羽沢家の長女   作:Cross Alcanna

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どうも、Cross Alcannaです。

……今回は特段話すこともありません。プライベートで何かあったかと言われると、ヴァイスシュバルツのバンドリ1Box買って、友希那さんのサインカードが出たくらいですかね。8Boxに1枚くらいの確率と聞いて、テスト中もずっとビビってたくらいです。

そして、東方魔術師さん、マレイさん、お気に入り登録ありがとうございます。いつも言っていますが、こういう評価は、良いものも厳しいものも私の小説を見直せる良いキッカケとなりますので、大変嬉しく思います。

では、本編を開始します。



【本編】オモテとウラ

翌日

 

 

[羽沢家 食卓]

 

 

夏「ということで、今日は予定入ってるから手伝えないから……ごめんね」

 

 

羽母「予定ばっかで心配だけど……気をつけるのよ?」

 

 

夏「うん、しばらくは予定入れないつもりだから」

 

 

今日はいつも通りの食卓。お姉ちゃんが今日も用事ありなのが、少し心配だけど……

 

 

夏「……大丈夫だよ、つぐ」ナデナデ

 

 

つ「あっ……」ナデラレ

 

 

声に出てた……?だとしたら、凄く恥ずかしいんだけど……。

 

 

夏「つぐったら、相変わらず顔に出やすいね~そう心配しなくても大丈夫だよ」

 

 

つ「……うん」

 

 

顔に出てたみたい。…もしかして、蘭ちゃん達といる時もそうなのかな…?……顔に出さない練習とか、してみようかな?

 

 

夏「ごちそうさま~」オイシカッタヨー

 

 

羽母「もう行くのかしら?」ソレハドウモー

 

 

夏「もう少ししたら行くよ」

 

 

羽父「気をつけてな」

 

 

夏「はーい」タタタ

 

 

さてと、部屋に行って準備っと……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[CiRCLE 2番スタジオ]

 

 

刄「あこ!また走ってるぞ!!」

 

 

夏「燐子ちゃん!音の主張が弱いよ!!」

 

 

あ・燐『は、はい!!』

 

 

師匠の依頼で、今はRoseliaの指導をしている。にしても、前からかなり成長してるね。近い内に伸びそうだね(*゚∀゚)*。_。)*゚∀゚)*。_。)

 

 

刄「リサ!今の時期で音を外すのは論外だ!!」

 

 

リ「はい!」

 

 

こうして見ると、師匠の言葉って棘があるんだよね。音楽になると途端に性格が変わるのは、今でも健在みたい。……あっ

 

 

夏「紗夜ちゃんと友希那ちゃん!!サビ前でミスはダメ!!もっと集中出来るでしょう!!」

 

 

どうやらあの部分は難関ポイントらしく、前回も同じところでミスをしていた。

 

本来なら励ますところだけど、相手はRoselia。()()()()()()()()()()()()()()()()事を心しているため、強く指摘する。私も妥協とかは好きじゃない性格だからね。

 

 

夏「あこちゃん!!今度は遅くなってる!!」

 

 

あ「はいぃ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

刄「…じゃあ、少し休憩にするぞ」

 

 

あ「はぁ~、疲れた~」

 

 

夏「お疲れ、あこちゃん」ハイ、タオル

 

 

そして、休憩中は優しく。これが私の指導方法。メリハリをしっかりつけさせる事に重きを置いたやり方でもある。TTDWの練習は私が主に担当しているが、そっちでもこのやり方をとっている。

 

 

刄「どうだ?夏から見て、どこか大きな改善点は見られたか?」

 

 

夏「……本人達には辛いでしょうけど、ほとんど全部、ですかね」

 

 

刄「……それはまた、大胆な意見だな?」

 

 

夏「そうですかね?頂点に立つなら、私達と良い勝負になるところからが本当のスタートラインだと思いますし」

 

 

前に一度、刄さんから聞いた情報の中に、"頂点に立つ"という目的があった。ならば、このレベルが()()()()()()()といったところだろう。

 

本当ならもっとレベルを上げても良いところだが、Roseliaの皆は高校生でもある。これ以上ハードな練習ともなると、精神的に心配だ。だから、このレベルで留めている。

 

 

リ「夏さん!」

 

 

夏「ん~?」

 

 

不意に、リサちゃんが話しかけてきた。どうしたのかな?

