もし一夏が最強だったら   作:猫林13世

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遊びじゃないですよ?


早朝のかくれんぼ

 隠密の練習の為に、ここ最近は毎日この時間寮を抜け出している。一夏様には気付かれてるようですが、一夏様は私の練習を黙認してくれてるようでお咎めはありませんでした。

 

「でも、これだけ練習しても一夏様の目は誤魔化せないなんて……やはり尊敬に当たる方ですよね、一夏様は」

 

「そうだな。何せ私の自慢の弟だからな!」

 

「お、織斑先生!?」

 

 

 全然気がつかなかった……やっぱり織斑先生も只者じゃありませんね。

 

「隠密の訓練か。さすが更識関係者だ……と言いたいところだが、今の時間は寮の外に出るのは禁止されているはずだが?」

 

「申し訳ありません。ですが少しでも一夏様の役に立ちたいんです!」

 

「……お前の事情は聞いている。だが特別扱いは出来んな」

 

「分かりました……」

 

 

 織斑先生に見つかってしまってはしょうがありませんね。今夜の訓練はこれくらいで終わらせましょう。

 部屋に戻る時も、なるべく気配を出さずに移動する。だってもう寝てる人も居るんだし、気配察知が得意な人は驚いて起きちゃうかもしれないから。

 

「あれ? 今日は早かったね」

 

「織斑先生に見つかっちゃって」

 

「なるほど。一夏君ほどじゃないにしても、織斑先生も気配察知は得意だもんね」

 

「この前は隠し通せたんだけどな……やっぱり服を着てたからかな」

 

「それはないと思うけど……」

 

 

 ルームメイトの香澄と今日の反省をしてから、私は部屋についているシャワー室で汗を流した。

 

「今度一夏君に指導してもらえば? 一夏君なら的確な指示が出せるんじゃないかな」

 

「でも、一夏様の役に立つために一夏様の手を煩わせるのは違う気がするんだよね……」

 

「今更でしょ。だって美紀がIS学園に通う事になったのって、亡国企業に対する備えだよね? 一夏君の為だよね?」

 

「そうだけど……」

 

「でも、IS学園の編入試験の為に一夏君に勉強を教えてもらったんでしょ? ほら、今更だよね」

 

「確かに……でも、それとこれとでは話が違う」

 

 

 勉強を教えてもらうのと気配を消すコツを教わるのでは全然違うような気がする。だって勉強は答えが分かれば何とかなるけども、気配を消すのは繰り返し練習して習得しなければいけないんだもん。方程式やスペルを覚えれば何とかなるってものじゃないし……

 

「明日の朝、一夏君が比較的時間に余裕があるうちに聞いてきなって。きっと何かのヒントになると思うからさ」

 

「ヒントになるのは分かってるんだけど……でも、一夏様にこれ以上迷惑をかけるのは心苦しい……」

 

「そうやってウジウジされてる方が一夏君に迷惑かけてると思うよ」

 

 

 確かに一夏様の前でウジウジ悩んでいたら心配をかけるかもしれない。だけど……仕方ないか、一晩寝て考えよう。

 

「お休み」

 

「現実逃避?」

 

 

 香澄に図星を突かれ、私は布団の中に潜る……この悩みも一晩寝ればいい解決策が思いつくかもしれないもんね。

 そして翌朝、時刻は午前四時半。見事に一夏様が運動している時間に目を覚ました。マドカちゃんが一夏様と合流する時間は午前五時過ぎ。今から行けば三十分は一夏様に指導してもらえる時間がある。

 

「よし! 頑張れ私!」

 

 

 布団から抜け出したくない気持ちに蓋をして、私は速攻で着替えて一夏様を探す為に外に出た。こんな時一夏様のように気配を察知出来れば良いんだけども、私はまだその境地に至ってはいないのだ。

 

「何やってるんだ?」

 

「うひゃい!?」

 

「……面白い反応するな、お前」

 

