転生者である俺が特典で好き勝手やってみたwwwww   作:胡椒こしょこしょ

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二日前の5月29日はフェイトちゃんの誕生日でしたね。
...ひで作者はまだフェイトちゃんを出せていません。
情けない進捗、恥ずかしくないの?


ヒロインの初変身シーン見逃したわwwwww

謎の声に惹かれて黄色のフェレットを見つけ、動物病院へ運び込んだ俺たち。

その出来事は明確に原作の開始を意味していた。

 

しかしそんな出来事も過去のこと。

心配していたユーノ君が俺に目を付けるかもしれないということも、意識を取り戻してすぐにアイツなのはの事を凝視していたし、多分なのはに渡す気なんやろうなぁ~って思った。

 

そして今現在は、塾を終えて家に帰宅しているところだ。

俺の隣で歩いている彼女はずっーと考え事をしている。

どうせフェレットを飼いたいとか家族に言いたいけどどうしようかとか考えているのだろう。

高町家は飲食業を営んでいるので普通ダメなんだが、まぁ彼ら、特に桃子さんなんかは可愛いに目がないので暫く預かるだけならOKと言うだろう。

原作でもそうだし。

なのでなのはの心配は所謂杞憂と言うものである。

 

ていうかあの野郎俺に目もくれないってどういうことなの?

俺は最強系転生者様だぞ。

なんか一目で見てコイツは凄い....みたいな感じになるのかなって思ったけど眼中にすらないじゃん。

...まぁでも気持ちも分からなくもない。

男か女かで言ったら女の子の方が見たいと思うのが自然だ。

俺だってそうだ。

ましてやうら若いユーノ君にとってはなのはの方が良いと思ってもしょうがない。

正直端からなのはにレイジングハートを渡すつもりならなのはに押し付ける手間が省けていい。

でもちょっと複雑な気分だ。

ここに最強の魔力を持つ転生者様が居ると言うのに目もくれないなんてあの淫獣の目は節穴なんだなぁと思わずにはいられなかった。

 

そうこうしている間にも家の前に着く。

なのはは扉の前で立ち往生している。

 

「...まぁそう不安そうな顔しなくても許してくれると思うよ?多分。」

 

俺が隣のなのはに言う。

正直許してくれるのは原作を見ているので俺は知っているが、彼女からしてみれば許してくれるか分からず不安に感じるだろう。

だから多分って言い方になってしまった。

するとなのはは隣の俺を見て力なく微笑む。

 

「そうなれば良いけど....」

 

そう笑ってドアに手を掛けて中に入っていった。

 

 

 

「というわけで、そのフェレットさんをしばらくウチで預かるわけにはいかないかなーって」

 

「なんていうか引き取り手が今はないらしいですし、飼いたいなーって思うんです。」

 

夕食前、なのはと俺は家族に今日あったことを話した後に、それとなくお願いしていた。

俺もばっちり笑顔を向けてニコポを決めている。

....まぁ原作の顛末を知っている側としては俺がニコポを使う必要があったのかも謎だが、まぁ念には念を入れてだ。

彼女がそれを口に出した時に士郎さんと桃子さんが顔を見合わせる。

そして士郎さんが口を開いた。

 

「フェレットかぁ....ところでフェレットってなんだい?」

 

士郎さんは聞きなれない単語に首を傾げる。

まぁ男親であればペットなどの方面に弱くても仕方ないだろう。

...まぁ俺はまともに父さんと話したことなんかこの世界に来てからしかないからよくわからないが。

 

そんな中、恭也さんが口を開く。

 

「イタチの仲間だよ、父さん。」

 

「大分前からペットとして人気なんだって!」

 

恭也さんの言葉を美由希さんが補足する。

 

「フェレットって、小っちゃいわよね?」

 

「知ってるのか?」

 

桃子さんがフェレットの事を口にすると士郎さんが驚いた声を出す。

すると桃子さんが当たり前じゃないと胸を張りながら答えて、それにだったら最初に教えてくれよ~と桃子さんにくっついて桃子さんも笑顔を浮かべてわちゃわちゃやりだす。

 

...あの、突然いちゃつくのやめてもらっていいですかね?

血縁家族じゃない男の子だってこの場にいるんですよ!

