サトラレ八幡   作:149

3 / 6
#3 疑い

「おい比企谷」

 

俺は名前を呼ぶ声が目が覚める。

 

(誰だよ…寝かせろよ…)

 

そう心で悪態をつきつつ、顔を上げると怖い笑顔の平塚先生が立っていた。俺は現実逃避をするため今の時間割を見ると…

 

(oh…今は4時間目現文の授業てことは…つまり目の前の平塚先生は幻覚じゃない…てかどんだけ寝てんの俺…)

 

俺は立ち上がりなんとか弁明を試みる。

 

「平塚先生人間は英気を養うために寝ると言われています。つまり俺が寝ていたのは平塚先生の授業を万全に受けるためであって…」

 

そう俺が言い始めると拳を構え

 

「問答無用っ!!それに他の授業も受けろ!!!」

 

「ぐえっ!!」

 

構えられた拳は綺麗に俺の腹に吸い込まれクリーンヒットする。

 

(普通に痛いんですけど…この人手加減ってものを覚えろよだからけっ…)

 

そこまで考えるといきなり平塚先生がこちらを振り向き俺を睨む

 

(なんでこっち睨んであの人…心読むなよ雪ノ下かよ)

 

クラスメイト(雪ノ下さんに読まれるのはデフォルトなんだ…)

 

平塚先生は一通り俺を睨むと、前を向き教卓に立ち授業を始める。俺は席に座りその授業を聞きながら考えていた。

 

(…てゆうかあの人普通に美人だよな。それにかっこいいし、あんな白衣似合う人いないでしょ。)

 

平塚先生が少し顔を赤くする。

 

(…?少し顔が赤くなった…?なんでだ?)

 

クラスメイト(だからお前のせいだよ)

 

声には出さないけど心で突っ込むクラスメイト。

 

(そいやあの人普段大人なのに案外純情ですぐ顔赤らめるからな。そうゆうギャップがすごい可愛い。それにスタイルもいいし、なんで結婚できないんだろうあの人、ほんとに周りの見る目がないんだろうな。後10年くらい若かったら絶対好きになってふられる自信あるのに、振られちゃうのかよ)

 

「へっ!?」

 

「ん!?」

 

平塚先生がいきなり素っ頓狂な声を上げ、少し驚く。

 

(やべえよ変な声出しちゃったよ…あの人いきなりどうしたの顔がすごいことになってるし)

 

平塚先生は顔をタコのように赤くしもじもじしている。

 

クラスメイト(…確かに可愛い…)

 

(風邪かな…大丈夫なのか?後で薬差し入れとこ…それにしても結婚か…早く結婚して専業主夫になりたい…働きたくない…相手いないんですけどね!)

 

クラスメイト(やっぱりクズじゃね…?)

 

(相手ならいるのに…鈍感馬鹿)

 

(相手ならいるじゃないの誰とは言わないけれど)

 

(…別にあんたのこと嫌いじゃないし、私はいいけどね)

 

(責任取るって言ったのに)

 

(ごみいちゃんはほんとにごみぃちゃんだね〜)

 

(しかし…この学校女子の顔面偏差値高くね?)

 

クラスメイト(…確かに)

 

(このクラスだけでも由比ヶ浜、三浦、川崎、海老名さんそれに相模も)

 

((っ!?))

 

(えっ!?)

 

そう言われ心の声を聞くことに集中する由比ヶ浜と川崎にまさか言われると思ってなかった相模が驚く。

 

(それに他にも雪ノ下とか一色とか平塚先生、卒業生だけど雪ノ下さんに城廻先輩。高校の入学条件に、美人であることって項目がありそうなほど多い。…てか由比ヶ浜はおバカの子だし)

 

(誰が馬鹿だヒッキーのアホ!)

 

(…否定はできないわね)

 

(まぁでも一番可愛いのは…)

 

((((!))))

 

(誰がなんと言おうと戸塚と小町だ。これは覆らないし譲らない。我が妹ながら可愛いからモテてしまうだろう。でも彼氏は許さん。できたら?ふっ…聞くな)

 

クラスメイト(…何する気なんだ…)

 

(まぁそんなとこだろうと思ったけど…)

 

(流石ねシスコン谷君)

 

((…シスコン))

 

(お兄ちゃん嬉しんだけど全部筒抜けなんだよ…ポイント高いけど低いよ…)

 

「今日はここまでだ。各自予習復習をしておくように。では起立」

 

そんなことを考えていると授業が終わる。

 

(今日もベストプレイスで飯食うか…)

 

八幡がクラスを出て見えなくなったのを確認すると

 

「……なんかイメージと違ったな」

 

「あ、あぁ確かに噂通りの人物とは別人だ」

 

クラスがざわつき始める。自らのイメージと噂それらとは心の中がかけ離れており混乱する。

 

「な、なぁほんとに暴言言ったのかな?」

 

「それは…」

 

一部を除きクラス全員が相模を見る。当の本人は動揺し、少し沈黙していたがなんとか口を開こうとした時

 

「それなら聞けばいいだろ?今ヒキタニはサトラレなんだし」

 

「で、でもそれは悪いんじゃ…」

 

「いいんだよ、噂通りならクズなんだからさっさと化けの皮を剥がせばいんだよ」

 

その言葉にクラスは沈黙し、自然とやる流れになっていた。それでも一部は少し動揺する。

 

(ど、どうしよう。このままじゃさがみんが…ヒッキーがした意味が…)

 

「ちょっ」

 

由比ヶ浜は抗議の声を上げようとするが葉山がそれを止める。

 

(なんで止めるの!?)

 

そう思い葉山を見ると険しい顔をしていた。そのまま時間はすぎ、クラスの中で色々な情緒が入り乱れる中、とうとう八幡が戻ってくる。




すぐに完結させるつもりだったので、案外急ピッチで進めています。もしもっと見たいという声があれば、予定より完結を伸ばすつもりなんですけどどうでしょうか意見をくださるとありがたいです
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。