エヴァの記憶だけ吹っ飛ばされた人がエヴァ世界に飛ばされた話 作:フィアネン
下 ネ タ ば っ か り
多分主人公のメンタル改善で一番変わったポイントだと思います。これの前の話は使徒殲滅編のSt.15をお読みになってください。
「ねぇエイジ~、今日はいいでしょ~?あたしだって溜まってるのよ~。」
「アスカ頼む、何度も言ってるだろ?ダメだ。」
「えー?エイジがダメだって言ったから買ってきたのにぃ~。」
「用意がよすぎるけど絶対にやらないからな。だいたい俺を犯罪者にするつもりかよ…。」
「
「ええ、俺ェ?…うーん、最近全然感じたことなかったなァ。」
「
「エイ君なら無駄よー。私のこと襲ってくれなかったもん。」
「レイ、んなん当たり前だろ?平然とそんなこと言わないでくれ。」
「意気地無しねぇ。」
「意気地無しってより、バカ真面目。」
「なんで俺がボロカスに言われにゃならねぇんだ????????」
話の内容から察する通り、「ふふふ…セ」の話だよ全く。頼むからもう勘弁してくれって感じだ。こんな話ばっかを数週間もされると疲れるんだよ。もっと大人になったら好きなだけ付き合ってやるから我慢してくれ。
今日はアークを介さない、弐号機との直接シンクロの実験を行っている。…正直間が悪すぎる、最悪だ。
[ねえエイちゃん、最近どうしたの?なんか疲れた顔してない?]
「ああ……秘匿回線にしたら話しますよ?」
[回線切り替えたわ。どうしたの?]
「アスカとレイがCを迫ってくるんですよ。ほんと勘弁してくれって感じです。」
[Cって…もしかして”あの”ABCのC?]
[ぶっ!!!!!!]
(影嶋さん?)
案の定この暗喩は貫通しちゃったか…。あーあー、赤木博士コーヒー吹いてる。綺麗すぎてギャグ漫画かと見間違えるわこりゃ。
てかキョウコさん?娘のことだからって反応してこないでくださいよ。
[ミサト!?あなた監督官としてどうなのよ!!]
[まァいいんじゃない?こんな年頃よー、無理もないわ。]
[あなたねぇ…!]
(あら影嶋さん、もうアスカちゃんとそこまで進展したんですか?私は嬉しいですよ。)
赤木博士以外の身勝手な発言に俺は青くなる。またあらぬことを振り撒かれる前に言っておかなければ。
「俺 は や っ て な い!!!!みんなして勝手なこと言わないでください全く。」
[エイジ君、我慢すると体に毒よ?溜まってるんなら発散した方が…]
「葛城三佐!不純異性交遊を認める発言をあなたがしちゃあイカンでしょう!?」
[そうよミサト!あなたの大学時代じゃないのよ!?]
なんか今凄まじい無自覚暴露をしていた気がするが、気のせいだろうね、うん。
[エイジ君、ほんと大人というか真面目ねぇ。そんだけ冷静ならヤっても問題ないんじゃない?ちゃんとゴム要求してそうだしさ。]
「何を根拠に大丈夫なんて…」
頭を抱える。最悪だ…。
(影嶋さん?)
…はい、何でしょうかキョウコさん。
(アスカちゃんには優しくしてあげてね?)
…………はい…。
[総員、第一種戦闘配置!]
「あーもう!!!俺はアークに行くんでさっさと出してください!」
[はいはい、わかったわよ。]
「状況報告!」
[目標は現在大涌谷上空まで接近。定点回転を続けています。]
「了解。エヴァ初号機を前衛、参号機を後衛でスタンバイ。虎の子の試用をしてみますよ。」
[わかったわ。何マガジン欲しい?]
「とりあえず2個で。そこまでバカスカ撃つもんじゃないですしね。他2マガジン分はAPでお願いします。」
[ねえエイジ君、なんで僕と君のコンビなの?いつも通りアスカと綾波の―]
「悪い、今その二人の顔を見たくないんだ。エヴァ発進。」
こんなエゴ丸出しの編成なんて初めてだ。それくらい今俺は頭にキてる。
エヴァ2機は目標がいる森林地帯付近にたどり着く。そいつの形状はまるでDNAの二重螺旋だ。
「作戦を説明する。これより俺は、敵に対し後方1km地点での狙撃をする。初号機はこの間、敵を撹乱。攻撃を当てる必要も、傷をつける必要もない。とにかく俺から注意をそらしてくれ。参号機の時のような侵食タイプだと厄介だからな。いいか?」
[わかった。]
エヴァがそれぞれ配置につく。敵は未だ攻撃を仕掛けてこない。
[膠着状態ですね。まず、敵の攻撃手段が読めないことには…。]
[青からオレンジへ、パターンが周期的に変化しています。]
[どういうこと?]
