生きることは悩むこと 2   作:天海つづみ

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狩りの話しも書いておかないと、
モンハンなんだし


夢と目標

 

「それでは行きましょう」

 ミハエル達と組んで半月、

今日は初めてのリオレウス

 森と丘のキャンプを出る

 

「凄く恐いんだけど…」

 採取の時に偶然見たことある程度、

あんなデッカイの…

 

「大丈夫だってば、ミハエルはソロで狩れるし」

 エミナは今回は太刀の斬波刀

 

「俺もだぜ?」

 大剣を振る

 

「ハルキは確実ではないでしょう?」

 

「こんなに早くリオレウスやるなんて

思わなかったよ」

 

「ナズナは遅い位だよ?」

 

「そうなの?」

 

「たった一人で、自力で進めましたからね」

 

「戦い方教わってねぇのにな!」

 

「今までこんなに早くクエストこなした

事無いし…」

 クックを狩るなら武器と防具の為に多くの

ランポスなどを狩らねばならない

 

 補助アイテムの為に多くの採取に

行かねばならない、

 

 大きな一つの目標を達成するには

膨大な下積みが必要になる

 

 丁度ピラミッドの頂点がクック、

二段目にランポス達、

 三段目に光虫や回復薬などの採取と言う具合

 

 リオレウスなら更にピラミッドが大きくなる

 

 だけど

 

 パーティーだと下積みが少なくても

大物が狩れる

 

「…なるほど、やはりナズナさんは凄い、

建設的な思考がキチンと出来てます」

 頷く

  

「その考え方まで自分で到達してんだな!」

 

「基本だよね!」

 

「これで合ってるの?」

 

「はい、その考えに到達しない者が下位には

多いんですが…」

「なのに大物を狩ろうとしてな」

「無謀だよねぇハルキ!」

 

「どういう意味だ?」

「さあねぇ!」

 

 採取が適当だからだよ

 

 

 

 ……………

 

 

 

 

 4番、

 リオレウスが着地する

「くうぅっ!」

 砂粒が顔に当たる!

 目が開けられない!

 

「風圧の範囲覚えて!」

 クックより断然広い

 

「咆哮するよ!」

 ガード!衝撃が来る、

 音なのに?!

 

「尻尾!」

 高速でトゲだらけの尻尾が飛んでくる!

通過したあとに

 

「でぇい!!」

 飛び込み脚を斬る

 デカい!怖い!足の爪が恐ろしい大きさと形

 

「回避っ!」

 エミナが叫ぶ

 一回斬っただけで転がって納刀

 レウスの攻撃範囲が広いからそれが

精一杯なのに

 

「よっ!ほっ!てい!」

 エミナは2~3回平気で斬る

 

「そうらっ!」

 ハルキは中心から少し外、脚以外を斬る、

 スキあらば頭に溜め斬り

  

 ミハエルは更に外から貫通弾

 翼爪を早くも破壊する

 

「ビシッ!」

 レウスの顔の甲殻が破壊され、一瞬怯む、

 

「おぉらぁっ!!」

 更にハルキの溜め斬り

 

「グオォッ!!」

 仰け反るレウス、飛び上がって

…レウスは飛んで行く

 

 

「な…なんか…全然…斬れない」

 ゼエゼエ言う息を整える、

 ついて行けてない、皆強い

 

「クックより回転半径が大きいですからね」

「逆に脚の間はスキだらけだったりするんだよ?」

 

「エミナは…三回位…斬れるのに…」

 何で皆息切れしないの?

 

「まだレウスのスキが分かってないからな、

タイミング遅ェし、無駄に走ってるぜ?」

 

 疑問を聞く前にハルキが答えを言ってる

 

 あぁ、頭良いのかも

「ね、ねぇエミナはガード出来なくて怖くないの?」

 太刀はガード出来ないはず

 

「私の身長だとレウスの攻撃当たり難いんだよ?」

 中腰になり笑う

 

「なんかズルい」

 そんなのアリか?

 

「その代わりこっちの攻撃届きにくいから」

 太刀を上段に構える

「片手よりコレ使うんだ」

 

 なるほど、相手によって武器を変えるのか

 

 

 

 

 

 10番 森と水辺

 

 

 

 飛び上がるリオレウス

「え!ど!どうし…」

 恐い!

 

「落ち着いて!良く見て!」

 

 ナズナの方に向く…瞬間!

 

「目ェつぶれ!!!」

 ハルキが閃光玉を投げる

 

「ドザアッ!!」

「ひいいっ!!」

 墜落したレウスにビックリする

 デカイ!恐い!トゲだらけ!

