転生者である俺が特典で好き勝手やってみたwwwww 作:胡椒こしょこしょ
はやてを出している+810
はやてはかわいい。+1919
ユーノが家に来て数日経った。
彼ももう立派な高町家の一員という感じで、桃子さんや美由希さん、なのは等主に女性陣から可愛がられていた。
正直見ていて面白くないが、もっと面白くないことが別にある。
なのはとユーノが俺をハブるのだ。
気づけば二人でどこかへ行き、ジュエルシードを封印してくる。
直接一緒に行かせろと頼み込んでも危ないからと断られるし、後ろから付いていこうにも飛んで行かれる。
不愉快なことこの上ない。
俺は少しでもお前らと行動して管理局に会える可能性を高めようと思っているのに。
コッチの都合も考えて欲しいものである。
そして俺は今は....。
「本当に良いの?」
玄関で桃子さんは首を傾げる。
そして高町家一行も同じく俺を見つめていた。
「はい、親戚がこの町の近くに来るらしいのでサッカーの試合は見に行けないんですよ。すいません士郎さん。」
今日は士郎さんがオーナー兼コーチを勤めるサッカーチーム「翠屋JFC」の試合の日であり、アリサとすずかを含めた一行で試合の応援に行くらしい。
サッカーチーム持ってるとか翠屋って繁盛してるんだなぁと実感しつつも、彼らからの誘いを断ったのだ。
それは親戚に用がある....なんてことではなく、ただ俺自身サッカーには嫌な思い出があるのだ。
なので今日の試合のキーパーがジュエルシードを起動させてしまうことは知っているが、行かないと決めたのだった。
「残念だね。....まぁでもまた次の試合があったら来てくれたら嬉しい。」
士郎さんは笑いながらそう言ってくれる。
しかしなのははどこか浮かない顔をしている。
「本当に良いの?....アリサちゃんとすずかちゃんも来るんだけど。」
「ああ。俺も行きたいのは山々なんだけど顔を見せないといけないからさ。楽しんで来いよ。ユーノもな。」
俺はなのはが抱えているユーノの頭を撫でる。
この野郎てめぇ俺が居ない間に5個もジュエルシード封印しやがってこの野郎と恨みを込めながらも丁寧に撫でる。
行きたいのも山々なんてよくもまぁ口が回るだと自分に対して呆れのような感情が湧く。
まだ転生者としてなにもしていない癖に口だけは達者だ。
「じゃあなにかお土産でも買ってきてあげよっか?」
美由希さんが俺にそう聞いてくる。
用事で来れない俺に気を利かせてくれたのだろう。
本当は嘘であるのでちょっと罪悪感を感じる。
「じゃあお願いしてもらってもいいですか?」
「任せて。おいしい物買ってくるから!」
桃子さんがサムズアップする。
それに愛想笑いで返しつつ、家を出る彼らを見送った。
さて彼らが帰って来るまでの間、何をしようか。
....適当に歩くか。
俺は暫く経つと靴を履いて一人で家を出ていた。
路上を一人で歩く。
今まではなのはが居たが、なのはがユーノのジュエルシード集めに協力しだしてから一人で歩くことも増えてきた。
一人は嫌だ。
余計な事を考えてしまう。
サッカーか。
サッカーといえば思い出すのは前の世界での唯一の親友。
代表候補になるくらい上手かったからなぁ...アイツ。
そして....