「い、一夏様……何時の間に」

 

「ついさっきだが」

 

 

 一夏様の手には木刀が握られています。恐らく剣術の鍛錬をしていたんでしょうね。

 

「もう運動しても大丈夫なんですか?」

 

「それほど激しい動きをしなければ大丈夫だ。そもそも昨日動いてみて違和感無かったから大丈夫だろ」

 

「そうですか」

 

 

 一夏様は大怪我をしてから回復するまでの期間殆ど運動してなかったのにまったく動きが衰えてませんでしたしね。

 

「それで、何か用か?」

 

「えっと……隠密の訓練を見て欲しいのですが」

 

「別に構わないぞ。それより昨日は災難だったな」

 

「知ってたんですか?」

 

「外に気配があるのは気付いてたし、その後で駄姉が美紀に近付くのも気付いてた」

 

「さすがです、一夏様」

 

 

 私が居た場所は結構一夏様の部屋から離れてたのに、正確に気配を掴んでいたなんて。

 

「それで、普段はどんな訓練をしてるんだ?」

 

「とりあえずは自然と一体化出来る様にまで気配を殺し、そこから更に気配を周りと一体化させるようにしています」

 

「基本だな。そうは思わないか?」

 

 

 一夏様が振り向いた先には、マドカちゃんが私たちを覗き見ていました。

 

「何でバレちゃうのかな……結構自信あったんだけど」

 

「並大抵の相手なら隠れ通せるだろ、マドカも美紀も。だがお前たちはそのレベルで満足してないんだろ?」

 

「当然です!」

 

「当たり前だよ!」

 

 

 私とマドカちゃんが同時に答えると、一夏様は少し考えた素振りを見せてから手を打ちました。

 

「それなら今日の訓練メニューはかくれんぼだな。さっさと隠れろ」

 

「お兄ちゃんが鬼なの?」

 

「別にマドカでも良いが、俺を見つけられる自信はあるのか?」

 

「……大人しく隠れる」

 

 

 ちょっと自信過剰に聞こえますが、事実一夏様を見つける事は小鳥遊隊長だって不可能なんですから、私やマドカちゃんには無理ですよね。

 

「それじゃあ今から五分隠れる時間をやる。場所はIS学園敷地内。ただし寮の中は駄目だ」

 

「分かりました!」

 

「よし、美紀! お兄ちゃんから隠れ通すよ!」

 

「ちなみに制限時間は十分な。動き回るのは禁止だ」

 

 

 一夏様が開始の合図をしたので、私とマドカちゃんは急いで隠れる場所を探す。完全に気配を周りと一体化出来れば一夏様のすぐ傍でも良いのだけど、私やマドカちゃんはまだその境地に至ってないのでそれは不可能。そうなると一番良いのはなるべく距離を取り見つかるまでの時間を稼ぐ事……情けないけど、今の私では十分間一夏様から隠れ通せる自信が無いのだ。

 

「そういえば、私かくれんぼなんて久しぶりだな」

 

「そうなの?」

 

「うん。まともな幼少期を過ごしてないから、昔姉さんやお兄ちゃんと一緒にやって以来今日までやってなかったな」

 

 

 なんて悲しいエピソードを当たり前のように言うのだろうこの子は……思わず泣きそうになっちゃうじゃない。

 

「だから今スッゴク楽しい気分だよ」

 

「でも、一夏様とするかくれんぼは普通じゃないよ?」

 

「そうなの? でも普通じゃ無いかくれんぼって?」

 

「まず普通に隠れるだけじゃ一瞬で見つけられる。それから一夏様の気配を探ってないとあっという間に見つかる。そして一瞬でも気を抜くと隠れてる場所がバレる。そして一夏様の気配を掴めなくなったら見つかると同義」

 

「……なんだかレベルの高いかくれんぼだね」

 

「特訓だもん。一夏様が唯単に遊びでかくれんぼなんてしませんよ」

 

