羽沢家の長女   作:Cross Alcanna

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どうも、Cross Alcannaです。

前回に引き続き、ライブ回となります。さて、今回はどんな曲が登場するのでしょうか?因みに、文章量の都合で作中で書かないものもありますが、後書きには題名を書いておきます。

では、本編を開始します。



【本編】興奮覚め止まぬ

「そういえばさ、結局躑躅ってどこの学部に行ったの?大学生なんでしょ?」

 

 

「文学部だよ、前から興味あったからね」

 

 

「へぇ~、成績は?」

 

 

「僕の大学事情はもう良いって!//」

 

 

「えぇ~」

 

 

漫才を見ているかのような笑い声を、お客さんらがあげている。

 

そうだなぁ~……じゃあ、曲の話でもしよっかな!

 

 

「じゃあさ!皆の好きな曲教えてよ!」

 

 

「……そうね…」

 

 

意外と聞いたことなかったからね!この機会に聞いちゃおう!

 

 

「…私は『まちがいさがし』が好きね」

 

 

「そうなんですか?てっきりバラード系が好きだとばかり……」

 

 

「……昔はそうだったけど、ギターを弾くようになってからは聴く曲のジャンルも変わったのよ」

 

 

「へぇ~……あ、僕は『Shangli-La』だね」

 

 

「いつも言ってたからね!私も聴いたけど、あれは良い曲だよね!」(*´・ω-)b!

 

 

「だろ?」

 

 

今では仕事帰りとかによく聴いてるんだよね~!他のも聴くけど。

 

 

「私は『Hello,world!』ですね」

 

 

「和の曲とかじゃないんだな」

 

 

桜「ライブ毎に演奏してるので、自然と好きになりましたね。以前は『アゲハ蝶』が好きでしたけど、今では『Hello,world!』の方が好きですね」

 

 

アゲハ蝶ね~!私も好き!あの歌詞がクるんだよね!心に染みるっていうか!

 

 

「俺は『道行き』だな」

 

 

「……聴いたことないな」

 

 

「そうだろうな。何せこの曲はゲームの曲だし、非公式(恐らく)のだからな」

 

 

「あれは感動するよね!私も最初聴いた時は泣きそうになったもん!」

 

 

「そんなに感動するんですか?」

 

 

「ライブ終わったら聴いてみて!」

 

 

勧められて聴いた時は本当に泣きそうになったなぁ。竜胆の家だったから、何とかこらえたけど。

 

 

「……で、夏の好きな曲は何なんだ?」

 

 

「貴女、あまり自分の事は話さないものね、早く聴かせて?」

 

 

「わ、わかったから」

 

 

そんなに気になるの?……やっぱあれかな?

 

 

「私は『雨とペトラ』だね!ダントツだよ!」

 

 

「……意外だな。てっきりもっとポップな曲なんだと思ってた」

 

 

「私が凄く悩んでた時に出会った曲でね、その時の私とすっごく似てたんだ。そう考えたらさ、親近感みたいなのが湧いてね?好きになったんだ!何かあるとこの曲を口ずさんでるんだよね!」

 

 

「……それ、いつの事?」

 

 

「皆に会う前だよ!確か……高1の頃かな?あの頃は私も少し病んでたからね~。家族には沢山迷惑かけたよ……」

 

 

……しんみりしちゃったかな?じゃあ、雰囲気を変えがてら演奏に入ろうかな?

 

 

「じゃあ、そろそろ次の曲にいこうかな!MCはもっかいあるからね!」

 

 

……よし!皆の準備も良さげだね!

 

 

「今度は私がボーカルやるよ!『地球最後の告白を』!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お姉ちゃん……」

 

 

「夏さんにそんな時期があったんだ……」

 

 

「うん……あの時のお姉ちゃんは生気がないっていうか……魂がないって感じだった」

 

 

あの頃のお姉ちゃんの眼を、私は今でも覚えてる。それは私にとって、雷よりも怖いものだ。……勿論今でも。

 

そんなことを考えるのも、、ひまりちゃんの声を機に終わりにした。

 

 

「あ!次の曲始まるよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして君が知らずに

 

 

幸せな灰になった後で

 

 

僕は今更 君が好きだって

 

 

「……優しい音色だ~」

 

 

「懐かしいな…この曲」

 

 

