相変わらずの駄文&文字数少ないので何卒。
私は日菜と昼食をとるべく駅前に着いた。
しかしそこには日菜の姿はなく、会社勤めの男の人達でごった返していた。
合流するために日菜に何度も電話を入れるが反応はない。
呆気に取られていると、後ろから声をかけられた。
「あなた、日菜ちゃんの妹さんね?」
金髪にクリクリっとした目をした女性が私の前にいる。身長は私より少し大きいくらいでなんだか見覚えのある顔だった。
「え、はい。」
「良かった。さぁこっちよ」
微笑みながら私の手を取り歩き出す。
急なことで私は混乱していた。
これはもしやナンパと言うやつではなかろうか?そんなことを思っていると
「ごめんなさいね。日菜ちゃん先にお店に入ってしまったの」
と綺麗な女性に言われて我に返る。
よくよく考えると、こんなに綺麗な女性に手を握られながら微笑まれるのはものすごく照れる。
そうしてお店の中へ連れてこられたのだが日菜以外に知らない人が3人座っていた。
「あっ、明音ちゃん!」
日菜の顔を見ると満面の笑みを浮かべていた。
それを見て少し安堵し、ふぅと息を漏らす。
「彼女が噂の日菜さんの妹さんっスね」
眼鏡をかけたセミロングくらいの髪の長さをした女性がそういうのだが、申し訳ない。
日菜以外の4人は誰だか知らないのだ。
おそらくは日菜の友人であろうと思い、軽く挨拶をする。
「姉の日菜がいつもお世話になっております。氷川明音と申します」
「おう…日菜さんの妹さんとは思えない程の礼儀の正しさっス。あ、私は大和麻弥っス。上から読んでも下から読んでもやまとまやっスね」
なぜだか初めて聞いたとは思えない自己紹介フレーズに思わず固まってしまう。
すごいどこかで見たこと聞いたことあるような。
あぁ、思い出した。
「あ、あれ?私ってそんなに影薄いっスかね。いまいちピンと来てないように見えるんスけど」
「あー、すみませんここまででかかってるんですが」
そう言いながら丁度みぞおち当たりに指を指す。
「ソレって全然出かかってないっスよね!?」
「ふふっ、ごめんなさい。ちゃんと知ってますよ」
思い出した。の方が正しいが。
何を隠そうpastel*paletのメンバーがファミレスに集結していたのだ。
柔らかい対応をしているが心の中はドキドキが鳴り止まない。
だってそうだろう。今をときめくアイドルグループであるpastel*paletのメンバーが目の前にいるのだから。
「あら、これなら自己紹介は要らなそうだけど…一応しておくわね。白鷺千聖よ。よろしくね明音ちゃん」
私を席まで案内してくれた金髪美人が自己紹介をすると
「はいはーい。次は私ね!まん丸お山…」
「あ、丸山彩さんですね。知ってます」
「え、えぇ!ちょっとぉ!」
ピンク髪の肩甲骨あたりまで伸びている髪の毛にお人形さんのようなおっきい目が特徴の丸山彩さんは不貞腐れたように頬を膨らませる。
「ごめんなさい。テレビとかだとお約束だったかなって…。でも今日は髪の毛結んでないんですね。なんだか普段より大人っぽい感じが…」
「そ、そうかな?大人っぽいかぁ…」
少し機嫌を直したのか満更でも無い様子。
そんな彩を横目にシルバーの輝かしい髪色をした美女が自己紹介を始める。
「次は私デスね。ブシドー、若宮イヴです!」
「ちょっとイヴちゃん、その自己紹介おもしろーい!」
日菜はゲラゲラ笑いながらツッコミを入れる。
「フフっ、密かにあみ出していたのデスよ」
イヴは大きな胸を突き出すようにふふーんとドヤ顔であった。
なんて、みんなの自己紹介が終わると席につきメニューを開く。
ちなみに余談ではあるが日菜、麻弥、イヴ。彩、私、千聖という感じで席に座っている。
日菜が私の隣にーとか言っていたのだが千聖に強引に座らされた。
と、運ばれてきた食事を片付け、少しばかり談笑タイム。
pastel*paletのみんなは私でもついていけるよう話題で盛り上がった。
すると私の右手にキュッと手が結ばれる。
千聖が私の手を握ったのだ。
「あらごめんなさい。なんだか妹ができたみたいで嬉しくて」
聖母様のような優しい笑顔に少しだけ顔を熱くするが、なんだかとても心地が良かった。
「あぅ、私は別に…。なんだか本当に姉のようで…」
「あーっ!千聖ちゃんダメだよ!明音ちゃんは私のなんだから!」
いつから日菜のものになったのかは分からないが姉が私の事を気にかけていてくれていることが嬉しくて更に顔を熱くする。
「私も私も〜」
なんて彩が言い出すからpastel*paletのみんなにもみくちゃにされた。
ファンが見たら発狂しそうなシュチュエーションだが私は姉の活躍しか興味がなく、悪いがpastel*palet自体にはあまり興味が無い。
でも今日のおかげで少し興味が湧いてきたかもしれない。
特に千聖が私に向けるあの笑顔にはドキッとする事がある。
「あっ、もうそろそろ撮影だ〜」
日菜の撮影の時間が近づいてきたので解散の流れになったのだが千聖だけは違った。
「明音ちゃん。家まで送っていくわ」
「いえ、そんな悪いですよ…」
「いいから行くわよ」
強引に手を引っ張られ店を後にする私と千聖。
帰り道、無言で歩いていたが、私の家の目の前に着くと急に千聖が止まった。
「ど、どうし…わぷっ」
千聖に抱きしめられた。
突拍子も無いことに困惑していると千聖は優しい声で私に問いかけた。
「我慢していることはない?」
ドクッと心臓がはねた。
そういう素振りは人前でしないように心がけていたのだが…。
「い、いえ。そんなことは…」
「嘘はだめよ?」
どうして分かるのか?
そんな核心をつかれたドキドキと千聖に抱きしめられているドキドキで心臓がどうにかなってしまいそうだった。
何故だろうか、千聖になら話してもいい気がしてしまう。
だが、私の心のストッパーは役目を果たしたようだ。
「大丈夫です!」
そう言って千聖の抱擁から逃れ1歩退る。
「そう…。それならこれを」
そう言って私に小さな紙切れを渡した。
中身はメッセージアプリのIDであり、かわいい文字で白鷺千聖と書いてあった。
「私のIDよ。何かあったら連絡して。困っていること、寂しくなったら、なんでもいいの」
「で、でも…」
「もちろんしなくてもいいのよ。でも、ご両親、姉妹に言えないような悩みがあったら言ってちょうだい。私は貴女の味方だから、何があってもね」
私はこれで…と言い残し私の前から姿を消した千聖。
初対面の私に彼女がどう言った意図でこんなことをしたのか皆目見当もつかないが
『私は貴女の味方だから、何があってもね』
この台詞が、やけに私の頭に残っている。
混乱する頭を抱えながら家の鍵を開けるのだった。
駄文失礼しました。
白鷺千聖さんて観察眼鋭いと思うっていう妄想の垂れ流しです。