『悪魔』と始めるブラ鎮建て直し計画   作:si@新米書き手

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プロローグ

呉鎮守府。

 

栄光ある横須賀鎮守府と並び日本を守る防衛拠点。

 

そこに所属している少女達は笑うことが無い。

勿論、少女達に感情起伏がないという意味では無い。

 

世間や、周りの鎮守府からは『英雄』と呼ばれる提督によって笑うことなど忘れてしまったからだ。

 

『英雄』の艦隊指揮は犠牲者が出ない。

 

…………………………書類の上では。

 

戦艦と空母を主力とし、潜水艦は不眠不休の遠征艦隊、重巡洋艦は『英雄』の接待係。

それ以外の艦はただの弾除け、それが『英雄』の行う艦隊運営であり、それで実際に戦果を上げていた。

 

当然、納得等できるわけがない少女達は『英雄』に何度も「弾除けなんて扱いはやめて欲しい」、「自身の性能にも目を向けて欲しい」、「私達は接待の為に生まれた訳じゃない」と何度も懇願した。

 

しかし、たったの1度さえも『英雄』にその声は届くことはなく「駒が主に逆らうな」と一蹴されるだけ。

 

逆らった者は決まって懲罰房に送られ戻ってくることない。

 

それでも救いを求め大本営や周りの鎮守府に掛け合ったが、『英雄』と繋がりのある近隣の提督や大本営の上役、そして買収された憲兵にことごとく揉み消されていった。

 

そして、誰かが沈み誰かが泣いている光景が日常茶飯事となった頃

 

いつしか少女達は笑うことを忘れていった。

 

なにより、

 

『提督』に絶望した。

 

一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一

 

元帥「榊中佐」

 

榊「はっ。」

 

そこは大本営の会議室。

多くの提督達が集められ会議も終盤に差し掛かった頃、

元帥に名前を呼ばれ一人の男が規律する。

 

元帥「お前に横須賀鎮守府の提督補佐からの異動を命ずる。」

 

榊「っ…!?…………どういう意味でしょうか?」

 

元帥「お前には、呉鎮守府の提督として着任してもらう。」

 

周囲「「「!?!?」」」

 

「お待ち下さい、元帥!!!説明を求めます!」

 

そう声を荒げたのは現在の呉鎮守府の提督一一一一一一つまり『英雄』である。

 

元帥「落ち着け。何も君を首にするとは言ってないだろう?」

 

英雄「しかし、今のお話では私はどうなるのです?」

 

元帥「君には『大本営入り』してもらうつもりだ。」

 

英雄「なるほど、より大きな目で艦隊指揮を取れば良いのですね。」

 

元帥「そういうことだ。よって、君と現横須賀鎮守府提督を除く者の中で一番戦果を上げている榊中佐というわけだ。」

 

榊「なるほど。私も納得致しました。」

 

元帥 「うむ、ではこれにて定例会議を終了する。榊中佐には異動について詳しい話がある。残るように。」

 

榊「承知致しました。」

 

その言葉を合図に会議室から人が居なくなる。

榊は室内に榊と元帥だけなのを確認し、口を開く。

 

榊「それで?どういうつもりだ?」

 

元帥「フッ、相変わらず口調が治らんなお前は。」

 

榊「そりゃあな。あんたに今更気を遣うつもりなんてねぇよ。」

 

元帥「それもそうか。」

 

榊「それで?なんで俺を呉に送るんだ?」

 

元帥「……あそこはブラック鎮守府と予想される。それも、かなり悪質な運営だ。」

 

榊「待て、『英雄』とまで呼ばれるあの男の鎮守府なのにか?」

 

元帥「あぁ。私直属の部下から呉の報告書がおかしいと報告があってな。」

 

榊「……あの特務機関か。」

 

元帥「そうだ。さすがに看過できないのでな。」

 

榊「なるほど、俺を派遣して実情把握。最悪の場合鎮守府の復興をさせるって腹か。」

 

元帥「察しがいいな。お前なら任せられる。」

 

榊「ハッ。俺は周囲から『悪魔』って呼ばれる人間だぞ?」

 

元帥「そんなことは百も承知だ。」

 

榊「そうかよ、まぁ、ご命令だしな。やるだけやってやるよ。元帥殿」

 

そう言って榊は部屋を出た。

 

元帥「フッ。本当に不器用な男だ。」




あとがき

艤装を装着しない艦娘は人間と身体能力が変わらない設定です。
また、提督の許可無しでは艤装の力を引き出せず殺傷能力が無くなる為提督を殺すことは実質不可能となっています。

一度書いてみたかったブラック鎮守府建て直しものを書かせて頂きました。
何番煎じか分からないですがお付き合い頂けますと幸いです!

また、短め投稿、亀並みの更新速度、独自解釈、ご都合主義、性的描写など多々予定しております。

ちなみに主は艦これ初心者から抜けだせない素人であり今回の作品が処女作の為、駄文、誤字脱字を暖かい目で見てくださると嬉しいです。

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