エヴァの記憶だけ吹っ飛ばされた人がエヴァ世界に飛ばされた話 作:フィアネン
俺らは、今日真実を言う予定であった。だが、彼女は突然姿を現した。
「シンジ君。」
「マナ!?どこ行ってたの、ずっと学校休みで―」
「いないの。」
「誰が?」
「集中治療室のケイタが!」
ケイタ…戦自病院に搬送されたパイロットか。にしても、居なくなったか。戦自に引き戻されたか、或いは抹殺されたか。こんな短期間で病室に移れるとは考えづらい。それに、霧島の話の中の"記録からも消されてる"ってのがその嫌な予感を加速させる。
「待ちなさいよ!」
「アスカ!?…喧嘩はダメだよ。」
「あたしも行くわ。シンジ一人だけじゃ、何されるかわからないから。」
「でも…」
「いいのよ。一緒に来てくれるのなら心強いわ。」
「バ影嶋夫妻!あんたらも行くわよ!」
「レイは残ってくれ。」
「いいえ、私も行くわ。ちゃんとストッパーになってあげる。」
「…ありがとう。」
「…わかったよ。5人で戦自病院へ行こう。」
俺らは初めて来たが、シンジらの案内で難なくここまで来ることができた。話を聞き流しながら、状況を確認する。にしても、あからさまに藻抜けの殻だな。…やっぱ嫌な予感しかしない。銃だって、別に撃つだけのモンでもない。懐から取り出し、安全装置を確認する。ついでにマガジンも外す。
「ちょ、ちょっとバ影嶋!またそんな物騒なもんを取り出しちゃって!」
「弾抜いたし安全装置つけてるから大丈夫よ。にしても『ヤツらに引き戻される』とはどういう…」
「後ろ!!」
「キャア、シンジ!」
「こんの!」
「畜生!」
マナが黒服に連れて行かれそうになる。銃床で相手の頭を殴りつけ、シンジが更にタックル。俺らは一目散に走り、女子トイレの個室に隠れる。
「ちょっと、ここは女子トイレよ!」
「形振り構ってられないよ!」
「私が出ていきます!みんなを巻き添えにするわけには…!」
言いきる前に外から聞こえる悲鳴と騒音、銃声。あいつら容赦ねぇな。
(そっちにはいないか!)
(見つかりません!)
外の様子を音で想像しながら、銃を本来の使い方ができるようにしていく。
「出ていったら、殺されちゃうよ!」
「そいつぁ間違いないな。相手の黒服もプロだろうしね。…もう5発だけか。レイ、ミサトに連絡頼む。」
「わかった。」
マガジンを交換する。マガジンにフルで入っていることを確認して装填、リリースの動作確認、コッキング。…安全装置も外れ、いつでも撃てる。
「ちょ、ちょっと影嶋君!?それ本気なんですか!?殺されちゃいますよ!?」
「対人戦闘の経験者はこのメンツの中で俺だけじゃない?大丈夫、むやみやたらに殺すようなマネはしないよ。」
「そういう問題じゃないのよバ影嶋!こないだみたいになったらどうするつもりなのよ!」
「俺はもう大丈夫、だから全員で生きてこっから逃げるんだ。
いいか、俺がまず出入り口から確認し、そこから少しづつロビーへ進むぞ。殿は俺がやる、先頭はアスカが頼む。」
「あんた本気ィ!?」
「こういうときに冗談を言えるほどの余裕はないよ。行くぞ。」
俺はトイレの出入り口から頭を覗かせ、黒服がいるかを確認する。…クリア。
「今のうちに行け!」
アスカを先頭に走りながら一行はロビーへ向かう。しばらく進むと、まあ案の定見つかるわけで。
「いたぞ、こっちだ!」
「敵は銃を所持しています!」
「しつこい!」
壁際、足元に向けて撃つ。当てることじゃなく、牽制ができればいい。それだけで敵は出れなくなる。…やっとロビーが見えてきた。
「エイジ君、早く!」
レイが車から手を伸ばしてくる。俺も左手を伸ばし、レイの手を握ると一気に車内へ引き込まれ、車は発車する。
「追いかけてくるわ!」
「は!?」
「何で追ってくるのよ!!」
レイの発言と共に後ろを向くと、黒塗りの高級車が追ってくる。てかそんな余計なこと言ってる暇ねぇ!あいつらARみたいなの持ち出してきたが!?やべぇよこの状況!
