もし一夏が最強だったら   作:猫林13世

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祝、原作新刊発売!
まだ読んでないですけど、買ったのでその内読みます。


悪友との一日

久しぶりに会おう。

御手洗数馬からのメールにそう書いてあった。

確かに数馬とは、中学を卒業してから一度も会ってなかった。

どうやらバイトが忙しいようで、弾と遊ぶ時に誘っても来れないのが何回かあった。

その数馬からのお誘いメールを見て、久しぶりに悪友四人で集まれるのかと心が躍った。

日時や場所は全員の都合が良い日に弾の家に集合となり、結局明日になった。

 

「それにしても久々だな・・・」

 

 

部屋でメールをしながらしみじみとつぶやく。

会おうと思えば会えるのだが、お互い忙しかったからか、気付けば一学期中はまったく会えなかったから凄く楽しみだ。

 

「一夏様、須佐乃男です。入っても宜しいですか?」

 

「ああ、良いぞ。」

 

「失礼します。」

 

 

俺の部屋に須佐乃男が来るのは珍しい事では無い。

だが、大抵はもう少し遅い時間に来るのだが・・・

 

「何か用か?」

 

「ええ。千冬様が学園に来てほしいとの事ですので、2,3日留守にします。」

 

「千冬姉が?いったい何の用だ?」

 

「そこまでは・・・しかし、行かないと小遣いを減らすと言われまして・・・」

 

「あの人にそんな権限は無いんだが・・・まあ、引き受けたなら行って来い。幸い旅行は4日後だしな。」

 

「分かりました。何かあったら連絡します。」

 

「如何やって?お前は携帯持ってないだろ。」

 

「千冬様のを借りますのでご心配なく。」

 

「簡単に貸すかね~・・・待て、如何やってお前に連絡してきたんだ?」

 

「更識の屋敷に電話してきました。」

 

「なんて迷惑な・・・」

 

 

これは須佐乃男にも携帯を持たせた方が良いかもしれないな。

 

「なるべく早くとの事ですので、行ってきますね。」

 

「分かった。気をつけて行ってこいよ。」

 

「はい!」

 

 

ただ学園に行くだけなのだが、とてつもなく嫌な予感がしたので注意だけはしておいた。

後は須佐乃男自身で何とかしてもらおう。

 

「私じゃなんとも出来ませんよ・・・」

 

「だから思考をよむの止めろ!」

 

「一夏様だってよんでるでしょうが!」

 

「最近はよんでないだろ!」

 

「一夏様は思考をよまなくても的確に人が思ってる事分かりますものね!ですが私にはそんなスキル無いんですよ!」

 

「なら諦めればいいだろ・・・」

 

 

言い争うのも馬鹿らしくなってきたので、俺はクールダウンする。

しかしその態度が、須佐乃男に更なる火を点けた。

 

「諦めろ?そんな簡単に諦められる訳ないじゃないですか!私は一夏様の専用機なんですよ!?一夏様と思考を共にしたいんです!!唯でさえ最近は別行動が増えてきたんですよ!?少しくらい一夏様と共有出来るものを増やそうとしてるんです!我慢してくださいよ!!」

 

「お、おお・・・」

 

 

あまりの剣幕に思わず引いてしまった。

須佐乃男の言い分は分かったが、それでも思考をよまれて良い気はしないのは確かなのだ。

 

「スミマセン。つい熱くなってしまいました・・・」

 

「いや、俺も悪かった。」

 

 

お互いに謝ってこの場は終わりにした。

須佐乃男は出かけるし、俺は事務作業を手伝う約束なのだ。

明日手伝えない分、しっかりと作業しなければ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へぇ~、一夏君明日お友達と遊ぶんだ。」

 

「ええ、まあ久しぶりに四人集まるので楽しみなんですよ。」

 

「良いな~、おりむ~のお友達と私も遊びたいな~。」

 

「明日は企業の合同訓練ですよ。」

 

「分かってるよ~。」

 

 

作業の合間に俺の明日の予定に興味を持った三人とこのような会話をしていた。

 

「それにしてもお友達か~。羨ましいな~。」

 

「羨ましい?刀奈さんは俺より友達居ますよね?」

 

 

言ってて悲しいが、俺なんかより刀奈さんは友達が居る。

そんな刀奈さんがいったい何を羨ましがる事があるんだ?

