今回も、前回に引き続きオリキャラ回になります。さて、誰でしょうか?後、お知らせですが、大学の対面講義が始まるので、投稿ペースが更に落ちる可能性があります。極力ペースは守りますが、レポート等があるため、どうしても投稿できない時もありますので、ご了承下さい。
では、本編を開始します。
[花園家 たえの部屋]
「お姉ちゃん、こんな感じでどうかな?」ジャーン
「もっとこう……強めに弾いたらどう?」ジャーン!
「わかった、やってみるね」
今日はポピパの練習がなくて、TTDWの練習もない。そういう日は、こうしてギターの練習を見てもらってる。
「……こうかな?」ジャーン!
「そうそう!やっぱりおたえは飲み込みが早いね」
「そうかな?お姉ちゃんの教え方が上手なんだと思うよ?」
お姉ちゃんはよく謙遜するけど、普通に説明が上手。役所で仕事してるから、人に教えるのは何回もやってると思うし、それの影響かな?
「そうだ、お姉ちゃん?」
「?どうしたの、おたえ?」
「バンドメンバーと、どうやって知り合ったの?」
ふと、前々から興味があった事を質問してみる。……あのメンバー達とお姉ちゃんとが、とても気が合うとは思えないのが、正直なところだけど。
すると、お姉ちゃんの顔つきが変わった。…真面目な話をするときの顔だった。
「……そうだね、少し長い話になるけど、良いかな?」
「うん」
「わかった、じゃあ話すね。あれは……」
回想
[花咲川学園高等部 1-B]
「桜、ちょっとここについて教えて欲しいんだけど」
「良いですが、何処です?」
「ほら、この……」
いつもと変わらない学校でのある1日。元々躑躅とは小学校からの同級生で、いつの間にか授業のわからないところを教え合うようになり、気づいたらこんな仲になっていた。私がいつものように躑躅に教えようとした時だった。
「躑躅、ここを教えて欲し……ああ、先客がいたのか。悪かった、出直そう」
「別に良いよ。……桜はどう?」
「私も構いませんが……」
「だってさ」
「申し訳ない。……確か、花園 桜だったか?」
「別に構いませんよ。後、その名前で合ってます」
この後から、私は躑躅の紹介を経て竜胆さんと関わるようになっていった(本人に名前で呼ぶよう言われた)。
「竜胆?もう暗いわよ……あら?」
「ひ、氷川さん」
竜胆さんは1-Cだが、氷川 楓さんは1-Aの人だ。この人とは何回か話した機会はあったけど、いつも緊張する。雰囲気が独特で、そうなってしまうのだが。
「同学年だから、名前で呼んでちょうだい?何かむず痒いわ」
「そ、そうですか……楓さん」
どこかこう……マイペースなところがあるのが、おたえと同じだけど、おたえのマイペースさとは少し違う。何て言えば良いかわからないけど、私とはあまり合わない雰囲気……と言えば良いのかな?
「……そういえば竜胆、今日の夏の調子はどうだったの?」
「いつもと変わらなかったな。……
「そう……やっぱり、心配ね」
「何の話?」
……躑躅ったら、相変わらずグイグイ行くその姿勢……控えなさいっていつも言ってるのに……はぁ。
でも、私も正直気になる。その、夏って人……確か、先生達が一目置いてるなんて噂もあるくらいだし……
「今日はもう帰るわよ。夏ももう先に帰ってるでしょうし」
「……一応、帰ったかの確認しておくか」
「そうね」
……少し、過保護過ぎでは?身内でもない、ましてや他人であるまでなのに、どうしてそこまで肩入れ(?)しているのだろう?
「……少し、過保護ではないですか?」
「……あ~、そうね……一応、これには深い訳があるのよ?」
「訳?どんな?」
「いたらの話になるが、見た方が早い」
『……?』
見た方が早い?益々わからない。……まぁ、行けばわかるって事……なのだろうか?…というより、こんな時間まで待っているのだろうか。
[花咲川学園高等部 1-C]
「……まさか、いるとは思わなかったわ」
「すまない、夏。長くなってしまった」
「…………気に、しないで…。来るって……思ったから」
「次からはなるべく早くする」
……彼女が、あの羽沢 夏?……控えめに言って、死んだ目をしてる。生気を微塵も感じない。
「楓、見た方が早いって……」
「そうよ。……夏は入学当時からずっとこうらしいわ。今は担任から竜胆が側にいるよう言われてるわ」
「……あの、夏……さん?」
「…………はい」
微かに聞こえた返事。……何故だろうか、どこか疲れた感じの声に聞こえる。
「初めまして、私は花園 桜。竜胆さんと楓さんの知り合いです」
「同じく、奥沢 躑躅だ。宜しく、夏」
「ちょっと!?躑躅!!」
流石にマズイ。この状態の人にそんなラフに話したりなんてしたら……何か地雷でも踏み抜きそうに思えて仕方がない。
「…………羽沢……夏…です」コク
「……あ、よ、宜しくお願いします」
杞憂で本当に良かった。でも、関わるときは細心の注意を払わないといけない気がする。
「珍しいわね、夏。2人は大丈夫なのかしら?」
「…………」コクリ
「……良かったわね、2人とも。夏は、話す人を選んでるから」
「?何でさ」
「それに関しては、俺達もわからない。その話題になると、夏が話したがらないのか、黙り込んでしまうからな」
「……聞かれたくない、って事なのですか?」
流石に、躑躅も真剣な顔つきになっていた。……こういう時は出来るのに、どうしていつも出来ないのだろうか?
「恐らくはね。……さぁ夏、帰るわよ」
「待たせてしまったからな。少し早足で行くか」
「…………」コクリ
回想終了
「これが、私達の最初の出会いね」
「……何だか意外。夏さん、今と全然違う」
「私も、その辺りの事はまだ聞いたことないから、わからないわ。……聞いても教えてくれるかどうか……」
あまり詮索するべきじゃないのはわかってるけど、正直私も気になってはいる。
「……おたえ?気になるのはわかるけど、聞かない方が夏さんの為よ?」
「……うん」
いつか、聞ける日が……そのくらい信用される日が、来るといいけれど……
ということで、第11話が終わりました。
これを入れるのをいつにしようか考えていたので、ここで導入しておきました。前話のような絡みを期待していた方には、大変申し訳ありません。次回は日常的な回になるので、そちらを楽しみに待って下さると助かります。
後、夏のイメージ絵を更新しました。また訂正したりすると思うので、その都度お知らせします。
そして、重大なお知らせがありますので、活動報告を確認してもらえるとありがたいです。
次回『苦労人とのんびり』