今日は更新が遅くなってしまいました。
申し訳ありません。
さて今回ですが、予告通り第1章が終わります。
第1章と言ってもただのプロローグにすぎません。
これから物語が始まります。
駄文&文字数少ないetc…
どうか暖かい目でお読みくださいまし…
ベットと机とクローゼットだけしかない真っ暗な部屋で紗夜に抱きしめられていた。
部屋に入ってきた紗夜は一言も喋らずに…。
今まで何度もあっただろうこの時間だったが、こんなに抱きしめられたくないと思ったのは今回が初めての事だ。
「紗夜お姉ちゃん…」
私の言葉に返事はなかった。
ただただ抱きしめられるばかり。
抱きしめる強さもだんだんに強くなっている。
こうして数秒かはたまた数十分か、沈黙は続いていた。
沈黙に耐えられなかった明音はなにか話そうと口を開こうとするが、それを紗夜に阻まれる。
「あなたは…明音は…お姉ちゃんのこと好き?」
その質問に高鳴る胸の鼓動とは別にチクチクと痛みが加わった。
もちろん答えはYES。好きである。
だが、その好きが恋愛感情なのか家族愛か分からないから悩んでいるのだ。
「好きだよ…。でもね、それがどの好きなのか分からない…」
「そう…それがさっきの行動なのね…」
悲しそうに話す紗夜に胸の痛みが増す。
紗夜は敢えて『さっきの行動』とぼかすあたり、先程の『キス』は相当ショックか嫌悪感が凄いのだろう。
「ごめんなさい。なんだか、紗夜お姉ちゃんにキ………触れたいって思ったら体が勝手に動いちゃって」
明音も『キス』という単語を伏せた。
これ以上紗夜に嫌な思いをさせないと咄嗟の判断であった。
抱きしめるのをやめた紗夜は真剣な顔で明音を見つめる。
「明音。これから言うことはあなたにとって辛いことだけれど、聞いて欲しいの」
やけに緊張感のある声に背筋が伸びた。
「どの好きか分からないと言ったわね。そう考えている時点でーーー」
紗夜はひと呼吸おき明音に現実を突きつける。
「ーーーあなたの愛情は私に向けては行けない愛情なのよ」
脳が揺れた。
一瞬何を言われたのか分からないくらいに揺れた。
何か憑き物が落ちたみたいに心は軽いのだが体は鉛を背負っているように重い。
明音は初めての感覚に陥った。
しかし、明音は悟った。
中学一年生になりたてというまだ未熟な心で悟ったのだ。
〖 恋と理解した時点で拒絶されていた事に 〗
だがそれも当たり前だ。
なんと言っても実の姉なのだから。
だが、恋と自覚してしまった事実は簡単に消えてくれない。
幼心ながらこの恋を諦めたくないと思っていた。
しかし、それ以上に紗夜に迷惑をかけたくないという気持ちの方が心の割合を占めていたのだ。
そんな心の中も頭も中も整理がつかない状況などお構い無しに紗夜は言葉を繋げる。
「だから、その感情を捨てなさい」
冷静かつ冷徹に冷めた目でそう告げた。
明音は知識の中で『それが普通』と分かっていたのだが、思考はそうは考えられないほどゴチャゴチャになっていた。
ただ本能がーーー明音を叫ばせた。
「嫌だっ!!!」
紗夜は今まで明音から聞いたこともなかった大きな声に驚いた。
「そう…。なら仕方ないわ」
驚きを隠しながら淡々と答える紗夜に明音は恐怖すら抱いた。
だが、その恐怖すらも小さなものに見えてしまうほどの言葉が発せられる。
「私はこの家を出ていきます」
頭を鈍器で殴られたような感覚が襲う。
整理がついていない頭をさらに殴りつける追い討ちに明音は耐えられなかった。
体は震え、吐き気さえももようしてきた。
そんな状態を見かねた紗夜は明音を優しく抱きしめる。
「ずっとという訳では無いわ。あなたの気持ちに整理がつくまで…その間だけよ」
今の明音にその言葉は届いていたのかも定かではない。
しかし、紗夜が…世界で一番明音の事を想っている紗夜が悩みに悩んで決心した事だ。
今にも崩れ落ちそうな明音を見ても言葉の撤回はしない。
「だからこれが最後」
抱きしめる腕をより一層強くし、自らの元へ引き寄せる紗夜。
数秒間それは続き、ようやく腕を離す。
「何かあったらこのメモを見なさい」
そう言い残し、部屋を出ていくのだった。
紗夜さん本来の感じを出しました(妄想)
これにてプロローグは終わりです。
明日の更新はお休みさせていただきますが、第2章(本編)は月曜日から更新していきたいと思います。
最後になりましたが、お気に入り本当にありがとうございます。
こんな駄文でも読んでくれている方がいるのは励みになります。
これからもよろしくお願いします。