 

「お友達はいっぱい居るよ。でも学園の外で遊ぶお友達は居ないかな~。」

 

「そう言えば私も外で会う友達は居ませんね。」

 

「私は偶に会ってるくらいかな~。」

 

「そうですか・・・ですが、俺は学園内にもそんなに友達は居ないんですが・・・」

 

「おりむ~は少し怖い雰囲気だからね~。でも、仲良くしたい子はいっぱい居るんだよ~?気付いて無いの~?」

 

「クラスメイトとは話せてるだろ。・・・最後の方にやっとだが。」

 

 

一学期の後半、もっと言えば臨海学校以降だが・・・

 

「それでも簡単な挨拶とか、一言二言でしょ~?もっと話さなきゃ~。」

 

「話してると不機嫌になって乱入してくるのは誰だよ・・・」

 

「えへへ~、誰だろうね~?」

 

「本音、GJ!」

 

「b」

 

「俺の友達作りを邪魔しないでくださいよ・・・」

 

「さあ、休憩は終わりです。残りの仕事を終わらせましょう。」

 

「「は~い・・・」」

 

「やる気が無いのが良く分かる返事ですね。」

 

 

やれやれとため息を吐き、俺たちは残りの仕事に取り掛かった。

途中逃げようとした刀奈さんと本音を俺と虚さんの二人で説教したため、意外と時間が掛かってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん?メールか・・・」

 

 

仕事がある程度片付いた所で携帯にメールが届いた。

差出人は・・・

 

「千冬姉?何の用だ・・・」

 

 

とてつもなく嫌な予感がするが、読まない事には始まらないからな・・・

俺は誰に言い訳をするでもなくそう考えメールを開ける。

 

「すまない、仕事が立て込んでまともに部屋に帰れないので須佐乃男に部屋の掃除を頼んだ。2,3日須佐乃男を借りるぞ。報酬は一夏から出してやってくれ。」

 

 

・・・この姉は!

何処から突っ込めば良いのか分からないメール寄越しやがって!

部屋が散らかってるのは仕事のせいでじゃ無くて普段から掃除しないからだろうが!

自分自身で掃除しようとは思わないのか!!

そして・・・報酬って何だよ!しかも俺が出すのかよ!!ふざけるなよ!!!

心の中でツッコミを入れ、メールに返信する。

 

「今度会う時覚悟しとけ。」

 

 

送信っと。

これで少しは反省するだろう。

 

「一夏君、メール誰から?」

 

「千冬姉です。」

 

「何だって~?おりむ~にラブメール?」

 

「違う、ふざけたメールだ。」

 

「何て言ってきたんですか?」

 

「ん?はい・・・」

 

 

虚さんも興味があるようなので、メールを見せる。

 

「「「うわ~・・・」」」

 

 

三人が声を揃えて引いている。

やっぱり悪いのはあの駄姉だよな。

 

「織斑先生って此処まで酷いんだ~・・・」

 

「私だって自分の部屋の掃除くらい出来ますよ・・・」

 

「おりむ~が言ってたけど、此処までとは思わなかったよ~。」

 

「だから言ったろ。あの人は皆が思ってるほど完璧じゃないんだ。むしろIS関連と武術、知識以外は並以下だ。」

 

「「「うわ~・・・」」」

 

 

再び声を揃え驚いている三人。

完璧超人の織斑千冬など現実には存在しないのだ。

 

「さてと、俺の担当はこれで終わりですね。」

 

「ええ!一夏君、もう終わったの!?」

 

「おしゃべりしてたのに~!?」

 

「私もこれで終わりですね。」

 

「「ええ!?」」

 

 

普段から仕事をまともにしていない二人と、普段から山のような仕事をこなしている俺と虚さんとでは、進むスピードが違うのだ。

しかも話しながらでも手を止めなかったのもスピードの違いだろう。

 

「それじゃあ俺はこれで。」

 

「私も部屋に戻ります。」

 

「ズルイよ、二人共!?」

 

「少し手伝ってよ~!」

 

「普段から仕事しているのなら手伝いますけど、お嬢様も本音も、普段は私に押し付けて仕事してませんよね?少しは反省して仕事してくださいね。」

 

「俺もさすがに手伝えませんね。」

 

「「そ、そんな~!」」

 

 

ガックリと肩を落とす刀奈さんと本音。

まったく、普段からしっかりとしていれば困らないものを・・・

 

「それじゃあ一夏さん、行きましょうか。」

 

「そうですね。」

 

 

虚さんに促され、俺は部屋に戻る。

 

「ま、待って!」

 

「助けてよ~!」

 

