エヴァの記憶だけ吹っ飛ばされた人がエヴァ世界に飛ばされた話 作:フィアネン
「ふん!何が優秀な前線指揮官よ!一回で勝てなきゃ意味がないのよ!」
「そうでもないさ。今回の戦闘は日本の地形がまた変わったこと以外はほぼ損害無しだぞ? 国連も手を出してこなかったし、次で確実にやればいいよ。」
「簡単に言うけどさ、僕と惣流の完璧な同時攻撃なんて無理だよ。こんなんだし。」
「
「アスカ、お前俺の話を聞いてなかったのか?今回の敵はスタンドプレーでどうにかなる相手じゃねぇんだよ。それをわかってくれ。」
「うるさい!使徒なんて私ひとりで殲滅できるわよ!」
頭を抱える。あ゛あ゛~ほんとどうすんだよこんなん!
「お困りのようだね、指揮官殿。」
「はい?」
「あ~、加持さぁん!」
後ろを振り向くと加持さんが立っている。
「どうだ?ここのメンツで食事でも。夕食、まだだろ?」
「え?俺はレイの食事つくってやんないといけないんで…」
「まぁまぁ、そう言わずにさ。どうだい?たまにはレイを忘れてさ―」
「男を口説くなんて卑怯じゃないです?あ゛あっ、しょうがないですねぇ。絡み付かないでくださいよ。」
加持さんをふりほどき、レイに電話をかける。すぐ応答してくれた。
『影嶋君、どうしたの?』
「加持さんに半ば強引に食事誘われてんだよ。レイも来てくれ、奢りだってよ。」
『…わかった。』
「場所は昨日の食堂だ、んじゃまた後で。…レイ、乗り気じゃねぇなァ?さては。」
「俺にエイジ君を取られてるのが気にくわないんだろう。まま、行こうぜ?」
そう言って加持さんは俺らを押すように食堂へ向かう。シンジは疑問を言う。
「あの…加持さん、ミサトさんは?」
「あいつは今日はメシ抜きだろ。責任者は責任取らないとだからな。」
食堂に5人が集まる。やっぱレイは機嫌悪そうにしてる。
ついでに食事はというと、俺とレイはハンバーグ、シンジはカレー、アスカはステーキ、加持さんはラーメンを頼んだ。
「レイ、悪かったよほんと…。」
「(プイ)」
「あ゛ー…ドウシテコウナッタノ…。」
「今日は頭を抱えっぱなしだな、エイジ君。」
「笑えない笑えない。」
「そんなことより!加持さんはわかってくれますよね!?あれはあたしの本当の実力じゃないってことを!碇君はどうだか知らないですけど。」
「はいはいはい、どーせ僕は実力ないですよ。」
「まあ二人とも、そう気を落とすなよ。エイジ君の言ったとおり、勝負はまだついてない。この次頑張ればいいじゃないか。だろ?」
「はい、そうですね…。」
「それに、初めてエイジ君の指揮を間近に見たが、ありゃほんと凄かったな。特に2体に分裂した後。アスカの動きに合わせてるのに、シンジ君が問題なくついていっている。」
「えー、あの時の指揮でも傍受したんですかぁー?」
「いいや?動きを見るだけでわかる。君は本当にパイロットの能力を引き出す力があるらしい。」
「そいつぁどーも。」
「でも、そいつのせいで使徒に勝てなかったんでしょ?もうクビかもしれないわねェ?」
「アスカはまず人の話を聞くとこからだな。」
「むっかつく~!」
「そうカッカすんなよアスカ。それに、もうそろそろじゃないか?」
「もうそろそろって、何がですか?」
シンジが疑問を言うのとほぼ同時にアナウンスが流れる。
[エヴァ初号機パイロット及び弐号機パイロット、アークシステムパイロットは至急第2作戦会議室に集合してください。繰り返します―]
「ほぉら、早速お呼びだ。頑張っておいで。」
パイロット二人はごちそうさまとだけ言うと、さっさと行ってしまう。
「加持さん、今日はご馳走さまでした。行こう、レイ。」
「おっと待った、エイジ君は残れ。」
「はい?わっ、ちょっと!」
「すまんねレイ。エイジ君借りるよ。」
「…そう。」
「あっあっ加持さん!?待ってくれレイ、これこそ完璧な誤解だろ!」
「おーおー、まるで不倫がバレた夫のようだな。」
「加持さぁん!?そんな揶揄やめてくれ!てかどこに連れてく気なんです!?」
「君は中学2年、つまり14歳だっていうのに妙に精神がしっかりしている。しかも、そんな年齢で冷静な判断をし、他の子を纏め上げるという素晴らしい能力。だからこそ見せておきたいものがあるんだ。」
まァ、中身は20代だしね。んでも今までこれをこんな真面目に見る人なんていなかった。加持さんて何者なんだ?
