スマッシュブラザーズ ザ ストーリー   作:公平

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wiifit

 サムスとピカチュウはとたけけの元をさり

 ピーチと合流しようとする。

 

 ピカチュウは後ろからついてくプリン

 を気にしていた。

 

 「あいつの勝手にさせたほうがいい。

  気にするな。害はなさそうだ」

 

 しかしピカチュウはプリンの歌には

 眠る作用があることを説明する。

 

 「眠る歌? 心配するな。

  寝てる間に襲うことはないだろう」

 

 サムスの対応に納得いかないピカチュウであった。

 

 サムスとピカチュウ、そしてついてきたプリンは

 ピーチとの待ち合わせの場所につく。

 

 そこにはwiifitと大きな文字で書かれていた

 トレーニングジムがあった。

 サムスとポケモン2匹はそこに入る。

 

 そこにはレオタード姿のピーチが

 ヨガをしていた。

 

 「うぅ……痛い……」

 

 「もっとリラックスして……」

 

 ピーチのそばには緑のタンクトップを

 着ている女性がいた。

 その女性は髪を一つ縛りにしていて

 肌は白かった。

 

 「ピーチ、何してんだ?」

 

 「あ、サムス! 来たのね」

 

 サムスはピーチに声をかける。

 白い肌のトレーナーはサムスを見て反応する。

 

 (こ、この人は!)

 

 「この人にヨガを誘われてね。無料体験してんの

  あなたたもやってみる?」

 

 (無料体験という言葉に誘われたか。

  危なっかしいな)

 

 サムスはピーチの言葉に対しこう考え

 話す。

 

 「私は遠慮しとく……」

 

 すると突然トレーナーがサムスの手を握る。

 

 「あなたは!」

 

 サムスは少し戸惑いながら彼女をみる。

 

 (なんだ? この人は?

  私のことを知ってるのか? 民間人が

  この姿の私を知ることはないはずだが)

 

 「素晴らしい!」

 

 「え?」

 

 トレーナーの言うことに冷静に聞き返すサムス。

 

 「何という体つき。この筋肉、このスタイル。

  そしてこの胸! 素晴らしい。

  どういったトレーニングをなさっているのです?」

 

 目をキラキラさせトレーナーはサムスに問う。

 サムスは戸惑いながら言う。

 

 「私の場合は故郷の星が過酷でな。

  そこの崖に登ったり、かなりのスパルタの

  トレーニングをした」

 

 「なるほど! それで、こんな理想的な…… 

  素晴らしい……」

 

 (なんだ……この人……)

 

 「是非、どうでしょう! ヨガ!」

 

 「いや、私は……」

 

 「いいから、いいから。」

 

 トレーナーは半ば強制的にサムスをヨガに誘う。

 

 (サムス……羨ましい……

  前からいいスタイルと思ってたけど……)

 

 少し嫉妬するピーチだった。

 

 ピカチュウとプリンはポケモンフードを食べながら

 ピーチとサムスのヨガを見学していた。

 サムスはインナースーツではなく

 へそ出しのタンクトップとホットパンツの姿に

 なった。

 

 トレーナーとピーチはそのサムスの姿に見とれていた。

 

 (こう見るとすごいわね。筋肉)

 

 (やはり、私の目にはくるいはなかった!)

 

 二人の視線にサムスは戸惑う。

 

 (何だ? この二人……なにかやらしい目で

  見てるような?)

 

 ピーチとサムスはトレーナーの指示に従う。

 

 「私はこの店、wiifitからとり

  wiifitトレーナーと呼ばれてます。

  トレーナーやトレーナーのお姉さんなどとも

  呼ばれてますが別にどう呼んでも構いません」

 

 wiifitトレーナーは自己紹介をする。

 

 「まずは準備体操をしましょう。

  足の屈伸、1、2、3、4……」

 

 準備体操をある程度したあとに

 wiifitトレーナーは指示する。

 

 「次は木のポーズです」

 

 木のポーズを指示するwiifitトレーナー

 ピーチはバランスを崩すが、サムスは

 平然とやり遂げる。

 

 その後、トレーナーは英雄のポーズなど

 様々なポーズを指示

 しかし疲れてるピーチに配慮し

 最後深呼吸をし

 終わらせた。

 

 「はい、お疲れ様でした。これで体験レッスンは

  終了です」

 

 「ハァ、ハァ」

 

 ピーチは疲れてる様子だった。

 しかしサムスは疲れてる様子はなかった。

 

 「流石です! サムスさん!