『....れじゃなくて....んたが、...ねばよかっ.....!!』
泣きながら俺に激昂する女......って何を思い出しているのか。
俺は北形正和。
最強系転生者だ。
最強の魔力をもらってニコポも持っている。
この世界の頂点に立ってハーレムを築き、みんなにチヤホヤしてもらう俺TUEEE系転生者なんだ。
この世界では二度とあんな思いをすることはない。
だから前の世界のことなんか思い出す必要なんかないんだ。
「おーい!なにシけた面しとるん正和、こっち来ぃやー!」
急に誰かに大声で呼ばれて周りを挙動不審な様子で見渡す。
すると自身の横の公園に車椅子に乗った少女がこちらに向かって笑顔で手を振っていた。
俺はその子に対して歩み寄る。
「....今日はひっくり返ってないんだな。」
「ひっくり返ってたのは初めて会った時だけや!!」
冗談交じりに言った言葉に少女が噛み付く。
そして少女はこんどは意趣返しとばかりにニヤリと笑みを浮かべた。
「そういうキミは毎回私に会うときは浮かない顔しとるやん。どうしたん、また剣術が上手くならへんーとかそんなん悩んどるん?」
「毎回ではないだろ、毎回では。」
俺は目を逸らしつつそう返答する。
すると少女はベンチの方まで車椅子を移動させて俺に手招きした。
「辛気臭いなぁー!またはやてお姉さんが悩みくらい聞いたるわ。ほらこっちおいで。」
「....おう。」
俺が隣に座ると目の前の少女、八神はやては微笑む。
俺が彼女に会ったのはちょっと前からだ。
ユーノとなのはが二人だけでジュエルシードを封印しに行って、手持ち無沙汰になり公園まで散歩しに行った時のこと。
公園で車椅子が転倒したのかなんとか立ち上がろうとしている彼女を見かけて助けたのだ。
彼女は後の闇の書事件の当事者であり、夜天の主である為、当初俺は早めにニコポしとくかぁ~と邪な理由で助けたのだが、笑顔を見せたのだが.....
『なに笑っとるんや!馬鹿にしとるんかっ!!!』
ブチギレられてしまった。
よく考えてみれば彼女は足について本気で悩んでたんだから笑ったら馬鹿にされたと勘違いされてキレられるのは当たり前だった。
なのでずっと謝罪して弁解していたらいつの間にか俺の悩み相談のようになってしまった。
それから偶になのはとユーノが居ない間に公園に出向いているのだ。
「それで?今日はどうしたんや?」
「いや別に、前に話した居候先の家族がサッカーに行っててな。その暇つぶしに来ただけだ。別に悩みなんてねぇよ。」
俺がそう言うとはやてはまた笑みを浮かべた。
「アレ?じゃあ正和はなんでおるん?...あっ、馴染めてないのかぁ.....。」
「はぁ~~~~!?馴染めてますし!めっちゃ仲良しですしっ!!」
はやての言葉を必死に否定する。
しかしはやては俺の否定の言葉を取り合わない。
俺に生優しい目を向ける。
「必死になるところとかさらに怪しいなぁ。別に居候先の家族に誘われてなくて寂しくてここに来ていても私は笑ったりせんよ?....ぷふっ可哀想やなぁwww」
「笑ってんじゃねぇか!!」
俺を見て小馬鹿にしたかのように笑うはやてに噛み付く。
コイツは毎回会うたびにこんな風に弄ってくるのでちょっと苦手だ。
俺はいじられるよりも弄る方が良いのだ。
「でもならなんで浮かない表情してるのか分からへんやん。それ以外考えつかんで、私。」
はやては首を傾げながら俺に言う。
確かに話の内容的にそれ以外ないと思うのも当然だ。
それに本当の理由を話すわけにはいかないだろう。
少なくともサッカーから前の世界の事を想起していたなんて彼女に言っても前の世界?と疑問符が浮くに決まっている。
「....お前の言ってることが正解でいいよ。もう....。」
俺は諦めて彼女が予想が正しいと彼女に伝えた。
すると彼女はまるで虎の子を取ったかのようにしたり顔を見せる。
「なんや強がらずに早く言いやぁ~可愛いなぁ~!」
「やめろ、頭を掻き撫でるな!」
ニヤニヤと笑みを浮かべて俺の頭を掻き撫でるはやて。
その手を払う俺。
子供扱いされてるようで嫌だった。
