可能性があるのだ。それだけ一夏君の圧倒的家事力は私たちの女のプライドを粉々にしちゃうのだ。ISを使えると言う女性だけのアドバンテージも、一夏君には通用しないし……むしろそっちでも相手にされて無いんだけどね……

 

「四人はそっちの六人が終わったら採点してやってくれ。間違ってたら横に答えと簡単な解説を添えてやってくれ」

 

「りょ~かい! 一夏君は美味しいご飯をお願いね~」

 

「お嬢様、卑しいですよ!」

 

「え~? だって一夏君が作ってくれるんだから、飛び切り美味しいのが良いでしょ~? それとも虚ちゃんは美味しくないご飯でも良いの~?」

 

「それは……嫌ですけど」

 

「お姉ちゃん、一夏が作ってくれるんだから、美味しいものに決まってるでしょ」

 

「それもそうだね」

 

「……随分と信頼されてるじゃない」

 

「得意分野だからな……」

 

 

 一夏君と静寂ちゃんが私たちを見て呆れているけど、この二人って何処か似てるわね。雰囲気と言うか何と言うか……

 

「お姉ちゃん? 如何かしたの?」

 

「ううん……ちょっとあの二人が似てるかもな~って思っただけ」

 

「あのお二人が……ですか?」

 

「うん。何かクラスのまとめ役って感じがするの」

 

「「ああ~……」」

 

 

 私の表現に二人が納得してくれたようだ。本当にまとめ役なんだろうけど、それが部屋でも分かるくらいに、二人はクラスで苦労してるんだろうな……

 

「ねえねえ静寂ちゃん」

 

「はい?」

 

「静寂ちゃんのクラスって大変なの?」

 

「大変? まあそれなりに大変ですかね。担任が織斑先生ですし、副担任は山田先生ですからね。それだけでも大変なんですけど、それ以上に大変なのがクラスメイトですかね」

 

 

 静寂ちゃんは勉強組に目を向けてから、今度は廊下側に目を向けた。

 

「他にも問題児が居るの?」

 

「候補生の面々はそれなりに問題ありかと……あと篠ノ乃さんも」

 

「そう言えばシャルロットちゃんが織斑先生に楯突いたって噂があったわね」

 

 

 一夏君は真相を知ってるようだったし、後で聞いてみようかしら。

 

「一夏君が居てくれるので何とかなってますが、居ないと学級崩壊寸前まで酷くなりますね」

 

「私のクラスでも噂になってる。『一組は織斑君でもってる』って」

 

「織斑先生じゃないんだ……」

 

「それだけ一夏さんが苦労してるんでしょうね」

 

 

 虚ちゃんがしみじみとつぶやいた言葉に、私たちは無言で頷き同意した。並みの人間ならストレスで何処かがおかしくなってても不思議では無いくらいの苦労をしてるのだ。

 

「ただいまーって、随分と人が多いけど、何かあったの?」

 

「勉強会ですよ、碧さん」

 

「勉強……ああ、定期テストの?」

 

「臨時教師である碧さんには頼めないので、私たちでやってるんですよ」

 

「ゴメンなさい……臨時教師じゃなくても力にはなれなかったと思います」

 

「でも、あの六人よりは碧さんも勉強出来るよね?」

 

「一応、最低限は出来ますけど……教えるほどの実力は無いですよ」

 

 

 碧さんは高校生の時から更識で働いてくれてたし、ISの適正も更識で発覚したからね。専門知識はそれなりには身に付けてくれてるけど、やっぱり高校の勉強となると不安なんだろうね。

 

「そう言えば先生もこの部屋なんですね」

 

「碧さんも一夏の彼女だから。この部屋で生活する事を条件に臨時教師を引き受けたって聞いてる」

 

「簪様!? そんな事無いですからね!?」

 

「慌ててる」

 

「うぐぅ……」

 

 

 如何やら図星のようで、碧さんはくぐもった悲鳴を上げて自分のベッドに倒れこんだ。

 