「全員姿勢を低くしろ!」
それと同時にリアのガラスが割れ、フロントまで弾が届く。アスカの悲鳴。
「何で撃ってくるのよ!!!!」
「しょうがねぇ奴らだ!ミサト、車揺らさないでくれ!!」
「できるだけやってみるわ!!」
俺は振り向き、敵の車のタイヤとドライバーに照準、発砲する。
5発くらい撃つと破裂音と共に敵の車がスリップ、停車する。その隙に車を飛ばし、大きく突き放す。
「はァ~、これで足止めできたろ。」
「エイジ君、まさかと思うけど、あなたたちからは攻撃してないわよね?」
「敵がやたらに撃ちまくるのが悪いですよ。これは正当防衛です。」
車はトンネルに入る。全員落ち着いたのか、シンジが霧島に疑問をぶつける。
「どうして追われてるの?」
「私が、あいつらの裏切り者だから。」
「マナは…奴らの仲間だったんだ。転校した日、僕に声をかけてくれたこと、嘘だったんだ。」
「違うわ!」
「だって…僕やミサトさんを騙そうとしたんじゃないか!」
「仕方なかったのよ!」
「シンジ!追い詰めるな。…霧島、あの2機の『トライデント』について、知ってることを話せ。ミサト、この先で一回休憩しよう。コーヒー奢る。」
「エイジ君は相変わらずね。わかったわ。」
「何、『トライデント』って…。」
「まっさか、あんた…!」
「言ったろ?
『”仕事”の電話』、『殺されない程度に頑張れ』、最初に初号機で芦ノ湖に行ったときの黒服。
つまり、手を引けなかったんだな?」
「…ええ。」
「ちょっと、どういうことよ!ちゃんと説明しなさい!」
「もうすぐ着くわ。そこでエイジ君の話を聞きなさい。」
ミサトさんは赤木博士に電話をしている最中だ。コーヒーを渡すと、ジェスチャーで感謝を述べる。展望台には俺ら子供が集結していた。
「とりあえずお前らの分。俺の奢りだ。」
一人一人にコーヒーを渡す。
「さて、どっから話すかな…」
「全部、お願い。」
「わかったよシンジ。
俺は最初に本部直通の電車に乗ったとき、霧島のNERVとエヴァのワードに引っ掛かって、諜報部を使って監視をさせた。最初はアスカとかから聞いた程度の話しか掴めなくて、この段階ではまだ容疑者に留まってたんだ。ケンスケと同じ、ちょっち知りすぎてる一般人枠だと思ってたんだよ。
でも、シンジがデートに行く前…とんでもねぇ爆弾を抱えてるってのがわかった。『ムサシ』と『ケイタ』って脱走仲間がいることがわかったんだ。脱走に使ったのはさっきから出てきてる『トライデント』って大型のロボット。件の『謎の移動物体』様だよ。内一機は着陸に失敗し機能停止、パイロットも大怪我をした。もう一機は未だに芦ノ湖の底で眠ってる。これ以降は霧島が行方をくらましたお陰で追っかけられていない。諜報部でロストするんだからな。…これで全部だ。じゃあ、今度は俺の質問に―」
「ちょっと!何でそういうことしてんのにシンジやあたしには何も教えてくれなかったのよ!」
「…気を遣いすぎたんだ、シンジに。」
「え?僕に?」
「ええ。私たちは最後の最後まで霧島さんを被疑者にはしなかったわ。なるべく穏便にすませようとしてたのよ。」
「ファーストまで…!何であたしだけハブにされなきゃならないの!?」
「アスカはいちいち大事にしたがるからだよ。無用に人を攻撃して…だからだ。」
「あんた、私を何だと思って…!」
「自覚はあるはずだ。」
「っ…!」
「みんな、葛城さんが呼んでいるわ。行きましょ。」
「レイ、わかった。…後の事はNERVで要相談だな。」
「霧島さんの身柄に関する会議が長引いてるんだって!どうせみんなでピザでも食ってんのよ!」
「保護は厳しいだろうな。」
「エイジ君!」
「考えてもみろ?シンジの親父、人を道具にしか見ちゃいない。レイがその体現だろ。そんな人間が、敵を保護するたぁ考えづらいな。」