 

部屋を出て行く時にそんな声が聞こえたような気がしたが、気のせいだと思う。

 

「「はぁ・・・」」

 

 

扉が完全に閉まったと同時にため息が出た。

 

「如何します?」

 

「如何しましょう?」

 

 

あの量をあの二人が今日中に終わらせられるとは思ってない俺と虚さんは同時に口を開いた。

 

「少し時間を空けて手伝いましょうか。」

 

「そうですね。さすがに終わらないとマズイですもんね。」

 

 

なんだかんだ言っても最終的に手伝ってしまうのだ。

もう一度ため息を吐き、一先ず部屋に戻る。

一時間後、再び仕事部屋に向かった俺と虚さんが見たものは・・・

 

「し、死んじゃう・・・」

 

「終わらないよ~・・・」

 

 

死にそうになりながらも、手を止めない刀奈さんと本音の姿だった。

 

「お嬢様・・・」

 

「頑張ったな~・・・」

 

 

さすがに全部は終わってなかったが、予想以上に仕事は片付いていた。

 

「これなら手伝わなくても平気ですかね?」

 

「そうですね。此処で手伝うのはお嬢様や本音に失礼ですし、部屋に戻りましょうか。」

 

「手伝ってよ!」

 

「お願いだから!!」

 

「本音が間延びしないとは・・・よっぽど大変なんですね。」

 

「そのようですね。」

 

 

しみじみと感想を言い合う俺たちに、刀奈さんと本音が声を揃えて・・・

 

「「手伝ってよ!!」」

 

 

と言ってきた。

 

「如何します?」

 

「頑張ったようですし、手伝いますか。」

 

 

元々手伝うつもりだったので、俺たちは残りの仕事を手伝う事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お、終わった~!」

 

「終わったよ~!」

 

「お疲れ様です。」

 

「本当に疲れてますね・・・」

 

 

グッタリと机に突っ伏している刀奈さんと、床に倒れこんだ本音。

よっぽど疲れたのだろう。

 

「私たちの量、多くなかった?」

 

「そうだよ~。おね~ちゃんとおりむ~の方が少なかったでしょ~?」

 

 

よっぽど仕事をしたと思っているのだろう。

俺と虚さんの仕事量が少ないと思い込んでいるようだ。

 

「言っておきますが、お嬢様と本音がした仕事の量は、私と一夏さんの半分です。」

 

「半分はやったんですね。」

 

 

言いがかりをバッサリと斬り捨てる虚さんと半分に感動している俺を見て、二人は絶句している。

 

「あれで半分・・・」

 

「化け物だよ~・・・」

 

 

実際に積まれているそれぞれが処理した書類を見て更に絶句した。

 

「分かったらこれからはしっかり自分の任された量の仕事をしてくださいね?」

 

 

笑顔で二人に詰め寄る虚さん。

あれが笑顔を貼り付けたような表情なのだろう。

 

「わ、分かりました・・・」

 

「これからは頑張ります・・・」

 

 

二人が反省した事でこの日の仕事は終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、俺は更識の屋敷から五反田食堂へ向かった。

朝から時間が許すまで遊ぶ事になったのだ。

 

「一夏~!」

 

 

ブンブンと手を振り此方にやってくる鈴。

 

「相変わらず朝から元気だな。」

 

「当然よ!何て言ったって久しぶりに四人で遊ぶんだもの!!アタシが元気になるに決まってるでしょ!!!」

 

「鈴は弾や数馬に会ってたのか?」

 

「全然!中国に帰ってからはまったく会ってないわよ。」

 

「俺も卒業してからはあまり会ってないな。数馬に関してはまったくだが・・・」

 

 

五反田食堂に向かう途中で鈴と合流し、悪友との近況を確認する。

どうやら鈴も会ってないようだ。

 

「それにしても久しぶりね!今日は遊びまくるわよ~!」

 

「気合が入ってるな。」

 

「当然!今日は何を奢ってもらおうかしら~。」

 

「集る気満々だよ・・・」

 

「一夏だって奢ってもらうでしょ?」

 

「まあ負ける気は無いな。」

 

 

俺たち四人の間のルールで、負けた人は一位の人の言う事を聞かなければならないのだ。

したがって俺と鈴は数馬か弾にジュースやファストフードを奢ってもらっていた。

今日もそう言った感じになるのだろう。

 

「あれは、数馬か?」

 

「そうみたいね。向こうも私たちに気付いたみたいね。」

 

 

