今回は本編から逸れますが、コラボ回となります。また私からの依頼なのですが、相手方のお方も快く承諾してくださいました。お相手さんのキャラを立てつつ、しっかり話を展開できるかが心配ですが、頑張ります。
因みに時系列的には16話と17話の間という扱いになりますので、ご注意を。
そして、イモッティさん、お気に入り登録ありがとうございます。
では、本編を開始します。
[CiRCLE カフェ]
「ん~、ここの商品も美味しいんだよね~!」
今日はCiRCLEに付属(?)してるカフェに来てるわけだけども…それにしても……
「…ライブハウスにカフェ、挙句の果てには隅のほうにある足湯…CiRCLEは何を目指してるんだろう…?」
たまにここに来るんだけど、来るたびにそう思うんだよねぇ~。ライブハウスなのかカフェなのか、はたまた別のものなのか…CiRCLEに抱く疑問点の1つだったり。
「…あれ?あの子って…」
ふと1人の男子が視界に入り、私の脳内思考を奪った。私の目が可笑しくなかったら、確かあの子だったはず…
「でも、今仕事中っぽいしなぁ…少し待ってみようかな?」
仕事中に話しかけられても迷惑になりそうだし、一段落つきそうになるまで待つことにしようそうしよう。
「ふぅ…まさかカフェの方を手伝わされるとは…まりなさん、僕の事こき使い過ぎじゃないか…?」
いつものように…とはいかないけど、今日も今日とてCiRCLEでバイトをしている。いつもと違うところと言えば、カフェの方で仕事をしていることだ。まぁ、もうじき終わるみたいだし、その後はCiRCLEの方で働くんだけど。
「…あ、やっぱり川俣君だ!やっほ!」
いつも聞くガールズバンドの人達の声じゃないことに一抹の不安はあったものの、その声に聞き覚えがあったので、振り返る。すると、予想した人がそこに立っていた。
「夏さん!」
「先日は…お互い大変だったね」アハハ
この前(『主人公とガールズバンドのなんでもありdays』第5話参照)に会ったばかりの夏さん。この前…トマト…ウッアタマガ
「そういえば、この前と口調違いますね」
「この前は、気が動転してたから…つい敬語になっちゃったんだよね~。こっちが本来の喋り方だよ~」
「そうだったんですか」
この前は、何だかんだ大変だったから、こうしてお互いのんびり話をすることは出来なかった。ちょうど休憩時間だし、このまま話が出来ないだろうか…
「あの、よかったら話をしませんか?」
「良いの?私もそのつもりで来たから、寧ろこっちからお願いしたかったけど…」
結局、お互い話をすることになったので、休憩がてら僕の飲み物を持ってくることにした。夏さんは…ブラックかぁ、大人だなぁ~。
「先日はホント大変でしたよ、つぐみさんにも聞かれて心折れましたもん」
「あ、ごめんね?ついつぐに話しちゃって…」
「いえいえ、気にしないで下さい。もう終わったことですから」
「そう言ってもらえて良かった~」ホッ
こうして話を弾ませて、5分くらい経ったが、今は先日の件について話していた。あれは……うん、忘れよう。それにしても…
「夏さんって、つぐみさんのお姉さんだったんですね。でも、店で見かけたことなかったんですよね…」
「あ~、私厨房の方にいるからね~、接客の方はやってないんだ」
「成る程、そうだったんですね、納得しました」
どうりで見かけないわけだ。…ん?てことは…
「あの料理って、全部夏さんが?」
「全部ってわけじゃあないけどね~、3割くらいは私が作ってるけど」
ってことは、知らず知らず夏さんの料理を食べてるわけか…。まぁ、だから何だって話だけど。
「いやぁ、こうしてゆったりするのなんて、いつ振りだろうなぁ…」
大袈裟に聞こえるかも知れないが、実際こうしてゆっくりできたのがいつ以来か、思い出せないくらいバタバタした毎日だった。ひまりさんと入れ替わったり、変なワニのおもちゃのゲームをやったり…今思うと、どうしてこんなに慌しいんだろう。もういっそこのままで良いんじゃないかな。
「そんなに?前のは…確かに大変だったけど…」
「はい、いつも変なことになるんですよ。気が休まらないんですよね…」ハハハ
いつも変な方向に行くからか、今も尚警戒してるから、気を休めてはいないのだが。それでも、気の毒そうに心配してくれる夏さんのその気持ちがとても嬉しい。
「…あっ、もうバイトの時間が始まりそうなので…」
「もうそんな時間?早いね~」
はぁ、またまりなさんにこき使われるのかぁ…まぁ、ゆっくりできたし、今日は頑張ろう。そう思って席を立とうとした時だった。
「そうだ…川俣君」
「はい?どうしましたか?」
夏さんに呼び止められた。何だろう…まさか、いつもの様に変な方向に話が行くのか…?
「疲れたり愚痴を零したい時は、私のところに来て良いよ。空いてたらいつでも相手するから」フフッ
「…!ありがとうございます!」
僕の心情でも見透かしたかのようにそんな提案を繰り出す夏さんに、僕は食い気味に縋った。
「じゃあ、バイト頑張ってね」
「はい、今日はありがとうございました!」
そう挨拶を交わしてお互い離れる。…いやぁ、今日は良い日だなぁ。…よし!しばらくは頑張れる!さて、まりなさんに怒られる前に行こうっと。
[羽沢家 夏の部屋]
「ねぇ、つぐ」
「?どうしたの、お姉ちゃん」
あれから時間は経ち、晩御飯を食べ終え、私の部屋でつぐとゆっくりしていた。しかし、私は1つ気にかかってた事があった。
「川俣 修一って子、知ってる?」
「うん、何回か会った事あるけど…修一君がどうしたの?」
話してみてわかったけど、川俣君は結構大変な毎日を過ごしている気がする。実際、
「彼が羽沢珈琲店に来たら、私を呼んで欲しいんだけど…良いかな?」
「良いけど…どうして?」
「彼、大変な毎日を過ごしてるみたいだからさ…私がたまに話を聞いてあげようって約束したんだ」
…お節介かも知れないけど、生憎、ああいうのって放っておけない性格なんだよね。知り合いなら尚更。
「…うん、わかった」
「つぐもさ、たまに話聞いてあげて?それだけでだいぶ変わるからさ」
「わかった!」
健気なつぐ、可愛いなぁ。そう思いながら、ここにいない彼の平穏を祈る私だった。
ということで、コラボ回が終わりました。
今回は、グルーブロッゾさんの『主人公とガールズバンドのなんでもありdays』とのコラボでした。ああいう破天荒な感じが私には出せない味わいがあって、私は好きです。こちらからの依頼も快く受けて下さり、本当にありがとうございました。尚、次回からは再び本編に戻ります。
新設したアンケートに不備がありましたので、改めて作り直しました。尚、今までの票はこちらで控えていますので、しっかりカウントします。申し訳ありませんでした。
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次回『偽りのモノ』