もし一夏が最強だったら   作:猫林13世

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正確には一人、更識では無いんですがね


更識の腹心

 侵入者を特別指導室に閉じ込めた後、一夏君は何処かに行ってしまった。私一人じゃ最深部に戻れないんだけどなぁ……

 

「何処に行ったのよ、まったく」

 

 

 もしかして特別指導室に戻ったのかとも思ったけど、あそこも私一人では行けないのよね。

 

「そっか、携帯で電話すれば良いんだ!」

 

 

 何故気がつかなかったんだろう。私は携帯を取り出して一夏君に電話を掛けた。

 

『何だ?』

 

「何だじゃないわよ! 一人にされたら最深部に戻れないじゃないの!」

 

『そうだったな。今何処だ?』

 

「何処って、職員室の傍だけど……てか、一夏君なら気配を探れば見つけられるでしょ!」

 

 

 侵入者の数や武装まで分かっちゃうんだから、私の気配なんてすぐ見つけられるでしょうに。

 

『それじゃあすぐ行く』

 

 

 そう言って一夏君は電話を切ってしまった。まだ話したい事はいっぱいあるのに……

 

「何よ、一夏君のバカ……」

 

「バカとは酷いな」

 

「うわぁ!? 一夏君、さすがに早すぎよ……」

 

 

 電話を切ってホントにすぐ一夏君は私の傍に来てくれた。

 

「何処に行ってたのよ!」

 

「ちょっと加勢に。あの人も人外だがさすがに現役を退いてから時間が経ってるからな」

 

 

 そういって一夏君は格納庫で撮った写真を見せてくれた。

 

「これは?」

 

「アメリカ軍が使ってる訓練機だ。これで言い逃れは出来ないだろうしな」

 

「まさかこの操縦者も捕まえたの?」

 

「織斑先生が閉じ込めただろうな。俺はこの子を格納庫に運んでたから」

 

 

 運んだって……動かせばそんな苦労しなくても……

 

「そっか、一夏君は須佐乃男以外のISは動かせないんだっけ」

 

「多分黒椿は動かせると思うが、そういう事情だ」

 

「ちょっと、その血は何!?」

 

 

 一夏君は袖についた血に気付いていなかった。

 

「血? ……どこかで切ったのか? それとも返り血か?」

 

 

 一夏君は自分の身体を調べたけど、特に傷口がないと分かると途端に興味を失ったようだ。

 

「さっき刀奈に銃口を向けた阿呆の吐いた血が跳ねたのか。後で洗い流さないとな」

 

「一夏君の血じゃないのね?」

 

「そうだな」

 

 

 よかった……私を庇って一夏君が怪我したとかなると、簪ちゃんや虚ちゃんに怒られちゃうし、一夏君に仕事を頼めなくなっちゃうから。

 

「心配するとこはそこなのか?」

 

「まさか! 一夏君が怪我しなくてよかったと思ってるんだよ? 仕事の事はそのついでなんだから」

 

 

 生徒会でも更識でも、一夏君に抜けられると仕事が終わらないのだ。それだけ優秀だし、いろいろと融通も利くので皆助かってるのよね。だから一夏君が怪我しちゃうと、皆が心配するし、皆が困るのよ。

 

「さっさと最深部に戻るか。そろそろ解析も終わってるだろうしな」

 

「そんなに早く終わるものなの?」

 

「授業では兎も角、山田先生の解析の腕は確かだ」

 

 

 再びあの真っ暗な空間に足を踏み入れ、私は一夏君の袖を掴む。まるでオバケ屋敷が怖い人みたいになってるけども、それと比べ物にならないくらい、この空間は何も見えないのだ。

 

「一夏君、何でこの空間は真っ暗なの?」

 

「電気点けてないからじゃねぇか?」

 

「えっ! 電気あるの?」

 

 

 思いも寄らない理由で暗くなっていたなんて……一夏君は気にしてないみたいだけども、電気があるなら点けようよ。

 

