もし一夏が最強だったら   作:猫林13世

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今回もかなりマニアック……


目玉競技その2 水着で騎馬戦

 生徒会長企画の競技ではエライ目に会ったが、普通の競技では私は目立つ事が出来るだろう。何せ普段からISを使わずに運動してるのだから、こういった競技では輝く事が出来るはずだ。

 

「箒さん、なにやら意気込んでますが、あまり興奮しますと悪目立ちしますわよ?」

 

「大丈夫だろ。箒は元々悪目立ちしてる」

 

「ラウラの言う通りだね。箒は結構有名人だしね。お姉さんの事も含めて」

 

「お前らだって大概だろうが!」

 

 

 入学当初、一夏に喧嘩を売ったセシリア、変態男装腹黒女のシャルロット、これまた編入早々一夏に喧嘩を売ったラウラ、私だけでは無く三人だって相当悪目立ちしてるはずなのだ。

 

「いや~派手に落ちたわね~」

 

「鈴、それは言わない方が良いとおもうよ」

 

 

 ゴールした二人が私たちの前を通過していく時、鈴が喧嘩を売ってきた。

 

「今なら相手してやる。かかって来るがいい」

 

「嫌よ、そんな面倒な事。大体喧嘩なんて売ってないし」

 

「何だと?」

 

「アタシはただ事実を言っただけよ。アンタが意気込んで派手に落ちたのは事実でしょ」

 

 

 コイツ、ちょっと一夏と仲が良いからといって偉そうに……あっちから来ないなら私からいってやろう。

 手元に竹刀は無いが、あんな貧乳娘など力で圧倒出来る! ISありきの強さなど私には関係無い!

 

「あっ、織斑君」

 

「何ッ!?」

 

 

 貧乳娘の隣に立っていたハミルトンが一夏の名前を呼んだ。何故一夏がこのタイミングで現れるんだ。

 

「ゴールしたのは二人か……で、篠ノ乃は何してるんだこんなところで」

 

「勝手にアタシが喧嘩売ったと勘違いして憤ってるのよ」

 

「何だそれは?」

 

「さぁ? 弾以上に馬鹿なんじゃないの?」

 

「さすがにそれは無いだろ」

 

 

 アイツが言った『弾』とか言うヤツの事は知らないが、何故だが侮辱された気分になった。

 

「それで、後ろの三人は何だ?」

 

「知らないわよそんなの。一緒にロープから落ちた三人の事なんて」

 

「お前、喧嘩売ってるつもり無くても勘違いされても仕方ないだろ」

 

「何で?」

 

「親しい同士ならその毒も笑い話で済むが、お前と篠ノ乃はそんな間柄なのか?」

 

「……そう言えば箒とはそれほど親しいって訳じゃなかったわね、ゴメン」

 

 

 貧乳娘が頭を下げてきたが、それで許すなんて思って無いだろう。私は振り上げた拳を如何するか悩み後ろ手に隠した。

 

「さてと、体育祭中の不祥事は生徒会が処理する事になってるんだ。暴行未遂事件は見逃してやるから、さっさとその拳を開くんだな」

 

「へ~、一夏にしたら寛容ね」

 

「一々篠ノ乃の起こした事を問題にしてたらきりが無いからな。後で纏めて駄姉に処理させても良いんだが、ここで見逃して大人しくなるならそれでも良い」

 

「大人しくなるかしらね? さっきから心の中でアタシの事を『貧乳娘』とか呼んでるから、しないんじゃない?」

 

 

 何故鈴が私の思考を!? やはり一夏と繋がってる人間は普通では無いんだな。

 

「まるで俺が原因みたいな考えだな。鈴のそれは別に俺が原因じゃねぇぞ」

 

「目は口ほどにものを言うってね。さっきから視線がアタシの胸に来て笑ってるのよ」

 

「実際そうだろ。お前は貧乳だからな」

 

「オーケー……じゃあ喧嘩しましょうか」

 

