雑草ちゃんと偽りの仮面(練習中)   作:手紙もっちり

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クニュイと言うお菓子が美味しそうだなと思いました。それとなのですが、突然ではありますが、実は、ネコハク(ネコネちゃんとハク)のカップリングが好きです。


雑草ちゃんとごめんなさい(後編)

―雑草ちゃんとごめんなさい(後編)―

 

悪夢が舞い降りたのです。邪知暴虐の限りを尽くした遊びに恐怖し、私は恐れを知らないその振る舞いに戦慄すらも覚える始末だったのです。何が起きたのかを話せば、少し長くなるのですが、私はあの後、アンジュ様に手を引かれて帝都の街へと繰り出して行ったのです。途中まではハクさんとキウル先生も一緒にいてくれたのですが、手を引かれて行く内にはぐれてしまい、戸惑う私を引き連れながら探索は続行されたのです。

はぐれた場所は白楼閣の近くだったので、なにかあっても大丈夫だと考えていたのですが、その考え自体が甘かったのです。予想が蜜のように甘々なのです。私を伴いアンジュ様は良い匂いのする方へと歩き始めたらしく、こっちじゃと言い始めると、ドタドタと私の手を引きながら駆け出したのです。考える暇もなく辿り着いたそこにあった物を手に取ると、早速と食べ始めてしまい、そのうちの一つを私に渡すと、これは美味じゃぞと言いだして食べるように勧めてきたのです。それは見た所、クニュイというお菓子だったみたいなのですが、ここまで来たら付き合うのも良いかなと思って食べてしまったのです。そう、口に入れてしまったのです。そして、形は良くないけど、美味しかったお菓子を全部食べてしまった時の事だったのです。

 

…それはとても調度良いタイミングだったのです。クオンさんとネコネちゃんが良い笑顔でこちらを見つめていたのです。そして思い出したのですが、こんなイベントがあったのを思い出したのです。アンジュ様がお仕置きをされるイベントの序曲として、こんなシーンがあったような気がすると。

 

事態が悪化するのを避けようとあたふたする私を横にアンジュ様は更にクオンさんとネコネちゃんを煽るようなことを言い、また私を伴い駆けだしたのです。形のよくないお菓子と言われて怒ったということは、作ったのは二人で間違いなさそうなのです。そして、行き先はまさか、あの部屋なのですか。これ以上イベントを踏むのは嫌なのです。さっきお菓子の形が変だとアンジュ様が言った時にクオンさんとネコネちゃんの表情に青筋が入ったのが見えたのです。笑っていなかったのです。ヤバイのです、不味いのです。こんなことは人のしていい事を越えちゃっているのです。確実に怒られるのです。

 

願いは虚しく、届くことも無く、アンジュ様は部屋につくと自由気ままにやり始めたのです。ああ、何故こんな事に私は付き合っているのです?。もう訳がわからなくなっていた時にアトゥイ様の悲鳴に気付くと、状況的に見て、散らかしているアンジュ様がいるとして、それに付いている私がいるのです。もう駄目なのです。お終いなのです。悲鳴を聞きつけたルルティエ様に、良い顔をしたクオンさんにネコネちゃん。いつの間にか帰って来ていたキウル先生がいたのです。

 

クオンさんがお仕置きかなと言い始めるとアンジュ様は私の手をまた引いて逃げ始めたのです。何とか避けながら逃げたのですが、駄目だったのです。不動のオボロ防壁のようにそびえ立つハクさんとぶつかってしまい。私達は転げて、そのまま捕まって、お仕置きということで反省をすることになったのです。どうしてこうなったのですか、私はただ、付いていただけなのです。まあ、一緒にいたのですから、そんな冷たいことは言わないのです。それと、少しだけ思ったことを一つ、ネコネちゃんの表情が少しだけ変だったのです。確かこうつぶやいていたのです。「アンジュ様とハクさんが出会ってしまうのです」と、そう言っていたのです。未来で何かあったのでしょうか、気になるのです。

 

でも、そんな考えを吹き飛ばすようにムネチカ様がやって来て、アンジュ様はお尻叩きをされたのです。二人のやり取りはこんな感じで…

『・ムネチカ「反省いたしたか、さあ、謝罪をいたせ。」』

『・アンジュ「ご、ごめんなさ…。なんて言わないもんねー。」』

と言う感じだったのです。結局アンジュ様がムネチカ様にお尻をたっぷりと叩かれて行き、ムネチカ様が別れの挨拶をするまでずっと続いていたのです。

 

後、お仕置きが私の時もなのですか?。お尻を出せというのですか、ネコネちゃん。まさかとは思うのですが、お尻叩きをするつもりなのですか。それに私を抑えているのは誰なのです。許せちびっ子ということはハクさんなのですね、絶対に許さないのです。放すのです☆。流石に恥ずかしいのです☆。あっ………

 

この日、私のお尻をパチーンと叩くネコネちゃんに、皆に謝るように言われて、素直に謝った私こと、雑草ちゃんがいたのです。だから、ごめんなさいなのです。でも、さすがにお尻を出すのは恥ずかしいのです。

/ / / / / / / / / / / / / / / / / / / / 

その日、帝都はにぎわっていた。姫殿下の生誕祭の折に、そのご尊顔を拝見することが出来るのだから。人が溢れかえり、喧騒は穏やかながらも確かに熱を持ち、好奇心や、興奮をもたらしていた。しかし、その正体は先日、遭遇したばかりの子だったのだ。その正体が姫殿下、アンジュであると、ハクたちは遅くなったが、知ることになったのだ。そして声高に姫殿下は言う。

 

・アンジュ「余こそが帝が後継、天子、アンジュである。」

 

新たなる時代の為の、新たなる帝となる為にいる存在。果たして彼女がどのような事をなすのかはわからない。それこそこの先の未来を知る。【歴史の道しるべ】とでも言う者がいるのであれば、話は別だが。そのような存在がいたならば、話の本筋は、世界が関わる異質なものとなる。それこそ、【うたわれるもの】としての話となってしまう。その者にとって幸か不幸か、恐らくは本来望んでいたはずの未来が来なくなるかもしれない。ただ一つ言えるのは、この日、新しい歴史の分かれ目に立ったということだけだから。

 

だからこそ、ある者は、ネコネは小さく呟く、取り戻すべきものを強く思って。ただひと言だけ。積もり募った思いを込めて。

 

・ネコネ「…ハクさん。今度こそ、貴方を失うことはしないのです。」

 

………それは誓うように、縋るようにしている。歴史の道しるべともいえない一人の女の子だった。しかし、悪い歴史へと曲がることは無いのかもしれない。たとえ未来を知っていたとしても、彼女が望むものはただ一つ。ハクと添い遂げるという。無垢な願いただ一つなのだから。

 




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