 

 そもそも高校生にもなって、普通のかくれんぼなんて恥ずかしくて出来ないし……

 

「こんど皆でやろうよ! 特訓にもなるし、遊びにもなるしさ!」

 

「……皆って?」

 

「楯無さんや簪、虚さんや本音とか後は静寂とかエイミィとかも」

 

「面白そうだけど、本音はこの訓練向いてないような気がするんだけど」

 

「確かにそうかもね……それじゃあここからは別行動で」

 

「そうだね。何時までも一緒に行動してたら簡単に見つかっちゃうもんね」

 

 

 遊びの計画を立てながら、私とマドカちゃんは別行動に入った。なるべくマドカちゃんからも離れた場所に隠れなければ……あんまり近いと片方が見つかったついでに見つけられちゃうだろうしね。

 

「しかし広いわよね……もうここなんてジャングルだし」

 

 

 裏庭に抜け、森の中に隠れる。一応敷地内だし、寮の中でも無いので問題は無いはず。でもここだと亡国企業が囲ってる傍だから危険ではあるのよね……そっちにも細心の注意を払わなければ。

 

「そろそろ五分経つ……一夏様の気配を掴まないと」

 

 

 私は気配を広げ一夏様の気配を探る。一夏様や小鳥遊隊長のようにもっとスマートに出来れば良いんだけど、私にはまだそんな芸当は出来ないもん……

 

「えっと……マドカちゃんは向こうに居るのね。そして一夏様は……まだ私たちが別れた場所まで行ってないわね」

 

 

 随分とのんびりしてるけども、一夏様が気配を広げたら私やマドカちゃんなんて一瞬で見つかってしまうのだ。

 

「マズッ!」

 

 

 一夏様と目が合った錯覚に陥る。もちろんこんな距離があるのに目が合うわけが無いのだけども、一夏様の目は確かに私を見ていた。そしてマドカちゃんも……つまり一夏様は私たちを見つけたのだろう。

 

「時間は……まだ全然残ってる」

 

 

 一夏様の移動速度なら、制限時間内に私たちを見つける事は確実だろう。やっぱり気配を広げすぎたのね……

 

「でも、まだ見つかった訳じゃない! 何とか気配を殺して……」

 

「それで如何するつもりだ?」

 

「!?」

 

「これで終わりだな」

 

「何時の間に……」

 

 

 ついさっきまで分岐点に居たはずの一夏様が、気がついたら私の背後に立っていました。並みの心臓だったら止まってもおかしく無いほどの恐怖を体験した気分ね。

 

「やっぱりお兄ちゃんには勝てないね」

 

「しょうがないよ。あれだけ離れてたのに目が合ったんだもん……」

 

「気配を広げすぎだ。美紀はまだあそこまで射程範囲延びてないだろ」

 

「スミマセン、でも一夏様相手に自分の百パーで挑んでも勝てませんので……」

 

 

 だから百二十パーで挑んだんだけど、それが墓穴を掘る結果になってしまったのですがね。

 

「とりあえず今日はこんなものだろ。それとマドカ、遊びの計画は良いが明日には修学旅行に出発だからな。実行は帰って来てからだ」

 

「うん! 今度はもう少し長く隠れられるように頑張る!」

 

 

 マドカちゃんが力強く宣言すると、一夏様は優しい表情を浮かべてマドカちゃんの頭を撫でてあげてました。羨ましいですが、マドカちゃんは一夏様の妹……そして私はただの知り合いである意味で一夏様の弟子、そんな私が頭を撫でて欲しいなどとおこがましい事を考えるなんて……

 

「何だ、美紀も撫でて欲しいのか」

 

「えっと……お願いします」

 

 

 一夏様の前で考え事は駄目だな……すぐにバレてしまいますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 特に盛り上がる事無く今日の授業を終えて、俺は山田先生と一緒に駄姉に呼び出されていた。今日はあの問題児共を修学旅行に連れて行くかの最終判断を下す日だから、きっとその事だろうな。

