もし一夏が最強だったら   作:猫林13世

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300話です。意外と続きましたね……


六人の中の一位

 朝早くに起こされて、私は昨日の夜出来なかったテストを受ける事になった。一夏君の慈悲で確認の時間を貰ったけど、正直こんなに朝早くから頭が働くとも思えないんだけど……

 

「ダラダラとやってても仕方ないし、後十分な」

 

 

 見直しの時間も残りが十分になり、私は早くも絶望感漂う雰囲気を醸し出していた。

 

「香澄、やる前からそんな感じで如何する……」

 

「だって~……」

 

「泣くなよ……てか、泣きたいのはこっちだろ」

 

 

 一夏君が呆れているのは、私もしょうがないとは思っている。何せ昨日の夜やった五人は、想像以上に酷い結果だったらしいのだ。

 

「一夏君が泣きたいのは分かるけど、私だって泣きたいよ……」

 

 

 せっかくの土日を勉強で費やすなんてもったいないもの……でもそうしないと、直前で慌てても手の打ちようが無いのも確かなんだよね……

 

「それじゃあテストを始めるから、勉強道具はしまえ」

 

「え、もう!?」

 

「十分経っただろうが」

 

「そんな! 全然確認出来てないよ……」

 

「昨日の夜にある程度やってるんだから大丈夫だろ」

 

 

 一夏君は大丈夫と言ってるけど、それは一夏君が勉強出来るから大丈夫だと思ってるだけで、私はそれで大丈夫とは思えないんだけどな……

 

「それじゃあ制限時間は昨日と同じ四十五分、始め!」

 

 

 一夏君の合図でとりあえず私はテスト問題を解き始める。昨日一回やってるから問題の意味は理解出来てるけど、解き方はバッチリと覚えている訳では無い……つまり殆ど分からないんだよね……

 

「一夏、何か手伝う?」

 

「それじゃあ監督官を頼む。俺は朝飯の支度してくるから」

 

「私がそっちでも良いけど?」

 

「本音が満足しないだろ。簪の料理も美味しいけどな」

 

「ありがとう、でも一夏には勝てないって分かってるから」

 

 

 私がテストに集中してるのに、頭上では一夏君と更識さんが話している。気が散るけど、黙っててとは言えないし、兎に角集中して問題を解かなきゃ!

 

「やってますね~」

 

「須佐乃男、おはよう」

 

「おはようございます。香澄さんは昨日のテストですね」

 

「そうみたいね。とりあえず静かに見守ってよう」

 

 

 既に十分五月蝿いんだけど、とりあえず黙っててくれるのなら別に良いか。静かだろうが五月蝿かろうがあまり結果には関係しないんだろうし……

 

「(初めから諦めてるんだ、私……一夏君が私たちの勉強の面倒を見てくれてるのに、私は最初から諦めてる……これじゃあどれだけ一夏君が優秀でも駄目だな……もう少し頑張らなきゃ)」

 

 

 諦める事は何時でも出来るんだから、もう少し努力しよう。私は問題を見て頭の中に残っているだろう一夏君の解説を引っ張り出そうと努力する。

 

「頑張ってますねー」

 

「須佐乃男ももう一回受けたら?」

 

「いえ、謹んで遠慮させていただきます」

 

「あっそ」

 

 

 更識さんが須佐乃男をからかってるけど、何割かは本気だったんだろうな……何せ更識さんは教師役、つまりは教える側なのだから。

 

「(昨日やった問題なのに、全く分からない……半分寝ながらやったからだから仕方ないと言えばそうなんだけど……)」

 

 

 記憶の片隅にあるはずの一夏君の解説を必死になって引っ張り出そうとしても、簡単には出てこない。そもそもそんなに簡単に出てくるのなら、本番の試験の時だって苦労しなくて済むのだから……

 

「後十五分」

 

「うぇ!?」

 

 

 もう三十分も経ってる……半分も終わってないのに、これじゃあ一夏君に呆れられちゃうのが決定的だ……

 

