もし一夏が最強だったら   作:猫林13世

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コンビニのアイスって何で高いんでしょうね?


一夏の提案

「あれ!?一夏様が居ない!」

 

 

目が覚めた私の第一声がこれだ。

昨日の今日であのダメージが全快したとは思えないし、そうするとまた無茶をしてると言う事になる。

 

「まったく一夏様ったら!少しは自分の身体を労わってくださいよ!!」

 

 

怒る対象が居ないのにも関わらず、私は声を出して怒りを露わにした。

 

「う~ん・・・須佐乃男、五月蝿い。」

 

「だって碧さん!一夏様が居ないんですよ!」

 

「知ってるよ・・・」

 

「何で教えてくれなかったんですか!」

 

「だって眠かったから・・・」

 

「んな!?碧さんは一夏様が心配じゃないんですか!?」

 

「心配だけど、一夏さんは平気だよ・・・」

 

 

何を根拠に・・・

一夏様は自分の事には無頓着なんですよ?

まだきっと回復してないだろう身体で彼方此方動き回ったらさすがの一夏様でも倒れてしまうかもしれないのだ。

 

「平気じゃないかもしれないんですよ!」

 

「でもさ~・・・」

 

「何騒いでるんだ?」

 

「一夏様は黙っててください!」

 

 

・・・あれ?

 

「一夏様!」

 

「朝から騒々しいやつだな。」

 

「何処行ってたんですか!」

 

「何処って、軽く走ってきただが・・・」

 

「はあ!?何してるんですか!」

 

「何怒ってるんだよ。」

 

「これが怒らずに居られますか!」

 

「?」

 

 

キョトンとしている一夏様は非常にレアだ。

何で私が怒ってるのか分からないのだろう。

 

「なあ碧さん、須佐乃男は何で怒ってるんです?」

 

「すーーすーー。」

 

「あっ、また寝てる。」

 

「碧さんは今関係ないです!」

 

「とりあえず落ち着け。他の生徒も居るんだから・・・」

 

「他の生徒?」

 

 

今は夏休みで殆どの生徒は実家なり母国なりに帰ってるはずだ。

それでも残ってる生徒は居るだろうが、何で一夏様が知ってるんだ?

私も千冬様に聞くまで知らなかったのに・・・

 

「一夏様、何で生徒が残ってるのを知ってるのですか?」

 

「何でって、さっき会ったから。それに人の気配があるだろ。」

 

「普通は教師の気配だと思いませんか?」

 

「さすがに教師全員の気配くらい覚えた。だが、それ以外の気配がこの寮に数人分ある。」

 

「・・・一夏様の気配察知能力を侮ってました。」

 

 

ボロボロの身体でも気配の判別は出来るんですね・・・

 

「それで、何で須佐乃男は怒ってるんだ?」

 

「そうでした!一夏様!!」

 

「何だ?」

 

「そんな身体で走って平気なんですか!?」

 

「ああ。まあ完全とは行かないが、昨日よりは遥かにマシだ。」

 

「そうですか・・・ですが!」

 

「まだ何かあるのか?」

 

「無茶した一夏様には罰を与えなければいけませんよね?」

 

「別に無茶してないぞ?」

 

「十分無茶ですよ!」

 

 

昨日一人で動けなかった人が一日で走ったのだ。

これは十分無茶だろう。

 

「そもそも、走ったってどれくらいの距離ですか!」

 

「距離は正確には分からんが、校舎周りを2周だけだ。」

 

「そんなに走ったんですか!?」

 

 

1周約3kmの校舎周りを2周もしたのか!

いったいどれだけ無茶すれば気が済むんですか!?

 

「それで、身体はなんともないんですか!?」

 

「少し疲れただけだ。まあ、昨日のダメージが残ってる証拠だろうが、須佐乃男が心配するほどの事じゃ無いぞ。」

 

「・・・どれだけ化け物じみてるんですか、一夏様は。」

 

「化け物って・・・」

 

「その表現が正しいのは、一夏様自身が一番理解しているんじゃないですか?」

 

「そうは言ってもなぁ・・・」

 

「まあ、特に心配していたような事にはならなかったようですので、今回は不問としますが、今度同じような事をしたら、容赦なく罰を与えますからね!」

 

「俺もまた記憶が飛ぶのは嫌だからな。あんな事をしないよう努めよう。」

 

「約束ですよ!」

 

 

一夏様に何かあったら悲しむのは私だけじゃ無いのだ。

その事を一夏様は理解しているのだろうか?