「良いじゃないですか、皆さんだけ一夏さんとの共同生活なんてズルイんですよ……私だって一緒に生活してもバチは当たらないくらいの仕事はしてるんですからね」

 

「よしよし、良い子ですね碧さんは」

 

 

 泣き言を漏らし始めた碧さんの頭を撫でる。本当なら一夏君がこう言った役目なんだけど、生憎今は手を離せない状況なので私が代役を務める。効き目はあまり無かったけど……

 

「一夏君ってどれだけ彼女が居るんですか?」

 

「後はナターシャ先生くらい?」

 

「そうだね。私と簪ちゃんと虚ちゃんと本音と須佐乃男と碧さんとナターシャ先生の七人だね」

 

「彼女とは違いますが、マドカさんと織斑先生、それから篠ノ乃博士も一夏さんにベッタリですけどね」

 

「よく喧嘩になりませんね……」

 

「取り合うよりも分かち合う、これが一夏君の彼女たちのルールだからね。偶に独占したくはなるけど、自分がされたら悔しい事はなるべくしないようにしてるんだ」

 

「週一で一夏と二人きりになれるチャンスがあるしね」

 

 

 それも今は怪我で休止中だけどね……二人きりになると意外と何すれば良いか分からなくなっちゃうのよね……

 

「おわった~!」

 

「こっちも終わりました」

 

「疲れた……」

 

「一夏君は鬼だね、鬼!」

 

「エイミィ、そんな事言ってると一夏君に見捨てられるよ」

 

「一夏様は私たちの事を思ってして下さってるんだから」

 

 

 六人がとりあえず終わった事で開放感に浸ってるけど、これからの採点次第でまだまだ続く可能性だってあるんだからね。

 

「結構難しい事してるのね……」

 

「お姉ちゃん?」

 

「大丈夫、採点くらいなら出来るから」

 

 

 今年の一年って結構レベルの高い範囲をやってるのね。ちょっと驚いた……去年はこんな事じっくりとは教わらなかった気がするんだよね……

 

「そう言えば、お兄ちゃんは?」

 

「一夏なら夕ご飯の準備だよ」

 

「そっか、もうそんな時間なんだね」

 

 

 集中してた訳では無く、唯単に苦痛に耐えていただけのような気もするけど、時間感覚が麻痺してるのは伝わってきた。

 

「勉強会に参加して良い成績が取れるのも嬉しいけど、それ以上に嬉しいのは一夏君のご飯が食べられる事だね」

 

「香澄、それは如何なの……って、言いたいけど、確かに一夏様の料理が食べられるのは嬉しいですよね」

 

 

 美紀ちゃんも香澄ちゃんも本来の目的よりそっちが主になってない? そんなんで大丈夫なのかな……一夏君に怒られても知らないからね。

 

「一夏様ー終わりましたよー」

 

「大丈夫だよ須佐乃男、私たちが採点するように言われてるから」

 

「そうなんですか? そう言えば誰も一夏様を手伝ってないんですね」

 

 

 須佐乃男の言葉に、私たちは揃って視線を逸らす……それで事情を察したのか、それ以上須佐乃男は何も言ってこなかった。

 

「お嬢様、遊んでないで採点してくださいよ」

 

「分かってるよ~」

 

 

 虚ちゃんに怒られたので採点に取り掛かる事にした。それにしてもいったい何時こんなテストを作ったんだろう……準備が良いにも程があると思うんだよね……

 

「うわぁ……」

 

 

 私が担当したのは須佐乃男とマドカちゃんの答案、これがかなり酷い結果になってるんだよね……

 

「こりゃ一夏も大変だろうね」

 

「でも、これを救えるのは一夏君だけだろうし……」

 

「一夏さんでも厳しいのではないでしょうか……」

 

 