「スイッチは何処? さすがに暗いのは怖いわよ」

 

「空間の入り口と出口にあるが、誰も気にしないからな。一回も点けた事無い電気は危ないから帰りも点けないからな」

 

「でも、怖いのよね……」

 

 

 一夏君の裾を掴んでるとはいえ、何が原因で手を離してしまうか分からない。だって暗くて下もろくに見えないんだから……

 

「しょうがないな……」

 

 

 そう言って一夏君は珍しく一夏君から腕を組んでくれた。

 

「これなら簡単に外れないだろうし、怖さも減るだろ」

 

「うん……全然怖くなくなった」

 

 

 私の腕に伝わる一夏君の体温、普段から無駄なエネルギーを使わないようにしてるのか、一夏君の体温は私より低く感じた。

 

「普通の生徒はこの空間に気付かないからな。俺や織斑先生は夜目が利くし、山田先生も意外と気にしないからな」

 

「あの人もなかなかの人外ね」

 

 

 あのタレ眼巨乳は伊達じゃないのね……しかも童顔で。男受けを狙ってるとしか考えられない存在よね、山田先生って……

 

「女子校で男受けも無いだろ」

 

「あら? でも外に出ればいくらでも男の人は居るわよ?」

 

「今の時代、おいそれとナンパなんてしないだろ。そんな事すればあっという間に警察のお世話になる世の中だからな」

 

「一夏君なら女の子が釣れるんじゃない?」

 

「釣る訳ないだろ。こんなに可愛い彼女が居るんだから」

 

「……もう!」

 

 

 困らせようとしたのがバレて、一夏君により恥ずかしい事で返されてしまった。ホントに一夏君は隙が無いわね。

 

「遅かったな」

 

「ISを生身で格納庫まで運んだんだ。これくらいの時間は許せよな」

 

「……ところで、何故更識姉と腕を組んでるんだ」

 

「別に良いだろ。彼女なんだから」

 

 

 一夏君に彼女だと認めてもらえてるのも嬉しいけど、こうやってお義姉さん相手に堂々と言ってくれるのも嬉しいのよね。

 

「それで、解析の結果は出たんだろ?」

 

「所属不明のコアだ。アイツの言った通りだな。そういえば一夏、あのクロエとかいう女は何処に行った?」

 

「クロエさんなら帰ったぞ。一通りのレシピを渡したからな」

 

「レシピ? ねぇ一夏君、そのクロエって人との関係は?」

 

「なに勘違いしてるのか知らないが、クロエさんは駄ウサギの身の回りの世話をしている人で、俺が料理とかいろいろ教えてる人だぞ」

 

「つまり、その人は一夏君のお弟子さんなの?」

 

「そんな大層なものじゃないが、概ねそんな感じだ」

 

 

 一夏君とその人の間に、恋愛感情が無いと分かって、私はホッと胸を撫で下ろした。

 

「何時まで腕を組んでるんだ! いい加減私が耐えられないだろうが!」

 

「だってよ。とりあえず離すぞ」

 

「うん、ありがとう一夏君」

 

 

 あの暗闇は本当に怖かった。一夏君が腕を組んでくれたのは嬉しかったけども、出来ればもう通りたくないわね。

 

「山田先生、解析が終わったらコアは俺にください。持ち主に返せと言われてるので」

 

「持ち主? 織斑君にはあの無人機が何処から来たのか分かるんですか?」

 

「そこの女も知ってますよ。てか、コアを造れるのなんて一人しか居ないでしょうが」

 

 

 一夏君が人の悪い笑みを浮かべながら山田先生にそう言った。本当は一夏君もコアを造れるんだけども、世界的にはコアを造れるのは篠ノ乃束博士のみとなっているのだ。

 

「じゃあ無人機を送り込んできた目的は?」

 

「俺にデータを取らせるのと、アメリカの信頼の失墜を狙ったんでしょうね。じゃなきゃこのタイミングでアメリカ軍特殊部隊がIS学園に侵入なんてしてきませんよ。ね、織斑先生」

 

「そうだな。さっきクロエとか言う女から受け取った証拠だ」

 

 

 織斑先生が取り出したのはUSBメモリー、その中にアメリカ軍が企んでいた何かが保存されてるのだろうか?

