今回は友人と案を出し合って作った作品です。よろしければ最後までお付き合いください。
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始まりは、いつも通りの日常だった。
俺、
「で?アンタはどこの誰で、この場所は何なんだ?」
いま、俺の前にいるのは自称、神を名乗る女性だ。名前はソアラ。薄青色の長髪を肩にまで流し、まるで御伽噺に出てくる魔法使いのようなローブを羽織っている。
容姿は、街ですれ違えば10人中10人が振り返るであろう美貌だ。
「ですから、刀真さんには異世界アヴローラに転生して頂きたいのです」
「転生?異世界?何を言ってるんだ?」
早く元の場所へ帰して欲しいのだが
「信じて貰えないのも無理はありませんが、今だけはどうか信じてください」
OK、一旦異世界だとか、転生だとかは置いておこう。
「その理由は?」
「話を聞いていただけますか?」
実は、と語る彼女の話を聞くと
曰く、数百年前に当時の勇者など数十名の犠牲を払い、封印した最凶最悪の魔王が今から16年の後に復活する。
曰く、その魔王は人間を深く恨んでいるため、復活を果たせば人間だけでなく、人類全体の存亡が怪しい。
曰く、俺はそれを唯一防げる
等々。
つまり、だ。
「俺が行かなければ…「人類が滅びますね」マジかよおい」
「あちらの人類を創造した身なので、何とか助けて頂きたいのですが…」
……はぁ。全く、この話が本当だとすれば転生しなければ俺は今世紀最大の殺人鬼だ。
神も酷な真似をしてくれる。
「なぁ、一応聞くが」
「はい?」
「その話、嘘偽りはないな?」
「もちろんですよ!貴方には変な役回りを押し付けることになってしまいますが…」
是非もなし、か。
「分かったよ。アンタの話を信じるさ」
「信じていただけましたか!」
「あぁ、まだ完全に信用したわけじゃないが、向こうの世界の様子を語る時のアンタの表情は本気で向こうの様子を心配していたからな」
「よく、見ていらっしゃいますね?」
「そうか?まぁボッチは人をよく見るからな」
「ジョークが得意なのですね?」
さあな、と俺が肩をすくめると彼女は苦笑いをして
「今代の勇者も食えないお人ですね」
「という事は先代もか?」
「ええ。貴方によく似ておりましたよ」
「妙な偶然もあるようだな」
「そのようで。…コホンでは改めまして、叢雲刀真さん。異世界アヴローラに転生し、魔王を打ち倒し、人類を救うという大偉業。これを引き受けていただけますか?」
ここまで来たら覚悟を決めるさ。
「あぁ、喜んで!」
なに、もとより現世では浮かれた存在だったんだ。両親も居ないし、思い残す事などありはしない。
彼女は、ソアラは目を閉じて薄く微笑んだ。
再びを目を開くと、その目には光る水滴が浮かんでいた。
「よかった…」
「少なくとも、アンタは救われたようだな?」
彼女は、ええまあ、と少し恥ずかしそうに顔を反らす。
「では、これより次元の扉を開きます。これをくぐれば異世界アヴローラへと繋がります。ただ……」
「ただ、なんだ?」
「その、アヴローラではこちらの世界の肉体を引っ張ってくることは出来ないのです。何とか勇者としての素質と記憶を留めるので精一杯でして」
「なんだ、そんなことか。この身体に執着もないし、別にいいよ。その位は」
「それだけではなく、もう一度赤ん坊の頃から始めることになってしまうのですが……」
うっ、それはなかなかだが。
「仕方ない、のだろ?」
「はぃ」
もう一度人生をやり直すのも一興か。
次は精々楽しんでやるさ
「分かったよ。さあ扉を開いてくれ」
「っ、わかりました。ご武運をお祈り致します、勇者さま」
改めてそう言われるとなんか照れるな。
っと、目の前に光でできたトンネル?が現れた。
「コイツをくぐればいいのか?」
「はい。行ってらっしゃいませ」
はいよ、んじゃ魔王ぶっ潰してくるかねぇ
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いかがでしたかね?
良かったら感想ください。作者のモチベに直結しますのでm(_ _)m