先に言うと、今回は奥沢の2人の回です。今回こそ、のんびり回を……!突然のお知らせになりますが、イメージ絵が思ったより進めれないので、もう少々お待ちください。
では、本編を開始します。
[奥沢家 躑躅の部屋]
「ふぅ……」
今日は日曜日。大学もないし、レポートも今しがた書き終えたところだ。バンド練習も今日はないので、暇になった。さて、どうしたものか…
「……久々に釣りでも行くか」
大学に入ってから、何だかんだ空き時間が増えたので、何か始めようと思い、始めたのが釣りだった。幸い、大学の近くに釣り堀があるので、大学に通いながらでも釣りが出来る。暇なときにできるし、何より楽しい。始めてからハマるのに、時間はかからなかったような気がする。
「そうと決まれば、釣りの用意を…コンコン……ん?空いてるぞ~」
そう思い、行動しようと立ち上がろうとした時、ノックが聞こえたので、開いていることを伝える。すると、扉が開いた。
「お兄ちゃん、今日暇?」
おぉ、珍しいな、美咲が来るとは。
「そうだな……暇だから釣りにでも行こうかと思ってたとこだな」
「……私も行って良い?」
「良いぞ、準備してきな?」
「うん!」タタタ…
今日はバンドの練習休みだったのかな?……にしても、本当に久々だな、こうして2人で出掛けるなんて。僕らがバンドを始めてからは、空き時間が合わないなんてしょっちゅうあったから、一緒に出掛ける機会もめっぽう減った。何気に数ヶ月ぶりとかじゃないかな?
「……楽しみだな」
おっと、いけない……準備しないと。美咲を待たせることになるのはゴメンだしな。
[街 道中]
「ところでお兄ちゃん」
「ん?」
街中を歩いていると、美咲が何かを聞いてくる。何だろう?
「……いつ告るのさ、いい加減言った方が良いと思うけど?」
「……それかぁ」
…耳が痛い話だ。…そう、ここだけの話、俺には好きな人がいる。もうかれこれ何年経つんだろうな……。
「わかってはいるんだけどな……」
「……この話、やめにする?」
「そうしてくれると助かるかな」
うん、やめにしよう。……正直、恥ずかしいったらありゃしないからね。それに、僕の精神がもたないし。
「そういえば、バンドの方はどうなんだ?」
「大変だよ」キッパリ
あらら……。でも、顔は楽しいって訴えてる気がするんだけど……。
「でも、最近は楽しいよ」
「…そっか」ニコ
楽しいなら何よりだ。あのバンドはかなり個性が強いからなぁ……、疲れるのも無理はないが、楽しいって言えるなら問題ないかな?っと、もうそろそろ着く頃合いかな?
「さて、そろそろ着くかな?」
[河川敷]
今日は大学付近の釣り堀じゃなくて、お気に入りの河川敷で釣る。ここは釣りがちゃんと認められているらしく、景色や川の水も綺麗なので、飽きが来ない。
因みに、美咲とここに来るのは初めてではない。バンドを始めてから2、3回は来ている。偶々両方のスケジュールが埋まってなかった休日に、ここに来ては釣りをしたものだ。
「さてと、今日は何が釣れるかな?」
「大きい魚が良いとは言わないけど、釣れないっていう事態にならないと良いね」
「……だな」
それは避けたいところだ。釣れなかった日の帰りのあの気分は……なんとも言えない。釣れない日もあったが、あの気分は好きじゃない。
それに、せっかく久々に来たんだ。小さくても、何か釣りたいな。
「よし、始めるか」
3時間後
「美咲の方はどうだ~?」
「小さいのが何匹か釣れたかな~!」
僕と同じ感じかな?因みに僕は、ニゴイ2匹とギンブナ3匹といったところだ。……釣れないよりは全然良いかな……うん。久しぶりにしては、まぁまぁ良い方なんじゃあないかな?
「そろそろ帰るぞ~!」
「うん~!」
[帰り道]
「楽しかったね」
「だな」
今は美咲と家に帰る途中だ。因みに美咲の釣果は、ギンブナ4匹だそうだ。この時期はやっぱあまり釣れないなぁ。
「……お兄ちゃん」
「ん?」
「……また行こうね」
「勿論!」
こういう時間は大事だからな。美咲の妹の方にも構えてないからなぁ……頑張って時間作ろっと。
[花咲川病院 地下収容治療室]
「……」
まるで"狂暴な生き物を閉じ込める"ために作られたかのような地下の1室の中に、1人の女医がいた。
「ここは私の管轄だけど……正直、二度と使いたくないわね……」
苦虫を噛み潰したような表情。どうやら、前に使われたようだ。
「……大丈夫かしら、あの子」
この一室を作り、使用する事になった事件を知る者らは、こう言ったそうだ。
ーーそれは、地獄だったとーー
ということで、第12話が終わりました。
日常を書くと、どうしても文字数が少なくなるんですよね……。シリアスならいくらでも書けるんですけど……。あ、お知らせですが、アンケートを新設しましたので、是非お答え下さい。
次回『仲良し三姉妹』