もし一夏が最強だったら   作:猫林13世

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大晦日ですね。皆さんが、良いお年を迎えられるように。


一夏の女子力と妄想

 一夏君の部屋で生活してみて分かった事、それはこの学園で一番女子力が高いのが一夏君だと言う事だ。いや、前から何となく分かってたけど、実際に一緒に生活してみて改めて実感させられたという感じかな。

 

「本音、口元についてる」

 

「ん~、おりむ~取って~」

 

「やれやれ……」

 

 

 女の子を通り越してお母さんのようだけど……

 

「? 静寂、何か用か?」

 

「ううん、何で?」

 

「さっきからこっちをジッとみてるから……って、お前もついてる」

 

 

 本音の口元を拭いた流れで一夏君は私の口元も拭いてくれた。彼女相手だから出来るんだと思ってたけど、一夏君って意外とこう言う事をサラッとするんだな……

 私が一夏君に口元を拭いてもらったのを見てた他の人が、慌てて口元を汚し始めた。皆分かりやすい反応してるなぁ……

 

「何だか急に皆汚いが、そんなに食べ難いか、これ?」

 

 

 一夏君は全く汚さずに食べ終わっている。簪から聞いてた話だと、一夏君は自分で作ったものをあまり食べないようだが、今日は珍しく食べていたのだ。

 

「多分食べ難いとかじゃないと思うよ」

 

「訳わからん……」

 

 

 一夏君は全員の口元を拭いて、そのままキッチンに移動していった。

 

「まさか皆が一夏君に拭いてもらいたいって思ってたなんて思わなかったわよ」

 

「だって静寂だけはズルイもん!」

 

「ズルイってエイミィ、私のはホントに偶然なんだけど」

 

 

 本音と一夏君の行為を見て微笑ましいとは思ってたけど、まさか自分の口元にも汚れがあったとは思って無かったのだ……

 

「一夏様に拭いていただけた……感激です」

 

「美紀はホント一夏君の事を好きなんだね」

 

「違うよ香澄、私は一夏様を尊敬してるんです」

 

 

 多分好意だとは思うんだけど、美紀は一夏君の事をかなり意識している。尊敬だとか感謝の気持ちだとか言ってるけど、美紀の一夏君を見る目はそんなものでは無く明らかに好意が見え隠れしている。もしかして自分では気付いて無いんだろうか……

 

「お姉ちゃんまでするとは思わなかったよ」

 

「私だって簪ちゃんがすぐさま汚すとは思って無かったけど?」

 

「全くはしたないですよ……」

 

「虚様だって簪様とほぼ同じタイミングで汚してたじゃないですか」

 

「お兄ちゃんは皆に優しいからね……この部屋に居る皆にだけだけど……」

 

 

 確かに、篠ノ乃さんとかオルコットさんに対してはかなり鋭い視線を向けたり、厳しい事を言ったりしてるからね……でもボーデヴィッヒさんや凰さんには結構優しい感じだけど。

 

「一夏くーん! 何かデザート食べたいな~」

 

「お嬢様、いきなり言われても一夏さんだって用意出来ませんよ」

 

「おりむ~、私もたべた~い!」

 

「本音まで……」

 

 

 布仏先輩が呆れてるが、実は私もちょっとだけデザートがほしいなーっと思っていたのだ。もちろん無理に用意してもらおうとは思っていないが。

 

「一夏様のデザートは美味しいですからね~」

 

「うん、市販のものとはレベルが違う」

 

「簪お嬢様や須佐乃男まで……」

 

「そんなに美味しいの?」

 

「そっか~。カルカルは食べた事無いんだっけ~?」

 

「多分この部屋で普通に生活してる人以外では食べた事無いと思うけど」

 

「香澄も食べたいの?」

 

 

 最早一夏君のデザートがほしいのを誰も隠そうとはしなくなっていた。ただ一人……いや、小鳥遊先生も居るから二人か……一夏君に同情的な雰囲気を醸し出しているが、何となく二人も食べたそうにしている。