 

 

リ「ここ、教えて下さい!」

 

 

夏「…………」

 

 

…これには、驚かざるを得なかった。自身が皆に劣ってると思っての行動なのか、はたまた単に教わりたいだけなのかはわからないが、やる気の高さは伝わってくる。

 

……本当に頂点を目指したいんだなぁと、強く痛感させられる。

 

 

リ「…夏さん?」

 

 

夏「……あぁ!ごめんごめん!いいよ、じゃあベース持ってきてくれる?」

 

 

リ「はい!」

 

 

懐かしいなぁ。私もあんな感じで師匠に教わってたもんなぁ……。

 

 

刄「…昔の夏を思い出すな、夏」

 

 

夏「そうですね、面影ありますしね」

 

 

どうやら師匠も当時の私を思い出していたようで、懐かしんでる顔をしている。……とと、リサちゃんもこっちに来てることだし、指導に集中しないとね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

指導終了後

 

 

[帰り道]

 

 

刄「今日はすまなかったな」

 

 

夏「いえいえ、楽しかったですし」

 

 

ファミレスで反省会(なのかな?)をした後、私は師匠と帰路に立っている。綺麗な夕焼けも見え始めている。……こうやって、歩きながら夕焼けを見るなんて、何時ぶりだろうか。……もしかして、学生時代から見てなかったっけ?覚えてないや。高校はバンドで忙しかったし、中学は……

 

 

ズキン!!

 

 

夏「…ッ!…ぅあ……」

 

 

刄「……夏?」

 

 

頭が痛い。吐き気もする。息もしづらい。心拍数も上がってる気がする。

 

 

ザ…ザー

 

 

テレビの砂嵐のような映像が脳内に出てくる。……何だろうか。

 

 

刄「…!…い、………り…ろ!」

 

 

ザァー…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーねぇねぇ、あの子…

 

 

ーーあぁ…あいつ、今日も学校きたのか

 

 

ーー来なくて良いのに…気持ち悪いし

 

 

ーーだよな、天才っつっても限度があるだろ…

 

 

ーーそれな!!

 

 

……あの頃の…中学の…記憶。

 

 

ーー調子乗ってんじゃねぇぞ!!

 

 

ーー何でも出来るからって私達には興味ないって感じ?

 

 

ーー……腹立つのよ!!

 

 

数々の罵倒、暴力……。どれも、私が受けてきたもの。

 

 

ーーいるだけで腹が立つんだよ!!

 

 

ーーそうよ!死ねばいいのよ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夏「…………アは」

 

 

刄「夏!……夏?」

 

 

夏が喋らなくなり、心配になった俺は夏に呼びかけていたが、返ってきたのは応答ではなく……

 

 

夏「あハハハはハははハハ!!

 

 

……誰が聞いてもわかるほど、狂った笑いだった。

 

 

……そういえば…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

回想

 

 

[花咲川病院]

 

 

刄「…東さん」

 

 

東「?どうしたのかしら?」

 

 

少し前に、俺が入院していた時に担当医としてお世話になっていた東さんに、気になっていた事を聞いてみた。

 

 

刄「……この前、病院の中を歩いていたら…"立ち入り厳禁"って書いてある重そうな扉があったんですが…あれは何なんですか?」

 

 

東「……」

 

 

それまでの東さんの雰囲気はどこ行く風。一転して暗い雰囲気を醸し始めた。

 

 

東「……知りたいの?」

 

 

多少の威圧も入っているようにも感じたが、気になっているのも事実。何となく、引きたくないと思った。

 

 

刄「……」コクリ

 

 

東「……他言しないと約束できるなら、良いわよ」

 

 

意外にも早く、東さんの方が先に折れた。元々他言する気は毛頭ないため、二つ返事で承諾する。

 

 

東「先に聞くけど、羽沢 夏って知ってるかしら?」

 

 

ん?夏の事か?どうして今出てくるんだ…?