 

「開けてみますね」

 

 

 山田先生がPCに差し込んで保存されていたデータを開いた。

 

「これは……アメリカ軍に所属している人と、そのデータ?」

 

「隠しファイルがありますね、ここ」

 

 

 一夏君があっさりと隠しファイルを見つけたけども、当然パスワードが必要だったのだ。

 

「織斑先生、私には分かりません」

 

「大丈夫だ、一夏には分かってるんだろ?」

 

「まぁあの駄ウサギの事だからな」

 

 

 そう言って一夏君は何の迷いも無くパスワードを打ち込んでいく。

 

「簡単過ぎて欠伸が出そうだな」

 

 

 三重ロックもあっという間に解除され、隠しファイルを閲覧出来るようになった。

 

「これは……アメリカが計画してるIS軍事使用計画の草案だな」

 

「これで確実にアメリカの権威は失墜だろうな」

 

「アメリカの保有してるコアは全て没収、各国に均等に分配されるだろうな」

 

「いや、あの駄ウサギが全て回収するんじゃねぇの? アイツ新しいコア造るのが面倒だとか言ってたから」

 

 

 今更だけど、私この場に居て良いんだろうか……生徒会長だからって呼ばれたけど、これはもう学生が如何にか出来る問題では無いような気がするのよね……

 

「とりあえず俺はコアをあの駄ウサギに返しに行ってくる。ついでに一発くらい殴ってこないと気が済まない」

 

「それじゃあ一夏、私の分もお前に預ける。あの阿呆を殴ってきてくれ」

 

 

 織斑先生が一夏君の拳に念を込める。それほど篠ノ乃博士に恨みでもあるのかな?

 

「それじゃあ刀奈、とりあえず日常空間には送ってく。その後は部屋で休むなり好きにしろ」

 

「私も篠ノ乃博士のラボに行ってみたいけど……さすがに無理よね?」

 

「空中を駆け上がることが出来るなら良いぞ」

 

 

 そんな事出来る訳が無いじゃないの……私はこれが一夏君の断りの言葉なんだと理解した。直接的に言ってくれても良いのに、変なところで優しいんだから。

 

「ご苦労だったな、一夏、更識姉」

 

「処理はアンタに一任する。閉じ込めたヤツらのもな」

 

「これでIS学園はより力を得る事が出来るかもしれないな」

 

「独立してるんだろ? あまり関係無いんじゃねぇか? あくまでもこれは国同士の問題だからな。標的にされたのはIS学園だが、ほしかったのは日本のデータだろうしな」

 

 

 そういって一夏君は私を抱き上げてさっさと最深部から移動し始めた。

 

「一夏君、アメリカが保有してたコアで、美紀ちゃんや碧さんに専用機を造れないかな?」

 

「分配される先がIS学園なら可能だろうが、日本に分配されるんじゃ無理だな。専用機を持ってない候補生だって居るだろうし」

 

「そっか……そうよね」

 

「もう少し後で良いのなら、その二人にも専用機は造れるが……碧は兎も角美紀は候補生でも無いからな。反対するヤツらが大勢いそうだ」

 

 

 確かに一夏君の言う通りかもしれない。碧さんは実力があるって分かってるし年上だから文句言えないけど、美紀ちゃんは実力があっても同い年か年下。文句を言いやすい相手だ。

 

「いっそ更識の専用機って事にしない? そうすれば反論出来ないでしょ?」

 

「荒業過ぎるだろ。ただでさえIS学園の専用機なんてスレスレの抜け道使ってるんだ。これ以上は納得しないだろうな」

 

 