私がキーボードを始めるキッカケの曲。たまたま聴こえたキーボードの音色を辿ると、お姉ちゃんが弾いてる姿があった。その姿に、その音色に魅了されて、お姉ちゃんにキーボードをやりたいって言ったんだっけ…。恥ずかしかったから、お姉ちゃんに「何で急に?何か理由でもあるの?」って聞かれたとき、思わず誤魔化したんだよね。

 

 

「大人になりたくないよ」なんて

 

 

大人ぶってさ  駆けた少年の日

 

 

どうやら僕に訪れた悪戯いたずらは

 

 

相当タチの悪い不老不死のおせっかい

 

 

神様ステキなプレゼントをありがとう

 

 

なんて到底的外れな

 

 

幼い冗談の奥に 大事に隠した

 

 

片思いは察してくれないんだ

 

 

私は、この曲が一番好き。言ってしまえば、一目惚れしたんだと思う。歌詞に、音に、キーボードに。

 

 

追い越してく 戻れない憧憬

 

 

『好きな人に さよならを』

 

 

いつか見た夕焼けは

 

 

あんなにキレイだったのに

 

 

恋なんて呼ぶには

 

 

『穢れすぎてしまったよ』

 

 

そして 君が知らずに

 

 

幸せな灰になった後で

 

 

僕は今更

 

 

『君が好きだった』

 

 

って気付いたよ

 

 

周りを見る。一番が終わったが、既に涙を流す人もいた。……あ、ひまりちゃんと巴ちゃんも泣いてる。

 

 

百年前の同じ日に君のおばあちゃんは

 

 

同じ事を言ったんだ

 

 

君の孫の曾孫ひまごのその最期に

 

僕はまた一人になる

 

 

移ろってく メトロポリスと

 

 

『君の名に花束を』

 

 

いつか見た夕焼けは

 

 

あんなにキレイだったのに

 

 

恋なんて呼ぶには

 

 

『穢れすぎてしまったね』

 

 

そして 血が流れて

 

 

世界が灰になった後で

 

 

僕は今でも

 

 

『ふいに君を思い出すんだ』

 

 

ここからがこの曲の佳境。私が最も好きなところだ。葛藤する歌中の少年のお話に、終わりが来る。始めも今も、それが私には1つの小説に感じていた。読んでいて、聴いていて楽しい、1つの小説のように。

 

 

誰もいない 枯れた世界で

 

 

悪戯の 意味を知ったよ

 

 

臆病 でも今なら言えるんだ

 

 

地球最後の告白を

 

 

ここからは音が上がり、盛り上がるところだ。歌詞も音も、私の生涯において、これに勝るものはないと言えるほど、私が好きでたまらない箇所である。

 

 

いつか見た夕焼けは

 

 

あんなにキレイだったのに

 

 

恋なんて呼ぶには

 

 

『遠回りしすぎたよ』

 

 

そして 何もかもが

 

手遅れの灰になった後で

 

 

僕は今更

 

 

『君が好きだって』

 

 

君が好きだったって言えたよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……さっきまでとは打って変わって優しい曲調…。あのバンドは、本当になんでもありね」

 

 

「……日菜とのすれ違いがあった頃なんですが…」

 

 

「紗夜?」

 

 

誰に言うでもない独り言のように、紗夜が語り始める。

 

 

「私は、姉さんにも日菜と同じ感情を抱いてました。…でもそれを察したらしく、ある日姉さんが私を部屋に呼んでこう言ったんです。『……ごめんね。私が、貴女の足枷になってたのね……。本当に……ごめんね…』と。……その時の姉さんは、顔をクシャクシャにして泣いてました。それを見て、私は日菜に謝ろうと決意したんです。そんな時に、姉さんがふとこの曲を聴かせてくれたんです」

 

 

私達が知らないあの件の裏話を、紗夜が次々に語りだす。

 

 

「『…私の親友の1人の演奏を聴いて、元気を出してちょうだい。この子は、聴く人を元気付ける力があるから』と言って。それが、この曲でした。……姉さんの言った通り、私は元気を取り戻しました。それと同時に、こんな演奏がしたいとしっかりした目標が出来ました。……私は、私だけの演奏がしたいと、その時に初めて思ったんです」

 

 

「氷川さん……そんなことがあったんですね…」

 

 