「そんな!父さんに言えばどうにかしてくれるはずだ!」
「気休めだとしてもいいんです。ありがとう、シンジ。」
「私はNERVの葛城三佐です!そこを通しなさい!」
「何をしている。」
「碇指令…。」
「シンジ、学校はどうした。」
「こういう時ばっか保護者ヅラしやがってあいつ…!それに俺らが反逆者みてぇな扱いだなこりゃ…。」
「父さん、霧島さんを助けてよ!」
「嫌ぁ!」
霧島が連行される!?銃を抜き、敵の車のタイヤに照準をする。対して敵も俺に対して銃を突きつける。まさに一触即発って感じだ。既に互いの指がトリガーにかかっている。
「アークのパイロット。やめろ。」
「父さん!あの子殺されちゃうよ!NERVに連れていっていいでしょ!?」
「葛城三佐、後で第12会議室まで来るんだ。」
「…はい。エイジ君、銃を下ろして。」
「そんな、ミサトさん!父さん、お願いだよ!」
「銃を下ろせ。」
「エイジ君、まさか君まで裏切ることはないよね!?お願いだよ!」
俺だって、撃ちたい。撃ちたいが、ここで攻撃をすれば不利なのはNERVだ。既に子供のいざこざでどうにかなる域を逸脱している。
「……っ」
指をトリガーから離し、銃を下ろす。理性がある内に安全装置をつけ、撃てないようにした。ホルスターに差し込み、完全に手放す。
「そんな!!」
「シンジー!!!」
「みんな、酷すぎるよ…!」
何とか押さえることができた。あそこで撃っていたら…いや、考えたくない。
家に帰る。隣じゃ加持さんとミサトの口論が聞こえてくる。中学生を見殺しに…俺も、同罪だろう。機関の利害が先に頭の中に出てきたんだから。だが、俺も他のパイロットも既にただの中学生ではない。それなりの地位にあるということは、それに伴って責任も大きくなっていく。
机に置いた銃を見つめ、自責する。
俺は―俺はどうすればよかったんだ。チャイムが鳴る。ソファでくつろいでいたレイが出ようとするが、制止した。
「いいよ、俺が出る。どうせ加持さんだしね。…はい。」
『俺だ。少し付き合ってくれないか?』
レイの方を向くと、「私はいい」と返ってくる。たぶん、気を遣ってくれてんだろう。
「わかりました。」
「ここは都市の夜景が美しくてね。葛城もお気に入りの場所なんだよ。」
「確かに機械的な光が美しいですね。…本題は何ですか?」
「君の判断についてだ。エイジ君はどうして撃つのをやめた?」
「戦自とNERVの利害が頭をよぎったんですよ。俺自身も本当は撃ちたかった。でも、あそこで撃ってしまうとNERVが不利になるどころか、戦自とNERV両方を敵に回してしまうんですよ?どうしても、自分自身の我儘を押し通せなかった。それだけです。」
「君は子供だというのに、広い視野で物事を見るんだな。この頃の子供というのは我儘を優先させそうなもんだが。」
「俺は既にただの中学生じゃないんですよ。公的機関に所属して、それなりの責任がある。俺一人の体じゃないんですよ。他のパイロットの事も気に掛けないといけない。握ってる情報だって、ただの知っていることでは済まされなくなってしまった。
到底、子供がやれていいことの範疇を越えてますけどね。こんなん、普通の子供にやらせるなんて非効率なくらいですし。」
「『大人』な考え方だな。だが、君もまた14歳の子供だ。もっとやんちゃしてもいいんじゃないか?」
「その仕方はもう忘れちゃいましたよ。生きる意味がわからなくなるほどに。でも、”やんちゃすべき時とそうでない時”の区別は今でもつきます。そこは、信頼してくれますね?」
「…ああ。それじゃあこれだけは言っておこう。
霧島マナは生きている。トライデントの囮に遣われる予定だ。トライデントのスペックと囮のポイントは後で携帯に送る。…作戦指揮、頑張れよ。」