 その気持ちが伝わったのか如何かは分からないけど、一夏君がキッチンから戻ってきた。

 

「あれだけ食べておいてまだ食べたいのかよ……」

 

「女の子は甘い物は別腹なんだよ?」

 

「……ちょっと待ってろ」

 

 

 更識先輩のお茶目さに負けたのか、一夏君はキッチンに再び向かった。ちょっと待ってろと言ったって事は、もしかして作ってくれるのだろうか……

 

「さすがは刀奈お姉ちゃんだね。一夏様におねだりするのが上手」

 

「強請ってないよ。ちょっとお願いしただけ」

 

「……十分強請ってましたけどね」

 

 

 布仏先輩が呆れを通り越して尊敬の眼差しを更識先輩に向けている。人間、感情が一周するって事があるんだな……

 

「大丈夫かな一夏さん、昨日も寝てないんですよね?」

 

「はい。私が確認しましたから間違いないかと」

 

「碧さんも美紀ちゃんも心配ないって! 一夏君なら二,三日寝なくても平気だって言ってたから」

 

 

 多分それは皆を安心させる為に言っただけで、本当に寝なかったらさすがに一夏君も辛いとは思うんだが……

 

「ですがお嬢様、一夏さんはまだ万全ではありませんし、さすがに徹夜の連続は身体に負担が掛かりすぎではありませんか?」

 

「大丈夫でしょ。今日はそんなに忙しい訳じゃないし、明日は授業があるんだから」

 

 

 そっか……明日は普通に授業があるんだった……一夏君の部屋で合宿みたいな事をしてたから忘れてたな……

 

「ほれ、簡単なもんだがこれで文句は無いだろ」

 

「ありがと~」

 

 

 一夏君が持って来たのはチーズケーキ、明らかに用意してなかったら持って来れないものだ。

 

「一夏君、もしかして……」

 

「予感はしてたからな」

 

 

 何てことだ……一夏君は未来予知まで出来ると言うのか……

 

「それほど大仰な事じゃねぇよ。何度かあるから、こう言った展開」

 

「つまり慣れってこと?」

 

「そんな感じだ」

 

 

 一夏君は肩を軽く上下させて更識先輩に話しかける。

 

「先に風呂入るぞ」

 

「どうふぉ」

 

「口にものを入れたまましゃべるな」

 

 

 口に入れたまましゃべった更識先輩を軽く叩いて、一夏君はお風呂に入りに行った。

 

「最近言われなかったから油断してたわ……一夏君はこうった事に元々厳しいんだった」

 

「お姉ちゃんも駄目だね、一夏の前で油断したら命取りだよ」

 

「そこまで大げさでは無いと思うのですが……」

 

 

 一夏君の作ってくれたケーキに舌鼓を打ちながらおしゃべりを再会する。

 

「一夏君の準備のよさには感動するね~」

 

「如何エイミィ、初めてのおりむ~の味は?」

 

「最高よ! こんなの食べた事無い」

 

「本音様、一夏様の味って何だか卑猥ですよ」

 

「そうかな~?」

 

 

 確かに、取り方によっては卑猥に聞こえない事も無い……でも確かに一夏君の味は他所のお店にも負けない美味しさがある。今度レシピ教えてもらえないかな……そんなに料理は得意じゃないけど。

 

「美紀ちゃんと香澄ちゃんは? 一夏君の作ってくれたデザートは初めてでしょ?」

 

「すっごく美味しいです! 一夏様は本当に器用な方ですね!」

 

「女としてちょっと複雑ですが、これはホントに美味しいです」

 

「お兄ちゃんに嫉妬するだけ無駄だよ。お兄ちゃんは小さい頃からずっと家事全般をやってきたんだから」

 