少し後ろに人影があったので、目を凝らすと如何やら悪友の一人のようだった。

 

「久しぶり、一夏!鈴!」

 

「ああ、久しぶりだな、数馬!」

 

「アンタチッとも変わってないわね、数馬!」

 

「高々二年で変わるかよ!」

 

「俺は色々変わったが?」

 

「お前は特殊だろうが!」

 

「朝から五月蝿いわね~。」

 

「お前が言うな!」

 

「・・・プッ」

 

 

相変わらずのやり取りに堪えられず噴出してしまった。

 

「笑うなよ~、俺だって我慢してたのに。」

 

「アタシだってそうよ。」

 

「悪い悪い。」

 

 

三人で笑いあい、もう一人の悪友の下に行く事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

「よう!遅かったな!」

 

「朝の八時に言う台詞じゃないと思うわよ?」

 

「良いだろ別に。久々なんだからよ。」

 

「確かに四人揃うのは久々だな。」

 

「鈴が帰ってからだから、二年くらいぶりか。」

 

「随分と揃わなかったんだな。」

 

「俺と鈴はIS学園で、弾と数馬は普通の高校で一緒だが、四人一緒となるとそう簡単にはいかないだろうな。」

 

「まあ入れよ。色々準備したんだぜ。」

 

「それは楽しみね!」

 

「今日こそは一夏と鈴に勝つ!」

 

「まあ、頑張れよ?」

 

「コイツ負ける気無いな!」

 

「さっさと行きなさいよ!アンタが行かないと入れないじゃないよ!」

 

「ウルセーぞ!」

 

「「「「スミマセン!!」」」」

 

 

厳さんに怒られて声を揃えて謝る俺たち。

 

「ほら、行こうぜ。」

 

「ああ、行くか。」

 

「そうね、行きましょう。」

 

「行くか・・・」

 

 

怒られた事で、声を潜めて移動する事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで、最初は何するのよ?」

 

「無難にトランプでもするか。」

 

「トランプか。」

 

「それで、何するんだ?」

 

「ポーカーで良いんじゃない?」

 

「いきなりギャンブル性高いもの選んだな!」

 

「だってそっちのほうが楽しいでしょ?」

 

「そうだな。」

 

 

久しぶりに揃ったのに、相変わらずのテンポの良さだ。

それだけこの四人で居る事が多かったのだろう。

 

「よ~し!負けないわよ!!」

 

「俺だって!」

 

「俺も勝つ気満々だぜ!」

 

「そう言って弾は何時も負けてただろ・・・」

 

「違いない。」

 

「そうね~。」

 

「ヒデェなお前ら。」

 

「ほら、カード配るぞ。」

 

 

カードを配り、それぞれがチェンジする。

 

「さて、勝負するか?」

 

「アタシはもちろん!」

 

「俺もだ!」

 

「やれやれ、皆勝負か・・・」

 

「「「「せーの!」」」」

 

「・・・鈴がトップだな。」

 

「そして弾がビリだな。」

 

「くっそ~!」

 

「ふっふん!アタシの勝ちよ!」

 

「じゃあ二回戦と行きますか。」

 

「そうだな。」

 

「次は負けねぇ!」

 

「そう言って負けるのが弾よね~。」

 

 

再びカードを配りチェンジする。

 

「勝負!」

 

「俺も!」

 

「アタシも!」

 

「じゃあ行くぞ・・・」

 

「「「「せーの!」」」」

 

「今度は一夏がトップだな。」

 

「そしてビリはやっぱり弾ね。」

 

「何故だ!」

 

「お前弱いな・・・」

 

 

結局五回戦までやって鈴の二勝、俺の三勝で俺の勝ちだ。

 

「じゃあ弾は罰ゲームだな。」

 

「まさか全部負けるなんてね~。」

 

「・・・・・」

 

 

五連敗した弾は真っ白になっている。

 

「それじゃあ弾、成績表を見せてくれ。」

 

「あっ、それアタシも気になる。」

 

「・・・ほらよ。」

 

 

差し出された成績表を見て、鈴が爆笑した。

 

「何よこれ、ほとんど1か2じゃない!」

 

「これって赤点か?」

 

「昨日まで補修だったんだぜ。」

 

「数馬だって何個か補修だったろうが!」

 

「全教科補修のお前に言われたくねえ!」

 

「・・・アホね。」

 

「・・・アホだな。」

 

 

低レベルの言い合いに呆れる俺と鈴。

 

「次だ!次は何する!」

 