 真っ暗な空間を抜け、一夏君は私を降ろして頭を撫でてくれた。

 

「ま、その時になったら考えれば良いさ。それじゃあ俺は駄ウサギに文句を言ってくるから」

 

「うん、それじゃあね」

 

 

 一夏君を見送って、私は部屋に戻る事にした。それにしても、一夏君に抱き上げられ頭を撫でられるなんて、今日は意外と良い日だったのかもしれないわね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一夏に頼まれて、私と本音は今日一日修学旅行先に問題が無いか調べていた。

 

「かんちゃん、疲れたから休憩しようよ~」

 

「さっきしたばっかだよ? あんまりのんびりしてると一夏に怒られちゃう」

 

「大丈夫だよ~。ちょっとくらい休んでも怒られないから~」

 

「……そういって、何回休んでるのよ」

 

 

 本音と一緒に作業って言われた時、何となくこの展開は分かっていたのに、実際にこうなると疲れるし苛立ってくるわね……

 

「本音、少しは真面目にやってくれないと、私が一夏に頼んで怒ってもらうから」

 

「ほえ!? それは酷いよかんちゃん!」

 

「だって本音がしっかりと働かないのが悪いんでしょ!」

 

 

 普段虚さんや一夏が本音のフォローをしてるから、本音はのんびりとしてられるのであって、本当なら本音だってあくせくと働かなければいけないはずなのだ。

 

「大体、生徒会の仕事だって本音がやらなきゃいけないはずなんだよね? それを一夏に任せて自分は遊んでるなんて、本当なら怒られて無きゃおかしいんだからね」

 

「ううぅ……分かったよかんちゃん……もう少し頑張るよ~」

 

 

 嫌々ながらも、本音は作業を再開した。でももう少し真面目にやってくれないかな……そんな感じで作業されたら、こっちまでやる気がなくなっちゃうよ……

 

「たっだいまー! あれ? 本音が作業してるなんて珍しいね」

 

「一夏様に怒られたんですか?」

 

「マドカ、須佐乃男、今日は一夏と一緒にデータ収集じゃなかったの?」

 

 

 確かそんな事を言ってたような気がするんだよね……もう終わったのかな?

 

「それが、いきなり無人機が空から降ってきて、アリーナ使えなくなっちゃたんだよね。お兄ちゃんも忙しくなっちゃったしさ」

 

「無人機? それで、もう片付いてるの?」

 

「一夏様が一人で全て倒してしまいましたからね」

 

「私たちも頑張ったんだけど、まさか死んだフリをしてくるなんて思って無かったよ」

 

 

 如何やら無人機を倒すのに苦戦したようだ。お姉ちゃんやウェルキン先輩も居て、さらにナターシャ先生も居るのに苦戦するなんて、よっぽど強かったんだろうな。

 

「かんちゃん、これって如何思う?」

 

「どれ……多分大丈夫だと思うよ。でも、一応後で一夏に相談しておこう」

 

 

 学園で利用する予定のホテルが、更識の関係者御用達なのが気になったのだ。更識関係者と言っても人数が多いし、ひょっとしたら裏切りの疑惑がかかってる人かもしれないのだ。そうなると危険が伴うかもしれないし、これは私たちの判断では如何しようも出来ないのだ。

 

「ただいま~!」

 

「あっ、お姉ちゃん。一夏は?」

 

「一夏君ならまだ忙しそうだったけど、何かあったの?」

 

「うん。これ見て」

 

 

 私は本音が見つけたものをお姉ちゃんにも見てもらう事にした。これでも更識家当主だから、お姉ちゃんでも何か分かるかも知れないもんね。

 

「う~ん……少なくとも私たちはこの場所を使った事は無いわね。お父さんの時代には分からないけども」

 

「お父さん、あんまり京都に行ってなかったよね?」

 

「そうなのよね……でも、私たちが小さい頃にしょっちゅう行ってたみたいなのよね」

 