俺は確かに今の姿は子供であるが、転生前まで加算したらお前より年上なんだと声に出して言いたかった。
....お前、さっきは転生前の世界のこと考えなくていいとか思ってた癖にすぐ言葉を翻すんだな。
自分の都合のよさに驚愕した。
すると彼女は思い立ったのか今までとは違って真摯な目で俺を見つめた。
「そ、それやったら私の家で遊ばへん?」
「家....?」
家か....正直八神宅にはあまり近づきたくない。
あそこには闇の書があるからなぁ。
まだ闇の書事件が始まっていないにも関わらず厄ネタに接触するのは気が進まない。
俺が渋るとさっきまでの元気の良さはどこへやらオドオドと俺の顔色を窺うような目線を向ける。
「い、嫌ならええんよ?そのっ...どうしてもってわけやないし.....。」
所在なさげな様子のはやて。
その様子を見て決断した。
「いいよ。どうせ暇だし。」
俺が彼女の申し出を了承すると彼女が目を輝かせる。
「本当!?」
「うん、こんなしょうもない所で嘘なんか吐かねぇよ。」
「絶対やで!?もう取り消しとか効かんからな!!」
「良いって言ってんじゃん。早く行くぞ。」
彼女は俺が彼女の家に行くことになり、とても喜んでいる。
彼女は足が使えないにも関わらず、一人で暮らしている。
だからこそ一人は寂しいのだろう。
目の前の寂しがっている少女を見過ごすほどクズであるつもりはない。
それに一人でいるとさっきみたいに余計な事を考えてしまう。
好都合だ。
闇の書はまだ白紙で起動もしていないはずだしな。
「じゃあ車椅子引いてやるよ。手で回すのは結構疲れるだろ?」
「ええの?いやー男手が近くに居ると楽でええなぁ~。」
「お前車椅子ひっくり返すぞ。」
そうやって下らないことを話しながら彼女の家に向かう。
八神の家に行くのは初めてだったりする。
ちょっとだけ楽しみだ....ちょっとだけだけど。
「おじゃましまーす。」
彼女の家に入る俺。
家の内装はスロープが付いていたりとバリアフリーが徹底されており、はやてに対する配慮を感じられる。
靴を脱いではやての車椅子を引こうとする。
「あっ、もうええよ。家の中だし自分でやるわ。」
「そうか。」
彼女が言うなら自分が態々引く必要もないだろう。
彼女の車椅子の後に付いて行く。
「正和はなに飲む?」
「なんでも良いよ。」
リビングに入るとはやては冷蔵庫にまで移動してお茶を淹れてくれる。
そしてテーブルに座るとテレビのすぐそばに何かが置いてあるのを見つける。
「あ、あれって最近出たゲーム機だろ?」
「ん?ああそれ?やる?」
はやてが俺がゲーム機に興味を惹かれたと分かり、やるか聞いてくる。
俺は頷いた。
「おっ、いいね。へぇ格闘ゲームか。これ二人で出来るな。」
「え、二人?」
はやてが首を傾げる。
...なにかおかしなことを俺は言ったか?
いや、言ってねぇな。
「えっ、普通友達呼んでやるゲームつったら一緒に出来る奴やるだろ?」
俺がそれを言うとはやてはハッとした表情を一瞬見せた後に笑いだす。
「せ、せやな!いや~私家に友達呼んだことあんまりないから忘れとったわ!あははっ、はは!」
なるほどはやてはお一人様に慣れてしまっているらしい。
まぁ確かにそんなに頻繁に友達を家に呼ばないなら一人用の奴ばかりになるのは当たり前か。
棚に並んでるのも一人用ばかりだし。
俺も家でなのはと偶にやるぐらいだし。
「じゃあやるか。」
「うん!」
俺がゲーム機を起動するとはやてがこちらに手を広げる。
ん?なんだ?
「なに首傾げとるん。私だってソファに座りたいんよ。
手伝ってくれへん?」
「...ずっと車椅子に座ってちゃダメなの?」
尋ねるとはやてはジト目で見てくる。
「なんや自分はソファで寛いどいて私には車椅子に座ってろってこと言いたいんか?
ここの家主私なんやけどな~。」
「わかったよ。ほら...あまりうまくできないかもしれないぞ。」
手を広げる彼女の腋の下あたりに腕を通して抱きあげる形で持ち上げる。
剣術しててよかったな。
そこそこ余裕をもって持ち上げられた。
しかし抱き上げる以上体が密着してしまう。
....別に意識なんかしてないしぃ?
