羽沢家の長女   作:Cross Alcanna

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どうも、Cross Alcannaです。

今回は、まさかのキャラが登場です。正直、出すなら今しかないと思ったので、今回出すことにしました。薄々わかった人もいるかと思います。わかった方もわからない方も、是非見ていって下さい。

では、本編を開始します。



【本編】花咲きて、夢の一時を与ふ

[CiRCLE 控え室]

 

 

「いよいよだね!」

 

 

「……相変わらず緊張しないのね」

 

 

緊張?しないよ!だって久し振りに皆でライブするんだよ!?寧ろ楽しいじゃん!!( ノ^ω^)ノ

 

 

「……久々なので…正直緊張してきました……」

 

 

「……恥ずかしながら、俺も緊張してる」

 

 

「いや、寧ろ緊張してないのは夏だけなんじゃ……?」

 

 

え?マジで?……本当だぁ。皆緊張した時に出る癖みたいなの出てる。特に躑躅なんて凄く癖出てるしねぇ~!

 

 

「でもさ、楽しみでしょ?皆さ!」

 

 

「……まぁ、ね」

 

 

「5人でライブなんたから……楽しみに決まってるでしょう?」

 

 

「そうですね、この日が待ち遠しかったです」

 

 

「……緊張と同時に、高揚感もある」

 

 

やっぱり!そこは皆一緒だ!!ああ~!早く始めたいなぁ!!

 

 

「TTDWの皆!会場の準備が終わったよ!」

 

 

「うん!じゃあ……行こう!」

 

 

『ああ!/ええ/はい!』

 

 

よし!レッツゴー!!((o(^∇^)o))

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[CiRCLE ライブ会場]

 

 

「……つぐみ、あのバンドってD()J()()()()?」

 

 

「ううん、いなかったはずだけど……」

 

 

ライブ開始を待つ者達は、皆同じ疑問があった。そう、D()J()()()()()()()()事に疑問を持っているのだ。

 

TTDWには、DJ担当がおらず、今まででDJが登場したことがなかった。ある者は新メンバー加入を、ある者はメンバー交代を疑っている。

 

 

「そろそろ開始時間だね~」

 

 

一同『……!?』

 

 

観客を照らしていた電気が全て消える。声を出してパニクる者もいれば、キョロキョロと周りを見る者も。だが、その理由はすぐにわかる事となった。

 

直後、DJの機器が、前奏を奏で始める。まだ、照明はついていない。

 

 

THE CLOCK STOPPED FOREVER AGO

 

 

HOW LONG HAVE I BEEN UP IDN

 

 

聞こえ始めた歌声は、その場の全てを震撼させる。誰も、声を出せない。それほどの歌声であった。

 

 

I CAN'T GET A GRIP,

 

 

BUT I CAN'T LET GO

 

 

THERE WASN'T ANYTHING

 

 

TO HOLD ON TO, THO

 

 

誰もが心の中で歓喜に入り浸っていると、照明がつき出す。そこには、驚きの人物が立っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう、()()() ()()()()だった。

 

 

WHY CAN'T I SEE???

 

 

WHY CAN'T I SEE???

 

 

ALL THE COLORS THAT YOU SEE??

 

 

PLEASE CAN I BE PLEASE CAN I BE

 

 

COLORFUL AND…free?

 

 

「……す、凄い」

 

 

「……うん」

 

 

海外に行くこともあり、夏の英語はとても流暢だ。それこそ、英語教師と良い勝負だろう。

 

 

WHAT THE HELL'S GOING ON?!

 

 

CAN SOMEONE TELL ME PLEASE--

 

 

WHY I'M SWITCHING FASTER THAN

 

 

THE CHANNEL ON TV

 

 

I'M black THEN I'M white NO!!!

 

 

SOMETHING ISN'T RIGHT!!

 

 

MY ENEMY'S INVISIBLE,

 

 

I DON'T KNOW HOW TO FIGHT

 

 

THE TREMBLING FEAR IS MORE

 

 

THAN I CAN TAKE

 

 

WHEN I'M UP AGAINST THE ECHO

 

 

IN THE MIRROR  ECHO

 

 

「……凄すぎるわ。1人だけでここまでの演奏……普通じゃ有り得ない……」

 

 

「……これが、"音神"……」

 

 

音神は君臨した。数年の時を経て──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……おいおい、アレンジまで加えるのか……」

 

 

そう、夏はほぼ必ずアレンジを加える事で有名である。"これはアレンジしない方が良い"と思わない限り、違和感なくアレンジを入れる。*1これが、"音神"と呼ばれる要因の1つである。

 

そして、もう1つは……

 

 

「……キーボードまで使い始めるか……」

 

 

殆ど全ての楽器をそつなく扱え、かつ複数の楽器を同時に弾いてしまう事である。ギターとベースの様な組み合わせは身体の構造上、手が足りないので出来ないが、DJとキーボードなら、()()()()でこなせる。

 

これが、"音神"羽沢 夏である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その1曲は終わり、拍手喝采が飛び交う。そして、再び照明が消える。

 

 

「……つぐ~。凄いね~、夏さん」

 

 

「キーボードまで弾き始めた時は、目を疑ったけどな……」

 

 

「……うん」

 

 

その演奏は、まるで幻想。演奏の仕方、クオリティ、メンバー個々の能力、これら全てが織り成す一時の夢物語。To the dream world(夢の世界へ)。このバンドは、人々に一時の夢を与える。

 

 

「とっても綺麗な演奏だったね!つぐ!」

 

 

「……うん!」

 

 

しかし、()()()()()()()()()。さっきの演奏は、謂わば余興である。

 