「ありがとうございます、加持さん!」
「何であの時撃ってくれなかったの!!エイジ君も父さんの考えを優先したの!?」
俺は学校の屋上でシンジに胸ぐらを掴みかかられていた。レイが心配そうにこちらを見ている。
「あそこで攻撃してみろ、俺らは戦自どころかNERVからも敵認定されていたぞ。この世界ってのは上下関係が激しすぎるんだよ。我儘を通そうとするのもいいけど、もう少し押さえることも学習してくれ。」
「なんだって!?…この!!!」
シンジが俺に殴りかかる。これは受けないからな。パンチを避けて手首を掴む。
「なっ…」
「まだチャンスはある。…霧島マナはまだ生きている。今後、彼女を使ったトライデントを誘き出す作戦が実行される。その際俺の、エヴァを使った作戦で彼女を奪還するんだ。この作戦が失敗したとき、その時俺はシンジに殴られる。だから―」
手首を握る手が強くなる。
「俺に任せてくれ。」
「エイジ君…。」
「わかったか?」
俺が手を緩めると、シンジも手を引く。
「わかった。」
数日後、作戦予定日当日。
「エヴァの出動要請は出ましたか?」
[ええ、やーっと出してきたわ!今までのお返しよ、やっちゃって!!]
「了解。各パイロット、今回の作戦について説明する。
このポイントが囮、そしてトライデントの迎撃ポイントだ。今回の配置は、シンジ・初号機がリベロ、アスカ・弐号機が前衛、レイ・零号機が後衛となっている。
敵の予想侵攻ルートは今画像に出したとおり。内陸部への逃走が一番確率が高いため、第3新東京市内での早期決着を目的としている配置だ。
ここからが重要だ。各パイロットの役割の説明をする。
弐号機はATフィールドにより敵機首の機関砲を防御しつつ、近接して敵の動きを止める。その際に機関砲を無力化できれば120点だ。その後、初号機が囮を回収次第ソニックグレイブ装備で機関砲等外側の武装の無力化。アスカの近接センスに全てをかける。
零号機はトライデント背面の推進システムをスナイパーライフルで狙撃、高速移動を妨害しろ。目的を達成次第、弐号機の援護。後はアドリブで指示を出す。
初号機はトライデントの囮、霧島マナを保護後にトライデント無力化に参戦。これも現場指示とする。
質問は?」
[はーい!何で私だけ体を張ってるんですか?不公平ですよォ?]
「他の二人の格闘センスがお世辞にもよくないからだ。近接を安心して任せられるのはアスカしかいない。絶対に両方とも殺すなよ。」
[わ、わかってるわよ!]
[僕は何で最初から攻撃しないの!?今すぐにでも助けに行きたいのに!!]
「あの檻をかっさらうのには、アスカとは別方向から奇襲をかけるのが効率的だ。それだから、迎撃ポイント周囲を見回してもすぐエヴァが出てきたことはわからないような配置になってる。シンジ、アスカが作るチャンスを無駄にするなよ。他にあるか?」
[仮に失敗したらどうなるの?]
[ファースト、あんたねぇ…!]
「失敗したら山岳部でNN爆雷を投下、そんでもってトライデント周辺の広範囲が全部蒸発だ。この最終手段は絶対に使わせない。いいな!」
[了解!]
[了解。]
[わかったわよ!]
「エヴァ射出。タイマーをマイナス0120からカウントスタート、0000より作戦開始。葛城三佐、それまでに国連軍を戦場からどかしといてください。」
[わかったわ。国連軍に撤退命令!]
俺の作戦で絶対に取り戻す…!
各エヴァが各々の配置周辺から射出され、弐号機と零号機は武装を受領する。
既に地上ではトライデントが通常兵器に対し、無差別攻撃を行っていた。これだからパイロットに子供を使うのは…。
[零号機、配置完了。]
[弐号機、いつでもいいわ!]