 

「ところで・・・」

 

「何です?」

 

「何で二人は俺のベッドで寝てたんだ?須佐乃男は自分のベッドがあるだろう?。」

 

「それは・・・」

 

 

碧さんが一夏様のベッドに忍び込んだので私も忍び込んだなんて言えませんよ。

さて、何て言い訳しましょうか。

 

「なるほど。」

 

「?・・・ああ!」

 

 

しまった!

一夏様の前で考え込んだら思考を読まれるんだった!

 

「まあ、今回は不問とするが、次回からは容赦なく罰を与えるんでそのつもりで。」

 

「はい・・・」

 

 

さっき私が一夏様に言った事をそのまま言われた。

せっかく優位に立てたと思ったのに!

 

「一夏~起きてるか?」

 

「ああ、起きてるぞ。」

 

「じゃあ入るぞ。」

 

 

一夏様にやりくるめられたと同時にこの部屋に千冬様がやって来た。

 

「もう平気なのか?」

 

「全快ではないが、まあなんとかな。」

 

「そうか・・・それで、今日の模擬戦は如何する?」

 

「その事で話す事があるんだが、食堂で良いか?」

 

「ああ、特に問題は無い。」

 

「じゃあ先に行っててくれ。チョッと用を済ませてから行くから。」

 

「それじゃあ真耶でも弄って遊んでるからな。」

 

「・・・食堂に迷惑だけは掛けるなよ。」

 

「当たり前だ!私を誰だと思ってるんだ!寮長だぞ!」

 

「その前に駄目人間だろ・・・」

 

 

確かに。

千冬様は教師としては優秀だが、人としては駄目だし・・・

 

「安心しろ!ナターシャも一緒だから!」

 

「そこで千冬姉だからで安心出来ないのは良いのか・・・」

 

「何言っても無駄ですよ、一夏様・・・」

 

「そうだな・・・」

 

 

私たちは揃ってため息を吐いた。

ある意味千冬様を信用してるのだろう。

 

「それじゃあ一夏、後でな!」

 

 

そう言って千冬様は部屋から出て行った。

 

「それで一夏様、用とは?」

 

「ん?まあそれは後で分かるさ。須佐乃男は碧さんを起こして先に行っててくれ。」

 

「はあ・・・」

 

 

いったい何を企んでるのでしょうか?

一夏様の思考を読もうとしても完全にブロックされてしまっているので、私ではどうしようもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もしもしエイミィか?」

 

「うん!一夏君、時間?」

 

「ああ、今から食堂に来れるか?」

 

「大丈夫だよ!それじゃあ行くね~!」

 

「ああ、待ってる。」

 

 

俺は部屋から出て、少し離れた所からエイミィに電話を掛けた。

さっきはあれだけ緊張すると言っていたのに元気なもんだな・・・

 

「さて、俺も食堂に行くかな。」

 

 

既に千冬姉たち教師陣と須佐乃男と碧さんは食堂に居るだろう。

あえて遅れて行っても良いが、それだとエイミィが可哀想か。

 

「初めて会ったのに、随分と気に掛けてるな・・・」

 

 

俺は自分の発想に苦笑いをし、エイミィを気に掛けてる自分を発見した。

あの性格なので、俺にも普通に話してくれる数少ない同級生だからか?

 

「考えてもしょうがないし、食堂に急ぐか。」

 

 

俺はその問題を棚上げし、食堂を目指した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっ、一夏君!」

 

「さっきぶりだな。」

 

 

食堂へと続く廊下で一夏君と会った。

朝の運動着じゃなくって普通の服だ・・・

 

「何だ?そんなにじろじろ見て・・・」

 

「いや、一夏君の私服ってそんな感じなんだ~って思って。」

 

「別に変では無いだろ?」

 

「うん!似合ってるよ。」

 

 

まあ一夏君なら何着ても似合いそうだけどね。

高い身長に無駄の無い身体、それに適度についている筋肉。

一夏君ならIS関係の仕事じゃなくてもモデルとしてやっていけそう。

 

「あんまり待たすと織斑先生が暴れるからとっとと行くか。」

 

「暴れるの!?」

 

 