 

 

刄「…知ってますが、どうして夏の名前が出てくるんです?」

 

 

東「……あそこは、夏さん専用の治療室なのよ

 

 

刄「…………え?」

 

 

驚いた、声が出ない程には。専用の部屋があるのにも驚いたのだが……

 

 

刄「…どうしてあんなに厳重な扉なんですか?」

 

 

そう、わざわざ()()()()()()()()()()()()()扉にまでする理由がわからない。明らかに重たそうな鉄の扉。人に対するものでもないように感じる。

 

 

夏「…そこまでは言えないわ、患者のプライバシーにも関わってくるでしょうし」

 

 

と、気になるところで止められた。…まぁ、仕方ないことか。寧ろ、それが聞けただけでも収穫だろう。

 

 

東「……貴方に、お願いしたいことがあるんだけれど…良いかしら?」

 

 

交換条件だ、と言わんばかりのタイミングでの頼みごと。…本人にはそういった意図は無いのかもしれないが。

 

 

東「夏さんに何かあったら、すぐにこの病院に連絡して欲しいの。夏さんの病気は、今のところ私しか対処できないらしいから」

 

 

……最初にも思ったことだったが、やはりこの人はとんでもない医者なのだろう。今の一言だけでも、それが伝わってきた。

 

 

刄「…わかりました」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

回想終了

 

 

刄「…こういうことなのか」

 

 

今も尚、狂気に満ちた笑いを辺りに響かせている夏をよそに、俺は夏についてのことを思い出した。……なら!

 

 

刄「…今だったら、繋がるはず…!!」プルル…

 

 

すかさず電話をかける。勿論、電話先はあの時渡された東さんの連絡先だ。

 

 

プルル…ガチャ

 

 

東「刄君、どうしたのかしら?」

 

 

刄「至急救急車をお願いします!夏が…」

 

 

東「夏さんに何かあったのね!?わかったわ!」

 

 

夏、というワードを言った途端、声色を変える。…やはり、専用の部屋があるってことは、かなりの厄介案件だったってことなのか。

 

 

東「そこがどこか教えてちょうだい!すぐに向かわせるわ!!」

 

 

夏「わかりました……」

 

 

大方場所を伝えたところで、東さんから何か聞かれる。

 

 

東「…無力化、できるかしら?……恐らく、脳が正常に動いてないでしょうから……前回と同じだとすると…脳が20%覚醒していると思うわ」

 

 

脳が20%覚醒?だとすると……

 

 

刄「…身体能力が上がってる、ってことですか」

 

 

東「そうね。それに加えて感覚も制限・遮断出来るわ」

 

 

……下手に怪我をさせるわけにもいかないし、そうなると……

 

 

刄「ひたすら避ける…しかなさそうですね」

 

 

東「強力な麻酔も持っていかせるわ。前回も効いたやつだし、大丈夫だと思うけれど……一応もう一段階強いものも持たせておくわ」

 

 

刄「それなら…なんとかできそうですね」

 

 

東「…本当に危険なのは承知してるわ。だけど……貴方にしか頼めない。…お願いできるかしら」

 

 

刄「やるだけやってみます」

 

 

東「…ありがとう、じゃあ、急ぐから切るわ!」

 

 

刄「はい!」

 

 

そうして、電話が切れる。と同時に、夏が俺に気づく。

 

 

夏「あっハハ!アはハハは!!」ダッ!!

 

 

向かってくる夏を見て、俺は…

 

 

刄「…死なないように、しないとな」

 

 

あの時以上に、死を感じていた。

 




ということで、第20話が終わりました。

次回は戦闘(?)描写が入るかと思いますが、あまり期待しないで下さい。何分、技とか立ち回りとか、わからないことだらけですので…。今回の話は、『幸せになって欲しくて』とリンクしている部分がありますので、そちらと併せて読んでいただけると、より理解が深まるかと。少し遅れてですが、アンケートを貼りました。別作品にも次回の投稿と同時に貼るので、回答お願いします。

次回『夏狂殷辛(かきいんしん)
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