東方再記録   作:青い灰

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ごめんなさい。
他の奴に夢中でこれのネタ浮かばないのが
1ヶ月以上も続いてしまいました。




旅の始まり…………その前に修行

 

 

「そういえば、あんた置いてくからね」

 

「何故に!?」

 

 

唐突に夜食中に切り出され、

米を吹き出しそうになる。

なんでさ。

 

 

「…………あぁ、そういえば飛べないのよね」

 

「えっ徒歩じゃないの?」

 

「あんた前に私を何から守ったのよ」

 

「やめてくれよトラウマなんだよ」

 

 

死ぬ前、八雲紫との決戦前に

霊夢を妖獣どもから守ったんだった。

つーかトラウマもんだよあれ…………

全身の肉を引き千切られる感覚最悪だし。

 

よく考えたらオレって生命力すごくない?

 

 

「よく生きてたな…………」

 

「往生際が悪いってことでしょ」

 

「言い方もっとあるよね!?」

 

 

なんか扱い雑になってないかなぁ!?

最初に飛び付いてきた霊夢はどこへ!?

頬を引っ張るなぁ!

 

 

「いひゃい」

 

「あの時のことは忘れなさい」

 

「ツンデ霊夢」

 

「忘れろ!」

 

「ぐへぁ!」

 

 

解せぬ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だから飛べるようになるのよ」

 

「一朝一夕でオレがそんなこと出来るとでも?」

 

「知ってるわよ」

 

「酷くない?

 ちょっとくらい否定してくれてもよくない?」

 

 

というわけで、飛べるようになるために修行だ。

とはいえ、オレ、普通、人間。

人間は普通は空を飛べない。OK?

 

 

「行ける気がするのよ」

 

「うわーい何その意味も

 理由もすっからかんの動機。オレ死ぬよ?」

 

「いいから…………」

 

「うおわっ!?」

 

 

霊夢に背中を掴まれる。

待て待て待て待て!?

この先階段でこっから投げられたらオレ死ぬっ!

やめろォ!!

 

 

「行けッ!!」

 

「ぎゃぁぁぁぁぁ!!?」

 

 

身体から重さが消え、空中に放り投げられる。

あっ、オレ死ぬな。

走馬灯が頭の中を駆け巡る。

短すぎる第二の人生だったなぁ……………

 

 

「ソラ!宇宙をイメージしなさい!

 無重力の感覚を強めるような感じよ!」

 

「オレ宇宙行ったことねぇーーー!!」

 

「やればできる!!」

 

「んな無茶──いや待てよ?」

 

 

待って?

オレってばレミリアの

グングニルも劣化複製できるよね?

ならばあれでいけるのでは?

 

 

「できるできるなんでもできる!!

 写輪眼!見稽古!水影心!

 まねっこ!コピー能力!トレース・オン!

 幻想片影!青魔法!完全無欠の模倣!」

 

「なにその呪文!?」

 

 

身体中に力を込め、

ルーミアに言われた通り宇宙をイメージ。

霊夢たちの空を飛んでいる所を再現する。

飛べよぉぉぉぉ!!!(懇願)

 

瞬間、身体が重力を感じなくなる。

オレは、階段に落ちるギリギリの所で

何とか宙に浮くことができていたのだ。

 

 

「はぁ、はぁ、はぁ…………いけた」

 

「おぉ………」

 

「流石ね」

 

 

こうしてオレは飛ぶことができた。

のだが。

 

 

「霊夢ぅ………もうちょっとやり方考えよう……?」

 

「できたじゃない。

 あと私の勘は百発百中よ」

 

「実際そうだから困るんだよ………」

 

 

取り敢えずこれで、オレは空を飛ぶことに成功。

改めて紫を探すために幻想郷を旅することに

なるのだった。

 


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