 如何やら他の三人も相当酷い答案だったようで、揃って一夏君の心配をしてる……六人はもう少し授業に身を入れた方が良いんじゃないのかなぁ……そんな事を思うのは今更な気もするけど、やっぱりもっと頑張った方が良いと思うのよね……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 食事の準備を終えた一夏君は、さっき私たちが採点した答案を見て頭を押さえた……気持ちは分からないでも無いけど、もう少し人目を気にした方が良いんじゃないだろうか……

 

「ハァ……半月で足りるか心配になってきたぞ……」

 

 

 一応小声ではあるけれども、私に聞こえるんだから全員に聞こえてるんだろうな……それでも本音やマドカは気にした様子には見えないし、美紀も香澄も特に変らず一夏君の料理に舌鼓を打っている。エイミィと須佐乃男はチラチラと一夏君の方に視線を向けては逸らすと言う動作を繰り返してるのを見ると、自分たちの状況が分かってるんだろうな……

 

「一夏君、食べないの?」

 

「悪い、刀奈。急用が出来たから俺の分は皆で分けてくれ。それから、ちょっと出てくる」

 

「え? ちょっと一夏君!?」

 

「一時間で戻る」

 

 

 走れないのか、一夏君は早足の範疇で部屋から出て行った。念のために言っておくと、一夏君の早足の範疇であって、私たちから見れば十分走ってるんだけどね……

 

「何処行ったんだろう……」

 

「一夏さんの事ですから、心配は無いと思いますが……」

 

「でも虚さん、一夏は今万全じゃ無い。そこを狙われたら……」

 

「私が行きましょうか?」

 

「大丈夫よ、碧さん。何かあれば須佐乃男が気付くでしょ」

 

 

 須佐乃男と一夏君は精神をリンクしてるので、一方に何かがあればもう一方にもその事が分かるらしいのだが、最近は一夏君がリンクを弱めてるとか聞いたんだけどな……それでも須佐乃男には感じ取れるのだろうか……

 

「今は一夏様とのリンクは、痛覚以外は最大ですからね。何かあればちゃんと分かりますよ」

 

「だから一夏君の事は一先ず考えないようにしましょ。考えすぎるとこっちまで疲れるから」

 

「おりむ~のおかず、も~らった~!」

 

「あっ、ズルイ」

 

「私も食べたいです」

 

 

 勉強の時とはうって変わって、皆楽しそうにしてる。それだけ一夏君の料理には人を幸せにする力があるんだろうな。

 

「そう言えば、四人はお風呂如何するの?」

 

「この部屋のお風呂を使ってもいいけど、全員一緒は無理だね~」

 

「教える側と教わる側で分けますか?」

 

「でも、碧さんはどっち?」

 

「教える側では? 臨時とは言え教師なんですから」

 

 

 大浴場に行っても良いんだけど、あっちでも結局騒ぎそうだしな……特に本音とかエイミィが率先的に……

 

「やはり半々でこの部屋のお風呂を使った方が良さそうですよ」

 

「だね。それじゃあ順番を決めよう」

 

 

 教わる側が先に入るのか、それとも教える側が先に入るのかを代表を決めてジャンケンで決める事になった。

 

「お姉ちゃんが代表で良いよね?」

 

「ですね。何せ言いだしっぺですし」

 

「楯無様、頑張って下さい」

 

「まっかせなさ~い!」

 

 

 更識関係者ばかりの中に私が交ざってると、もの凄い浮くわね……美紀か本音と交換してくれないかな……

 

「向こうの代表は本音みたいね」

 

「お祭り事好きだもんね」

 

 

 こんな事でもお祭り騒ぎなのか……一夏君の苦労って私が想像してた何倍も凄いんだ……もう少し労わってあげよう。

 

「「じゃーんけーん……」」

 

 

 アイコンタクトでタイミングを計ったらしく、いきなりジャンケンが始まった。特に先でも後でも関係無い事なのに、何でこんなにも皆真剣なんだろう……私だけやっぱり浮いてないかな……

 

「「ぽん!」」

 

 

 更識先輩がチョキ、本音がパーだ。つまり先か後かを決めるのは更識先輩のようだ。

 