「どんな感じだ?」

 

「頑張ってるけど、ペースはゆっくり目だね」

 

「出来る問題を着実にやってる感じだな。正解率は望めるが高得点は見込めないやり方だ」

 

「でも、まっさらよりはマシじゃない?」

 

「だな……」

 

 

 正解率? 高得点? 一夏君が言ってる事がイマイチ理解出来なかったが、今はそれどころでは無く、一問でも多く問題を解かないと……

 

「一夏君、ご飯出来た~?」

 

「もう少し待ってろ」

 

「え~!」

 

「暇なら刀奈もテストやるか?」

 

「嫌っ!」

 

「まだ昨日の事気にしてんのかよ……」

 

 

 更識先輩が一夏君にかまってほしそうに話しかけてたが、昨日のトラウマを言われて不機嫌になってる……駄目だ、気が散る……後一問は解かないと……

 

「残り五分」

 

「もうそんなに経ったのか」

 

「一夏……何で一夏が驚いてるの?」

 

「いや、集中してたから時間感覚が麻痺してるんだよ」

 

「一夏様にはよくある現象ですね」

 

 

 五分……この問題はいける。だけど次に取り掛かるには時間が足りない……しょうがない、この問題を確実に解いていこう。

 

「須佐乃男よりは楽出来そうだな」

 

「如何言う意味ですか!」

 

「そのまんまだ。昨日の結果を忘れたとは言わせないからな」

 

「……忘れたくても忘れられませんよ」

 

 

 ……どれだけ酷かったんだろうか……気になるけど今は問題に集中。残りがどれくらいかは分からないけど、これなら解き終わるだろうな。

 

「後一分」

 

 

 新しい問題に取り掛かるのは不可能。なら間違いが無いかしっかりと見直そう。

 

「ペンを置きましたね……」

 

「他の問題を解くには時間が足りないと考えたんだろうな。見直しをして凡ミスが無いかを確認する事にしたんだろう」

 

 

 一夏君の読みは的確で、それでいて私の心を見透かしてるように静かな声で須佐乃男の問いに答えていた。

 

「はい、そこまで!」

 

「ふぅ」

 

「一夏、採点よろしく」

 

「俺? まあ良いが」

 

 

 一夏君は採点も更識さんに頼みたかったようだけど、結局は一夏君が採点をする事になったようだ。

 

「どんな感じ~?」

 

「少し黙ってろ」

 

「ふえ~ん! 簪ちゃん、一夏君が苛めるよ~!」

 

「寝てる人も居るんだから、少し黙ってて」

 

「そんな、簪ちゃんまで!?」

 

 

 誰にも相手にされず、更識先輩はその場に崩れ去った……何がしたいんだろう、この人は?

 

「終わったぞ」

 

「それで一夏、結果は?」

 

 

 私の結果なのに、何故か更識さんが真っ先に一夏君に結果を尋ねた。まあ良いんだけど、攻めて私に聞かせてほしかったな……

 

「合格とは言えないが、他の五人よりかは幾分かマシだな」

 

「本当?」

 

「手をつけた問題はほぼ正解してるからな。数が少ないのが気になるが、しっかりと理解はしてるようで安心した」

 

「良かった……必死に記憶を漁った甲斐があったよ」

 

 

 一夏君の解説を頭の片隅に残していた私を褒めたい。普段ならあっさりと捨ててしまうだろう事をしっかりと記憶していたんだから。

 

「まあ、とりあえずは今日明日で全教科の基礎を叩き込む」

 

「二日で足りるの? いくら一夏が教えるからって、二日で全教科は厳しいと思うけど……」

 

「だからって時間をかけられるほどの余裕は無い」

 

「それはそうだけど……」

 

 

 私が結果に喜んでいる横で、既に先の計画を立てている一夏君と更識さん。教える側の二人にとって、私の結果などどれくらい理解してるのかを確認する為のものに過ぎないんだろうな。せっかく頑張ったのに……

