ミラージュボヤージュ 作:エリオット・ウィット
『貴様は踊る、日はまた昇る……貴様、つまりお前は実際のところ、どうだ? 踊れそうか? あー答えるまでもねえか』
ウイングマンのスカルピアサーが終わりを告げる。
クルクル片手間劇場。
『死人に口なし君ん家十人並み。戦い方どころか死に様も似てやがる、こいつにお似合いさ』
「なにそれ?」
レイスにとってミラージュの異常はそこまで異常と定義することではない。
「これか? ウイングマンだ、わかるだろ?」
「それじゃなくて、変なリズム」
「韻を踏むってわけだ、お前風に言うなら新パッシブ、ライムウォーク!」
タラタラとサルベージでムーンウォークをしてみせる。
「ら、らいむ?」
「アイムライム、タイムアップ」
チェケラと締めてみせるミラージュにとって、ライムとはキルボイスに似ていた。
「腹立たしいわ」
「だろ? これをAPEXゲームに提案してるんだ、各自で韻を踏んだ煽りで場を盛り上げてこうってな」
「そうね、もし私がするなら」
今のは嘘なんだが。言うには言えない状況。
「……難しいわ」
「簡単に、直観的に考えろ」
虚空の声が軽々しく韻を踏む。
『誰かに、狙われてるわ手が出せれる距離で』
「スナイパー、それを撃ち抜くファインダー」
レイスは振り返って目標を指差すと二人を見守っていたパスファインダーが高台の敵を終了させる。
「良いリズムだね、僕にはできないや」
グッと親指を立ててスコープをカメラに合わせる。
「俺も悪くないと思うぜ、よくやった、ところでお前が踏めないって本当か?」
「言葉だけなら知ってるけど、その中で適正に正しい意味で選ぶとなると、僕にはむりだねできないね」
言葉で遊びたい気持ちはあるようだ。
「知ってるだけ偉いぞ、どうせレイスは虚空の中で韻ノートを見てたんだ、間違いない、それが本当のライムウォーク」
「見てはいないわ」
「なんだって」
ミラージュは余裕があればデコイを置いてクロークを使う。
その度に韻ノートを閲覧していた。
パーティライフでデコイの歩きが遅い時は回復しているのではなく、韻の確認である。
「あなたこそ、韻ノートを見てるんじゃない?」
「そ、そ、そんなわけ!」
ミラージュは必死に言葉を縫い合わせて取り繕う。
「悔しさ濁る目も濁る、つまり先堕つ戦闘民族性処理道具! 連勝記録を更新だ!」
空き樽は音が高い。
「バレバレね」
「ミラージュがズルしてるとは思わなかったなあ」
「空き樽勝ちたく、卑怯な韻ノート? 悲愴感立候補」
『お、お、お、覚えてろ!』
ミラージュは死んだ素振りをするいつものデコイを作り出すとクロークで逃げていった。
認めてやるよ、韻ノートは使った、そうだ使った。
でも全部じゃない、オリジナルだってある。
全てを偽と思うのはダメだぜ。
つまりデコイは本物だ。
ランパートショッピングネットワーク!かっこいいな!俺がゲストとして招待されるかもしれない、されないって? 夢は本物が良いだろ?
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白羽の矢で止まりやがったのか、アミーゴ!
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私は大砲よ。シーラよりも優れているわ。
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これだけは言える……誰かが死ぬ――
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お! 飲み放題にしてくれるのかー?
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どうしよう、私も出たい。