[MAGIは回答不能を提示しています。]
[答えを導くにはデータ不足というわけね。ただ、あの形が固定形でないことは確かだわ。]
[先に手は出せない…か。]
「シンジ、敵が仕掛けてからが本番だ。気を緩めるなよ。」
[わかった。…来る!]
それと同時に、二重螺旋をしていた使徒の体が一本の紐になり、初号機を襲う。
初号機はパレットライフルを先端部に射撃しながら、敵を引き付ける。
俺はそれを注意深く観察しながら、照準をする。先端部より少しだけ後ろに当たるように…
「ファイア。」
試製長距離狙撃用ライフルが火を吹く。発射された虎の子―
続いて2発目……。これも先ほどの傷の少し後ろに直撃する。今度は先端部が千切れ、その部分は消滅した。
倒せはするが、このままでは非効率だ。
[敵、初号機に攻撃集中!両端を使っての攻撃へと移行しました!]
「させるか…!」
冷静に連射し、敵の長さを更に削る。もう弾が無くなったか。空のマガジンをリリースし、新しいマガジンを装填する。
[ごめんエイジ君、そっち行った!]
「了解。」
尚も攻撃を集中させる。流石に真正面だと当てづらい。カスって傷をつけることはできるのだが、致命傷にどうしてもならない。…もう弾が尽きる。ライフルを捨て、ATフィールドで防御しようとするが、敵はそれをスルーして、俺の胴体へと侵食を開始する。
「な!?があっ…シンジ、頼む!」
そう言って、俺は初号機にライフルとAP弾マガジンを投げ渡す。初号機はこれを掴み、使徒に対して発砲するがまるで効果がない。
[そんな、効かないなんて!]
「シンジ、撤退だ!俺はアーク経由で動かしてるから最悪自爆ができる!」
[でも!]
「エヴァを一度に二機失う方がよっぽど損害が出るんだ!行け!」
この感覚…またお前らかよ。
{またお前らか、とは随分なご挨拶じゃないか、君。}
「また使徒と会話するハメになるとは思っちゃないからな。今度は俺に化けて何の用だ?」
{君の存在が消えようとしている。心が痛むだろう?}
「…へえ。そうなのか。」
{どうした?人間というのは、自分の存在が消滅するときは恐怖にかられるんじゃないのか?}
「それなら、俺はもう人間をやめてるな。」
突如として意識空間に表示される真っ赤なタイマー。30秒のカウントが始まる。
{そんなことしても、あたしらが悲しむだけよ。}
{そうよ。}
今度はアスカとレイの姿に化ける。また精神攻撃か。
「お前らほんと懲りないな。また精神攻撃を―」
{アンタ、あたしたちと一つになりたいんでしょう?知ってるのよ?}
{でも、あなたの心の奥底にある恐怖…そのせいで、自分自身を傷つけてしまっているのね。}
二人はゆっくり近づいてくる。
{ねえ、あたし達には心を開いてよ。}
{そうすれば、あなたの恐怖もなくなるわ。}
{{いいでしょ?エイジ。}}
「弱った心にならそれは通じただろうけど、俺には効かないぞ?」
{いいえ。アンタも、もうわかってるはずよ。}
{そうよね、エイジ。}
「何をだ?思い当たる節があんまり…」
{もう、怯えることはないのよ。ずっと前から、アンタはあたしたちの心も、自分の心も知ってたくせに。}
{嬉しかったのよ?初めて碇指令以外に心を開けて。}
残り10秒のタイマーをアスカが止める。
「な、自爆タイマーが強制停止された!?んなバカな!」
{もう、たった一人で頑張るのも、疲れたでしょ?あたしみたいな脆い心を持っているのね。}
{私らと一つになれば、もう疲れることはないのよ。}
二人はそれぞれ俺の半身に抱きつき、耳元で囁く。
{{そうでしょ?影嶋エイジ君。}}
「お前ら…人の中に、土足で入ってくるなァ!!!!!!」
{そんな我慢しないでもいいんだぞ?たまには欲望のまま動くのも悪くはないっていうのに。}
「お前なァ…!」
俺はタイマーに手を伸ばす。
{いいンか?んな事したら、あの二人を悲しませることになっぞ。}
こいつ、俺の口調までコピーしてきやがった。でも、俺の存在はよくわかってないらしい。
「悲しむ?何言ってんだお前。"俺はここには居ない"のがわからないのか?」
躊躇いなくタイマーをスタートさせる。
{な…!?お前、それではどうやってアダムの体を…!}
「
{キサマ、そんな事を…何!?俺の体がアダムに引っ張られる!?何をしている!!}
