今回は少し早めに投稿します。
今回のお話はぼくのかんがえたひなちゃん
を、描きたいが故のお話です。
呼び方や話し方は脳内変換お願いします…
いつも通り駄文&文字数etc…
よろしくお願い致します。
ひょんな事から明音はアイドルとして活動することになったのだが、これまた順調に事が進んでいった。
元々日菜の妹ということもあり、容姿はアイドルとして非の打ち所はなかった。
2週間という異例の速さでCMデビュー、そしてpastel*palet加入という激動の2週間を明音は送っていた。
「日菜お姉ちゃん…」
「なぁに?」
「こんなにトントン拍子でいいのかな…?」
蓄積された疲労を回復するために羽沢珈琲店に来ていた明音と日菜は机に突っ伏しながら会話をしていた。
「んー、いいんじゃないかな?明音ちゃんと一緒に仕事してると、るんっ!てするから」
いつものるんっ!とは違い、疲れきっているるんっ!だった。
普段は疲れ知らずの日菜であったが、明音の仕事の面倒を見ながら自らの仕事をこなし、pastel*paletでの活動により心身ともに疲れきっていた。
「いや何が大丈夫か分からないんだけど…。あっ、もうこんな時間…。」
そんなふたりにはお構い無しに次々と巡る仕事やバンド練習。
今日はこの後、pastel*paletのバンド練習がある日だった。
明音は全て1からのスタートであり、もちろん楽器もそのうちの一つである。覚えることが多すぎてパンクしそうなのは日菜に内緒だ。
「もうそんな時間か〜。ん、千聖ちゃんから電話だ」
ぐでーっと机に横顔をつけながら電話を取る日菜。
「もしもーし。……あ〜、うん。今行く〜。明音ちゃんも一緒〜。はぁ〜い」
日菜は電話を切り、ぐーっと伸びをする。
「千聖ちゃんが今日の練習少し早く始めようだって〜」
千聖からの電話なので、意味があっての事なのだろう。
明音は疲れている体にムチを打ち、席を立った。
「日菜お姉ちゃん、頑張ろ」
「うぅ〜。そうだね、頑張ろっか!」
お互いに鼓舞をし合い、珈琲店を出る。
そこから数分で練習場所のCiRCLEへと着くとそこには既に麻弥とイヴが着いていた。
「ブシドー、日菜ちゃん、明音ちゃん!」
「「ブシド〜」」
ほぼ日課となったイヴとの謎の挨拶に麻弥は苦笑いを浮かべる。
「後は彩さんと千聖さんだけッスね」
麻弥がそんなことを言うと、タイミングよく千聖と彩が到着した。
「ごめんなさいみんな。少し遅れてしまったわね」
「大丈夫ですよ」
明音が親指をグッと立て大丈夫アピールをするのだが直ぐにそれが出来なくなる。
千聖に抱きしめらたのだ。
もはやアイドルになってから当たり前になりつつある千聖の行動に他のメンバーは何も言わない。
「明音ちゃん、体調は大丈夫?疲れてない?」
頭を撫でられるまでがルーティンとなっており、明音としては疲れた体にとても良い薬になっている。
「千聖さぁん…。大丈夫です〜」
明音も抱き返し、ある種儀式のようになったこの行動は終わりを迎える。
「はいはーい。スタジオ入ろ!」
彩の一声でメンバーはスタジオへと向かう。
明音はギターケースを抱え、メンバーについて行くのであった。
練習を終え、皆それぞれ片付けをしている最中、明音と日菜は千聖に呼び出される。
「あなた達、本当に大丈夫?特に明音ちゃん、今日は間違えが多かったわよ?」
その言葉に明音と日菜は苦笑する。
「えーと、大丈夫ですよ」
「はぁ…。嘘をつかなくてもいいわよ。顔色も悪いし、覇気もないし」
ため息をつかれ、明音は内心心配をかけて申し訳ないと謝っていた。
そんな時日菜がある提案を持ちかける。
「それなら、千聖ちゃんが家に住んで色々管理すればいいんじゃない?」
「……はぁ?どうして私が貴女達の家にすまなきゃ行けないのよ?」
「えー、料理とかしてくれたらすっごい助かるよ?今ご飯作ってくれてるの明音ちゃんだもん」
確かに紗夜が家を出ていった後は明音が家事をしている。
明音自身は苦痛に感じていないが、もしかしたら疲れの原因かもしれないのは否定できない。
「…あら?お姉さんはどうしたの?それにご両親も」
「…っ」
明音の表情は一瞬にして曇る。
だが、それを悟られぬよう笑顔を作りこう返した。
「紗夜お姉ちゃん少し理由があって家にいないんです。お父さんとお母さんは単身赴任でいません」
「そうなのね。まぁ、住むのは無理だけどご飯を作りに行くくらいなら平気かもしれないけど…」
そう言うと日菜がやったーとはしゃぎ始め千聖を連れてスタジオに戻っていく。
千聖がご飯を作りに来てくれたら色々と嬉しいなぁと明音は思っていたが、そうすると千聖に負担をかけてしまうと思い諦めたのだった。
side日菜
「…あら?お姉さんはどうしたの?それにご両親も」
……やばいやばいやばい。
やってしまった。
お姉ちゃんのことはきちんと理由を聞いていて了承していたからまだ良かった。
しかし両親については完全に頭から抜け落ちていた。
勘のいい千聖ちゃんは絶対に気づいてしまう。
それがひょんなところから明音ちゃんにバレるのは非常にまずい。
私は頭をフル回転させどうするか考えたのだがいい案が思いつかない。
正直に千聖ちゃんに話そうか?