なんかちょっと気まずいんですけど。

この家に居ると度々こんなことが起きるので、その度にちょっと気まずい気分を俺は味わっているのだ。

 

「あ、あはは~、このくらいの大きさだったと思うよ。」

 

なのははフェレットそっちのけでいちゃつく両親を見て苦笑いを浮かべつつ、手でフェレットの大きさを表す。

するといちゃつきを一旦やめてなのはの示すサイズ感を見ると、桃子さんが口を開く。

 

「しばらく預かるだけなら、カゴに入れておけて、なのはと正和君がちゃんとお世話できるならいいかも。

恭也、みゆき、どう?」

 

「俺は特に異存はないよ。美由希はどうだ?」

 

「私も!」

 

恭也さんも美由希さんも了承する。

後は一家の大黒柱である士郎さんだ。

 

「俺も桃子が良いなら構わないよ。ちゃんと自分でお世話するんだよ?」

 

「だって、よかったわね!」

 

士郎さんが許したのを見て、なのはの頭を笑顔で撫でる。

なのはは笑顔になると、俺にも笑顔を向ける。

 

「ありがとう!一緒に頑張ろうね!正和君!」

 

「おう。」

 

俺は笑顔を浮かべてそう言ってくるなのはをまっすぐ見据えて頷いた。

そんな様子を桃子さんは微笑まし気に眺めると、食卓に料理を並べる。

今日はサラダやペペロンチーノなどイタリアンな感じの夕食らしい。

うまそうだ。

 

「さ、冷めないうちに食べちゃってね。」

 

「「はーい!」」

 

なのはと美由希さんが元気よく返事する。

 

「いただきます。」

 

俺も手を合わせた後に夕食に手を付ける。

 

「...正和君、育ち盛りなんだから一杯食べるといい。」

 

「あっ、ありがとうございます。」

 

恭也さんが俺の皿にサラダなどを盛ってくれる。

自分の位置からでは取りにくいのもあったので取ってくれるのは助かる。

....ただこれ結構多くないか?

山なんだけど。

 

「えっ、えっと多くないですか?」

 

「なにを言う。今日の昼もあれほど運動したんだ。

運動した分、バランスよく沢山食べて体を作らないとな。」

 

恭也さんは無表情で言ってくる。

バランスよく沢山食べるってなんだ...?

アスリートじゃないんだから.....もしや才能あふれる俺をアスリートにしようとしている!?

今日も昼、塾から帰って恭也さんと鍛錬をしていたのだ。

だから彼なりの思いやりという奴なのだろう。

彼自身、結構食べる方だしな。

 

.....頑張って全部食べよ。

俺は目の前の皿にモリモリ盛られた食事を口に運び出した。

 

 

 

 

最早食えなくなるほど沢山食べ終わり、俺の部屋に入る。

なんでも物置になっていた部屋を俺の為に空けていてくれたらしい。

そこで来客用に用意されている布団を敷いてその上に座る。

今日は疲れたが、正直まだ寝れない。

 

夜になのはがユーノ君の声を聞いて家を抜け出すからだ。

抜け出した先でレイジングハートでセットアップしてジュエルシードを巡る戦いへ身を投じていく。

そのきっかけとなる出来事が今宵起きるのだ。

ここは見逃すわけにはいかない。

 

部屋の電気を消すと窓から外を覗いてなのはが家から出るのを待つ。

 

 

すると暫くして、家のドアが開く。

そしてそこからなのはが出てくる。

来たか。

 

俺はそれを視認すると玄関へと向かう。

なのはの元へ向かうために。

扉からを顔を覗かせる。

....よしっ、誰もいないな。

部屋を出て玄関へと向かってドアを開けて外に出る。

 

どっちに行ったのか。

確か病院の方にジュエルシードの黒い何かがユーノ君を襲うのでそれを助けにいくはずだ。

なら昼に言った動物病院に行けばいい。

急がないと彼女が戦闘を始めてしまう。

俺は走りだす。

クッソ、剣道の練習で筋肉痛だってのに!

本編が始まるまでは早く始まれと思っていたが、始まったら始まったで結構大変だな。

 

走り続けるも、さっきまでの動物病院の道のりは頭の中ではあいまいだ。

確かコッチを右に曲がって.....。

 

角を右に曲がる。

すると、周囲の風景から色と音が消える。

これは....!?

そして目の前には黒い影と相対するなのは。

 

「なんて魔力だ...。落ち着いてイメージして!君の魔法を制御する、魔法の杖の姿を!

