まだ序盤も序盤ですが、ホラー系統の作品になる予定なので、苦手な人はご遠慮ください。
一応一章までの考えは頭の中にできてるので後は書くだけなんですがなかなか、時間をとれずかけていない状況なので、出来上がり次第アップしていきます。
秋の夕暮れの中、正体不明の化け物から学校中を逃げ回っていた時、僕は彼女と出会った。
彼女の腰まで伸びる紺色の髪の毛、藍色の瞳、すらりと伸びた足。
100人中100人が彼女を見れば美しいと答えるであろうその美貌。
その全てに僕は目を奪われた。
走り回っていた時の物理的なドキドキから、精神的な意味でのドキドキも加えて、僕の胸は張り裂けんばかりに警鈴を鳴らしていた。
そんな僕に気づいたのか、彼女はこちらを向いた。
その美しい藍色の瞳からはなぜだか哀れみの視線を感じた。
「………あなたもなのね」
あなたも?僕には彼女が言っている意味がわからない。
僕は、彼女の言葉の意味を考えようとしたけれど、唐突に眠気が襲ってくる。
先ほどまで走り回っていたのと精神的な疲労が、ここに来て誰かと出会えた安心感を感じて体が疲労を訴えてきたのだろう。
僕はその眠気に勝てず、彼女の前で死ぬように眠りに落ちた。
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「早く起きないと学校遅れるわよ真!!」
そう言って、僕の布団をひっぺがしたのは僕の妹の神谷鈴。
真というのは僕の名前で本名は神谷真、今年で犬神高校2年生になる、ただの学生だ。
「わかってるって、ふぁ〜あ眠い。」
昨日遅くまでゲームをしていたせいか、全然寝た気がしない。
今日の授業は一時間目から睡魔との戦いになりそうだ。
「夜遅くまでゲームばっかりしてるからだよ、全く」
うぐ、たしかに鈴のいう通り自業自得、昨日は深夜3時までゲームをしていたせいだ。
ここは分が悪いので話題を変えることにする。
「そういうお前はちゃんと勉強してんのかよ」
「あったりまえでしょ、今日だってそのために早く学校に行くんだから」
どうだと言わんばかりのドヤ顔を放つ妹の鈴は今年受験生の中学三年生。
妹も僕と同じ犬神高校に通うために受験勉強を頑張っているらしく、今日も学校に早く行って勉強をすると昨日の夕飯の時間に言っていたのを思い出した。けど、自分が学校に行く前に僕を叩き起こしていくのはやめて欲しい。
とりあえず起きるかと思い近くの目覚まし時計を見て時間を確認する。
「7時…?おい、鈴、後30分は眠れるぞちょいと早く起こしすぎじゃないか?」
現在時刻は丁度7時。HRの開始時刻は8時から、家から学校までは自転車で10分もかからないので、いつもは7時30分に起きているのだが、今日はいつもより30分早い
そんな僕の声にやれやれと呆れた様子でこちらを見る妹
「今日はお父さんもお母さんもいつもより早く出るって昨日言ってたよね?」
ふむ、たしかに昨日そんな話をしたようなしなかったような。夕飯の時はゲームのことで頭がいっぱいで適当に相槌をしていた気がする。
「そ・れ・で、昨日遅くまでゲームをしていた真は、お母さんも私もいなくて、一人で起きられるのかな?」
「……………むりです」
「うんうん、そうだよねぇ〜夜遅くまでゲームをしていた人が起きられるわけないよね。そ・れ・で、私に言うことがあるんじゃないの?」
ニヤニヤしながらこちらを見てくる鈴に多少ムカっとしたが、これも鈴の言う通りなので素直に感謝しなくてはならない。
実際、僕一人だった場合間違いなく寝過ごして遅刻していたことだし。
「ありがとう鈴」
立ち上がり鈴の頭を撫でながら感謝を告げる。
これは昔から僕が妹に感謝や謝罪をする時にいつもおこなっているものだ。
中学校に入る前に子供っぽいから辞めるかどうか聞いたことがあったが、本人的には気持ちいいからいいらしい。
「へへっ、まぁわかればいいのよわかれば、全く真は私がいないと本当にダメなんだから」
そう言うと、パッと離れて、学校に行ってくると出て行った。
自分の妹ながら朝から元気だなぁなんて妹を見送った。
妹が出かけてから自分の部屋を出て、リビングのテーブルを見てみるとこんがり焼けた食パン2枚がお皿の上に置かれている。
きっと鈴が僕を起こす前に焼いておいてくれたものだろう。
鈴に感謝をしながら、イチゴジャムをパンに塗りいただく。
食事が終わった後は、歯ブラシや顔を洗い、学校に行く準備をする。
制服に着替え終わり再び時計を確認してみると、時刻は7時30分を指していた。
家を出るには早い時間だが、早めに着いて眠っていればいいかと思い。
いつもより早く家を出ることにした。
ドアを開け外に出てみるとまだ梅雨の6月だっていうのに、真夏のように日差しが強く照らしていた。
異常気象がどうのってニュースでやっていたような気がするが興味もなかったので、気にもとめていなかったが、こうも暑いと熱中症で倒れそうだ。
「行ってきます」
誰もいない家にあいさつをして家を出る
これが僕のいつも通りの日常の始まりだ。