「……あの人たちは、私達が思っているよりも、ずっと近くて遠い存在です。それこそ、超える日が来るかもわからないほどに…」

 

 

「それでも、私達は超えるわよ。Roseliaならそれが出来ると、私は本気で思っているわ」

 

 

「……そうですね」

 

 

わたしにとってこの曲は、特別な曲。私の運命を、平気で変えてくる曲。それでも……

 

 

「……本当、憎めないですね」

 

 

「?紗夜さん?何か言いましたか?」

 

 

「…いえ、何も言ってませんよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「続けていくよ!今度は躑躅のボーカルだよ!『Divine intervention』!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…この曲か……結構コアなのを選んだな」

 

 

俺も最近になってアニメを観るようになったが、あのアニメは結構前のやつだったはず……。…まりなから聴いた通り、新旧問わない曲選なようだ。……面白い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて!次が終わったら2回目のMCだよ!桜のボーカルで『TEMPEST』!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目を覚ませ!

 

 

いきなり強烈な勢いで始まる。まるで、嵐の様に。

 

 

Majesticなその姿 瞳に宿すは願い

 

 

眠らない夜に歌おう

 

 

Dramaticに巻き込んで 光も暗闇さえも

 

 

恐れない明日も笑うため

 

 

やはり、観客らは既に聴き入ってる者が過半数を占める。それ程、彼女らの演奏が凄いのだろう。

 

 

本当の優しさって孤独なんだって 

 

 

キミを見て知った

 

 

もっと心近づきたいのに

 

 

そう、まだ遠いまま

 

 

どんな運命にジャマされても立ち向かうよ

 

 

キミと選んだ勇気で羽ばたいてこう

 

 

見つけた希望に胸が今震える

 

 

響いてるよ move my heart

 

 

隠した本音の裏に潜んでる

 

 

誰より強い眼差しで

 

 

Majesticなその姿 瞳に宿すは願い

 

 

眠らない夜に歌おう

 

 

Dramaticに巻き込んで 光も暗闇さえも

 

 

恐れない明日も笑うため

 

 

明日を笑うために目の前のものを恐れず進む事を訴えるこの曲がこの空間を支配するのに、さほど時間は要しなかった。既に、全ての者が支配されていた

 

 

本当の優しさって勇敢なんだって

 

 

キミが不意に言った

 

 

そっと視線あわせた瞬間

 

 

もう、また違う顔

 

 

どんな絶望もすぐとなりで塗りかえてく

 

 

キミのリアルにいつだって救われてたい

 

 

見つめた希望が伝えてくれるもの

 

 

感じてるよ steal my heart

 

 

交わした言葉は何気なくたって

 

 

チカラにできる気がしてる

 

 

Majesticなその未来 瞳が捉えた熱で

 

 

終わらない夜を歌おう

 

 

Dramaticを重ねてく 弱さも躊躇いさえも

 

 

怯まない今日を生きるため

 

 

ここから、この曲の佳境となる。その盛り上がりは限界を超えようとしていた。

 

 

もっと強く吹いて

 

 

心に迷いなんて 残らないくらいに

 

 

見つけた希望に胸が今震える

 

 

響いてるよ move my heart

 

 

隠した本音の裏に潜んでる

 

 

『誰より強い眼差しで』

 

 

見つめた希望が伝えてくれるもの

 

 

感じてるよ steal my heart

 

 

交わした言葉は何気なくたって

 

 

チカラにできる気がしてる

 

 

Majesticなその姿 瞳に宿すは願い

 

 

眠らない夜に歌おう

 

 

Dramaticに巻き込んで 光も暗闇さえも

 

 

恐れない明日も笑うため

 

 

『始めよう 目を覚ませ!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ、MC2回目始めるよ~!」

 




ということで、第7話が終わりました。

『TEMPEST』の語りが少し少ないように感じますが、良い解説が浮かばなかったので……。次回でライブ回は最後となります。先に言っておくと、ライブ回の後はコラボ回です。思ったより早く入れそうでしたので、そうすることになりました。次回登場する曲は、私のかなりのお気に入りの曲なので、期待して下さい。今回出た曲の題名は書いておくので、良ければ聴いてみて下さい。

次回『理由が、あるから』

登場曲

・地球最後の告白を

・Divine intervention

・TEMPEST
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