 

「大丈夫です!今は攻撃されません!」

 

 四人で袋叩きにする

「ナズナ!尻尾斬れ!頭は俺だ!」

「は!はいっ!!」

 溜め斬りをするハルキ

 

「よっ!ほっ!そぉい!」

 連続して翼を斬り続けるエミナ

 

 尻尾に2~3回斬ったら立ち上がってしまった、

チャンスを生かせない

 

「ナズナ!右は水だ!そっち行くなよ?!」

 

「は!はいいっ!」

 やること多い!頭が付いて行かない!

 

 またレウスは飛んで行く

 

「なんか私、邪魔してない?」

 さっきよりは息が切れないけど…

足引っ張ってるよね

 

「そうですね…役割を理解してないだけですよ」

 一番攻撃力がある武器は弱点である頭へ、

後は味方に当てないように各部を狙う

 

「そうか…それが効率的だよね…」

 パーティーの戦い方を知らないからだ

 

「お前クックはソロで狩ってたんだよな?」

 光虫と素材玉を調合しながら

 

「うん」

 ガンナーのとき

 

「もしかして空中のモンスターが閃光で墜落

すんの知らなくねェか?」

 

「初めて見たよ」

 ビックリした

 

「え!クック落とした事ないの!?」

 

「んと、普通に投げてボウガンで…」

 ペシペシと…え?普通は知ってるの?

 

「効率の良い狩りを知らなかったんですね」

 

「モンスターの視界は分かってる?」

 

「それは流石に知ってるよ、クックに何発も

無駄に閃光投げたもん」

 その上コントロールも悪かったから、

人に言えないくらい投げましたよ

 

 

 

 

 4番

 

尻尾の回転、

ギリギリの距離で避けて飛び込む!

「でぇい!」

 二回斬ったら前転回避で向こう側に抜ける

 二回斬れた!

 

「上手いですよ!」

「タイミング合って来たぜ!」

 

「ほいっと!」

 私の攻撃を避けながらエミナは斬る

 

「ご!ごめんなさい!!」

「大丈夫!好きに攻撃して!

こっちで合わせるから!」

 

 足下で斬りつける

 

「正面には行かないでください!」

「突進にやられんぜ!!」

 

 正面から横に転がり斬る

 ミハエルに向かって突進、

 全員が余裕で回避する

 

 起き上がりを狙って走りこむ

 が、

 振り返りブレス!

 ナズナの正面!

 

 やばっ!!思わず盾を構え…

 間に合わない!!

 

 

 

「バァーン!!」

 弾ける火球、

細かい火の粉が辺りに散らばる

 

「おっしゃあ!」

 横からハルキが飛び出しガードしたんだ!

助かった!

「あ、ありがと!」

 ハルキスゴくない?!

 

「足止めんな!」

 納刀して走るハルキ

 また助けられたけど、

ハルキって戦闘中は真面目なんだ…

 

 リオレウスは飛び上がる、

 ホバリングしている

 

「閃光閃光…」

 ポーチをガサゴソ、見つからない

 

「ナズナ!!」

「ひグゥッ!」

 

 襟首を捕まれ後ろに倒された

「な、何を!」

 地面に転がり見上げる、

レウスがこちらを向いている!

 

 ヤバい!!

 

 ナズナの視界に溜めに入ったハルキと

リオレウス

 (飛び掛かり!!ダメだ!)

 

 

 信じられないモノを見る

 

 ハルキが斬り始めた瞬間、レウスが飛び掛かり

「ズダァン!!!」

「ひいいっ!!!」

 墜落?!

 

「なにそれ!?スッゲー!!」

 早くも横からエミナが斬り掛かる

「凄いですよハルキ!!」

 

「あ、あう、え…」

 状況が飲み込めない

 

「ボヤッとすんな!立て!!」

 

「はいいっ!」

 

 

 

 

 …………

 

 

 

 

 

「スゴかったねぇハルキ!!」

 

「狙ったんですか?」

 

「そろそろ怯みそうな感じがしてよ」

 へらへら笑う

 

「え?狙ったんじゃ無かったの?」

 

 帰り道、無事にリオレウス討伐を終えた

 

「あんなもん狙って出来たら世話ネェよw」

 

「失敗したらどうする気だったんです?」

 

「粉塵使ってくれるイイヤツがいるだろ?」

 ミハエルに向かってニカッと笑う

 

「まったく…」

 私を回復薬だと思ってるんでしょうか

 

「でもあんな事出来るんだね、

太刀でも行けるかな?」

 エミナが溜め斬りのマネをする

 

「ね、ねぇ、失敗してたら私はどうなったの?」

 

 一瞬三人の表情が固まると

 

 

 

「巻き込まれましたね…」

「最悪は毒と気絶だよね」

「大体狙われてたのはナズナだしな」

 

「あ、危なぁ…」

 助けられた訳じゃないのか?