  平然とやり遂げるとは憧れますね。

  しびれますね。

  是非、うちのジムに入会を」

 

 期待しているトレーナー。

 サムスは戸惑いこう言う。

 

 「すまないがこの後用があってな……」

 

 「そうですか……せめて入会だけでも……」

 

 サムスはwiifitトレーナーの表情を見て断れず

 やむなく契約した。

   

 「わたしも」

 

 そこにピーチも名乗りあげ契約した。

 

 「いいのか?」

 

 「体鍛えなきゃ!」

 

 ピーチはつかれた様子だったが

 やる気がある様子だった。

 

 「二人ともありがとうございます」

 

 wiifitトレーナーが感謝する。その時

 

 「出たぞ! 落書き犯だ!」

 

 急いで外に出るトレーナーたち

 するとトレーナーが驚く!

 

 「ああ! 私の店が!」

 

 店の看板におおきく落書きされていたの

 だった。

 

 すると犯人が現れる。ピーチは驚く。

 

 「マリオ?」

 

 落書き犯の姿がマリオそっくりだったのである。

 

 「知り合いか? ピーチ?」

 

 サムスが聞く。

 

 「マリオは私の王子様よ。私を助けてくれた。

  でも、あれは違うわ。全身が青く

  第一マリオが落書きを無意味に

  こんなに迷惑なものをするわけないわ」

 

 「ですがあれは紛れもなく

  マリオです!」

 

 トレーナーは怒っていた。

 すると全身が青いマリオはピーチに向かっていた。

 

 「やめろ!」

 

 サムスがニセマリオからピーチを守ろうとする。

 しかし、サムスの攻撃を避け、ニセマリオは

 ピーチをさらう。

 

 「え! ちょっと!」

 

 「ピーチ! くっ!」

 

 ニセマリオはピーチを持って逃げる。

 サムスは走っていく。

 

 「待てっ!」

 

 しかしニセマリオは街の建物の屋根に登り

 サムスから逃げる。

 

 「あの女早いな! ホントに人間か!」

 

 感心する偽マリオ。ニセマリオに片手で

 抱えられてるピーチは抵抗する。

 

 

 「離してっ! ニセモノ!」

 

 ニセマリオは一旦立ち止まる。その時

 ボールのようなものがかすれる。

 

 「くっ! 外した!」

 

 それはwiifitトレーナーがスマッシュした

 バレーボールだった。

 

 「危なっ! その使い方まずいだろ!」

 

 ニセマリオが突っ込む

 

 「バカ! ピーチにあたったらどうするつもりだ!」

 

 怒るサムス。

 

 「ですが私の店の看板を汚したやつですよ」

 

 wiifitトレーナーは言い返す。

 その間にニセマリオは逃げるのであった。

 

 しかし、ニセマリオに電撃が迫る。

 

 「今度はなんだ?」

 

 それはピカチュウであった。

 ピカチュウはサムスとは違うルートを使い

 ニセマリオに近づいていたのだ。

 しかしニセマリオは逃げ切る。

 

 「くそ! はやいな! あのポケモン!

  こうなったら」

 

 ニセマリオは大きな筆を使い、

 クッパの部下クリボーの絵を

 何体か書いた。

 するとクリボーの絵が実体化し

 ピカチュウの行く手を阻んだ。

 

 「ピカァ!」

 

 クリボーを避け近づこうとした

 ピカチュウだったが

 ニセマリオには追いつけない。その時。

 

 「プープリン♪」

 

 「な、何だ……眠けが……」

 

 ニセマリオは寝てしまった。

 それはプリンの歌声だった。プリンは

 自分の歌を聞いてほしくて歌っただけだったが

 結果的にニセマリオを眠らしたのである。

 これにプリンは納得いってなかった。

 

 「やったのか?」

 

 ピカチュウやピーチは寝てしまったが

 サムスとトレーナーは離れていたため

 効果がなかった。

 

 二人はニセマリオに近づく。

 ピーチ姫は地べたで寝ており

 ニセマリオは居眠りしていた。

 

 「とりあえず拘束しよう」

 

 「ええ」

 

 二人はニセマリオを取り押さえようとした。

 その時。

 

 「うっ!」

 

 「きゃっ!」

 

 ニセマリオが二人の胸を掴んだのである。

 

 「油断したな! ピーチ様は逃してやる。

  さらばだ!」

 

 ニセマリオは逃げていった。

 その時ピーチは起き上がる。

 

 「あれ? 私なんで寝てたのだろう?