そして、君の身を守る、強い衣服の姿を!」

 

「そ、そんなこと急に言われても....と、とりあえずこれで!!」

 

フェレットの言葉を聞いて困惑しながらもレイジングハートを起動し、学校の制服によく似たデザインのバリアジャケットを纏うなのは。

すると黒い影が俺を認識したのだろうか、唸りを上げながら俺を見る。

あっ、ちょっとまずいかも。

 

「ッ!!まずい!人がっ!!」

 

フェレットがそんな黒い影の首の動きに合わせて視線を動かし、俺が居ることが分かると声を上げる。

するとなのはも俺の姿を目に収めるとまるで想定外と言わんばかりの表情を浮かべる。

 

「な、なんでこんな所に居るの、正和君!!」

 

その声と共に、黒い影は大きな唸り声を上げながら俺の方へ掛けてくる。

やばい。

今の俺では魔法も使えないので対抗する術がない。

逃げないと。

そう思うも、足が動かない。

初めて向けられた殺意。

それは体の動きを一時的に忘れさせる程の恐怖を感じさせた。

 

脳が死を明確にイメージしたのか、目の前の光景がゆっくりとスローに見える。

....は?こんなところで死ぬのか、俺?

思えばそもそもなんでこんなところに来たのだろうか。

最強の魔力を持っていようが、デバイスがなければ魔法が使えないのでなんの意味もない。

それなのにただなのはがセットアップする瞬間を見たかったから、黒い影となのはが交戦すると分かっているのにここに来たんじゃないか?

せっかくもらった特典を無駄にするような愚行。

浅はかとしか言いようがない。

やっぱり俺は転生してもまた.....

 

心の中を死に対する絶望が占めるといづれ来るであろう痛みに目を瞑る。

 

 

しかしその瞬間はいつまで経っても来なかった。

 

目を恐る恐る開くと、ピンク色のリングのような物に縛られて動けなくなっている黒い影が目の前で藻掻いていた。

 

「大丈夫っ!!怪我してない!!??」

 

俺の目の前に降りてきたなのはが尻もちをついている俺の顔を覗き込む。

俺は一瞬呆けたがすぐに返事する。

動けなくなるほど恐怖を感じたなんて悟られたなかった。

 

「あ、当たり前だろ!!へ、平気だからあんなのっ!!...うわっ!!」

 

咄嗟に意地を張って立ち上がろうとする。

しかし、よろけて立ち上がれない。

足を見ると恐怖からか小刻みに震えていた。

本当に情けない。

お前は最強系転生者なんだろ?

なんでそんなところを見せてるのか。

 

「大丈夫!?...掴まってて。」

 

なのはが俺に肩を貸す。

そして黒い影を見る。

どことなく目つきが鋭い気がする。

 

「....どうしたらいいの?」

 

なのはがフェレットに聞くとフェレットは答える。

 

「心を澄まして。心の中に、あなたの呪文が浮かぶはずです」

 

その言葉を聞いてなのはが目を瞑る。

そして口を開いた。

 

「....リリカルマジカル。」

 

「封印すべきは忌わしき器!ジュエルシード!」

 

なのはが詠唱しようとするのを聞いて、フェレットが言う。

詠唱を補佐しているのだろうか。

 

「ジュエルシード、封印!」

 

<Sealing Mode.Set up>

 

その言葉と共にレイジングハートが変形する。

 

<Stand by Ready>

 

変形したレイジングハートから放出されたピンク色の紐のようなものにグルグル巻きにされるジュエルシードの黒い影。

レイジングハートの言葉を聞き、なのはが目を見開いた。

 

「リリカルマジカル、ジュエルシード、シリアル21、封印!」

 

<Sealing...>

 

その言葉と共にレイジングハートから発されたエネルギーに体を幾重にも撃ち抜かれて黒い影はキラキラと光のように消滅した....。

 

....すごい。

これが魔法を使うと言うこと。

アニメで腐るほど見ていたが、実際で見るのではまったく違う。

衝撃がこちらにも来たし、風も音も感じる。

それを見て気づいた。

俺はこの世界を甘く見ていたのだと。

 

 

 

 

 

 

「ふえー、これなにー!?」

 

フェレットの言う通りに杖を扱い自分が思い浮かべた衣装を纏う。

だが目の前の黒い影相手にどうしたら良いんだろう。

力を貸すと言ったものの、なにをしていいか分からない。

それに魔法の力を使うとはどうするのか...?

 

なのはが困惑した声を上げると、黒い影が目の前でどこかに視線を向けて唸る。

するとフェレットもそっちを見て声を上げた。

 

「ッ!!まずい!人がっ!!」

 

人...!?