織斑先生のイメージは冷静沈着で何があっても動じない人なんだけど・・・

 

「どんな幻想を抱いてるのかは知らんが、がっかりすんなよ?」

 

「幻想?」

 

 

一夏君は織斑先生の弟だから先生の私生活とか知ってるんだよね。

いったいどんな私生活を送ってるんだろうな~。

 

「遅いぞ一夏!」

 

「スミマセンね、織斑先生。」

 

「だからお姉ちゃんと・・・む?誰だそいつは。」

 

「そいつって、生徒の顔と名前くらい覚えて無いんですか?」

 

「生徒?・・・ああ、アメリアか。」

 

「は、はい!アメリア=カルラです!!」

 

「それで一夏、アメリアとは如何言う関係なんだ?」

 

「如何言うって、朝初めて会話したんですが・・・」

 

「そうです!一夏君とは今日初めて話しました!」

 

 

やっぱり緊張するな~・・・

何時ものスーツでは無いが、織斑先生はキチッとした雰囲気だった。

一夏君が幻想とか言ってたけど、やっぱり織斑先生は凄いなぁ~。

 

「初めて?それで名前呼びを許したのか?」

 

「ああ。」

 

「一夏にしては随分と気を許してるな?」

 

「そうか?」

 

「ああ。お前は初対面の相手には警戒心を持って接するクセがあるからな。」

 

「・・・腐っても身内なだけはあるな。」

 

 

会話が進むにつれて、一夏君の口調が砕けてくる。

恐らくこれが普段の姉弟なのだろう。

 

「まあエイミィは問題なさそうだったからな。それに、普通に俺に話しかけてくる貴重な同級生だし。」

 

「「「「「エイミィ?」」」」」

 

 

今迄黙って聞いていた山田先生とナターシャ先生、後確か一夏君の専用機ので最近人の姿になった須佐乃男と・・・誰?

確か朝、更識で働いている人が一人居るって一夏君が言ってたから、もしかしてこの人がそうなんだろうか?

 

「何だ?皆して。」

 

「随分と仲が良さそうだな?」

 

「もう渾名で呼んでるんですか?」

 

「だってそう呼んでくれって・・・」

 

「アメリアの略称ですよ!皆そう呼んでくれてますし、一夏君も名前で良いって言ってくれましたし。」

 

「織斑君が?」

 

「ええ。」

 

 

何で山田先生が反応したんだろう?

 

「織斑君!」

 

「何ですか?」

 

「私だけ何で許可してくれないんですか!?」

 

「別に呼びたければお好きにどうぞ・・・」

 

「良いんですか!?」

 

「真耶は認めん!」

 

「何でですか千冬さん!」

 

「何でもだ!」

 

「幾ら姉だからって横暴ですよ!」

 

「何だ、私に逆らうのか?」

 

「これだけは引けません!」

 

「ほう・・良い度胸だ!」

 

「止めんか・・・」

 

「「痛い!」」

 

 

一夏君が織斑先生と山田先生の頭を殴った。

って一夏君、相手は先生だよ!?

 

「だから言ったろ、幻想だって。」

 

「痛いぞ一夏!何でお姉ちゃんまで殴るんだ!」

 

「・・・殴られないと思ってたのかよ。」

 

 

一夏君は盛大にため息を吐いて織斑先生の方を見た。

あれ?一夏君の目が少し怖い気がするんだけど・・・

 

「そもそも騒いだ原因は貴女にありますよね?」

 

「だってあの無駄乳が一夏って・・・」

 

「山田先生、ですよね?」

 

「は、はい!」

 

 

織斑先生が一夏君相手に震えてる。

それだけ一夏君の放ってるプレッシャーが凄いって事だよね・・・

 

「俺が気にしてない事を、如何して貴女が気にするんですか?」

 

「教師が生徒の事を名前で呼ぶのは如何なのかと思って・・・」

 

「ナターシャさんは普通に呼んでますよ。ですよね?」

 

「え、ええ。私は公私共に一夏君って呼んでる。」

 

「貴女も偶に呼びますよね?一夏って。」

 

「あ、あれは・・・」

 

「あれは?」

 

 

い、一夏君ってこう言う一面もあるんだ。

よく見ると須佐乃男やもう一人の女性も震えている。

いったい何が起こるの?