「見せたい?何をです?」
「NERVが隠し持っているモノだ。」
「隠し持っている…それはどういう?」
「着けばわかるさ。ターミナルドグマにね。」
「教義…?」
「やはり、ドグマの意味を知っているか。」
それ以降、加持さんは一言も喋らずにある扉の前に立つ。加持さんが持っていたカードキーを通すと、重々しい音と共に扉が開き、巨大な空間が見えた。
真っ白な磔巨人。下半身が無く、切断面とおぼしき場所には小さな足が大量に生えている。うわグロ。そして、顔面には逆三角に7つの目を描いた紫色の仮面。背面からはLCLのような色をした体液を垂れ流している。
「これって…使徒、なんです?なんで本部地下に…。まさか、今まで倒した使徒って、こいつを狙って…!」
「そう。人類補完計画、そしてE計画の要であり、全ての始まりでもある。『アダム』だよ。」
「アダム…最初の人間の男の名前ですか。」
「そう、第一使徒だ。」
「こいつに使徒が接触すると、セカンドインパクトがまた起きる…?」
「鋭いな。」
「簡単な連想ゲームです。セカンドインパクトは使徒によって引き起こされた。そして、使徒は共通して人類の敵。使徒が人類を滅ぼすのならちまちま攻撃するより、一気に殲滅するのが効率的です。なら、セカンドインパクトをもう一度起こせばいい。順番としては、次はサードですかね。合理的ですね、クソっ。」
「今日、俺が伝えられることはここまでだ。また機会があったら、続きを話そう。さ、葛城の所に行ってこい。」
「何故、俺なんですか?」
「さっきも言ったとおり、君は14歳にしては精神が成熟しすぎている。まァ少し子供っぽいところもあるが、君なら安心して見せられる、そう思ったのさ。」
「…そうですか。それでは、俺は失礼します。」
加持さん、俺と少し話しただけでここまで俺の性格を見抜いてる。凄い人だ。
「ちょっとエイジ君、どこほっつき歩いてたのよ!もう会議は終わったわよ!?」
「すみませんね、加持さんに捕まっちゃって…。」
「あんの野郎…!まあいいわ。そんなことより、今後の予定について連絡したかったの。」
「それに関しては非常に興味がありますね。どうなりました?」
「基本的には使徒はエイジ君の推測通りの弱点を持ってるわ。ヤツの行動再開は約5日後。それまでにシンジ君とアスカの協調、完璧なユニゾンを完成させる必要がある。そのための計画書よ。」
「どうも。…これはまた、ミサトさんらしい大胆な作戦ですね。それの指揮者が俺ということですか?」
「そうね。…ついでに言っとくと、これは加持の原案よ。」
「へぇ。…でも、音楽とダンスを使うとは考えましたね。音楽ってのはリズムさえ知ってれば、やろうと思えば指揮無しでも動けますしやってる内に体がリズムを覚えます。それを体で表現できるようにダンスで更にアプローチをかける…なかなかいいじゃないですか。」
「というわけで、あなたも曲を知ってないとダメでしょ?これを渡しておくわ。」
「このUSB、中身は音楽ですね、わかりました。」
「大変なことをまた押し付けちゃうけど、よろしくね。」
「これも仕事ですよ。わかりました、やってみましょう。」
次の日から、ダンスの訓練が始まった。
「ダンスですかぁ?」
「こんな格好までして?」
「も~~~~~いちいち文句言うんじゃない!こーゆーもんはね、形から入って気分を大切にするモンなのよ!敵は二心一体だから、こっちが同じ動きをすればあっちも同じ動きをするはずよ。4日間でユニゾンを完璧にマスターするには、曲に合わせた攻撃パターンを覚えるのが一番てっとり早いのよ。」
合理的な判断だが、言い方が身も蓋もないなこりゃ。
「ちなみに、選曲と振り付けはオレだから。」
「加持さぁん!」
「あたし一人で大丈夫だってのに。」
「いーからいーから。」
「じゃ、振り付けどおり、最初のところやってみるわよ。音楽をよく聴いてね。」
二人のダンスが始まる。お?割とよさげじゃ―気のせいだった。3小節目くらいには各々がよくわからない動きを始め、シンジはコケる始末。
「うーん、こういうのって出だしが重要ですよ?いくら時間が無くてもさ。」
「題して鶴と猿の小踊り…」
「思ったより、時間かかりそうねー…」
この後3時間ぶっ通しで練習した。うーん、今日でどこまで二人が覚えられるか…
本当ならこういう「体で覚える」ものってのは、ある程度期間を分け、その間で狭い範囲を確実に覚えていき、少しづつ繋げて慣らしていくというのが定石だが、時間がそれを許さない。どうしたものか…。
「あれ、エイジ君はメシに行かないのか?」
「彼らが帰ってきたら、入れ替わりに出てくんで練習風景を録画しといてください。」
「何するんだ?」
「音楽はだいたい覚えました。やってみるんですよ、俺も。」
「へぇ、随分と熱心じゃないか。こういうのは乗り気にならないと思っていたよ。」
「形振り構ってられない、ってのが正確な表現でしょうね。…音楽お願いします。」
見よう見まねでダンスをやってみる。少しオーバーに動くくらいが丁度いいかな?