 

「織斑君、雰囲気が怖いですよ……」

 

「そうですか? 特に苛立ってるわけでは無いんですが……」

 

 

 怖いとか言われるとさすがにへこむんだけどな……まぁこの人は悪気があって言ってる訳では無いんだろうけども、純粋に言われると余計ダメージがデカイんだよな。

 

「駄姉、入るぞ」

 

『っな! ま、待ってくれ一夏!!』

 

「「?」」

 

 

 寮長室の扉をノックすると、中から慌てた返事が聞こえてきた。呼びつけておいて何してるんだあの駄姉は……

 

「後十秒」

 

『そんな!? 後生だから二分は待ってくれ!』

 

「……ゼロ」

 

 

 バカ相手に時間を無駄にするのももったいないので、俺はさっさと寮長室の扉を開けた。時間指定したのはお前なんだから、恨むなら自分の愚かさを恨むんだな。

 

「お、織斑先生、何て格好してるんですか!」

 

「だから待てと言ったんだ!」

 

「……さっさと結論を出すぞ。その後でたっぷり説教してやるからな」

 

 

 問題児三人よりもコイツを更生させたほうが学園の為になるんじゃないかと思い始めてきたんだが……まぁ簡単に更生しないだろうから、面倒なんだろうけどな。

 

「とりあえずお茶を淹れる。その間にズボンを穿け」

 

「わ、分かった」

 

 

 電子ポットに水を張り沸騰させる。寮長室にはそれなりにお茶っ葉は常備してあるし、期限も確認してあるので問題ないだろう。

 

「ところで織斑先生、何してたんですか?」

 

「真耶なら分かるだろ。一夏で発散してたんだ」

 

「なるほど……」

 

 

 ……山田先生もそちらの領域に足を踏み入れてるのか。今度現場を目撃したら説教だな。

 

「さっさとズボンを穿け! そして山田先生も変な事考えるのなら容赦しませんからね」

 

「「い、イエッサー!」」

 

 

 変態馬鹿教師とその予備軍である無駄乳を怒鳴りつけ、本来の目的を思い出させる。問題児三人と一緒にこの二人も座敷牢で良いんじゃないだろうか? その方が俺の精神衛生上よろしい気がするんだよな……

 

「そうだ一夏、これ学園長から預かったものだ。少し濡らしたが中身は大丈夫なはずだ」

 

「……拭け。それから手渡せ」

 

 

 駄姉の『ソレ』で濡れているものなんて受け取りたくは無い。俺は駄姉に布巾を投げつけて拭かせる。

 

「ちゃんと拭いたぞ」

 

「それで? なんだそれは」

 

「専用機製造の報酬だそうだ」

 

「これだけかよ……随分と安い安全だな」

 

 

 学園経営に文句をつけるつもりは無いんだが、もう少し安全面に金をかけてもいい気がするんだよな……この間みたいに亡国企業が大勢で侵入してくる事だってありえない訳では無いんだから……

 

「それから、明細と入ってる額があってないんだが、アンタ抜いたろ」

 

「な、何のことだ?」

 

「さっさと出せ。今ならまだ許してやる」

 

「すまなかった!」

 

 

 駄姉は財布から抜いた額を出し頭を下げてきた。アンタ給料あるだろうが……

 

「つい出来心で……だがまだ使ってないぞ!」

 

「はいはい……これも後で説教するから言い訳はその時にしてくれ」

 

「何故だ! 許してくれるって言っただろ」

 

「だから殴るのは許してやった。だが人の金を盗ったら犯罪だよな? 今すぐ警察に世話してもらいたいのか?」

 

 

 割と本気で怒ってみせると、駄姉はもの凄い勢いで土下座をした。コイツの土下座も見飽きたな……

 

「それで、本題に入りたいんだが……あっ、山田先生、これお茶です」

 