「どっちが良い?」

 

「正直どっちでも良いけど、後に入った方が私たちが入ってる間にもう一回テストしてもらえそうだけどね」

 

「カンニングし放題じゃないですか?」

 

「一夏さんも居ませんし、この間は普通に勉強してもらってた方が良いんではないでしょうか」

 

「そうなると後でも先でも変らないね。じゃあ後にしようか」

 

 

 私は成り行きを見守るだけで、一切発言はしなかった。てか出来ないわよ、更識関係者の話し合いに(内容はくだらない事だけど)、部外者の私が割り込める隙は一切無いのだから……

 

「本音たちが先に入って良いわよ。その後で勉強しててもらうから」

 

「分かった~。それじゃあ入ろ~!」

 

 

 本音たちはすぐさまお風呂の支度をして、この部屋自慢の浴室へと向かって行った。

 

「一夏君の急用って何だったんだろうね~」

 

 

 本音たちが浴室に消えると、更識先輩がいきなり切り出した。

 

「私たちでは推測も出来ませんよ」

 

「一夏の用事は私たちには想像出来ない範囲だからね」

 

「そうですね。何せ織斑先生へのお説教とか、篠ノ乃博士へのお説教とかもありえますからね」

 

「その二人にお説教出来るのは、世界広しと言っても一夏君だけよね」

 

「そう言われると、一夏君って凄いんだな~って思いますね」

 

 

 普通に話してる分には、さほど普通の男子と変らない感じなのよね、一夏君って……まあ普通の男子がどんな会話をするのか、私は知らないんだけどね……中学も女子校だったし。

 

「食べ終わったし、片付けでもする?」

 

「そうですね。それくらいはしないとバチが当たりそうですし」

 

「碧さん、気にしすぎ。一夏は自分で片付けするからバチは当たらないって。でも、申し訳無い気持ちになるのは分かる」

 

「一夏さんのスピードを見てしまうと、片付けするのも躊躇ってしまいますからね……」

 

「そうなんですか? 一夏君のスピードっていったい……」

 

 

 早いのは何となく分かる。現に夕食の支度も、これだけの人数分を作ったと考えると早かったし、そして全く失敗してないのも凄い。私なら何処かしらで失敗をしそうなんだけどね。

 

「とりあえず洗い物だけはしとこっか。一夏君も相当無茶してるみたいだしさ」

 

「歩くのがやっとのくせに、無茶してるんだから」

 

「そんなに悪いんですか?」

 

「如何やら今日のグラウンド整備で、一夏さんが無茶したらしいですよ」

 

「一夏君は無茶を無茶だと思って無い節がありますからね」

 

 

 主に自分の事に対しては特にその傾向が強いように思える。私たちが無茶してると心配するくせに、自分の事にはまるで無関心。そんな感じがするのよね、一夏君って……

 

「これ以上負担を掛けないでほしいわよね……」

 

「お嬢様がそれを言いますか……」

 

「一夏の負担の何割かはお姉ちゃんが原因」

 

「楯無様だけでは無いようですけどね……」

 

「私たちクラスメイトも一夏君に頼りっきりですからね……」

 

 

 一夏君の苦労の一端を見た私は、明日からもう少し一夏君のフォローをしようと決意した。何処まで出来るかは分からないけど、やらないよりはマシだろうし、たとえ1%だけだとしても、一夏君の負担を減らせるのなら頑張れると思う。

 

「生徒会の仕事もありますし、やはりお嬢様ももう少し働いて下さい」

 

「分かってるわよ……でも、虚ちゃんと一夏君の処理スピードを見てると、私って必要無いんじゃって思うのよね……」

 

「お姉ちゃん、少しは自信持ったら?」

 

「楯無様は必要ですよ」

 

 

 励まされた更識先輩は、微妙に元気になったようで立ち上がり決意を新たにしたようだった。それにしても、一夏君ってホント凄いんだな……改めて思い知らされたわね。




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