八幡視点で描かれています。
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「はあ、他学校への体験入学ですか?」
平塚先生が突然言い出した内容に、比企谷八幡は思わず疑問を呈す。
「そうだ。と言ってもこちらから志願したわけではなく、相手方からの誘いだ。普通の相手ならばこちらとしても断ろうと考えたが、何せ相手が大物だったのでな。なかなか得られない体験だと考え、引き受けたというわけだよ。」
「して、その相手方というのは?」
雪ノ下雪乃は質問する。当然だろう、相手が大物と言われ、気にならない人はいないだろう。
「ああ、相手は"秀知院学園"だ。」
それを聞いて雪ノ下は驚きを顔に表す。一方、比企ヶ谷と由比ヶ浜は疑問符を浮かべている。
「ゆきのん、知ってるの?」
由比ヶ浜がきくと、雪ノ下が答える。
「ええ、昔は貴族たちが通っていたという学校よ。今でもその名残で各界のトップの子息たちが通っているとか。」
驚いた。まさかそんな学校がまだ存在しているとは。
「そんな学校からなぜそんなお誘いが?そもそもなんで俺たちなんですか?」
「うむ、雪ノ下の説明した通り、あそこは将来のトップたちが通う学校でな。その分、一般人の価値観と少々一致しない部分がある。そこで、悩んだ学校側が、生徒たちに一般人の価値観を身をもって考えさせるために一般高を探していたらしい。向こうの校長がテキトーに選んだ結果、総武がたまたま選ばれ、お誘いがきたというわけだ。そして、なぜ君たちを選んだかだが…」
平塚先生はニヤリと笑い、俺たちに言った。
「君たちを行かせるのが一番面白そうだからだ。」
「おい、そんな理由かよ。」
思わずツッコんでしまった。というか、相手の校長もテキトーに選ぶとか大丈夫か?気まぐれで頼みごとしてきそうで怖いんだが。
そう考えていると
「平塚先生、そんな理由では他の教員たちが納得しないのでは?」
雪ノ下は呆れ顔で正論を投げかけた。しかし平塚先生は、分かっている、という顔だ。
「なにも他の先生にまで、面白そうだからあの子たちを選んだ、と伝えるわけではないよ。雪ノ下は県議会議員の娘、由比ヶ浜はコミュニケーションに優れている、比企ヶ谷は観察眼がある。これらの理由も含めて、君たちを選んだと、他の先生にはそう説明するさ。」
たしかに、県議会委員の娘は一般的には上流と言われる出身だろう。各界のトップたちと話も合わせやすいだろうし、相手からも馴染みやすい。由比ヶ浜もコミュニケーション能力は高いので、体験入学させることで相手とより円滑に会話ができるだろうし、納得できる、けれども…
「俺はそんなに評価されるものを持っていないと思いますが。」
他の2人に比べて、並べるような力があるとは思えなかった。それこそ葉山隼人のような完璧超人を送った方がいいんじゃないか?と思った。
しかし、
「いいや、君のことは評価しているとも。少なくともここにいる者たちはな。それに、変わった人物を1人くらい送った方が、何か化学反応が起こるのではないかと思っているよ。」
平塚先生は優しい瞳を向けながらそう言った。
隣では雪ノ下は「その化学反応で毒ガスがでなければいいのだけれど…」なんて言っているし、由比ヶ浜は「べっ、べつにヒッキーのことなんて、、その、、、評価なんか…(//)」と不満をこぼしているのを見ると心配になるのだが。
まぁこいつらだけ行かせるのもあれだしな。。
「わかりましたよ。行けばいいんでしょう。」
「うむ、では頼んだぞ、君たち。場所は東京なので相手方が寮を用意してくださるそうだ。他に気になることは向こうに行ってから聞きたまえ。私からは以上だ。頑張ってきたまえ。」
そういうと平塚先生は教室を後にした。
こうして、新たな地で俺の青春ラブコメが始まった。
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「これ、本当に学校なのかよ。。」
体験入学先に着いて、開口一番の言葉である。
雪ノ下も由比ヶ浜もそれぞれ驚いているようだ。
「ハハ、れっきとした学校デスヨ。たしかに少し大きいデスガネ。」
そう説明してくれるのは、秀知院の校長であるAdolphe Pescarolo。
この人がテキトーに高校を選んだ人か。
そんなことを思いながら、校長から体験入学についての注意事項や寮での生活、教室の場所についてなどを聞き、他に困ったことがあったら生徒会に聞くといいと伝えられた。
各々のクラスで自己紹介も済ませ、放課後になる。一応、世話になるかもしれない生徒会に挨拶をした方がいいだろう。その旨を雪ノ下たちに伝えると、彼女らも了承する。
「「「失礼します。」」」
中に入ると、目つきの悪い男が1人、上品な女が1人とポワポワとした雰囲気を醸し出す女が1人いた。まぁ目つきに関しちゃこっちは悪いどころか腐ってるけど。
「あぁ、君たちが体験入学者か。はじめまして。おれは生徒会長の白銀御幸だ。で、こっちにいるのが四宮かぐや、そっちの椅子に座っているのが藤原千花だ。よろしくな。」
白銀は四宮と藤原の紹介もしながら気さくに挨拶してきた。
「はじめまして、総武高校から来ました、雪ノ下雪乃です。こちらこそよろしくお願いします。」
雪ノ下が上品に挨拶をすると、続いて由比ヶ浜と八幡も挨拶をした。
「そうかしこまらないでくれ。来たばかりでわからないことも多いだろう。おれも一般入試で入った身だからな。気持ちはわかる。何かあれば遠慮なく生徒会室を訪ねてくれ。力になろう。」
「わかったわ。ありがとう。」
それからは、お互いに趣味なんかや好きな教科、休日はなにをしているかなんて、たわいのないことを話した。趣味で人間観察といったときの全員の目がヒいていたのはちょっとショックだったが。
なんだよ、人間観察立派な趣味だろ。
「そういえば、あなたたちは何か部活動を?」
「私たちは奉仕部、という部活動をしているわ。活動としては生徒の悩みを聞いて、解決を促したり、学校の行事の手伝いをしていたわね。」
「変わった部活ですねー。」
「でしょー。でも楽しかったよー。ねー、ゆきのん♪」
由比ヶ浜は雪ノ下に抱きつく。雪ノ下も暑苦しそうにはしていたが、NOとは言わないため、由比ヶ浜は嬉しそうに腕に力を込めた。
「ほう、生徒の悩みを聞いて解決するとは感心だな。よかったら放課後生徒会室に来ないか?たまに生徒たちが悩み相談に来ることがあってな。もちろん、俺たちもアドバイスするが、一般的な意見かどうか怪しい時もあるからな。そういう意味でも君たちもアドバイスしてくれると助かるんだが。」
「そうね、一般的な価値観を生徒に知ってもらうという目的もあることですし、構わないわ。2人も問題ないかしら?」
その質問に由比ヶ浜も俺もうなずく。どうせ放課後もすることないだろうしな。
「そうか、助かるよ。ではこれからよろしくな。雪ノ下、由比ヶ浜、比企谷」
そう言って、明日から生徒会室での奉仕部の活動の再開が決まったのであった。
はじめまして。
俺ガイルの八幡の活動は1年生のときという設定にします。でないと時系列めちゃくちゃになってしまうので。。設定としてはガバガバなのですが、八幡たちとかぐやたちのクロスオーバーにねじ込みたかっただけです。その辺はご容赦ください。
純粋に俺ガイルの人物がかぐや様の人物たちとどういう掛け合いをするのか、お楽しみいただければと思います。
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