「そうなんだ……」

 

 

 自分たちの父親の事なのに、私たち姉妹はお父さんの事をよく知らないのだ。更識家当主と言うのは、本来忙しく家族との時間などあまり取れないのだが、お姉ちゃんは例外。優秀な補佐が居るからね。

 

「後で一夏君と虚ちゃんにも確認してみましょう。あの二人なら確実に何か分かるはずだから」

 

「いったい誰が当主なんだろうね、お姉ちゃん」

 

「……しょうがないでしょ。私は学生でロシアの代表なんだから。家の事は虚ちゃんに任せてるし、一夏君も手伝ってくれてるおかげで私には仕事が殆ど回ってこないんだから」

 

「そんなだからいろいろと問題が起こるんだよ」

 

 

 一応この部屋に今居る人はその問題の事を大体知ってるけども、本音は都合良く忘れてくれてるからあえてその事を教える必要は無い。だから私はその問題を詳しくいう事はしなかったのだ。

 

「そっちも虚ちゃんと一夏君が中心になって何とかしてくれてるわよ。だから簪ちゃんが気にする事は無いわよ」

 

「でも、私たちの家の事だもん。虚さんや一夏に任せっぱなしってのは何かおかしいよ」

 

「そうは言ってもねぇ……あの二人に任せておけば大抵の事は片付くし……」

 

 

 そうなのだ。虚さん一人でも大体のことは解決できたのだが、そこに一夏が加わった事によって、さらに問題解決がスムーズに片付くようになったのだ。

 

「それに、本当にマズい事になる前に、二人共相談してくれるからね」

 

「あくまで判断はお姉ちゃんがするって事?」

 

「そういう事。これでもちゃんと当主してるんだから」

 

「ですが、偶に逃げ出しますよね? 一夏様や虚様がぼやいてるのを耳にするんですが」

 

「……気のせいよ、それは」

 

 

 須佐乃男の言葉に、お姉ちゃんは気まずそうに目をそらした。つまりはサボってるって事なのね……

 

「え、えっとそれじゃあ私も手伝うわね。二人より三人の方が早く終わるでしょ?」

 

「それでしたら、私とマドカさんも手伝いますよ。思いがけない事で予定が空いてしまったので」

 

「そうだね。私たちも行く場所だもんね。確認の意味も兼ねて手伝うよ」

 

 

 お姉ちゃんの誤魔化しに、須佐乃男とマドカがつられるように手伝ってくれる事になった。これで本音がサボってた分は取り返せるし、それ以上に早く終わらせる事が出来るかもしれない。

 

「あっ、そういえば虚ちゃんは? 碧さんたちと見張りをしてるって聞いてるんだけど」

 

「その通りだと思うよ? さっき外見たらセシリアたちの活動を見てる虚さんが居たし」

 

「セッシーたちは泣きそうになってたけどね~」

 

「ISの機能を一切使わせないで、ISを纏って作業させられてるんでしょ? そりゃ泣きたくなるよ」

 

「一夏様は鬼畜ですからね」

 

 

 須佐乃男の言葉に、私たちは妙に納得してしまった。一夏は私たちには凄く優しいし、悪い事しなければ基本的にそんな厳しい事はしない人だ。だけど悪い事をした相手には一切の容赦が無く厳しい態度で接するのだ。それが鬼畜と表現されても違和感が無いのは、厳しい人では収まらないくらい一夏が厳しいからなんだろうな……

 そんな事を思いながらも、私たちは作業を進める。だって一夏が帰って来るまでに終わらせておかないと。私たちも怒られるかもしれないと思ったからだ。

 そして作業が終わってから少ししてから、一夏と虚さんが部屋に戻ってきたので、さっきの事を確認してもらえないか頼んだ。一夏と虚さんは、難しい顔をしてその資料を持って生徒会室へと行ってしまったのだった……




やれば出来る楯無も、この二人のおかげで(所為で?)仕事をしなくなりました……
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