「そうらしいですね。一夏さんに聞いた話だと、両親が居なくなって姉が台所を爆破させてからずっととか言ってましたが、姉って織斑先生ですよね?」

 

 

 小鳥遊先生の話を聞いて、その事を知らない私たちは驚いた。台所を爆破って、何をしたらそんな事になるんだろう……

 

「あー……姉さんは家事一切が出来ないから……命の危険から自分を守る為にお兄ちゃんは家事スキルを身に付けたんだよ」

 

「マドマドも出来ないよね?」

 

「……うん」

 

 

 見た目だけでは無く、そこも織斑先生に似ているようで、マドカも家事一切は苦手なようだった。

 

「じゃあ一夏君の次に家事が得意なのって? 更識先輩ですか?」

 

「違うよ静寂、おりむ~の次は私なのだ~!」

 

「本音が? 冗談は成績だけにしたら?」

 

「カルカルがそれを言うな~! それに嘘じゃないよ~」

 

「確かに本音は家事が得意ですが、やろうとしないのであまり意味はありません」

 

「おね~ちゃんみたいにお米を洗剤で洗おうとする人に言われたくないよ~だ」

 

 

 如何やら布仏先輩は家事が苦手なようだ……見た目的には逆のような気がする姉妹だが、如何やら違うらしい……人は見た目では判断出来ないんだな……

 

「ご馳走様でした」

 

「片付けは一夏がするのかな?」

 

「そうじゃない? おりむ~がした方が早いし」

 

「それくらい私たちでやりましょうよ。これ以上一夏様に負担をかけるのは良く無いですよ」

 

「でも須佐乃男、お兄ちゃんが一番キッチンを使うんだから、下手にモノを動かすとかえって迷惑になる可能性が……」

 

 

 皆そこまで片付けしたくないんだ……

 

「お世話になってるので、片付けは私たちでしますよ」

 

「そうだね。静寂の言う通りお世話になりっぱなしじゃね」

 

「一夏様のお役に立てるのだったら!」

 

「アハハ……私、あんまり家事得意じゃないんだけどなぁ……」

 

「じゃあエイミィは洗ったお皿を拭いて」

 

 

 役割分担をして片付けを引き受ける事にした。それにしてもこのキッチン、毎日使ってるとは思えないほど綺麗にしてある……一夏君の清掃スキルはここでも発揮されてるようだった。

 

「私たちの部屋とは比べ物にならないキッチンね」

 

「これだけ広かったら毎日料理しようとか思うかもね」

 

「確かにあの部屋のキッチンはホントに簡易ですからね」

 

「私なんて精々お湯を沸かすくらいしか使ってないよ……」

 

 

 キッチンの広さに感動しながら、私たちは片付けを進めて行く。一夏君が此処で調理してるかと思うと、ちょっと違和感を感じたけど、実際に一夏君の料理を食べているので、ホントにちょっとだけだったのだが……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一夏様がお風呂に入ってる間に、私たちはのんびりと過ごしていた。片付けは鷹月さんたちがしてくれてますし、勉強も一段落してることなので、ゆっくりと過ごす事で脳を休ませる事にしたのです。

 

「それにしても本音様も美紀さんもまさか失格点を取るとは」

 

「でもちゃんと追試で合格したよ~」

 

「あれは一夏君のお情けでしょ? 本当なら本音は晩御飯抜きだったんだよ?」

 

「一夏さんの優しさに感謝するんですね」

 

「してるよ~」

 

 

 美紀さんもそうですが、一夏様の好意が無ければさっきのケーキも食べる事が出来なかったんでしょうね……そう考えると恐ろしくなってきましたね。

 

「一夏君の女子力は凄いわよね~。更識の嫁になってくれないかしら」

 

「嫁? 婿じゃないの?」

 

「だってあれだけ家事が得意なら、当主は私がそのままやるから一夏君には家の事を全てやってもらおうかと思って」

 

「ですがお嬢様、更識の屋敷では、家事などは女中さんたちがしてくれますので、一夏さんがわざわざする必要は無いんですが」

 