 

「香澄のおかげでランクは下げなくても大丈夫だと言う事は分かったことだし、後は五人がどれくらい理解してくれるかだな」

 

「本番では力を発揮出来てるようだったし、エイミィも同じくらいの事は出来ると思うよ?」

 

「目標が赤点回避だから良いが、それでも平均点を上げる為にはもう少し理解を深めてもらわないとな……また駄姉が理不尽な怒りで爆発しないとも限らないし」

 

「ね、ねぇ一夏君……これ以上厳しくはならないよね?」

 

 

 一夏君と更識さんの会話を聞いていて、不吉な予感がしたので一夏君に尋ねる事にした。今だって十分厳しいんだから、これ以上厳しくされたらついていける自信が無い……

 

「昨日のも含め、十分優しくしてるつもりなんだが……」

 

「嘘でしょ……だって結構ギリギリだったよ」

 

「これ以上優しくすると、今度は赤点を回避出来るか如何か微妙になるんだが……」

 

 

 私たちって、それ程絶望的だったんだ……一夏君のおかげで少しは成長出来てるんだろうけども、それでも一夏君から見れば大した事は無いのだろう。赤点ギリギリでも赤点を取らなければ補習は無い。もう一回のテストでよっぽどの事が無い限り、今学期の補習は無くなるのだ。

 

「とりあえずは今のレベルで基礎問題をひたすらやってもらう」

 

「それがいいだろうね。本音や美紀はまず基礎があやふやだから」

 

「私は大丈夫ですよ?」

 

「いや、お前も十分危なっかしいぞ……」

 

 

 自信満々だった須佐乃男に、一夏君が冷たいツッコミを入れた。それにしても、絶望的ってかなりヤバイよね……織斑先生や山田先生の授業を聞いてても分からないから気にしてなかったけど、私たちってそこまで酷い頭だったんだ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一夏様の作ってくれた朝ごはんを食べ、私たちは午前中の勉強を始める事にした。とは言っても、自主的にでは無く一夏様に言われたからなのだけど……まあそんな事で、今は問題とにらめっこをしてるのだ。

 

「これ、習ったっけ?」

 

「こんなの見たことも無いよ~」

 

「お兄ちゃん、問題間違ってない?」

 

「難しいなぁ~……」

 

「えっと、これは昨日やった問題の……」

 

 

 香澄だけは一人私たちよりも先を行ってるようで、多少詰まりながらも着々と問題を解いていっている。

 

「カスミンだけズルイぞ~!」

 

「問題が簡単なんじゃないです?」

 

「お兄ちゃんが贔屓するとは思えないけど……」

 

 

 本音ちゃん、マドカちゃん、須佐乃男が香澄の問題を覗くが、当然私たちと同じものだった。

 

「三人共、今は香澄が一番頭が良いって事を認めようよ……」

 

「でも美紀ちゃん、カスミンは昨日寝てたんだよ? それなのに一番出来てるって信じられる訳が無いよ~」

 

「そうですよ。さっきのテストだって、随分と苦労してたのに結果は私たちよりも上だなんてズルイですよ!」

 

「お前ら、黙って勉強しろ!」

 

「「ハヒィ!」」

 

 

 一夏様に怒られた本音ちゃんと須佐乃男は、背筋を伸ばして勉強を再開した。私もこんな事してふざけてる余裕は無いんだけどな……

 

「昼飯前にもう一回テストするからな。五割に届かなかったヤツは飯抜き」

 

「「「「「ええぇ!?」」」」」

 

「簡単なテストだからな。文句があるなら七割にしても良いんだぞ?」

 

 

 一夏様は時折ドSな一面を私たちに向けてきます。難易度が高いから文句を言ってるのに、更に難易度を上げるんですから……

 

「文句を言う前に必死に理解しろ! 分からない箇所は誰かしらに聞いて確認すれば簡単に理解出来るはずだからな」

 

