―雑草ちゃんと偽りの仮面―
―EXストーリー、01【ネコネちゃんの逆行】―
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ネコネちゃんのステータス・レベル50/99
(スパロボ風味)スキル、・ひらめき、・恋心、・愛、・逆行(条件付き)
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世は太平の時代、動乱は起きず。右近衛大将オシュトルの代替わりが平和になされた世界。そしてとある日のこと。ヤマトの民はその日、新たなる帝の婚儀を心から祝福していた。帝の名は【アンジュ】。この間まで姫殿下として大切にされて来た存在だ。そして、その相手となる者は右近衛大将オシュトルと呼ばれ、民に愛される清廉潔白の将であり。親しきものはこう呼ぶ、酒好きの【ハク】と。帝都は婚儀のムードに包まれ、誰もが新たなる平和な時代に喜びの声を上げていた。一人の女の子を除いて。
・ネコネ「まさかあの姫殿下に。いえ、帝にハクさんを取られるなんて、悪夢なのです…。」
ネコネは沈んでいた、それはもう沈んでいた。兄として、一人の男として好いていたハクをアンジュに颯爽と奪い取られて行ってしまったのだから。しかも逆プロポーズやられた上に、言い放ったセリフは「余がハクを幸せにして見せる!」である。これには何か思うところがあったのだろう。ほいほいと婚姻の申し出を受けてしまったのだ。あの酒好きでグータラな人を見ているのはもう私だけだと思っていたのにです。何という事なんでしょうか。過去の自分に余裕をこいていると後悔しますよと一発説教をかまして、ぶちころがしてやりたいのです。
しかし、決まってしまったものは仕方がなく。気持ちを隠そうとしても隠しきれずに、こうして今、一人で泣いているのだ。ハクさんが、彼がこれからは遠い存在となってしまう。これからは食事を、理由を付けて食べさせてあげることも、一緒に寝ることも出来ないのだから。
・ネコネ「うう、ハクさん…、ハクさん………。どうしてなのです?」
やっぱり生意気な所がいけなかったのでしょうか、それとも、少しも洒落っ気の無い小娘に見えていたのでしょうか。今にして思えば、アンジュは私と違って好意を隠すことの無い可愛い性格だった。そう思えて仕方がない。
だからこそ思ってしまう。もしも、私がハクさんに好意を隠すことなく過ごしていたなら。もしも、素直で可愛い女の子として出会えていたら。ハクさんは私の方に振り向いてくれていたかもしれない。そして、ふと思ってしまう、このまま眠りに付いたら。もしかしたらハクさんと過ごしていた日々に、出会えた頃に戻れるのではないかと。もう無理なのだとはわかっているが、それでも思わずにはいられない。
・ネコネ「私は、【ハクさんと出会えた頃に戻りたい】のです」
そうして私は、抗いがたい眠気に、身を委ねました。
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しばらくして目が覚めると、いつもよりも目線が低い位置になっていたのです。それになんだか懐かしい感じを感じる部屋で目を覚ましたのです。
初めは夢だと思いましたが、部屋の匂いや、体の空腹、そして何よりも着ている物が、私が学徒だった頃のものであることから。段々と目が覚めて行って、もしかしてと頭をよぎった私は周囲のものを調べ。極めつけに鏡を見て確信したのです。私は過去へと戻ったのだと。
原因は呪法によるものかと思いましたが、そんなものは聞いたことがありません。そして、そんなことよりも、何よりも大切な事があるのです。ハクさんともう一度出会うことが出来るのです。前回のように辛辣に当たるのではなく、可愛いと思わせるツボを刺激し続ける形で。
・ネコネ「ふふふ。待っていてくださいね。ハクさん…」
私が必ず、ハクさんの心を射止めて見せるのです。逃げられるとは思わない事です。今度こそ、利用できるものは何でも利用して、ハクさんとの未来を手に入れるのです!。
読んでくれてありがとうです!