「ど、どうもありがとう」

 

 

 とりあえず説教はこれくらいにして問題児三人の処遇を決めなければな。そうじゃないと俺だって準備があるんだから時間がなくなってしまう。

 

「とりあえず俺の意見ですが、セシリアは普通に観光させても問題は無いと思う。シャルと篠ノ乃は要観察だな。自由行動はさせても良いが、誰か一人を監視につけるのが条件だ」

 

「私は三人共普通に観光させても大丈夫だと思います。昨日織斑君に殺されかけたのが効いてるようで、今日の作業は三人共凄く真面目でしたし」

 

「別に殺しかけてませんよ? ちょっと死の淵を見せてやっただけです」

 

 

 そもそも篠ノ乃に関して言えば防具の上から叩いただけなんだがな……何で意識を失うレベルでぶっ倒れるんだよ……

 

「一緒じゃないですか!」

 

「まぁまぁ、あまり興奮すると、その無駄乳でお茶をこぼしますよ」

 

「織斑君、だからその無駄乳って言うの止めてもらっていいかな? だんだんとみんなに浸透してるようで、ちらほらとそう呼ぶ子が出てきてるの」

 

「俺は周りに人が居る時に呼んでませんよ?」

 

「じゃあ誰が……」

 

 

 俺と山田先生の視線が、この部屋に居るもう一人に突き刺さる。この人ならありえると山田先生も思ったんだろう。

 

「何だ? 私は真耶の事を無駄乳とは呼んでないぞ」

 

「じゃあ誰が?」

 

「そう呼んでる人たちが勝手に思いついたんじゃないですかね」

 

「そんな!?」

 

 

 ショックを受けている山田先生を無視して、俺は駄姉に最終判断をさせる事にした。

 

「それで、アンタはあの三人を如何するつもりだ?」

 

「そうだな……お前らが言うようにオルコットは自由行動ありでも構わないだろう。だがもちろん監視はつけるがな」

 

「開放的になって問題行動を起こされても困るからか」

 

「ああ。それでデュノアと篠ノ乃だが、あいつらは一応京都には連れて行くが集団行動のみ観光を許す、それで如何だ?」

 

「集団行動が似合わない二人には苦痛でしかないだろうがな」

 

「だからに決まってるだろ」

 

 

 コイツ、実はシャルより腹黒いんじゃないだろうか……

 

「それで、その時の監視は誰がするんだ? 担任のアンタか? それとも副担任の山田先生なのか?」

 

「一夏、クラス委員のお前に任せる。もちろん私たちも監視はするが、一番近くに居て不審ではないのはおまえだからな」

 

「……体よく面倒事を押し付けるな。教師の仕事だろうが」

 

 

 俺は別の問題児たちを抑えるのに忙しいだろうしな……絶対相川さんや夜竹さんを筆頭に騒ぐだろうしな……

 

「それじゃあ一応京都には連れて行くという事で良いな? 決定ならあいつらに通告してくるんだが……」

 

「待て。まだアンタへの説教が残ってるだろ? 通告はその後でも遅くない」

 

「だ、だがアイツらも準備とかあるだろうし……」

 

「俺だってあるんだよ! 何でアンタの都合に俺が合わせなきゃいけないんだ!」

 

 

 カミナリを落して駄姉への説教を始める。自分で言ったように俺にも準備があるからそれほど長い時間説教出来ないけど、とりあえず言いたい事だけは全部言ってやる。そうじゃなきゃすっきりとした気分で修学旅行に臨めないしな。

 

「お茶ご馳走様でした。それじゃあ私はこれで」

 

「山田先生も、次はこうなるかもしれませんのでおぼえておいて下さいね」

 

「わ、分かりました」

 

 

 問題児三人もだが、コイツら二人にも監視をつけた方が良いんだろうな……主に俺の精神的ダメージ緩和の為に……




かくれんぼも真剣にやれば修行になるのか?
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