にかリールと申します。
駄文プラス文字数少ないなどお粗末なものですがどうぞよろしくお願い致します。
この物語はアプリを独自解釈&妄想で成り立っております故、何卒御容赦くださいまし。
頑張って毎日投稿したいと思っております。
「明音、起きなさい」
唐突に声をかけられて私は目を開ける。
するとそこには姉である紗夜の優しく微笑む顔があった。
時計を見ると時刻は6時半を少しすぎていた。
「おはよ…紗夜お姉ちゃん…」
眠け眼をこする。
「今日から中学生でしょ?早く支度しなさい」
そう言われて改めて実感する。
暦は4月、今日から新学期が始まるのだ。
花咲川中学校、通称花中は地元にある普通の学校。姉である紗夜と日菜が通っていた学校であるから今日から通えることが本当に嬉しく思っている。
「はぁい」
5つも歳が離れているからか、紗夜は少し過保護なところがある。
両親の仕事が朝早く夜遅いこともあり、最近ではほぼ母親のような存在だ。
身支度を整え朝食を食べている最中に紗夜が心配そうにこちらを見ていた。
「ごめんなさい明音。お父さんお母さんの代わりに入学式へ行こうとしたのだけれど…」
「大丈夫だよ。それに紗夜お姉ちゃんも風紀委員?で忙しいんでしょ?」
そういうと紗夜は優しく頭を撫でてくれた。
「本当にごめんなさい。その代わりと言ってはなんだけれど、晩ご飯は豪華なものを用意するわ」
「ふふっ、楽しみだなぁ」
紗夜を心配させまいと笑顔で返す。
正直すごく寂しいが、わがままを言って家族を困らせるのは嫌なのだ。
こういうやり取りは今までも結構あり、もう慣れてしまったというのもある。
そうこうしている内に紗夜が登校しなければならない時間になってしまった。
「ごめんなさい。そろそろ行くから、家の鍵よろしくお願いね」
足早に家を出ているところを見ると、ギリギリまで私と居てくれるのだろうかと自惚れてしまう。
だが、こうして一人の時間があると寂しくなってしまいがちだ。
どうにかテンションをあげようにも上がらずにため息が漏れてしまう。
「…はぁ。寂しいな」
その独り言は何事もなく消え去るだけだった。
時刻は11時過ぎ。入学式が終わり、新しい教室でホームルームが終わり、今日は下校となった。
地元の小学校の2校が集まっただけなので大してメンツは変わらず、クラスのみんなは楽しそうに談笑していた。
私はと言うと、小学校が同じではなかった子達に囲まれていた。
「えっ、氷川さんてパスパレの日菜ちゃんの妹なの!?」
囲まれていた理由はそう、もう1人の姉である日菜がpastel*paletと言うアイドルバンドグループに所属しており、その妹と言うだけで根掘り葉掘り聞かれるのだ。
正直日菜の活躍しか見ておらず、他のメンバーのことなど全くと言っていいほど知らない。
それにもかかわらず、やれサインが欲しい、ちと…何とかさんに会ったことあるか等私に聞かれてもどうしようもないことばかり聞いてくるのだ。
そうして一通り聞いてあまり分からないと言うとそそくさと帰るのだ。
なので私には仲の良い友人はおらず、みんな中途半端な関係。同級生たちなんかは私を氷川日菜の妹としてしか見ていない。そんな友人はこっちから願い下げである。
私は席を立ち教室を出る。
(お昼に終わること忘れてた…どうしよ)
そんなことを思っていると新しく買ってもらったスマホが振動する。
画面表示を見るとそこには日菜お姉ちゃんの文字。
家族以外に番号を登録している人はいないので必然的に家族の誰かになるのは当たり前だった。
歩きながら、しかも校内で電話をするのはあまり良くないことだが私は画面をスライドし、電話に応答する。
こんなところ紗夜に見られたら確実にお説教だっただろう。
「もしもし?」
『明音ちゃん!今何してるの?』
「今、学校終わったから帰るところ。日菜お姉ちゃんは?」
『今パスパレの収録終わったところだよ!学校終わってるならご飯いこ!詳しくはメッセージ送っておくから!』
プツン、と通話が切れる。
こちらとしては願ったり叶ったりだが、それにしても用件を言って速攻で電話を切るのは日菜の悪いところだ。
心の中で日菜のダメ出しをしていると、またスマホが震えた。
今度はメッセージで、可愛らしい顔文字と共に送られてきた。
『駅前のファミレスにいるよっ(`・∀・´)日菜15時からまた撮影あるから出来れば早く来てくれると嬉しいな(/ω\*)あっ、入学おめでとっヽ(*´∀`)ノ』
全く勝手な姉であるがこういう行動力や積極性は見習いたいところである。
それにきちんと私が入学式だということを覚えていてくれる所も大好き。
『了解。すぐ行くね』
そう返信して、私は急いで駅前に向かうのだった。
分かりずらいところなど改善した方がいいところがあれば言って頂ければ頑張って直します。