最近、2000文字で読者が読みやすいのか気になって仕方ないです。アンケートとった方が良いですかね?もし良ければ文字数に関してのコメントを書いて下さい。可能な限り要望に応えようかと思います。因みに、今は大体2000文字くらいです。
では、本編を開始します。
[氷川家 楓の部屋]
「おねーちゃん~、暇だよ~!!」ムー
「……だからって、抱き着くのはどうかと思うわよ」アツイ
「……日菜、姉さんから離れなさい」ハァ……
私が小説を書こうとした時だった。日菜が入ってきて、すぐに後ろから抱き着いてくる。あすなろ抱きみたいな感じだ。…いつもの事だけど、私が仕事をしようと思った時に限って日菜が私の部屋に入ってくるのよね。……別に嫌ではないんだけど、タイミングってものがあるわよね……?
「出掛けたりはしないのかしら?天気も出掛けるには絶好じゃないの」
「せっかくおねーちゃんが家にいるんだから、一緒に行きたいのぉ~!!」ムゥゥーー!
……痛いから、これ以上力を強めないで欲しいのだけれど。…そして紗夜、諦めたような顔をしないで頂戴?
「……諦めたほうが良いと思いますよ」
「貴女……随分と神経が図太くなったわね……?」
「ね~ぇ~おねーちゃん~!!行こ~よ~!!」ウデツカマリ
日菜?貴女はもう少し遠慮というものを覚えてちょうだい?…はぁ、こうなったら仕事なんてできそうにないわね。
「……準備するから、一回部屋から出てもらえるかしら?」ハァ
「やったぁ!!」ピース!
「…いつもすみません、姉さん」
「……まぁ、結局のっかる私にも非はあるし、何せ日菜だもの、そこまで気にしてたらもたないわよ?」
実際問題、日菜に振り回されるなんて最早日常の一部。もうとっくに慣れたものだ。……というより、小さい頃は紗夜も日菜に似た性格だったから……そりゃあもう……ね?(白目)
「……原稿は、徹夜になりそうね」ハァ…
[ショッピングモール 服屋]
「久々に来たわね、服屋なんて」
「……姉さんはスタイル良いんですから、もっと身なりに気を配った方が良いですよ」
「あら、貴女から言われるとは思わなかったわ」
まさか、風紀委員である紗夜から言われるとはね。紗夜の事だし、知り合いだったり同級生なら「貴方!風紀が乱れてます!」なんて言い出すとばかり思うのだけれど。でも、それを加味しても服なんて特に気にしたことなかったわね。ただ、この格好(一般的に"ゴスロリ"の類いの服)は好きだけど。…相変わらず変な目で見られるのよね、どうしてかしら?
「ねぇねぇ!こんなのどうかな!?」
そんなことを思っていると、店の服を自分の前にあて、似合うかどうか聞いてくる。……あら、結構似合ってるじゃない。服を選ぶセンス、あるんじゃないかしら?
「似合ってると思うわよ?ね、紗夜?」
「そうですね、日菜らしくて良いと思うわよ」
「本当!?じゃあこれは買いだね!他のも探してくる!」ビューン!
本当にアグレッシブだこと。……よくよく考えれば、私の周りの兄妹だったり姉妹だったりって、思ったより似てない事が多いわね。まぁ、その典型的なのが私達なのだろうけど。
「……そういえば姉さん、聞きたいことがあるんですけど」
「何かしら?」
「今こそバンドのメンバーの皆さんと馬があってるように見えますが、知り合って間もない頃はどうだったんですか?」
……これはまた唐突ね。しかも答えづらいものを……。
「…唐突ね、何か理由でも?」
「いえ、ふと思っただけです」
「そう、あの頃ねぇ……」
あの頃は……うん、ヤバかったわね。主に夏が。
「言うほど変わってないわよ、皆。私も含めてね」
「そうなんですか」
「桜は今より堅かったわね。竜胆と躑躅と私はほぼ同じ感じね」
「…?羽沢さんは……?」
……言って良いものなのかしら?正直、ちょっとした地雷な感じもするのよね。……まぁ、紗夜なら大丈夫かしら。
「……今とは真逆だったわよ」
「…………え?」
今の夏しか知らない人は、大方こんな反応なのかしら。無理もないけど。
「細かいことは省くけど、夏は
「病ん……で?」
「そう、それこそ……生気なんて無いに等しかったわ」
あの時の夏は忘れない。……いや、忘れられない。あんな人、今までに見たことなかったのもあるのでしょうけど。
「私と竜胆に夏を見ておくよう、先生から言われたのよね」
「そんなに……酷かったんですか?」
「そうだけど、それ以外はかなり優秀だったわよ?勉強然り、運動然り、それこそ音楽もね」
最初は私達も少し戸惑ったけど、しばらくすると慣れてきたのを思い出すわね。夏が話す人を選ぶと知らなかった時は大変だったのよね。何で話しても応えてくれないかが全くわからないから。
「恐らく私達と会う前に何かあったらしいけど、聞いても夏は一向に話さないのよ……今でもね」
「……かなり訳ありなんですね」
今でも応えてくれない理由こそわからないけど、何かヤバいくらいはわかる。それこそ、
「……これ以上は雰囲気が重くなりそうだし、やめにしましょうか。さて、紗夜も服選んで来なさい?今日は私がもってあげるから」
「え?……いいですよ」
「たまには厚意に甘えなさい。私だって忙しくて貴女達に構ってあげられてないのに罪悪感があるのよ」
「……ありがとうございます、姉さん」
「はいはい、ゆっくり選んで来なさい」
……もう少し、妹達に構う時間を増やそうかしら。
この後は、2人が私をコーディネートしたり、ファミレスで昼食をとったり、帰りに楽器店に寄ったりした。
……結構楽しかったわね。……やっぱり、仕事減らしてでも時間を……いえ、やめておくのが賢明でしょうね。
「……今度、何か買ってこようかしら」
まぁ、そんな事を考えたところで、原稿を書かないといけないことは変わらないけれど。……徹夜ね(絶望)
「……頑張ろう」ヨシ
[羽沢家 夏の部屋]
「……これでよしっと!!」
日課の日記が書き終わった~!!この日記帳、何冊目だっけ?
そんなことをちょっと考えていると、つぐの声が聞こえてきた。ご飯ができたみたいだね。
「今行く~!!」
っとと、もうそんな時間だったんだね。じゃあ、降りますか!窓は……開けたままでいいかな?
夏が下に行って、机に上の手帳が風によって捲られていく。そして、とあるページで止まった。
○月○日
どうしてだろう?最近、記憶がなくなる事が増えた気がする。……もしかして、また……ううん、深く考え過ぎかな?
ということで、第13話が終わりました。
次回は羽沢家の回です。次回以降からはどうなるか、まだわかっていません。アンケートを反映するのか、オリジナルストーリーを展開するか。次回までには決めておきます。
次回『喧騒の中に』