 

 なるほど、最初からこうやって挑発すれば良かったのか。私の誘いに乗ってきた貧乳娘に殴りかかろうとしたら、いきなり視界に星が広がった……今の衝撃は何だ……

 

「今のは痛そうですわね……」

 

「織斑教官以上だろうな……」

 

「折角一夏が見逃してくれるって言ってたのに……」

 

「何でアタシまで……」

 

「穏便に収めようとした俺の気遣いを無駄にした罰だ。お前の方が若干弱くなってるんだから感謝するんだな」

 

 

 如何やら私だけでは無く鈴も衝撃に襲われたようだが、一夏の言い分だと私の方が衝撃が強めだったようだ。

 

「さっさと着替えて次の競技に備えるんだな。当分は普通の競技が続くだろうが、もう一個刀奈の考えた競技が午前中にあるからな……警備も面倒なんだが……」

 

 

 ブツブツと何かを言いながら一夏が遠ざかって行くが、私はまだ言いたい事があるんだぞ!

 

「止めときな。これ以上一夏を怒らせるとこんな軽い罰じゃ済まないわよ」

 

「軽い? これがか?」

 

「アンタだって分かってるんでしょ? 一夏が人並みはずれた力を持ってるのを。そしてそれを使いこなしてるのを」

 

 

 確かに一夏の力は普通の人のそれとは違うだろう。それは私も分かっている。だがそれほどまでに強大なのかと聞かれれば、私は千冬さんの方が強大だと思うのだが……

 

「あの人は死なない程度まで力を上げてるけど、一夏は殆ど力を使って無いのよ」

 

「あれで使ってないの? 一夏ってどれだけ強いんだよ……」

 

「生身でISと互角なんだから、それで計算しなさいよ」

 

「やはり兄上は尊敬出来るお方だ!」

 

「今のやり取りで何故そんな結論に至ったのか知りたいですわね……」

 

 

 周りが何かを言ってるようだが、私の耳には届いてこなかった……あれで力を殆ど使ってないだと……じゃあ私はどれだけ頑張れば一夏に届くというのだ……

 

「皆さん、何時までこんな所に居るんですか? 早くシャワーを浴びて各クラスの場所に戻って下さい」

 

「山田先生、何故そんな格好を?」

 

「……千冬さんに脅されたんですよ」

 

「雌牛?」

 

「乳牛じゃないのか?」

 

「肉牛じゃないだけマシなのかしらね」

 

「酷いですよ皆さん!」

 

 

 雌牛に押されるように、私たちはシャワールームに移動して汚れを落としていった。だがこれから当分の間の記憶は、私には無い。次に気付いたのは第二の注目競技、水着で騎馬戦が始まる直前だったのだ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 午前中最後の競技、騎馬戦が始まるのですが、お嬢様のオヤジ思考によって、これも普通の騎馬戦とは違うルールになっているのです。

 

「さぁ、次の競技が終わればお昼休み、選手の皆さんは頑張って下さいね~!」

 

「お嬢様、ルール説明をお願いします」

 

「はいは~い! あっ、ちなみに解説が虚ちゃんに交代しました~!」

 

「簪お嬢様が審判ですからね、仕方ありません」

 

 

 本音はこんな事出来ませんし、一夏さんはこの競技を見るつもりすら無いと言ってましたしね……

 

「ルールは基本的に普通の騎馬戦と同じで~す! 三人で騎馬を作ってその上に一人が乗って相手の騎馬と戦います。しか~し! この騎馬戦は相手の帽子を取るのではなく、相手の水着を取りま~す! 強制ポロリが期待出来る競技になってます」

 

「……お嬢様って本当は男なのですか?」

 

「そんな訳無いじゃない! 虚ちゃんだって一緒にお風呂入ったりして見てるでしょ! 私に尻尾は生えて無いわよ!!」

 

「……大声で、しかもマイクを通して言うような事なのでしょうか?」

 