……今半テンポ遅れたな。
「15秒戻してください。」
入れるとこからもう一度動く…やっぱり半テンポ遅れてしまう。俺の弱点はここだ。リズムを覚えていても、体が追い付かないタイミングがある。
「え?予備が何でやってんのよ。」
「俺も音楽は聴いておかなきゃ指揮はできないからな。それに、戦闘の時、俺は完全に通信を切っておくつもりだ。音楽だけで指揮するには、攻撃タイミングなんかも覚えておきたくてな。」
「へぇ、随分勉強熱心ですこと。」
「俺はもう飯にするから抜けるよ。頑張れ、二人とも。」
通路。腹減ったな…
「あ、レイ!」
「影嶋君…。」
「あ、ちょっと行かないでくれよ!ほんと、昨日は悪かったよ。ごめん。」
「…楽しみだったの。」
「え?」
「影嶋君の料理、楽しみだった。」
「…そっか。ごめん。」
思ってるより、14歳ってのは繊細なのかもしれない。俺はもう忘れてしまっていたが、レイがそれを思い出させてくれた。
「レイ、ちょっと付き合ってほしいものがあるんだ。」
「何?」
家に帰ると、二人でダンスをやってみる。互いに動きを見合い、弱点を見つけ合う。
凄いな、数時間だけでこんな上手くなった…。
「これ、何?」
「ああ、こういうことなのよね。」
ラップトップに計画書を表示させる。
「…そう。」
「そういうこと。俺も実戦はアークで援護しないとだから。それに今回はなるべくノイズをなくすために、クロッシング無しで行う。完全に音ゲーになるんだよ。」
「私も入る。」
「え?アークにか?」
「二人ならやれるわ。」
「…そうだな。んじゃ、飯にするか。昨日のレイの要望どおりのモノを作るよ。
「ありがとう、エイジ、君。」
「やっと下の名前で呼んでくれたかァ。嬉しいよ、レイ。」
はじめてレイが俺のことを下の名前で呼んでくれた。今、とても嬉しい。
3日目。
昨日、ミサトさんには絶対に途中で止めるなと釘を差しておいた。あの人は練習の仕方ってのを知らねぇんか?途中で止めていちいち最初から始めると、やっていない場所の弱点が見えなくなる。余程うるさかったのか、途中から俺に丸投げしてきやがった。そういうとこだぞミサト。
「だいぶよくなってきたな。それじゃ講評だ。
まずはシンジ。6小節目のこうなって…こーうなるとこ。ここで半テンポくらいのズレが発生する。シンジの動きから多分自分でもわかってるとは思うけど、ここは要確認だな。あと、ズレたからって露骨に焦ると全体が崩れる原因になる。常に落ち着いてやるんだ。
次はアスカ。アスカはちょうどシンジが遅れ始めるあたりから自分で勝手に飛ばす癖が直ってないな。個人の動きは流石なんだけど、これはユニゾンだ。シンジ君にもっと合わせた方がいい。どっちかがミスをしたとき、どうにか合わせるってのも協調性ってもんだ。
以上、講評終わり。」
「碇君に合わせて自分のレベルを下げるなんてないわ~。合わせるのは碇君の方なんじゃないの~?」
「それはシンジがトロいんじゃあなくて、アスカが飛ばせるってのが強すぎるんだな。」
「まるで僕がトロいみたいな言い方…」
「強すぎるぅ?それにさ…なーんで昨日からずっと綾波さんまで見てんの?なんだか気が散るわ?」
「気が散るってのは見たくないっつー言い訳だろ。レイ、来てくれ。アスカとシンジは一回休憩。」
「わかったわ、エイジ君。」
「わ、わかったよ。にしても、綾波が下の名前を呼ぶなんて…。」
「ったく、何をしようってのよ。」
「加持さん、音楽お願いします。」
「はいよ。」
音楽が始まる。
はじめて人前で見せるということで、若干緊張もするが…レイが隣に立ってるからどうにかなるだろう。
…今俺が若干遅れた。でも、レイは必ず合わせてくれる。……うん、すぐリカバリできた。