「ババ抜きで良いだろ。」

 

「これは駆け引きもあるわね。」

 

「運もあるから、これは勝てる!」

 

「じゃあ配るぞ。」

 

 

しっかりとシャッフルしてカードを配る。

なるべく平等になるように全員でカードはシャッフルするのが決まりだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「数馬が負けたな。」

 

「意外と長引いたわね。」

 

 

あっさりと上がった俺と鈴とは対象に、数馬と弾は互いにババを引き合った。

 

「鈴、お前が勝者だろ。」

 

「そうね。それじゃあ後でジュース奢りね。」

 

「はいはい。」

 

「次は如何する?」

 

「そろそろゲームを変えるか。」

 

「格ゲーするか!」

 

「ISのやつ?」

 

「ああ!」

 

「それならアタシも出来るわね!」

 

「普段からIS使ってるだろうが・・・」

 

「違いない。」

 

「それで、如何やって勝者と敗者を決める?」

 

「総当りで五回戦で良いだろ。それなら時間も潰れるだろ。」

 

「遊びにも限度があるしね~。アタシはそれで良いわよ。」

 

「俺も。」

 

「じゃあ最初は鈴対一夏だな。」

 

「おっ!それは面白そうだな!」

 

「負けないわよ、一夏!」

 

「実践じゃないからな。有利不利は無いな。」

 

「当然アタシは中国の代表で行くわよ!」

 

「俺は如何するか・・・ロシアで良いか。」

 

「どっちが勝つよ?」

 

「さあ?こればっかりは分からん。」

 

「確かにな・・・」

 

 

お互いに決め手を欠いたが、なんとか俺の勝ちだ。

 

「あ~あ、ゲームでも負けたか。」

 

「実践よりマシだろ?」

 

「そうだけどさ~!」

 

「何?実践だと一夏の方が強いのか?」

 

「素手なら最強だもんな。」

 

「強いなんてもんじゃないわよ!まったく相手にならないわよ!・・・アタシが。」

 

「やっぱりか。」

 

「一夏はISでも強かった。」

 

「ほら、次はお前たちだろ。」

 

「ああ、そうだな。」

 

「やろうぜ。」

 

この後全員と一回ずつ戦ったが、弾の全敗だった。

・・・これ、弾のゲームだよな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「結局一夏の全勝で。」

 

「弾の全敗だな。」

 

「クッソ~!」

 

「悪いな。弾、後でジュース奢りで。」

 

 

勝者として敗者の弾に罰ゲームを与える。

 

「分かった。それじゃあ次は・・・」

 

「おにぃ!ご飯だって言ってるでしょ!!って一夏さん!?」

 

「祭り以来だな。」

 

「そ、そうですね。それに鈴さんと数馬さんも居たんですね。」

 

「これだけ騒いでれば気付きそうなものだがな。」

 

「飯ね、分かった。それじゃあ下に行こうぜ。」

 

「午後は外で勝負しましょう!」

 

「ゲーセンか?」

 

「俺あまり金無いぞ?」

 

「平気よ!どうせ負けないんだし。」

 

「そうだな。」

 

 

一先ず勝負は休憩して下の食堂に向かう。

当然俺たちは食事中は静かに食べる。

厳さんのお玉は俺たちにとって恐怖の対象だからな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「結局ゲーセンでも弾と数馬の負けね。」

 

「鈴も危なかったろ?」

 

「でも負けてない!」

 

「それはそうだが・・・」

 

「弾、ドンマイ。」

 

「何で勝てないんだよ~!」

 

「アホなのにクイズで勝負なんてするからだろ?」

 

「違いない。」

 

「間違い無いわね。」

 

「一夏や鈴は兎も角、数馬には言われたくねぇ!」

 

「何だと!」

 

「やんのか!」

 

「やかましい!」

 

「「ゲフッ!」」

 

「このやり取りも久しぶりね・・・」

 

 

暴走しかかった弾と数馬を一発で黙らせ、ゲーセンを後にする。

 

「次は何する?」

 

「公園までダッシュは?」

 

「体力勝負か。」

 

「弾にも勝機がありそうだな。」

 

「合図は?」

 

「一夏で良いだろ。」

 

「一夏なら公平だな。」

 

「一夏なら問題ないわね。」

 

「それじゃあよーい・・・スタート!」

 

 

ゲーセンから公園までおよそ500m、全力で走り続けるには少しキツイ距離だ。

まあ俺には問題ないが・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ビリは数馬だな。」

 