その方向に目を向けると、そこには正和君が立っていた。

なんでこんなところに彼が....誰にも気づかれないように家を出たのにっ!!

しかもこんな危険な所で....。

 

「な、なんでこんな所に居るの、正和君!!」

 

私が声を上げた瞬間、黒い影が正和君目掛けて駆けていく。

唸り声を上げており、アレが正和君を殺そうとしているのはなんとなく分かった。

アレが正和君を押しつぶす、最悪の想像が脳裏をよぎる。

 

その瞬間、自分の立つ地盤が揺らいでなくなるかのような錯覚と共に鉄のように冷たい感覚が背筋を震えさせた。

このままじゃ、正和君が死んじゃう!

そう思うと杖を持つ手が細かく震えるほど恐怖を感じる。

嫌だ....嫌だ!!

あの子は....私にとって、大事な人なんだ!

誰でもいい!誰かっ!誰かっっ!!!

アレを止めて!!

正和君を....助けてっ!!!

 

<bind>

 

すると手元の杖が光り、ピンク色のリングで黒い影で封じる。

 

「レイジング、ハート.....」

 

私の思いに応えてくれた.....?

あの魔法は私が放っていない。

だというのにあの影の動きを止めてくれた。

私の思いを汲み取ってくれたのだろうか?

レイジングハートを見つめると、杖の先端の宝石が淡く光っていた。

ってこんなこと考える暇があるなら正和君の方に行かないと!!

 

飛び上がり、正和君の方へ降りる。

彼は尻もちを付いて呆気に取られている。

 

「大丈夫っ!!怪我してない!!??」

 

私がそう聞くと目の前の彼は呆気に取られていたがハッと表情を変えて自信満々に不敵な笑みを浮かべる。

 

「あ、当たり前だろ!!へ、平気だからあんなのっ!!...うわっ!!」

 

だが目の前でよろける。

見ると足がとても震えていて、自分の足を見る彼の目には怯えの色が認められる。

思えば当然だ。

こんな子供があんな殺意を向けられて平気で居るはずがない。

しかも殺されかけたのだ。

怖かったよね。

もう大丈夫、私が守るから。

多分、私にはその力が....あるから。

 

 

「大丈夫!?...掴まってて。」

 

私がそう言うと、逡巡した様子を見せるも大人しく私の肩を借りていた。

体を小刻みに震えさせている正和君を見ると沸々とあの影に対して怒りを感じる。

正和君を殺そうとしてこんなに震えるほど怖がらせた。

それが私には許せなかった。

 

「....どうしたらいいの?」

 

私が問うと、フェレットは答えた。

 

「心を澄まして。心の中に、あなたの呪文が浮かぶはずです」

 

心を澄ます。

私は目を閉じる。

今心にあること。

正和君を守りたいという気持ち。

そして目の前の影に対する怒り。

 

するとある言葉が浮かんできた。

 

「....リリカルマジカル。」

 

淡々と言葉を紡ぐ。

自分からこんなにも冷たい声が出るのかと驚く。

でもしょうがない。

それだけ失いたくない人だから....奪おうとした相手に対してこんな声が出ても普通だよね。

 

「封印すべきは忌わしき器!ジュエルシード!」

 

「ジュエルシード、封印!」

 

<Sealing Mode.Set up>

 

その言葉と言った瞬間、持っている杖が音を立てて変形する。

 

<Stand by Ready>

 

準備が出来たと告げるレイジングハート。

目の前の、私の大切な物を奪おうとした闇を....払うッ!!

私は目を見開いた。

 

「リリカルマジカル、ジュエルシード、シリアル21、封印ッ!」

 

<Sealing...>

 

その言葉と共にレイジングハートから発されたエネルギーに体を幾重にも撃ち抜かれて黒い影はキラキラと光のように消滅する。

良かった....正和君を守れた。

私の中にはただ大切な人を守れたという安堵が広がっていた。

 

 




影に殺意を向けられて恐怖で動けなくなる主人公。
普通に考えて戦うということは相手から害意を向けられるということなので平和な日本で暮らしていた男がそれを受けて普通に動けるわけないんですよね。
まぁ転生前の彼にはそんなこと分かるはずもないんですけどね。

そして主人公を守るために戦うなのは。
その思いに応えるレイジングハート。
これじゃ主人公がヒロインみたいじゃないか。
たまげたなぁ.....。
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