  あれ? サムスにトレーナーさん

  なんでこんなとこに?」

 

 ピーチは二人の顔がどこか怒ってるように見えた。

 

 「あいつ、次あったらどうしてくれようか」

 

 「全く! 許せませんね!」

 

 ピカチュウとプリンは彼女たちと合流する。

 ピーチはサムスとwiifitトレーナーが

 怒っている理由がわからなかったが

 彼女たちについてき

 店に戻った。

 

 店に戻りサムスが早速話す。

 

 「そういえばゼルダは?」

 

 「ゼルダなら馬小屋の方にいるわ

  馬を見たいといってたわ」

 

 「馬小屋? 住宅街のこんなとこに

  そんなのがあるとは……」

 

 「それよりもサムス。宇宙船の部品は?」

 

 「この街で揃えられるものは揃えた。

  だがこれだけでは直せなさそうだな」

 

 「そう…… とりあえずゼルダと合流しましょう」

 

 「ああ。お前たちはどうする?」

 

 サムスはピカチュウとプリンに聞く。

 

 「ピカッ!」

 

 「プリッ!」

 

 肯定的な返事をする2匹。

 

 「そうか、ついてくるのか。いいだろう」

 

 喜ぶピカチュウとプリン。すると

 wiifitトレーナーが言う。

 

 「私も付いていきます」

 

 驚く一同。特にサムス。

 

 「何故だ!? というより店はどうするんだ?」

 

 「店はしばらく閉店にします。

  あのマリオもどきを捕まえなければ

  安心できませんからね。

  それに……」

 

 「?」

 

 サムスはwiifitトレーナーの言葉に疑問を感じる。

 するとトレーナーはサムスの肩を触る。

 

 「ひっ!」

 

 そして後ろから話しかけるトレーナー。

 

 「サムスさんがなぜこのような体型なのか

  気になりまして」

 

 サムスの腹を後ろから触るトレーナー。

 

 (こいつに明らかに狙われてる。

  私はこの先大丈夫なのだろうか?)

 

 自分の身を心配するサムスだった。

 

 

 一方馬小屋ではゼルダがいた。

 ゼルダはリンクの愛馬エポナをなでていた。

 

 そこにリンクが歩いてきた。リンクは

 マルスに断り、馬小屋による許可を得たのであった。

 

 エポナをなでてるゼルダをみてリンクは反応する。

 

 するとゼルダもリンクに気づいた。

 「この馬はあなたの馬なの? 

  良くてなづけてるわね」

 

 リンクはゼルダに近づく。するとゼルダは

 リンクのマスターソードを見て反応する。

 

 「あなたはもしかして!」

 

 驚くゼルダ。彼が自分の探していた

 リンクと察したようだ。

 

 (伝承では緑の服と帽子をかぶっているはず。

  でも間違いない。彼はリンクだわ。

  それにしても……すごくイケメン!)

 

 リンクはゼルダの顔を見て思わず彼女を抱きしめた。

 

 (え! え! え! えぇぇぇぇ!)

 

 ゼルダは顔を赤くし興奮してしまった。

 リンクは思わず抱きしめてしまった

 ゼルダに気づき、彼女から離れた。

 するとゼルダは怒り出した。

 

 「あ、あなたねぇ! 初対面の人を

  しかも女の子を、こ、こんな、いきなり

  抱きしめるなんて!」

 

 ゼルダは慌てながら怒鳴る。

 リンクは申し訳ないようにする。 

 

 そこにピーチたちが近寄るが

 彼女たちはゼルダにまだ会わなかった。

 

 「何か私たちお邪魔そうね」

 

 「あの説教が収まってからのほうが良かろう」

 

 ピーチとサムスはこう話していた。

 wiifitトレーナーやポケモンたちは

 よくわからない様子であった。


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