雑草ちゃんと偽りの仮面(練習中)   作:手紙もっちり

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雑草ちゃんがついにネコネちゃんと出合います。なお、現在の関係は文章の最後の一文からお察しください(白目)


雑草ちゃんとネコネちゃん(前編)

―雑草ちゃんとネコネちゃん(前編)―

 

あれからルルティエ様との出会いと言うイベントを経て、村を出て、盗賊を捕らえるイベントを抜けて、今はクジュウリを離れた頃なのです。雪景色から緑のおおい茂った草木の香る一帯。ヤマトの中心に近付いて来たのです。ちなみに、イベントで大きく変わったことがひとつあるのです。それは、盗賊のモズヌという男がいるのですが。あれはこの私、雑草ちゃんの天敵とも言うべき腐れ縁だったことから、正史とは違う顛末を迎えた事をここに記しておくのです。

モズヌとは私が小さいころに森で遠出した時に遭遇して以来、森の中で出会ってはお互いに嫌な顔をしつつ、毎回、また会っちゃったという感じの顔をする仲なのですが。何度も顔を合わせて行く内に情が湧いてくるのも当然のことで、年の離れた友達のように感じていたのです。

だからなのか、あのモズヌが女に手を出すように言わなかったことから始まり、最後にはあっさりとお縄についたのです。最後にひと言、「元気でな、小さなダチ公。さよならじゃん」と。男の背中を見せて去って行ったのです。………、寂しくなんてありません。あの人は盗賊で、悪い人だったことに違いは無かったのですから。だから私も、こう言いました。

~『・私「モズヌさん、さようならなのです。お元気で。」』~

この言葉を送った気持ちを、きっと周りからはわかってもらえないけど、私たちしか知らない時間の積み重ねがあったのです。物事が正史でどうだったかなんて、案外、当てにならないこともあったのですから。私とモズヌさん達、盗賊の皆さんとの秘密の物語なのです。そして、そんな事があったからなのか、思うと切ないのです。だから、また会う日までなのです。

 

さあ、気持ちを切り替えて行くのです。違いと言えば、今回のイベントでは驚いたのです。まさかオシュトル様と一緒にネコネちゃんが来て、そのままウコン一行に合流するのだなんて。思いもしなかったのです。それに、なんというのか、ネコネちゃんってハクさんの事が好きだったのですね。私はイベントとかを覚えていないことが多いのですが、こんな事を忘れてしまっているなんて、ビックリなのです。

 

・ネコネ「あの、ハクさんはどこから来られたのですか?」

・ハク「ああ、自分か?、自分はどこから来たのかわからないんだ」

・ネコネ「そうなのですか…、不安なことや、気になることは無いですか?」

 

ほら、べったりなんです。ネコネちゃんってやっぱりハクさんの事が気になっていますよね、絶対に。さりげなく手とか繋いでいますし。アピールもすごいですね。こんなにかわいい子だとは思わなかったのです。実際に見ると100倍は可愛いのです☆。………?

 

・ウコン「なあ、後で少しだけ相談して良いか、伝えておきたいことがあってな」

・私「はい?、良いですよ。何の相談ですか。」

・ウコン「ネコネの事なんだが、その、なんだ。ここじゃ言いづらいな。」

 

そう言うとウコンさんは場所を変えるぞと、休憩の間に、人気のない所へ私を呼び出しました。ネコネちゃんも呼び出して…。

/ / / / / / / / / / / / / / / / / / / / 

息を整えて、ウコンさんは私を見据えてきました。何か大事な話があるのでしょう。近くにいるネコネちゃんも私に興味を示しつつ、何を話すのかと待っています。

 

・ウコン「話と言うのは簡単だ、この俺の妹である。ネコネの影武者になって欲しい」

・ネコネ「では、この人が!?」

・私「私が、ネコネ様の影武者…、ですか?」

・ウコン「ああ、引き受けてくれるなら、俺はとても助かる」

 

曰く、ここだけの話にして欲しいのだが。右近衛大将オシュトルの妹であるネコネちゃんを、狙う人間が出て来たとのこと。一度身元が分かれば話は早いもので、既に見合いはどうかと柔らかい形で接触を図ってきている者もいるとか。しかし、ネコネちゃんはこれを嫌がり、あくまでウコンの妹と言う自由な立場が良いとのこと。何でも好きな人と一緒になりたいのですと、【ある日を境に人が変わったようになった】とか。その時から影武者の話が上がり、【オシュトルの妹がいれば話は早い】のだ。そうなったらしく、白羽の矢が当たったのが私らしい。帝都につき次第、オシュトル様にあって頂き、場を整えると。そういう話だった。

 

………うまい話し方ですね。ウコンさんも、ネコネさんも。この場では自分たちはオシュトルの事は隠しつつ話しているのです。ウコンとオシュトルは別人だと言わんばかりに。【この場所に限ってでも、あのネコネちゃんが兄様と言っていない】のですから。私だけに対する。一時的なイメージの操作でしょうね。もしくは、それだけ真剣なのでしょう。

 

・ウコン「改めて聞きたい、引き受けてくれるか?」

・私「はい、もちろんです。謹んで受けさせていただきます。」

 

元々、その為にここまで来ていたのですから。帝都まであと僅か。正体を全部明かしてくれるまで、そう時間も無いでしょうしね。

 

話がおわると、ウコンさんは帝都に付いたら早速、私に影武者をやって欲しいと告げると。そのまま立ち去りましたが、ネコネちゃんだけはこの場に残りました。そしてただひと言、私の心臓に杭を打つようにひとこと言って来たのです。

 

・ネコネ「………貴女、ハクさんとどういう関係なのですか?」

 

それは恋する女の子のドスの効いた声だったことを。私は生涯忘れないと思う。

 




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