ミラージュボヤージュ 作:エリオット・ウィット
『はっきり言わせてもらう、お前は弱い』
ミラージュはもう一人の自分とカニ歩きをしながらトークを飛ばす。
マシンガントークの決め打ち。
オクタンガントレッドの隅っこ。
『どれくらい弱いか分かってるか? 俺の半分の力も出てねえ、なんならイマイチだ』
『……』
『でも安心してくれ兄弟、俺と組めば楽勝だぜ』
その横をウイングマンの赤い弾がデコイを撃ち抜く。
さよならマイデコイ。
『何をしているの?』
レイスは銃身をタンッと叩いてウイングマンのマガジンを弾き出すと新しい物を入れ直す。
「それはお前もだレイス、デュオだから安心できるがオクタンが見たらどう思うだろうな? こんな隅っこでこんな話をしている、オクタビオの興奮剤がダーツみたいに」
「聞きたくないわ」
スッと向けられるウイングマンにミラージュは分かった分かったと手を上げる。
「ならいいわ」
普通の声で普通の話ができる距離までレイスは近づくと親指を離して、人差し指を軸に銃口を下げた。
「これとヘムロックを交換してくれるかしら」
「いいぜ! ……いいのか? スカルピアサーまで付いてる、しかもこれは無慈悲の翼! 持ち主が無慈悲じゃないとこうはならない」
ミラージュの長い文句をレイスは聞き流す。
「サンタさんよりも優しい理由を聞いてもいいか?」
騙す側の男は騙されない方法を知っている。
受け取ったウイングマンを眺めながらレイスを横目でチラチラ。
『……弾抜けが辛い、それだけよ』
特に顔色が変わるわけでもなかった。
「それは3点バーストも変わらねえ、いや待て? お前が言いたいことは分かったぜ」
「言ってみて? 虚空の声が大外れだって言ってるけど」
「俺がヘムロックとロングボウだって気づいて交換してくれたんだ、違うか?」
「……」
「脳裏をヘッドショットされた感覚だろ? 俺もよくあるんだ、こっそり仕掛けたいたずらが」
「どちらも大外れ、リングまで競走しましょう」
そう言ってレイスは一歩だけ走る。
「ドカンとデコイ! これがフライングかどうかビデオを回すか?」
反射的に走ってしまったミラージュ。
「そんな暇はないわ」
「なら寂しいな、隣にレイスクイーンが居ないなんてな、前にも居ない、これじゃあ一位だぜ」
不意に近づいてくる粒子音。
横を見るとレイスがポータルを繋げようとしていた。
『騙されたわね』
開いていたレイスの左手はギュッと虚空を掴んだ。
これが面白いなら何かを残していくべきだ、例えばヘビーアモとか?評価ヒア!今のはジョークだ。
……ジョークっていうのは嘘なんだが、バレないかヒアヒアしたぜ。騙されたな!おっと、騙してはいないぜ。
ヘビーアモを発見。騙してはいないが鉛だまはあったぞ。
だまされたな!
本当の後書きはここなんだが、バレるはずない。
バレルスタビライザーもない。
口ずさむ反動は抑えられないってことさ。
ランパートショッピングネットワーク!かっこいいな!俺がゲストとして招待されるかもしれない、されないって? 夢は本物が良いだろ?
-
白羽の矢で止まりやがったのか、アミーゴ!
-
私は大砲よ。シーラよりも優れているわ。
-
これだけは言える……誰かが死ぬ――
-
お! 飲み放題にしてくれるのかー?
-
どうしよう、私も出たい。