俺はロリコンじゃないからね。
ボンキュボン相手ならドキドキするが小学生相手だしなぁ。
それに密着するくらいこれからハーレムを作るなら幾らでもそんな場面あるからね。
その程度で動じてちゃやってられないからな。
はやてをソファに座らせる。
すると彼女は俺を見てにやつきだした。
「なんやくっついた時心臓バクバクしとったな、お姉さんとくっついてドキドキしたん?」
「は、は、はぁ!?してねぇし!!思い上がんな!!」
彼女の言葉を聞いてつい大声を出してしまった。
これではまるで図星を突かれたみたいじゃないか。
少し落ち着かなくては....。
彼女は依然変わらずむかつくニヤケ面でこちらを見つめている。
この野郎.....。
これ以上弁解しては奴の思うつぼだ。
ここはゲームでボコボコにして黙らせよう。
ゲームを起動してスタートをボタンを押した。
はやてはなんか羽の生えた妖精みたいなキャラを選択している。
正直このゲームはなのはと結構やっている。
だからこそ自信があるのだ。
いつも使うこの露出度の高い女キャラにしたろww
おっしゃボコボコにしてやんよっ!!
「は?なにその動き、ちょっ....なにもできないんだけど。」
「無限ループって知っとる?」
負けた
「え、そ、そんな動きあるかよ、なんだその動き!気持ち悪いわ!!」
「ん~?これが上級者の動きってもんや。覚えとくんやな。」
また負けた
「ハンデなんか付けやがって....その油断が命取り.....おいちょっと待て。
八神はやて...貴様、このゲーム極めてるな!!」
「そりゃ私の持ってるゲームソフトやしなぁ。」
またまた負けた。
「おい、やめろその動き!なんだその屈伸は!煽ってんのか!!」
「え~、でも正和弱すぎて手持ち無沙汰やしなぁ~。」
「てめぇぇぇぇえぇぇぇええええ!!!!!」
またまたまた負けた。
俺は最終的に一度も勝つことが出来ずにはやてに蹂躙される。
なんだこれは....ここまで負けたことなんかないぞ。
逆に清々しいくらいの負けだ。
時計を見るともう6時30分。
もう日も暮れ始めた。
「正和、今日はホントに楽しかったわ!!」
まぁあんだけ勝ってたら愉快でしょうねぇ。
だが、確かにはやてと居たおかげで久しぶりに何も考えずに楽しむことが出来た。
なので楽しかったと言ってもいいだろう。
「...まぁ俺も楽しかったよ。」
目線をはやてから逸らしつつも、返答する。
するとはやてはまたまたニヤリと笑う。
「せや!結局正和一度も勝てんかったし、一つ私の言うこと聞いてや!」
「はぁ?そんなの最初から言えよ。ノーカンだわ。」
突然とんでもない事言い出したはやて。
そんな彼女にジト目を向けるも彼女は俺に対して手を合わせる。
「お願いや!聞くだけ聞いてくれへん?なっ!?この通り!」
「....言うだけ言ってみろ。」
そう言うとはやては笑う。
その笑みはまるで端から今から言うことが聞き入れられることがないと分かっているような諦観を窺わせるような笑みだった。
「明日も.....私に会いに来てくれへん?私、こんなに楽しい事久しぶりなんよ。だから......。」
....彼女は今まで一人だった。
だからこそ家に誰か居て遊んだり話したりすることがあまりない。
だからこそ人恋しいのだろう。
表向きは明るくても、裏では彼女は寂しがり屋な女の子だということを原作を知っている俺は端から知っている。
だからこそ....。
「....行けるかどうかは断言できない。」
「そっか....そりゃ当たり前やな、忘れて....。」
そう言うとはやては肩を竦めて俯く。
「だから....ほらっ。」
「え?」
俺は携帯を渡す。
はやては携帯を受け取ったはやては呆けた声を出す。
「....番号とメアド教える。
これで会えない時にも話せるだろ?」
なんというか恥ずかしい。
まるで女の子に連絡先を渡す軟派男のようだ。
だけど多分これが一番彼女が寂しくなくて済む一番の方法だと思うから。
「...ふふっ、ありがとう。
ちょっと待ってな。」
彼女はポケットから携帯を出して俺と自分の携帯を交互に操作する。
そして携帯を俺に返す。
「私の登録したから。
....なんか私初めてや。友達と連絡先交換するの。」
「そうか。
....それじゃまた今度な。」
「うんっ!またね正和!」
俺が後ろの少女に手を振ると、彼女も手を振り返して見送ってくれる。
俺は目の前の子がどんな子か、どれほど一人で苦しんでいるか知っているから。
だから....彼女の痛みを和らげたいと思っても、罰は当たらないよな?