ラスト…レイも若干緊張してるらしい。最後の最後で足がもつれ、倒れかける。
「っ!」
「っと。」
アドリブで何とかレイを抱き上げ、互いにそれっぽく見せて音楽は終わった。
「ははは、ぶっつけだったけど何となく上手くいっちゃったなァ。」
「そうね。楽しかった。」
「凄いな、レイにエイジ君。ぶっ通しでやってる二人よりいい感じじゃないか。」
「スゴ、あの二人いつのまに…」
「ふん!何、最後の最後でファーストがミスってたじゃないの!」
「ああ、でもそれ以上に途中で互いに1回ずつくらいミスはしてたぞ。」
「全然気づかなかった…。」
「そりゃアンタの目が節穴なのよォ、碇君。」
「そいつぁ違うな。見も蓋もない言い方をすると、俺らは互いにミスった時、もう片方が合わせて上手くいってるように見せ掛けてるだけだ。だから、全体が上手く行ってるように見えてる。
要は『信頼』の問題なんだよ。シンジ、お前は自分だけで何とかリカバリしなきゃならないって思ってる。アスカはシンジが動けないからつって独走しようとしてる。
…二人とも、そういうとこだぞ。」
「……」
「何…?それだったら綾波さんが弐号機に、バ影嶋が初号機に乗ってやればいいじゃない!」
「それは無理だ。俺は初号機に乗っても起動ギリギリだし、この作戦でアークのコントロールジャックは使えない。君ら二人がやるしかないんだ。」
「私は…私は特別なのよ!こんな奴らに、遅れをとるなんて!」
「特別ってのは、自分で言うもんじゃない。それは他人からの評価だ。シンジ君のように過剰に自己評価を下げるのも、アスカのように過剰に自己評価を上げるのも、もうやめろ。」
「っ!!!」
アスカは走り去る。
「惣流!?」
…二人同時に攻撃をするのは失敗だったかもしれない。
シンジはただ呆然と見ているだけだ。そんな彼に、加持さんは呼び掛ける。。
「あちゃ~。参ったわねぇ、時間がないってのに…。」
「シンジ君、何してるんだ?早くアスカを追いかけろ。」
「え?でも…」
「これも君の仕事だよ。」
加持さんは笑顔でシンジに答える。
シンジが部屋を出ていったところを見届けると、俺は座り込み、額に手を当て項垂れる。
「流石にやりすぎたかもしれねぇな…。」
「いいえ、エイジ君は正しいわ。」
「そうか?これじゃあまるで無用にアスカとシンジを否定しただけだ。これじゃあ逆効果だったかもしれない。」
「エイジ君はせっかちな所があるな。気持ちの特効薬は”時間”だ。大丈夫。君がシンジ君とアスカを信じないでどうする。」
流石、今まで会ってきた中で一番のまともな大人だ。格が違う。
「そう…でしたね。ありがとうございます、加持さん。」
「にしても、あなた達どれだけ練習したの?最後にアドリブまでやっちゃってさ。」
「俺が色々終わってからなんで、だいたい1日3時間くらいですかね。」
「嘘!その時間でこれだけやれるようになるの!?」
「互いに見せ合って、弱点を確認して克服してましたからね。さっきも言ったとおり、信頼が必要なんですよ。まァ、アレが彼らの発破になるといいですけどね。」
4日目。
サボってた対人訓練を終え、加持さんに彼らの動向を聞いてみる。もう俺らは練習には付き合っていない。
「シンジ君とアスカは、昨日より遥かにいい感じに仕上がってたぞ。これも君の力だな。」
「いいえ、レイが居てくれたからですよ。俺一人だったらここまでうまく行ってません。」
「そうか。レイを大切にしろよ。それはそうと、格好いいジャケットじゃないか。どうしたんだ?」
「ああ、こういうのを持ってましてね。やっと全部の講習が終わったんですよ。」
ジャケットを開き、左側を広げて見せる。ホルスターに銃が入っている。
「なるほどね。学生服じゃあ隠す場所無いしな。」
「ええ、全くですよほんと。」
