落第騎士の英雄譚〜紅の前奏曲〜   作:くろから

4 / 4
目覚め

IPS再生槽の中で珠雫は目覚めた、隣には刀覇が眠っていた

珠雫「・・・・・私は・・・・」

???「勝負は珠雫の負けだよ」

珠雫「!?母さん?」

珠雫母「まったく、幻想形態でやればいいものを、まさか、そのままやるなんて思わなかったわ」

珠雫「わたしの・・・・負けですか」

珠雫母「泣きの一回でも完膚なきまでに負けたんだから、その子を認めてあげたら?」

珠雫「・・・・・」

刀覇「んあ・・・・んん!?なんだこれ!?」

珠雫母「あら、おはよう」

刀覇「『おはよう』じゃねーよ!あの時邪魔したのあんただろ!?」

珠雫母「大事な娘の命が危なかったんだよ、すまないね、あれで満足できなかったなら其の生意気な口とおさらばしておくかい?」

非常に凄みのある笑みだ

刀覇「・・・・」

気おされて刀覇も押し黙る

珠雫母「でもよかッたよ、珠雫がライバルになれるような子にあえて、娘の天狗をへし折ってくれてありがとうね」

刀覇「いや・・・俺邪魔が入らなければ勝ってたはずなんだけど・・・」

珠雫母「黒鉄の娘が、負けたままでいると思うかい?しかも私の娘は伸び白が多いんだ、すぐにキミに追いつくよ・・・コホッ」

親バカである

珠雫「!大丈夫ですか?」

珠雫母「ふふふ・・・すまないね・・病人の身にはちょいと無理が合ったらしい・・・・さて、そろそろ使用人が気がつくころだ、戻らせてもらうよ」

そう言うと、ゆらりと彼女は歩き出した

刀覇「母親、か」

珠雫「そうよ、父親と違って私たちをちゃんと気にかけてくださる、なんで父ではなく母さんがあんな・・・・」

刀覇「不治か」

珠雫「遺伝性の病気だそうで、延命しかできないそうよ」

刀覇「そっか」

珠雫「もっと、稽古つけてもらいたかったのに・・・・」

刀覇「魔術はあの人仕込みか」

珠雫「そう、よく、私の才能を褒めてくださったわ・・・・『魔力制御がうまい』って、私の体は武術には向いてないから」

刀覇「いや、」

珠雫「え?」

刀覇「攻めるにゃ確かに魂装も体つきも向いてねーけど、やりようはある、小太刀ってのは守りに向いた武器だ、其れに刀の間合いのさらに内側に入っちまえばリーチの短さも帳消しにしてメリットにできるし、」

珠雫「魔術だけでは貴方みたいなの負けることもあるかも」

刀覇「先に言うな、戦いで生きるにゃ一芸に特化するなら極限まで極めることになるが、そうすると大体弱点も分かりやすくなる、と俺は思ってる」

珠雫「そういえば貴方も近接一芸特化よね」

刀覇「師匠がいないしなぁ、其れに能力もわかんねーし」

珠雫「私が教えてあげる、代わりに貴方の技術を私に教えなさい」

刀覇「この後に及んで命令形かよ!まあ、いいよ、得るものも多そうだ」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。