「俺は拒絶するのもそうだけど、受け入れるってのもできるんだよ。道連れさ。相手が悪かったな、お前。」
{殺される!?俺が!?い、嫌だ!}
「人間の心を知って恐怖したか。憐れだなァ。」
突如として敵の感覚が完全に無くなり、俺はタイマーを止めた。1.036秒…これ以上遅かったら自爆していたのか。
相手を恐怖させる作戦だった。途中からトレースするのは余りにも出来すぎてる感情を敵が発してきていた。つまり、感情を学習していたんだ。俺の心をつかって。それに、使徒は追い詰められると自死を選ぶことにも例があった。
……完全に運ゲーのみで渡った、作戦もクソもない危険極まりない綱渡りだったけど、なんとか上手く行ってくれたようだ。
「……戻ってこれたか。使徒の反応は?」
[しょ、消滅しました……。]
「戦闘終了。お疲れさまでした。」
戦闘記録を見直してたら、まーた頭を抱えるモノが見えてしまった。
最初はヒモ状態のまま侵食していたんだが、途中―恐らく、敵がレイとアスカに化けたころ―に、敵はアスカとレイを足したような姿になって、下半身から参号機を侵食し始めるわ首も絞めながら侵食してくるわ、色々見てらんなかった。最悪。ただ、最後の方に、参号機に一気に取り込まれて、そのままパターン青が消失したのは一体何だ?こればかりは俺の理解を越えていた。
色々ありすぎたから、俺だけ先に帰って寝させてもらった。久々に一人っきりの家で、誰にも邪魔されずに寝れる。最高だ……。
……う…うん?なんか重いし、口が濡れてる感覚が…?何だ?ボヤける目を開けると、目の前には真っ赤な瞳がある。
「はあっ…レイか。前から俺の上着脱がせてたのもお前だな?」
「エイジの体温、また感じたかったから。にしても~、あの攻撃何よ?私よりアスカの方を気に掛けてるわけ?」
「は、はァ!?んなバカな、どっちかっつーと二人のミックスに近くなかったか!?」
半分嘘が入った。最近の鳥騒動があったからアスカに気が行ってたのは確かだろうね。
「ほんとぉ~?私、アスカがエイ君と舌使ってたの知ってるんだからね。」
「そりゃアスカから迫ってきたんだ!もうい―」
レイは起き上がろうとした俺の肩を押さえつけ、人差し指でその先を止められる。レイは俺の耳元に口を近づけ、こう囁いた。
「ねえ、私と一つにならない?」
それを耳元で囁かれた瞬間、背筋がゾクゾクした。やべぇぞこの破壊力。
「ひっ…ひ、卑怯だぞそれ。使徒の攻撃まんまじゃねぇかよ。」
「ねえ、エイジの言葉で聞かせて。一つにならない?」
「やりません。だいたい、明日平日だぞ?俺だって赤木博士との会議が―」
「もー、そーいうところはいつも通り真面目なんだから。いいじゃん、大仕事した次の日くらい。それに、アスカに先越されたくないのー。」
「レイにできないつってアスカにいいって言うヤツがいるかよ。もっとこう、健全なものをだな…あだだ!頬つねんな!」
「いーじーわーるー!もうし…キャッ!!」
「うわっ!」
手を引き剥がそうと思ったら力をかけすぎて、二人してベッドから落ちてしまった。
「いたた…エイ君、だいじょう…エイ君?」
俺がレイを押し倒したような体勢になっていた。そこで初めて、レイの身体をしっかり見ることになってしまった。エロ絵にあるような気持ち悪くなるような極端な体型ではなく、全体のバランスがとれた美しい肢体と白い肌。見とれてしまう。心臓の鼓動が、今までに無いほど早く脈打つ。息が荒くなる。その胸に手を…え?今俺は手を伸ばしたのか?自分から?
目を閉じて頭を振り、その場から逃げ出すように机へ向かう。近くに転がってたシャーペンを逆手に持ち、左手の甲に突き刺す。けっこうな痛みがくるけど、今の感情を頭から追い出すことはできた。
「ううっ!」
「エイ君!?」
「レイ、頼む。…部屋から出てってくれ。」
「ごめん……。」
ドアが閉まる音。レイの顔なんて見れるはずもなかった。
自分がしようとしたことが怖くてしょうがない。
「…意気地無し。」
もっと設定やらを煮詰めて最初から書き直したい
補完計画発動も、使徒騒ぎの後のごたごたもない本当の大団円endを読みたいですか?
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