だがそれをして明音ちゃんにバレないか?
断るのが1番?だけど私からの提案だしな。それに千聖ちゃんのことだ、絶対にご飯を作りにくるぞ。
くそくそくそ、考えろ氷川日菜。その為の頭だろうが。
しかしながら、どう考えても誰かにバレずに済むビジョンが思いつかない。
「紗夜お姉ちゃん少し理由があって家にいないんです。お父さんとお母さんは単身赴任でいません」
「そうなのね。まぁ、住むのは無理だけどご飯を作りに行くくらいなら平気かもしれないけど…」
ほら言ったものか、これは確実に作りに来るぞ。
ク〇ッタレ!
こうなりゃ背に腹はかえられん。
千聖に話すのが1番明音ちゃんにバレない。
「やったー!そしたら千聖ちゃん!戻ろー!」
千聖ちゃんの肩を掴み強引にスタジオの方へと向かう。
「ちょ、ちょっと日菜ちゃん!」
「いいからいいから!」
そしてスタジオには入らず通り過ぎる。
「日菜ちゃん?スタジオすぎたわよ?」
私は何も言わずに奥の人気のない所へと千聖ちゃんを押していく。
人気のない所へ着いた私達は足を止める。
「ねぇ、千聖ちゃん。ご飯作りに来てくれるでしょ?」
「え、えぇ。それくらいなら全然いいけど…」
この言い方だと本当に来るだろう。
はぁ…と息を吐き真剣な顔をする。
「今から言うことは誰にも、特に明音ちゃんには言わないで欲しいんだけど」
普段とは違う真剣な顔に千聖ちゃんの息を飲む音がした。
「さっき明音ちゃんは両親が単身赴任って言ってたよね。それ間違いなの」
「ど、どういうことかしら?」
「……。もう死んでるんだ、お父さんとお母さん」
あぁ、言ってしまった。
叔父さん叔母さんにお姉ちゃんしか知らない事実を何の関係もない千聖ちゃんに言ってしまうなんて。
もう10年以上も前のことだが、いざ口にするとやはり悲しい。
千聖ちゃんはどういうことか分からないという顔をしていた。
「え、と、ちょっと待って…?本当なの…?」
「こんな嘘つかないよ」
これまで経緯など詳しく話すと千聖ちゃんの目には薄らと涙がこぼれ落ちていた。
「ち、千聖ちゃん!?」
「……住む」
「え…?」
「貴女たちと暮らします。これ以上、明音ちゃんに辛い思いはして欲しくないもの。それに絶対に口外しないわ、さっきの話」
理解が早くてよかった。
ふぅ…と安堵の溜息を零すと不意に暖かいものに包まれた。
千聖ちゃんに抱き寄せられたのだ。
「明音ちゃんだけじゃない。貴女もよ日菜ちゃん。今までよく頑張ったわね…」
抱き寄せられ、撫でられ。
女の子同士なら別段珍しくもないこの行為に私は懐かしさを感じた。
「……お母さん」
ポツリと出た言葉に千聖ちゃんは変な顔をせず撫でる手を止めることは無い。
気がついたら涙が零れていた。
「いいのよ…。今は泣いても。明音ちゃんの前では笑顔になれるように…」
この言葉に涙のダムが決壊した。
「う、うぅ…。なんで、なんでぇ!お父さんとお母さんは死んじゃったのぉ!ぐすっ…うぅ…!会いたいよぉ!5人で幸せに暮らしたかったよぉ!!!」
泣き叫ぶ私に無言で頭を撫でてくれる千聖ちゃん。
この優しさが今はたまらなく愛おしかった。
そうして思い切り泣いた私は顔を洗ってくるように促された。
トイレの洗面台で顔を洗いながら心を落ち着かせる。
「千聖ちゃん……」
自分でも無意識に呟いた言葉に違和感を感じる。
千聖ちゃんの名前を呟いただけで心の奥からポカポカと暖かくなっていくのがわかったのだ。
そのポカポカした気持ちに嬉しくなりながら私はスタジオへと戻ったのだった。
ぼくのかんがえたひなちゃん
はどうでしたか?
頭の中では結構口の悪い日菜が描きたかっだけです。
次回の投稿は少し未定です。
仕事関係が忙しくなってきたことが理由です。
ストックも切れてしまいました。
やはり職場で昼休みに書きあげるのは無理がありました。
もしかしたら週末投稿になるかもしれません。
今後ともにかリール及びあかね色をよろしくお願い致します。