 

 威圧感や厳しさは織斑先生と似ているのだが、こうやって誰かに聞く事を推奨してくれるおかげで分からない問題も何とか解く事が出来るし、教えてもらった事で何となく頭の中に留まるんだよね。

 

「かんちゃん、これって如何やってやるの?」

 

「楯無様、此処は如何すれば……」

 

「静寂、これは如何やるの?」

 

 

 一夏様以外にも、教師役が居てくれるおかげで、こうしてスムーズに質問をする事が出来るのも、私たちが少しずつ成長していくのに必要なんでしょうね。

 

「美紀、そこ間違ってるぞ」

 

「え? 何処です?」

 

「そこ。そこはだな……」

 

 

 一夏様はこうして全員を見て周り、間違いを見つけては丁寧に解説してくれるのです。厳しい反面こうやって優しく教えてくれるので、私たちは一夏様に勉強を教わりたいのでしょうね。

 

「一夏さん、私は見回りに行ってきますね」

 

「頼む……ああ、虚も一緒に行ってやってくれ。また迷われたら堪らん」

 

「分かりました」

 

 

 小鳥遊隊長のお付は本来なら私なんですが、今は勉強に集中させてもらう為に、こうやって誰かが代わりに隊長と見回りに行く事になってるのです。

 今回虚さんだったのは、単純に他の教師役が丁度説明をしてるからだろう……

 

「お兄ちゃん、これって如何やるの?」

 

「ちょっと待ってろ……どれだ?」

 

「これ」

 

 

 私への解説を終えてすぐに、マドカちゃんに説明する為に一夏様が移動する。香澄やエイミィも頑張って問題を解いているようだけど、やっぱり皆進みは遅い。本音ちゃんと須佐乃男は特にだ……

 

「エイミィ、そこ違うよ」

 

「えっ、嘘!?」

 

「そこはね……」

 

 

 簪ちゃんも一夏様同様に全員を見て回りながら間違いを見つけては詳しく説明してくれる。この部屋に居る教師役の面々は、学年上位に名を連ねる猛者たちだけあって、私たちの間違いを見つけて丁寧に教える事など楽勝なのだ。

 

「美紀ちゃん、考え事? 手が止まってるよ」

 

「あっ……スミマセン」

 

「テストがあるんだから、なるべく多くの問題を理解した方が良いよ」

 

「ですね……五割以上は正解しなきゃいけないんですから」

 

 

 別に一食抜いたからって死にはしないけど、勉強して空腹なのに食べられないってのは苦痛でしか無いからね……一夏様の事だから、本当に食べさせてくれないかもしれないし……

 

「静寂~、この問題って如何やるの~?」

 

「泣きそうな声で呼ばないでよ……えっと、それはね……」

 

「一夏様、これは如何解けば……」

 

「そこはこの公式をだな……」

 

 

 何だかんだ言っても、全員真面目に勉強に取り組んでいる。本番のテストもそうだけど、一夏様が設けるテストも、合格出来ないとそれなりの罰が私たちには待っているのだから……その一つがご飯抜きなのだ。

 

「よし、後三十分後にテストをやる。それまでは問題を解いてろ」

 

「一夏君、テストなんてあったっけ?」

 

「今から作る。この時間に全員が解いた範囲で問題を作るから、見直すのもありだが、一番進んでるやつに合わせて作るから、進んでないやつは見直しても分からない問題はあるかもだからな。進むか見直すか各自自由にしろ」

 

 

 一夏様は、誰が一番進んでるか、誰が一番遅れてるかは言ってくれませんでした。そうなると各々で確認するしか方法が無いのですが、自分が一番進んでる場合、相手にそれを教えないのも手なのかもしれませんしね……別に戦いではないのですが、何となく教えたく無いのです。恐らくそれは他の人も同じでしょうね。

 

「さ~て、如何なるのか見ものだね~」

 

「お姉ちゃん、楽しんでる場合じゃ無いでしょ」

 