「やっぱり一位は一夏ね。」

 

「体力バカだもんな。」

 

「失礼な!これでもゆっくり走ったんだぞ!」

 

「手加減してあれかよ・・・」

 

「相変わらず次元は違う・・・」

 

「もう見慣れたわよ。」

 

「それじゃあ数馬もジュース奢りな。」

 

「ああ、分かった。」

 

「二本目ね。」

 

「次が最後かな?」

 

「そうね、アタシは明日から中国で合宿だし。」

 

「俺も明日は訓練の手伝いだしな。」

 

「俺は夏期講習・・・」

 

「俺もだ・・・」

 

「それじゃあ最後は何する?」

 

「そうね・・・」

 

「この公園で出来る事は・・・」

 

「何かあるか?」

 

「う~ん・・・靴飛ばしは昔して一夏が靴なくしたから駄目だろ?」

 

「幅跳びは鈴がありえない距離飛ぶから無し!」

 

「手押し相撲は鈴が不利だから駄目だろ?」

 

「アタシはチビじゃない!」

 

「別に誰も言ってねぇ!」

 

「ブランコで勢いをつけて何処まで飛べるかで良いだろ。」

 

「怪我するなよ?」

 

「特に弾!」

 

「何で俺だけなんだよ!?数馬だって注意しろよ!」

 

「だから特にって言ったでしょ?アタシや一夏はこの程度じゃ怪我しないわよ。」

 

「確かに・・・」

 

 

最後の勝負はブランコからのジャンプ対決になった。

昔やったが、これは鈴が有利だ。

 

「それじゃあアタシからね!」

 

「目印は如何する?」

 

「線引いておけば良いだろ。」

 

「そうだな。しっかりと引いておけば平気か。」

 

「行くわよ~!」

 

「何時でもどうぞ。」

 

「てりゃ~!」

 

「女の掛け声とは思えねぇ・・・」

 

「最早奇声の域だな・・・」

 

「怒られるぞ?」

 

 

鈴は着地して線を引いてすぐ二人にとび蹴りをした。

それが影響したのかは知らないが、弾と数馬の結果は芳しくなかった。

 

「最後は一夏ね。アタシの記録を破れるかしら?」

 

「さあ?それはやってみないと何とも・・・」

 

「今日は一夏にあまり勝ってないしね。」

 

「俺たちは一個も勝ってないんだが・・・」

 

 

集中するために周りの声をシャットダウンする。

 

「・・・よっと!」

 

「・・・負けた。」

 

 

ギリギリで俺の勝ちだ。

 

「それじゃあ数馬、さっきのゲーセン代奢りな。」

 

「ああ、ほらよ。」

 

 

敗者である数馬からゲーセンで使った金を受け取る。

 

「これで俺と鈴は出費無しだな。」

 

「実に有意義だったわ。」

 

「今度は負けねえ!」

 

「毎回言ってるぞ、それ。」

 

「それじゃあな。」

 

「アタシも帰るわ。」

 

「ああ、それじゃあまた。」

 

「一夏!鈴!また遊ぼうぜ!!」

 

「ああ!」

 

「当然でしょ!」

 

 

俺たちはそれぞれの帰路についた。

またな親友。

これは決して口にしない。

俺たちは互いに親友だと思っているが、口では悪友と言うのだ。

何時か堂々と親友と言える日が来るのだろうか?

そんな事を考えながら更識の屋敷に戻るのであった。




今回も8,000字越え・・・
次回は少し抑えたいです。




p.s.
コメントに指摘されている方とそれに便乗している方が居ますが、指摘されるのであればまず実力を見せてください。
公の場で指摘するのですから、さぞかし実力があるのでしょう。
自分自身に文才があるとは思ってませんが、実力の分からない方に指摘されてはいそうですかと思えるほど自分は人が出来ている訳ではありません。
素人が高々数時間で作った話にそこまで文句があるのなら、前にも言いましたが読まなくても結構です。
言葉が悪いですが、納得させたいならまず実力を示せ!
それが出来ないなら読まなくて結構です。
それと他の方のコメントを侮辱するのも止めていただきたい。
自分一人で思う分には文句は言いませんが、他の方も見られる場所でコメントするからには責任を持っていただきたい。
お金を取っている訳でもないのですから多少は我慢してください。
問題なく読まれてる方、もしくは自分の胸の内で収まってる方は引き続きのご愛読お願いいたします。
長文失礼しました。
           猫林13世
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