 

「私はお姉ちゃんだぞ!」

 

「ですが、教師なんですから公私混同するのはいけないって貴女が言ったんですよね?」

 

「うっ!そ、それは・・・」

 

「それは?」

 

「い、一夏様、それくらいで・・・」

 

「須佐乃男は黙ってろ!」

 

「はい!」

 

 

一夏君に怒鳴られた須佐乃男は背筋を伸ばして敬礼した。

これが織斑一夏君の持つ覇気なのかな?

 

「さて、織斑先生?」

 

「な、何だ?」

 

「此処に貴女の部屋から出たゴミがあります。」

 

「何でそれが!?昨日のものだぞ!?」

 

「昨日?これは食堂のおばちゃんが先週見つけたものです。」

 

「ああ・・・」

 

 

織斑先生がこの世の終わりのような顔をしている。

あれは・・・お酒の缶?

 

「貴女は今禁酒してるはずですよね?それが何で貴女の部屋から酒の缶が出てきているんでしょうか?しかも昨日って言いましたよね?もしかして昨日も飲んだんですか?」

 

「そ、それは・・・」

 

「まあ貴女が言いたくないのなら別に良いですよ。真耶さん?」

 

「な、何ですか、一夏君・・・」

 

「確か真耶さんも織斑先生と飲んでますよね?昨日織斑先生の部屋から貴女の悲鳴が聞こえたと事務員の人が言ってました。どうせ酔った織斑先生に襲われかけたのでしょう。」

 

「そこまで的確に分かるんですね。」

 

「おい馬鹿!」

 

「なるほど、如何やら当たりのようですね。」

 

「え?もしかしてブラフですか!?」

 

「ええ。そもそも事務員がそんな悲鳴を聞いている訳無いですよね?事務員の終業時間は夕方5時です。」

 

「あっそうか!」

 

 

一夏くんのブラフにあっさり引っかかった山田先生はやっぱり抜けてるんだな~。

でも、一夏君の話の進め方から、あれがブラフなんて分からないよ・・・

 

「さて、織斑先生?」

 

「な、何だ・・・」

 

「何か申し開きはありますか?」

 

 

あっ!一夏君怒ってる。

今日初めてまともに話したけど、一夏君が怒ってるって分かる。

 

「何もありません・・・」

 

「そうですか。」

 

「アメリアさん。一先ず非難を!」

 

「非難?」

 

 

須佐乃男に手を引っ張られ、一夏君たちから離れる。

いったい何が起こると言うのだ?

 

「この駄姉が!貴様は約束もまともに守れないのか!!」

 

「ひゃう!」

 

 

一夏君の大声におもわず悲鳴を上げてしまった。

離れていてもこれだけの恐怖があるのだ。

間近でこれを聞いている織斑先生はどんな気持ちなのだろう?

 

「そもそも貴様は小遣いの前借までして今月を凌いでいる身だろうが!」

 

「そ、その通りであります!」

 

「それをまたこんな無駄使いをしやがって!」

 

「スミマセンでした!」

 

「それで許されると?」

 

「・・・思ってません。」

 

「よし!良い覚悟だな。」

 

 

あれ?

確か織斑先生がお姉さんで一夏君が弟だよね。

でも、あれは如何見ても逆だよね・・・

 

「・・・ハァ。誰だよ、こんな馬鹿を世界中に知らしめたのは。」

 

「束の奴がISを作ったから・・・」

 

「でも、協力したのは貴様の意思だよな?」

 

「は、はい!」

 

「もういいや。千冬姉は来月と再来月小遣い50%カットな。」

 

「そんなに!?」

 

「それから新学期になったら当分は生野菜弁当だからな。」

 

「それだけは勘弁してくれ!!」

 

「駄目だ。」

 

「そ、そんな~・・・」

 

 

ガックリと項垂れる織斑先生。

あれが本来の織斑先生の姿なのだろうか?

そもそも束博士に協力したって、何の事だろう?

 

「そう言えば一夏君。その空き缶はどうやって手に入れたの?」

 

「さっき言いましたよね。食堂のおばちゃんが見つけたんですよ。」

 

 

もう何時もの雰囲気に戻った一夏君にナターシャ先生が話しかけた。

それにしても怖かった~・・・

 

「まあ何か食堂にも借りがあるようだし、カットした小遣いはそっちに使わしてもらう。」

 

「私は食堂になど借りは無いぞ!」

 

「ほう?噂は嘘だと?」

 

「噂?・・・!?」

 

「思い当たる節があるようだな。で、幾らだ?」

 

「・・・10万。」

 

「はぁ!?そんなにかよ!」

 

 

何の話なの?