「ところで…シンジ君とアスカを見に行かないか?」
「え?」
「ちがう!もっと高く足を上げて!ここももっと高く跳ぶのよ!あ、また遅れた!キィーっ、なんでいちいちそんなにドンクサいのよ!許せないっ!」
(おっ、やってるな。)
(これがアスカの素か…。でも、やっぱ力抜いてるってのはデカいですね。)
(だろ?これもエイジ君のお陰だ。)
「いい、シンジ!何がなんでも明日までにユニゾンを完璧に仕上げるのよ!そんでもってファーストやバ影嶋を見返してやるんだからね!」
(もうアスカの中じゃお前の愛称はアレになっちゃったな。)
(ひっでぇなぁ。でも、俺のやったことが良い方向に行ってくれたのがわかりました。ありがとうございます、加持さん。)
(こんなくらいならお安いご用さ。)
決戦当日。
[目標は強羅絶対防衛線を突破!現在、山間部を第3新東京市に向かい侵攻中!]
[目標、0地点に侵入!]
[MAGIの予想より3時間も早いじゃない!エヴァは!?]
[いつでも出れます!]
[エイジ君聞いたわね!?後はよろしく!]
「了解。やるよ、レイ。」
「ええ。」
アークシステムのプラグ内には、俺とレイが入っている。互いに補い合い、エヴァ両機をサポートする。大丈夫、俺らならやれる。
[エヴァ両機、発信準備完了!]
「了解。アスカ、シンジ、これから作戦概要を説明する。発進し、地上に出たタイミングで音楽スタート。そこから先は全ての通信をカットし、クロッシングも行わない。完全な音ゲーになる。…二人とも、頑張れ!」
[もちろん!]
[ああ!]
[いいわね碇君、最初からATフィールド全開、フル稼働最大戦速でいくわよ。]
[わかってる。内部電源が切れるまでの62秒でケリをつけるよ。]
「作戦開始。」
エヴァがケージから射出され、地上に飛び出る。
「音楽スタート!」
空中に飛び出た初号機、弐号機は完璧なタイミング合致でランスを投げ、敵を分離状態にする。分離したところを落下しながら膝蹴りし、同時に着地。同時にライフルを受領、射撃をする。
敵は仮面からビームを放つが、両機とも後ろに回転飛びをしつつ後退、シールドで防御。
「今よ!」
「援護射撃開始!!ミサイル発射!!」
ビームを放ち、静止している二体の使徒めがけてミサイルが着弾、敵の動きを更に長く止める。その隙にエヴァ両機は前進、ミサイル攻撃が止むと同時に各個体に対してアッパー、踵落とし。後ろに敵が吹き飛んだ瞬間、初号機と弐号機は跳躍、完璧な
「いよっしゃあ!!!レイ!」
「うん。」
柄にもなく俺はガッツポーズをし、レイと片手でハイタッチ。互いにクッソいい笑顔をしてた。え?また盗撮されたんだよ。
「あーあー、着地失敗してやんの。でも、なんか彼ららしいと言えばらしいよなァ。だろ?レイ。」
「ええ。」
[なんか、二人とも中で寝ちゃったみたいなんですけど…。]
「二人とも、極度の緊張だったんでしょう。そのまま起こさないように回収してあげてください。俺たちも出るか。」
「そうね、エイジ君。」
初動は最悪だったけど、何だかんだいって俺らは新しいパイロット:惣流・アスカ・ラングレーとの親交を深めることができたような気がする。コミュニケーションってのは、別に会話だけじゃない。ダンスとか、戦闘を通してもできるもんだ。
シンジとアスカが、まさにそのいい例だろう。
俺は、彼らを最後まで導く。
主人公はホモじゃないです(再確認)
補完計画発動も、使徒騒ぎの後のごたごたもない本当の大団円endを読みたいですか?
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はい
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いいえ