「だって、誰が一番進んでるのか、探り合いするんでしょ? 戦術とか見れて楽しいかもしれないよ?」

 

「普通に教えるんじゃ駄目なんですか?」

 

「それだと一夏君が言わなかった意味がなくなっちゃうでしょ?」

 

「……別に自分たちで知れるから言わなかったんじゃないの?」

 

 

 刀奈お姉ちゃんの考えも、簪ちゃんの考えも、どっちもありえそうだし、どっちも無さそうなんだよね……一夏様は何を意図して言わなかったんだろう……

 

「此処は休戦と行きませんか?」

 

「傷を広げる必要は無いもんね」

 

「でも~、一番進んでる人の場所まで辿り着けるのかな~?」

 

「それは私も思った。一夏君は進んでる人の基準に問題を作るみたいだし、遅れてる人との差がどれくらいなのかも気になる」

 

「私たちにそこまで差があるとも思わないけど」

 

 

 とりあえず、私たちは探りあいはせずに素直に皆平和的に終われる未来を選択する事にした。それぞれのプリントを見せ合い、誰が進んでいて、誰が遅れているのかを確認する。

 

「カスミンが一番だね~」

 

「そして本音様がビリですね」

 

「それじゃあ私たちは香澄の位置まで解き進めれば良いんだね」

 

「でも、香澄って結構進んでるよ」

 

 

 理解力だけなら、私たちより一段上に居る香澄は、丁寧に説明してもらえてるおかげで、私たちよりも多くの問題の解き方を理解してるようだ。さっきのテストだって、私たちより十点は上だったし……

 

「とりあえず出来るところまで解いてみよう」

 

「香澄は見直しをしてれば良いんだもんね」

 

「でも、皆範囲は一緒なんだから、私だけ有利って訳じゃ無いと思うけど……」

 

 

 終わってるかそうでないかの違いだけで、問題は皆等しく同じなのだ。香澄が言ってる事も一理あるのかもしれない。

 

「でもでも~カスミンは見直しするだけで良いけど、私たちはそこまで解かなきゃいけないんだよ~? カスミンの方が有利だよ~」

 

「ですが本音様、見直すだけの香澄さんと、そこまで解いてテストに挑む私たちとでは、もしかしたら私たちの方が有利かもしれませんよ?」

 

「如何して~?」

 

「直前まで考えていたからでしょ? 頭だけじゃなくって手でも覚えてる可能性が高いから」

 

「でも、お兄ちゃんがまったく同じ問題を出してくるかな……絶対何かしらの手を加えてきてると思うけど……」

 

「でも、この問題の応用の可能性は大いにあるんだから、覚えておく事に損は無いと思うよ」

 

 

 どっちにしても解かなければいけない事には変わらないんだから、兎に角問題を解く事に集中しよう。損とか得とか考えてる場合じゃ無いんだし、お昼ご飯がかかってる以上全員がやる気になってるのは間違い無いんだし、お昼抜きで最下位は最悪だからね……

 一夏君のテストを作る速度は、私たちが問題を解く速度よりも速いので、三十分かからずに一夏君はテストを完成させたみたいだった。

 

「一夏君、どんなテスト?」

 

「そんなに難しくは無いぞ」

 

「見せて」

 

 

 刀奈お姉ちゃんと簪ちゃんが一夏様の作ったテストを見て、そのまま無言で静寂にも見せている。

 

「一夏君、これって五割行くの?」

 

「そこまで難しく無いだろ?」

 

「そうだけど……」

 

「出来る可能性はあるみたいだけど、難しいと思うよ」

 

 

 三人が一夏様に言ってる感じですと、私たちからするとかなり難しいのかもしれませんね。残り五分を切ったテストまでの時間で、どれだけ頭に残せるかが勝負のようです……勝ち目が薄い勝負でも、挑まなければ絶対に勝てないんですよね……頑張ろう。




意外と続くもんですね~
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