[初号機、こっちも地上に出た。]
「了解。残り10……3、2、1、作戦開始!ワイヤートラップ作動!!」
トライデント周辺の兵装ビルから無数のワイヤーが射出され、トライデントの足と下半身を絡めとる。
「エヴァ2機、攻撃開始!弐号機、クロッシングスタート!」
[了解!]
[行くわよ~!!!]
零号機は山岳部から背面を狙撃する。やはりATフィールドが無いってのは楽だ。簡単に攻撃が通じる。たまらずトライデントはミサイルを発射、零号機に向けて攻撃する。
「零号機、次の狙撃ポイントを指定する、移動完了と同時に攻撃再開!ミサイルは無視しろ!アンビリカルケーブルだけ守れ!」
弐号機も機首の機関砲を撃たれ続けるが、そもそもエヴァの装甲に対して効いちゃない。
そのまま動けないトライデントに対して首に絡み付き、プログナイフで機関砲を破壊する。
「今だシンジ!クロッシングで援護する、やるぞ!!」
[わかった!!]
影に潜んでいた初号機が飛び出すのと同時に視点が初号機のものに変わる。初号機の意識に集中し、擬似的にシンクロをする。首もとに滑り込み、両腕で檻を抱え込む。そのままトライデントの腕を逆方向にねじ曲げ、右手にプログナイフを持ち、これを切断。霧島を安全な場所まで移送し、トライデントに振り向く。右肩のラックを破壊されてしまったが、動作には問題ないため戦闘続行は可能だ。
…霧島はNERVの職員に救出されたようだ。
[霧島マナの救出・保護を確認!]
「了解、作戦第一段階終了!続いて第二段階、トライデントの無力化及びパイロットの拘束開始!
弐号機、直近のコンテナにソニックグレイブを射出する、受領しろ!」
[わかったわ!!]
「零号機、撃ち切りと同時に前進、短砲身陽電子砲(9巻P64)受領と同時に指定ポイントへ移動、攻撃!
初号機、パレットライフル受領と同時に攻撃開始!
攻撃ポイントは指定したとおり、脚部及び背面スラスタを中心に攻撃、絶対に機関部とコクピットは撃つなよ!」
[[了解!]]
その後は10分程度で制圧、パイロットも拘束された。
「作戦終了…。みんな、ありがとう、お疲れさま…。」
今日は外食だな。俺の疲労がマッハだよ…。
「え…、もうマナとは会えないんですか!?」
「ああ。彼女はこれからは違う街、違う名前で生活をすることになる。これ以降、もう会うことはないだろう。…だが、最後に会いたくないか?」
「会えるんですか!?」
「ああ、ついてこい。…エイジ君にレイも一緒にどうだ?」
「俺らはいいです。彼女と親密な関わりがあったわけでもないので。」
「サバサバしてるな。そうそう、エイジ君宛に、霧島マナからの伝言がある。
『私を見捨てずに助けてくれてありがとう』
だそうだ。」
「こう返しといてください。『俺はただケジメをつけただけだ』ってね。」
「わかったよ。それじゃ、葛城には黙っててくれよ。」
加持さんとシンジ君は車で行ってしまう。
「本当に、会わないでよかったの?」
「ああ。もう既にあいつと俺は赤の他人だ。会いに行く理由がない。」
「カッコつけちゃって。」
俺は一枚の写真を見ながら言う。
「んなことはないよレイ。彼女はこれから新しい幸せを見つけに行くんだ。それなのに俺らが行くのは野暮ってもんだよ。」
「その写真、持ってたのね。」
「これも思い出だからな。…たまにはミサトも役立つじゃん。」
俺の手には一枚の写真―全員で夕食をしたときの写真が握られていた。
一連の騒動の責任は戦自がとったそうだ。力関係は尚NERVの方が大きくなるだろう。
だが、極めて不穏な言葉、「E計画」と「人類補完計画」が俺の中で突然湧き出てきた。
総司令に対する不信感が、尚も高まる。
とりあえずゲーム作品からのゲストキャラはこれで終わりです。地球防衛バンドは出すタイミングがもう…
どこかでねじ込めたらねじ込みます。
補完計画発動も、使徒騒ぎの後のごたごたもない本当の大団円endを読みたいですか?
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はい
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いいえ