一夏君は再び怒ってるようだが、さっきみたいに怖い感じはしない。

 

「アンタ、小遣い無しにされたいのか?」

 

「それだけは!?」

 

「・・・ほら。さっさと返してこい。」

 

 

一夏君は財布からお金を出して織斑先生に渡した。

え~っと・・・あれは5万円かな?

 

「後半分は来月までに返すと言っておいてくれ。今はそれ以上出せない。昨日食材も買い取った事だし・・・」

 

「!?」

 

「ん?須佐乃男、如何かしたのか?」

 

「忘れてただけですよ!」

 

「だから何が?」

 

「これ・・・」

 

「ん?昨日の金?食材を買ったんじゃないのか?」

 

「いえ、一夏様には世話になってるからと・・・」

 

「はぁ・・・千冬姉、これもついでに渡してきてくれ。」

 

「これは?」

 

「昨日使った食材費だ。」

 

「分かった。」

 

 

織斑先生は食堂の奥に入っていった。

 

「エイミィには怖い思いをさせたか?」

 

「え?う、うん少し怖かったかな?」

 

「そうか・・・すまないな。あの駄姉が如何しても許せなくて・・・」

 

「一夏って織斑先生の弟だよね?」

 

「そうだが?」

 

「怒ってる一夏って、織斑先生のお兄ちゃんかお父さんみたいだったよ?」

 

「・・・手の掛かる姉だからな。」

 

「一夏様は苦労してるんですよ。」

 

 

須佐乃男の一言が、一夏君の苦労を物語ってた。

一夏君って大変だったんだね・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、本来の目的に話を戻すか。」

 

「そうですね。それで一夏君、アメリアさんは何でこの場に居るのですか?」

 

「俺の身体がボロボロなのは知ってますよね?」

 

「ええ。昨日のあれですよね。」

 

「それなら話は早い。一対三の模擬戦を中止にして二対二で総当りの模擬戦に変更しましょう。丁度六人ですし。」

 

「ええ!?一夏君、それって私もやるの?」

 

「当然だろ?そもそもエイミィの実力を見たいから呼んだんだ。」

 

「緊張するよ~。」

 

「大丈夫、候補生なんだろ?」

 

「でも~!」

 

 

一夏君に突然言われ驚いた。

確かに実力を見たいと言われたが、これじゃあ高確率で織斑先生やナターシャ先生らと戦う事になるじゃない!

 

「組み合わせは俺とエイミィで後はそちらで決めてください・・・あっ、昨日組んだ千冬姉とナターシャさんは止めてくださいね。また記憶が飛びそうなんで。」

 

「じゃあ真耶と千冬さんかな?」

 

「何でですか!?」

 

「だって小鳥遊さんと千冬さんを一緒にする訳にもいかないでしょ?」

 

「それは・・・まあ・・・」

 

「決まり!それじゃあよろしくね、小鳥遊さん。」

 

「ええ、此方こそよろしくお願いします。」

 

「さて、あの駄姉が戻ってきたらアリーナに行きましょうか。エイミィも良いな?」

 

「う、うん・・・」

 

 

一夏君と組めるのは嬉しいけど、これってすっごく大変なんじゃない!?

相手は世界最強と元アメリカ軍人、それに織斑先生の後を期待された元候補生に更識のIS乗り、いくら一夏君が強くても私が足を引っ張っちゃうよ・・・

 

「エイミィ、気楽に行こう。緊張する必要は無い。これは模擬戦だ。」

 

「で、でも・・・」

 

「落ち着け。」

 

 

そう言って一夏君は私の頭を優しく撫でてくれた。

はふ~気持ち良い・・・

 

「一夏様!?」

 

「一夏さん!?」

 

「ん?・・・ああすまない。」

 

「あ・・・」

 

 

一夏君の手が離れた。

チョッと残念・・・

 

「それじゃあ駄姉も戻ってきたことですし、移動しましょうか。」

 

 

そう言って私以外が頷く。

この後私は如何なっちゃうの!?




次回模擬戦開始!
また戦闘シーンか・・・
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