「……さすがに女中さんをクビにしてまで一夏君にしてもらうのは可哀想か」

 

 

 それは女中さんがでしょうか? それとも一夏様がでしょうか? どちらにしても弊害がある為に更識の嫁になると言う計画は無しになったようです。

 

「じゃあもし一夏君が女の子だったとしたら、どれだけモテたと思う?」

 

「おりむ~が女の子? それってマドマドみたいな感じなのかな?」

 

「恐らくは千冬様のような感じだと思います。それでいて家事も出来て気配りも出来るんですから、これ以上無いってくらい良い感じだと思います」

 

「でも一夏が女だと、私たちとは付き合えないよね?」

 

「大丈夫よ簪ちゃん! 今のままなら一夏君は国籍が無いから、同性婚が認められてる国で結婚すれば良いのよ!」

 

「そもそも一夏さんが女性なら、国籍剥奪と言う事態にはならなかったと思いますが?」

 

 

 そう言われれば……一夏様が国籍を奪われたのは、世界で唯一ISを動かせる『男性』と言う事でですし、女性だった場合は普通に日本国籍のままで生活出来てたと思います。

 

「上手くいかないものね……」

 

「楯無様はただ妄想してただけでしょ~?」

 

「妄想でも上手くいかないのよ。如何やっても一夏君は男の子になっちゃうの!」

 

「だって一夏は男だし……」

 

 

 簪様の冷静なツッコミでこの話は終了……と思われたが、楯無様はまだ懲りないのか碧さんに話題を振りました。

 

「碧さんは如何思う?」

 

「えっと……一夏さんは男性だから魅力的だと思うのですが……女性だと高嶺の花って感じで手が届かなくなる気がするんですよね」

 

 

 千冬様の容姿で家事が出来るんですから、まさに完璧と言っても過言では無い人物ですからね。そうなってくると世界中の男性が一夏様に迫ってくるんでしょうか? 性格はあのままだと可愛くないですね……普段はか弱と言う設定にしてみましょうか……あれ? 何で私が妄想してるんでしょうか……

 

「なるほど、碧さんは一夏君の女の子バージョンを想像してないんですね」

 

「いえ、想像はしましたが……普段の一夏さんが女の子になっただけでしたね」

 

「駄目ですよ。妄想なんですから好きな設定を加味してしなくちゃ!」

 

「お嬢様、そんな事をして遊んでる暇があるのでしたら、溜まっている仕事をしてくれませんかね? いくら一夏さんがある程度片付けてくれたとは言え、本来はお嬢様の仕事なんですからね」

 

「虚ちゃんだって妄想くらいするでしょ? 一夏君が虚ちゃんに甘えまくってくる設定とか」

 

 

 如何やら今度の一夏様は男性のままのようですね。なるほど、普段の一夏様の性格も弄くれるとは、妄想と言うのは奥が深いのですね……

 

「他にはそうだな~……ショタは経験したし、年上も普段とあまり変わらないし……あっ! 私たちにメロメロとか?」

 

 

 私たちにメロメロの一夏様……ちょっと想像出来ませんね……

 

「誘惑にすぐ乗ってくれるおりむ~は?」

 

「本音、それはかなり過激だと思うけど」

 

「そうかな~? だってかんちゃんだってしたいでしょ?」

 

「それは……一夏がしても良いって言うなら……」

 

「あの~、さっきから何の話で盛り上がってるんですか?」

 

 

 洗い物を済ませた鷹月さんたちが会話に加わって来ました。エイミィさんとかはこの話題好きそうですね。

 

「ん~? もしも一夏君がこんな性格だったらって妄想の話だよ」

 

「一夏様は一夏様では?」

 

「うん、一夏君は如何やっても一夏君だね」

 

「美紀ちゃんも静寂ちゃんもつまらないな~。だからもしもだよ。一夏君の性格を自分好みに弄れたらって話」

 