「だって虚ちゃんが……ゴホン、さて気を取り直してこの騎馬戦の勝利条件を整理しておきましょう」

 

 

 お嬢様は何とか誤魔化そうとしてますが、会場に居る全ての方が呆れてるのはすぐに分かりますがね……

 

「相手の水着を取れば一ポイント入りますが、違う相手に自分の水着が取られたら、今まで稼いだポイントがその相手に奪われゼロポイントとなります」

 

「意外とシビアな戦いなんですね」

 

「制限時間内に最後の一騎になればその時点で優勝ですが、もし複数の騎馬が残ってた場合は、取った水着の数で勝敗を決める……なんてつまらない事はしません! そこまで取った水着に関係無く終わるまで戦ってもらいます!」

 

「そうなると逃げるのも作戦ですかね?」

 

 

 私の質問に、お嬢様は嬉しそうな表情をした。

 

「逃げても良いけど、開始から三分戦闘しない騎馬は、強制的に排除しちゃうからね♪」

 

「と言うと?」

 

「織斑先生が上に乗っている人だけでは無く、騎馬の三人の水着も剥いじゃうから」

 

 

 それはなんと言うか……よく織斑先生も協力しましたね……

 

「ちなみに恥ずかしがってる人が居るかもしれないから言っておくけど、この競技は一夏君が見てるなんて事は無いので安心して剥いじゃってくださ~い!」

 

「一夏さんは午後の競技の為にISの整備をしてますからね。安心は出来ないかもしれませんが、心配はしなくても大丈夫です」

 

 

 あえて一夏さんに見せたいとか思ってる人も居たんでしょうが、そこは考慮するつもりはありませんでしたしね。

 

「それじゃあそろそろスタートの準備をしてくださいね~」

 

「エリアに入る前に、教員にゼッケンの確認と武器を隠し持ってないかのチェックを受けて下さいね。あくまでも水着を取り合うだけで、打撃攻撃や武器攻撃は禁止されていますので」

 

 

 一夏さんは「たかが体育祭でそんな事をするヤツが居るとは思えない」と言ってましたが、女って言うのは意外と恐ろしい面を持ってるものなんですよね……勝ちに拘る人が居たら、隠し武器くらいは持ち込みそうですし……

 

「もちろんこの競技の優勝者にも素敵な商品が贈られますからね~」

 

「障害物競走は一夏さんとのツーショットでしたが、騎馬戦は何を?」

 

 

 あまり過激なものですと一夏さんが拒否したでしょうし、それなりに落ち着いた景品だと思うんですよね……事前に聞いても教えてもらえませんでしたし、景品の内容を知ってるのはお嬢様と一夏さんだけですし……

 

「この競技の商品は……新聞部黛薫子が厳選した、織斑一夏君の写真十枚ワンセットだー!」

 

「裏で商売してたアレですか?」

 

「ちゃんと一夏君の許可は貰ってるわよ?」

 

 

 前に黛さんが商売してた時に、かなりの需要がある事が判明したからこその景品なのでしょうね……正直私もほしいですし……

 

「ちゃんと騎馬の人三人と上の人一人で計四十枚の写真を用意してあるから、どれがいいかは後で話し合ってね♪」

 

「あまり喧嘩になりますと全て織斑先生が没収する可能性がありますので、話し合いは穏便に済ませてください」

 

 

 そして一夏さんが全て処分するんでしょうけどね……その未来は簡単に想像する事が出来ますし……

 

「それでは、各騎馬がエリアに入ってきたところで、一旦簪ちゃんに声を届けてもらいましょう」

 

『お姉ちゃん、はしゃぎすぎると後で一夏に怒られるからね』

 

「大丈夫大丈夫、一夏君は見て無いし聞いてないんだから」

 

『私たちが報告すれば怒られる』

 

 