 

「まぁバクチみてぇな事だし、もうやらねぇよ?」

 笑ってるが…ホントかコイツ

 

「やれないの間違いじゃない?」

 手をヒラヒラして笑う

 

「あんな事を狙って出来たら

G級レベルかもしれませんよ?」

 

 居るの?そんな人達…

 でも、ハルキの方が先に斬り始めてたんだよね…

 なんで飛び掛かるタイミングが分かるんだろ

 

 

 

 

 …………

 

 

 

 

 

「おぉ!そりゃスゲェわ!」

「俺達に出来るヤツいるか?」

「危なくてそんなリスク取らねぇわな!」

 ギルドで話すと他のハンター達も感心する

 

「大剣使う人は出来るモノなの?」

 

「私は初めて見ましたよ、上位でも

見ませんでしたね」

 

「俺は見たことあるぜ?」

 中年のハンター、名前はオリベ

 ナルガ一式で精悍な見た目、のはずだが

腹が出ていて残念

 

「誰がやってたの?」

 エミナ、一番年下でしょ?

 口の利き方ってあるよね

 

「ミナガルデにいた頃だ、

G級と組んだ時に見たんだ」

 そのハンターは溜め斬りでディアブロスの

突進まで止めたという

「怯みを計算できればやれるらしいが

…バケモンだぜ?」

 

「そんな事もできるんだ」

 大剣って、ただ大きいだけじゃないんだ

 

「ハルキ、思いつきにしては出来すぎですね?」

 横目で見る

 

「実はな、教授達と実習してる時に見たんだよ、

知らねぇハンターがやってた」

 笑いながら答える

 

「それをいきなりやったんですね?」

 あ、ちょっとムカついてる

 

「当たると思わなかったぜ!」

 

 ギルマスが奥から出てきた

「さて、ナズナよ、リオレウスまで倒したが…

どうじゃ?何か思う事はないか?」

 

「は、はい、あの…何かこう…」

 胸の前で手をモジモジとする

 何か上手くいえないけど…

 一人前になったかな…

 

「上手く言えんか?」

 

「クック倒した時みたいな何かがあるんですが…」

 

「うむ、達成感はあったようじゃの」

 

「達成感…」

 これが?

 何だか胸の中に何かがあるけど

 

「その積み重ねが自信になるんじゃがの…

所で今日は歌わんのか?」

 

「え?歌う…」

 そういえば!!

「え、エミナ、私って酔うと…」

 

「ん?ツインテールにして放牧の歌、歌うんだよ?」

 

「えっ?!」

 マジか?!

 

「なかなか上手なんですよ?」

 

「北部の民謡だよな」

「アンコールに何度も答えてよ!」

「酔っぱらってるからすぐに忘れてな!」

 

 ハルキがニヤケながら

「その上脱ぐんだぜ?」

 

「うそっ!!」

 まさか!!

 

「嘘に決まってんだろ!」

 ヒャヒャヒャと笑う

 こいつはいつもいつも!

 

「私と一緒に椅子に立って歌うんだよ」

 エミナも笑う

 

 私そんなことしてたんだ…

 

「お前は酔うと自信が出るんだのぉ」

 

 

 

 

 自信…

 自信なんて無いよ

 自身ってどんな感じ?

 強くなること?

 

「ナズナはどんな夢を持っているんじゃ?」

 

「夢?」

 

「目標でも良いがの?」

 

「目標…」

 そんなの無いよ、生きて行くためにハンター

始めただけだし

「今は…何も…」

 そんなもの持つ余裕無いし

 

「うむ、そうか…」

 戻って行くギルマス、

 なんだか寂しそうな…

 

「私、何か悪いこと言ったかな?」

 

「別に悪くないんじゃない?」

 エミナも首を傾げる

 

「多分ですが…」

 ココット村はハンター発祥の地ではあるが、

この村に永住するハンターは居ない

「ナズナさんには『ココット村のハンター』に

なって欲しいのではないでしょうか?」

 

「ココット村の…」

 そうか…何となく解る、

 村が危険になった時、『依頼』という形に

しなくても、守る人がいれば……あれ?

「それってギルマスなんじゃ…」

 

「『ココットの英雄』も老齢ですから、

後継者が欲しいんでしょう」

 

 目標か…

「あのさ、皆の目標って何?」

 

 

 

 

 

 

 




将来の夢を大人は子供に聞く
そのために必要な目標を教えようとする

でも不思議なんだ、私の周りには
夢を叶えた人が居ない
私も含めて

そんな大人が何を示せる?
失敗と後悔を教えられる
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