 

 あまり興味の無さそうな美紀さんと鷹月さんを何とか説き伏せようとしている楯無様ですが、あまり上手くは行かなかったようです。

 

「あっ、お兄ちゃん」

 

 

 今まで沈黙を守っていたマドカさんが、ついに口を開いた……と思ったらそれは私たちにとって死刑宣告だった……

 

「随分と気持ち悪い話で盛り上がってるな、刀奈」

 

「い、一夏君……随分と早いわね」

 

「俺は何時も通りだが? 刀奈と本音と簪と須佐乃男は一時間正座」

 

 

 そ、そんな……私は何も言ってませんのに……

 

「気持ちの悪い想像をしてただろうが!」

 

「また思考を読んだんですか!?」

 

「かってに流れてくるんだ! リンクを強めにしてる弊害だな!」

 

 

 痛覚以外のリンクを強めてほしいと頼んだのは私ですから、これは仕方ないですね……本当なら痛覚も共有して一夏様の負担を軽減してさしあげたかったのですが、一夏様にあっさりと断られてしまったんですよね……

 

「本当なら一発ずつ殴りたいところだが、さすがにそれはしない」

 

「一夏君に殴られたら死んじゃうって!?」

 

「……加減するに決まってるだろうが」

 

 

 一夏様が本気で何かを殴れば粉々になりますし、人を殴ればよくて複雑骨折ですかね……最悪は楯無様が言ったように死んでしまう可能性も……

 

「大人しく一時間正座すれば許してやるって言ってるんだ。それともすんなりと終わらせたいのか?」

 

「ちなみにおりむ~、すんなり終わらせるってどんな事をするのかな~?」

 

「ん? だから言っただろ、一発殴って終わり」

 

 

 正座一時間か一夏様の攻撃かの二択なら、迷わず正座を選びますね。一夏様の攻撃を喰らったら一時間で済まないほどの痛みが伴いますし、痕が残る可能性だってありますし……明日は普通に授業があるんですから、DVだと騒がれるのも面倒ですしね……

 

「だから加減するって言ってんだろ」

 

「また思考を!」

 

「だから流れてくるんだって言ってんだろうが! 少しは隠そうと努力しろ!」

 

 

 むぅ……私は一夏様みたいに全ての思考にブロック出来るほど器用じゃないんですよ! 大体一夏様からは何の思考も流れてこないなんて、どれほど脳に負担をかければそんな事が出来るんですか!

 

「残りのヤツらはとっとと風呂に入ってこい。どうせコイツらは反省中だからあとの事は気にしなくて良いぞ」

 

 

 妄想を楽しまなかった碧さんとマドカさん、鷹月さんと日下部さん、美紀さんとエイミィさんそして虚さんはお風呂場に移動しました。

 

「まったく、人の性別を弄って楽しんでるんじゃねぇよ」

 

「だって女子力の高さが異常なんだもん、一夏君の場合は」

 

「異常って、人にやらせておいてそれかよ! だったらもうやんねぇぞ」

 

「それは困る! おりむ~のご飯が食べられなくなるのは困るよ~」

 

「ついお姉ちゃんにつられてしまって……」

 

「私の所為なの!?」

 

 

 そもそも楯無様が言い出した事では……簪様は最初は止めていたのですが、途中から本音様と一緒に盛り上がっていたのですよね……何が簪様のツボにはまったのでしょうか……謎ですね……

 

「そんな事を考えそうなウサ耳馬鹿に釘を刺して止めたこともある事だからな。余計に気持ちが悪い」

 

「そんな事があったんですか?」

 

「大昔に何度か……殴り飛ばして止めたが」

 

 

 束様、そんな時代から一夏様にやられてたんですか……結局一時間キッカシ正座した事で許されはしましたが、足が痺れて暫く上手く歩けませんでした……




一夏は女子力の塊みたいなものですからね……
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