 簪お嬢様の目が本気だったので、お嬢様は少し自重するようにしたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 誰が上に乗るかで揉めたが、一番軽いという事でラウラが上に乗る事になった。騎馬は僕とセシリアと箒……見事にさっき一緒に落ちたメンバーだった。

 

「参加自由とはいえ、何故このメンバーですの」

 

「仕方ないよ。僕たちはあまり他に友達居ないから」

 

「馴れ合いなど不要だからな! 兄上さえ味方なら後は全員敵でも良い」

 

 

 相変わらずラウラは致命的にズレてるな……

 

「ところで箒さん」

 

「何だ」

 

「怖いのでその視線はやめてもらえませんこと」

 

 

 確かに、箒の視線は日本刀のような鋭さが感じられてる……それでも一夏ほどの威力は感じないんだけどね。

 

「とりあえず三分の間に敵に遭遇しないとね」

 

「織斑先生に水着を取られてしまいますもの」

 

「だが、兄上のような索敵スキルは持ってないぞ」

 

「ふん、参加者は大勢居るんだ。テキトーに動けば遭遇するだろ」

 

 

 箒の言うように、あれだけ参加者が居て三分も敵に遭遇しないなんて事は起こらないだろうな。もし起こったとしたらそれは作為的な何かが介入してるって事だと思うし。

 

『それじゃあ開始の合図を、簪ちゃんおねが~い!』

 

 

 中継の声が聞こえ、僕たちは騎馬を作って上にラウラを乗せた。これで後は更識さんの合図を待つだけ……

 

『よーい……ッ!』

 

 

 合図のピストルが鳴らされ、僕たちは敵を探す為に動き出した……だけど……

 

「こっちですわ!」

 

「いや、こっちだ!」

 

「おい、騎馬が崩れるだろ!」

 

 

 僕たちは見事に一つになれてなかった……このままじゃ本当に三分間敵に会わなさそうだよね……

 

『ちなみに言わなかったけど、騎馬から落ちても失格だからね~。その時点で織斑先生が全員の水着を剥ぐから~』

 

『お嬢様、普通そういう大事な事は先に言うものでは……』

 

『ごっめ~ん! すっかり忘れてた~……てへ?』

 

『まったく……』

 

 

 かなり大事な事を言われ、僕たちは慌てて騎馬を造りなおす。ラウラが辛うじて上に残ってたからよかったけど、もしかしたら開始早々脱落するところだったよ……

 

「まずは誰の指示に従うかを決めましょう」

 

「当然私だ。私が上に居るんだから、敵を見つけやすいのは私だ」

 

「そうだね。それにラウラならある程度相手の気配を探れるだろうしね」

 

「気に入らないが仕方ないな……ではラウラの指示に従う事にするか」

 

 

 とりあえず方針は決まったけど、今開始からどれくらい経ってるんだろう……まだ三分は経ってないよね……

 

『おっと~早くも一騎脱落~』

 

『さすが凰さんですね。騎馬としても素早い動き』

 

『おっぱい丸見えですね~』

 

『お嬢様……』

 

 

 如何やら既に遭遇戦が始まってるようで、僕たちも早いところ敵を探さないと織斑先生に狩られちゃう……

 

「ラウラ、どっちに進むの?」

 

「とりあえず前進だ。進みながら敵を探すぞ」

 

「了解しましたわ! 箒さん、前進ですわよ」

 

「聞こえてるそれくらい!」

 

 

 何でこの二人はこんなにもピリピリしてるんだろう……今くらいは仲良く出来ないのかなこの二人は……

 

『次々と戦いの火蓋が切って落とされてるわね~』

 

『お嬢様、楽しそうですね』

 

『そりゃそうよ! 気になるあの子のおっぱいも丸見えなんだから~』

 

『かなり変態ですよ、今のお嬢様……』

 

『だって~! 私よりサイズが大きそうな子は気になるでしょ~?』

 

『知りません!』

 

 