再度、照明がつく。今度は5人全員がスポットライトを浴びながら、そこに立っていた。

 

 

『!!』

 

 

客にコメントさせる時間を与えず、音が鳴り始める。ここからが夢の世界へのご案内である。

 

 

扉開けば 捻れた昼の夜

 

 

昨日どうやって帰った 体だけが確か

 

 

おはよう これからまた迷子の続き

 

 

見慣れた知らない 景色の中で

 

 

2曲目は、『Hello,world!』である。「夢の世界よ、こんにちは」という意味を込めて選ばれている。TTDWの最初(余興除く)は必ずこの曲なのだ。

 

 

もう駄目って思ってから

 

 

わりと何だかやれている

 

 

死にきらないくらいに丈夫

 

 

何かちょっと恥ずかしい

 

 

やるべきことは 忘れていても解る

 

 

そうしないと とても苦しいから

 

 

顔を上げて 黒い目の人

 

 

君が見たから 光は生まれた

 

 

TTDWのボーカルは、躑躅と桜の2人。メインでない方も、サブボーカルとして参加する。これが、TTDWのやり方だ。

 

 

選んだ色で塗った 世界に囲まれて

 

 

選べない傷の意味はどこだろう

 

 

ご自分だけがヒーロー 世界の真ん中で

 

 

終わるまで出突っ張り ステージの上

 

 

どうしよう 空っぽのふりも出来ない

 

 

『ハロー どうも 僕はここ』

 

 

「……すご」

 

 

「……こんな演奏……生まれて初めて聴きました……」

 

 

「……綺麗な音色で、それでも力強さがある……こんな演奏が出来るなんて……」

 

 

気付けば、最後のサビに突入しようとしていた。

 

 

選んだ色で塗った 世界に囲まれて

 

 

選べない傷の意味はどこだろう

 

 

ご自分だけがヒーロー

 

 

守ったものがある

 

 

恐いのは その価値を知っているから

 

 

塞いだ耳で聴いた 虹の様なメロディー

 

 

砕けない思いが内側で歌う

 

 

悲鳴をあげたヒーロー 世界の真ん中で

 

 

終わるまで出突っ張り 自分が見ている

 

 

だからもう 死んだふりも意味ない

 

 

『ハロー どうも 僕はここ』

 

 

曲が終わる。拍手喝采が鳴り響く。だが、余韻に浸る事を許さない勢いで、3曲目が始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お兄ちゃん、凄い!」

 

 

「……あの技術力……とても真似出来ないわね」

 

 

「あたしでも無理だな~。特に、さっきDJとキーボードやってた人のは誰も真似できないと思うなぁ……」

 

 

日菜ちゃんにここまで言わせるなんてね……彩ちゃんのお兄さんが凄いのは勿論なんだけど、それ以上にあのキーボードの人が異常なまでに上手い。

 

……アレンジを入れていたように感じた。違和感なく。……あれが、"音神"。確かに、神様みたいな手腕ね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おたえ~!おたえのお姉ちゃんのバンド、凄いね!」

 

 

「うん、お姉ちゃんは私の目標だから」

 

 

「……にしても、あのキーボードの人スゲェな……さっきDJもやってたのに、キーボードまでこのレベルかよ……」

 

 

……有咲には言えないかな?あの人、キーボードがメイン担当だってこと。……でも、やっぱり凄い。お姉ちゃんから聞いてた以上かもしれない。……ギターも出来るのかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ!!皆ぁ!!元気かな~!?」

 

 

お客さんが、猛烈な歓声をあげている。企画者として、嬉しい限りだね!

 

 

「うんうん!皆元気だね!じゃあ、1回目のMC始めるよ~!」

 

 

よかった~!皆の反応からして、腕は落ちてないみたい!

 

 

「まずは、メンバーの紹介から!まずは……TTDWのベース、丸山 竜胆!」

 

 

ベースを弾く。結構歓声が湧いてる!良いなぁ……(・ε・` )

 

 

「次は……ギター、氷川 楓!」

 

 

わぁ、高速で弾いてる!本気のやつだね!

 

 

「そして……ボーカル&ドラム、奥沢 躑躅!」

 

 

躑躅も2人に負けじとドラムを叩く。良いね!こういうの!

 

 

「そして!私達のリーダー!ボーカル&ギター、花園 桜!」

 

 

楓と同じく高速で弾く。流石リーダーなだけあって、歓声が凄い!

 

 

「じゃあ話を始めよ……」

 

 

「いや!お前の自己紹介もやれよ!?」

 

 

「……いる?私の」

 

 

「当たり前でしょ?ほら」

 

 

あっ、マイク取られた。(・ε・` )

 

 

「では!TTDWのキーボード、羽沢 夏さんです!」

 

 

まぁ良いか!とりあえず弾いておこう!!こうして……こう!!…おわぁ!?凄い歓声!

 

 

「…夏、見ろ。お前の時が一番湧いてるぞ」

 

 

「…ホントだ~!」

 

 

こうして喜んでくれると、嬉しいね!うん!

 

 

「じゃあ、マイクとMCは夏さんに任せます」

 

 

「りょーかい!」

 

 

といっても、雑談みたいなものなんだけどね!

 

*1
今回は、MesさんのECHOを参考にしています。




ということで、第6話が終わりました。

想像より長くなりそうなので、ある程度分けることにしました。後、終わり方がまた変になりました。すみません……。因みに、3曲目は、『ダイスキ。』です。使用曲の題名を書いておきますので、良ければ聴いてみて下さい。

次回『興奮覚め止まぬ』

登場曲

・ECHO

・Hello,world!

・ダイスキ。
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