原作を知っているからこそ、彼女は放っておいても救われる。
それは知っている。
でもだからと言って目の前で苦しむ人をいづれ楽になるからと見逃したくない。
ただの自己満足、醜いエゴに過ぎない。
でも....俺がやりたいと思ったのだ。
家に帰るとどうやら美由希さんがお土産にいかめしを買ってきてくれた。
なんでも結構有名な店舗の物らしくとてもおいしい。
食卓を囲み終えると寝る用意を始める。
今日はなのはの日らしく、ユーノはなのはの部屋で眠っている。
ベッドの中に入るとドアを誰かに叩かれる。
「どうぞ。」
すると扉が開き恭也さんが入ってくる。
その顔は真剣だ。
真っ直ぐな目で俺を見ている。
「どうしたんですか?」
俺が聞くと恭也さんが口を開いた。
「....お前は何を怖がっている。」
なにを?怖がっている?
どういうことだろう。
イマイチ質問の意味が分からない。
「えーと、どういうことを聞いてるのか要領を得ないんですが....」
俺が愛想笑いで返答するも、恭也さんは表情を変えることはない。
「....俺達が試合の応援に行く時、お前はなにかに怯え、逃げようとした。」
「なんのことを、」
「サッカー。」
恭也さんの言葉にピクリと体が反応する。
否応なくあの時のことを思い出してしまう。
「....やはりか。お前はサッカーになにかしらのトラウマを抱いている。いや、もしくはそれすら数あるトラウマの中の一つに過ぎない...と言ったところか。」
....なんでこの人はこんなに鋭いのだろうか。
「なんで.....」
「どのくらい長く一緒に暮らし、お前の剣を見たと思っている。
お前のことは割と分かっているつもりだ。」
恭也さんがさらっとトンデモナイ事を言い出す。
いや普通それだけじゃそこまで言い当てられたりしないから。
しかし困った。
これに関してはこの世界の人にはとても話しにくい。
というより話したくもなければ考えたくもない見なかったことにしときたい所だ。
だというのにここでそこを突かれるなんて....!
俺が黙っていると恭也さんが溜息を吐く。
「俺は別に話せと言うつもりはない。
人の心には1つや2つ秘めておきたいことがある。
....だがな。」
恭也さんは一歩踏み出し、俺の肩に手を置く。
それはまるで生徒を励まし、諭す先生のようだった。
「自分の弱さといつかは向き合わないといけない。
....逃げてばかりでは、いつか自分のことも見失って、嫌いになってしまう。
....それだけは忘れるな。」
そう言い残すと肩から手を離しておやすみと一言言って部屋を出た。
後には部屋で一人立ち尽くす俺だけが残っていた。
分かってんだよそんなことは、俺が一番。
でもだからって苦しいんだ。
見たくないんだ。
だから俺はここにいるのに.....。
「....寝るか。」
俺は不意に向き合わされた自分の弱さから目を背けるように、ベッドに入ると目を閉じて眠りについた。
◇
少女はベッドで横になると、携帯を取り出し眺める。
友人との初めての連絡先交換。
それは少女にとってはかなり大きな出来事だ。
「ふふっ....」
これがあれば直接会わなくても喋れる。
前よりも辛くはなくなる。
しかし....
「でも、どうせならもっと一緒に、近くに居りたいなぁ。」
少女は初めて出来た友人ともっと一緒に近くに居たいという純粋な願望を口から漏らす。
それは今まで両親だけでなく友人もいない一人の少女にとっての一番の願望であろう。
しかし少女は苦笑いを浮かべる。
「まぁ、そんなの無理やろうけど。」
彼には彼の生活がある。
確かに彼との時間は楽しいが、彼にとっては自分との時間なんて日々過ごしている時間の一部に過ぎない。
だから偶にでいいから会いに来てくれればそれでいいと自分で納得する。
そして部屋の電気を消して眠りについた。
はやてが眠りについてしばらくして、机の上の古ぼけた本が一瞬淡く光ったことには当然彼女は気づかない。
今回は全体的に主人公の背景を少し小出しにしつつ、はやてを出しました。
これが昨今話題になった匂わせですか....?
はやくフェイトちゃん出したいです。