 何だか職権乱用な気が……生徒会長より大きいのって、箒くらいじゃないのかな……どんな生活をしたらあそこまで成長するんだろう……一夏も大きい方が好きなのかな……

 

「おいシャルロット! 歩幅が合って無いぞ!」

 

「あっ、ゴメン……でも箒やセシリアだってバラバラだけど?」

 

「二人がバラバラで、それでもシャルロットがある程度合わせてたから何とか進めてたんだから、そのお前までズレたら騎馬が崩れるだろ!」

 

「ゴメン……」

 

 

 何でラウラはこんなに偉そうなんだよ……さっさと敵に遭遇して水着取られちゃえば良いのに。

 

『そろそろ三分経つわね~』

 

『未だに敵と遭遇して無い騎馬は五騎ですね』

 

『そろそろ水着ハンターが動き出しますよ~』

 

『普通に織斑先生で良いのでは?』

 

『ちなみに、三分経っても織斑先生に水着を取られる前に敵と遭遇して戦えばセーフだからね』

 

『また重要な事を今になって……後で一夏さんにお説教してもらいましょう』

 

 

 そうか、三分経っても織斑先生に見つかる前に敵を探せば良いんだ……でもこれだけ動いても敵と会わないなんて……みんな僕たちから逃げてるんだろうか?

 

「ラウラさん、敵の気配は?」

 

「駄目だ、全く感じない……」

 

「使えないヤツだ」

 

「何だと! じゃあ箒は敵の気配が感じるんだな?」

 

「そんな芸当、出来る訳無いだろうが!」

 

 

 ……あっ、このチームじゃ最初から勝ち目なんて無かったんだな……僕はほぼ諦めの境地に至っており、カウントダウンが始まってるのを遠くで聞き、あの数字がゼロになったら大勢の前で裸を見せる事になるんだと理解した。

 

「(女性しか居ないから良いよね……僕は昔大勢の男の前で裸を見せた事があるんだから)」

 

 

 フランスのデュノア社に監禁されていた頃、データ収集やら検査やらで大勢の男の前で裸になってたし、今更恥ずかしがる事も無いか……

 

「おい、あれは敵じゃないか?」

 

「本当ですの?」

 

 

 ラウラが指差した方向に、確かに人影があった……でも、あれって騎馬の影じゃなくって人の影だよね……つまりはそういう事なんだろうな……

 

「まずは貴様らからか」

 

「お、織斑先生……」

 

「早すぎる!? 何故我々が戦闘をしてないと分かるんですか」

 

「そんなのは簡単だ。貴様らのゼッケンにGPSが仕込まれており、戦闘記録などはリアルタイムで実況席に送られており、そこから私に報告がくるのだ」

 

「GPS!? なら敵を探さなくてもハッキングすれば良かっただけじゃん」

 

「無理だな。このプログラムは一夏が組み立てたものだ。あの束でもハッキング出来るかどうか微妙なところなんだ。お前が出来る訳ないだろ」

 

 

 無慈悲なる一言で僕たちは織斑先生に抵抗するのを諦めた。如何やら僕たちが織斑先生に襲われてる間に、残りの四騎は戦闘を開始する事が出来たようだった……何で僕たちは一騎とも遭遇しなかったんだろう……

 ちなみにそのまま競技は進み、優勝したのは二年生のサラ・ウェルキン先輩の騎馬だそうだ。

 

「また負けましたわ……」

 

「知り合いか?」

 

「同じイギリスの候補生ですわ。専用機は持ってませんけど」

 

「そうなのか……だがあの人、昨日兄上と一緒に居たのを見たぞ」

 

「本当ですの!?」

 

「あ、あぁ確かだ……」

 

 

 セシリアが何か慌ててるけど、何か因縁のある相手なのだろうか……同じ国の同じ候補生、仲良くなくてもおかしくないんだけどさ……何か違う理由がありそうだよね……




実は一番嬉々として参加してたブリュンヒルデだったのでした……
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