二度目の人生とフェーダの姫   作:プライムハーツ

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こんにちは。
少し私生活の方に少し変化がありストレスな日々と格闘しています。投稿頻度は維持したいと思いますが時間の関係と展開を考えるのに戦国編以降の構想で苦戦しそうでもしかすると頻度が落ちるかもしれません。落とさないよう頑張りたいと思います。

今回から覇者の聖典編ですがここはさっくり目に行くつもりです。ロボットとの試合などはあってもなくても大筋には影響はないですしね。

それでは。


覇者の聖典と円堂大介

 

突然だが、俺たちは200年後の未来に来ている。

「ハッキング完了!みんな準備はいいか?」

「うん!」

「よしそれでは突入!覇者の聖典は第三展示室だ!」

 

なぜこうなったかというと少し時間は戻る。

俺たちが雷門中に戻るとサッカー棟の取り壊し工事が始まろうとしていた。

サッカー禁止令の影響が徐々に大きくなっている。早く何とかしないと歴史が定着してしまう。

けど、化身アームドが使えるのは天馬だけの現状、プロトコル・オメガ2.0に対抗するにはまだ足りない。

そんな状況を打破するために未来の世界に伝説のサッカープレイヤーとして伝えられるマスターDという人物が残した最強のサッカーチームが書かれているとされる覇者の聖典を手に入れようという事になった。

 

そうして覇者の聖典が展示されている200年後のサッカー記念博物館に潜入しようとしているのだった。

『そこを左に進んで真っ直ぐだ。』

「了解。」

ワンダバの誘導に従い進んでいく俺たち。途中、ロックされた扉がいくつかあるもフェイが解除してくれた。

「あれ?ダメだ。ここはセキュリティコードが違うみたいだ。どうするワンダバ?」

しかし、第三展示室に続く扉がセキュリティコードがほかとは違うらしい。

『その上のダクトを使って進むんだ。進んだ先に非常用のスイッチがあるはずだ。』

「了解。」

指示に従いダクトを通った先には吹き抜けになっており落ちたらひとたまりもなさそうだ。

「これはやばそうぜよ。」

「けど、ここを通るしかない。」

「けど、どうしたら…」

「あそこのはしごを使おう。みんなの力を合わせれば届くはずだ。」

神童先輩が少し高いところにあるはしごを指差す。確かにうまくやれば届きそうだ。

ガタイのいい錦先輩、剣城、俺が土台になりその上に神童先輩、フェイ、天馬が乗り、一番軽くジャンプ力のある信助がはしごを掴み引き下ろす。

肝を冷やしながらも難所をくぐり抜け無事第三展示室にたどり着く。

 

「あった!あれが覇者の祭典だ!」

部屋の最奥部に赤外線センサーとバリアに覆われた覇者の聖典があった。

「よし、バリアを解除するよ。」

フェイが手元のデバイスを操作し、バリアを解除する。

しかし赤外線センサーは解除されなかった。

「そんな、センサーは別なのか!?どうする、早くしないと警備が…」

早くしないと警備に気づかれるとめんどくさい事になる。

みんなが焦っている中、天馬が

「これなら行ける。俺がとってきます!」

センサーに向かって走り出した。

「無茶だ!」

神童先輩が止めようとするも天馬は突っ込む。

すると天馬はセンサーの間を縫うようにどんどん進んでいく。まるでセンサーを敵に見立ててドリブルで抜いていくように。

そして、そのまま覇者の祭典を手にし折り返してくる。

「しまった!」

しかしもう少しで戻って来れるというところで天馬がバランスを崩し覇者の聖典を手放してしまう。

「おっと!危なかった~」

聖典にセンサーが触れるギリギリのところなんとか俺がキャッチすることに成功した。

「ナイス翼!助かったよ!」

「天馬こそ流石だな!」

「早く脱出しよう!」

 

そのまま警備に気づかれず脱出することに成功した。

「みんなご苦労!騒ぎになる前に早く撤退するぞ!」

そして俺たちの時代に帰還した。

 

 

雷門が200年後の未来から帰還するその少し前。

メイアも200年後の未来に帰ってきていた。

「ただいま。SARU、ギリス。」

「あれ、休暇はもういいのかいメイア?行動を起こすにはまだまだ時間があるけど。」

思ったより早く帰ってきたメイアに思わずSARUが聞く。

「いいえ、またすぐに過去に飛ぶわ。ただ彼らもこの時代に来たみたいだから、ちょうど良いタイミングだし一回戻ってきたの。」

メイアは翼たちが200年後の未来にタイムジャンプしたのを知り、一度フェーダのアジトに帰ってきたのだった。

「なるほど。それで?どうだったんだい?200年前の時代と人たちは。」

ギリスが土産話は無いのかとばかりに催促する。

「なかなか面白かったわよ。この時代にはないものも沢山あったし、私達のルーツになるような施設もあったわ。」

「へえ~それは面白いね。」

「ええ。それに200年前の服とかはこの時代には無い可愛いものも結構あったし見てて楽しかったわ♪」

メイアはとても楽しそうに話す。

「土産話もいいけど、お願いしていたフェイの様子はどうだったんだい?」

そんな中SARUが話題を放り込む。

「やっぱり、力を封じている今の状態じゃ苦戦してるわね。エルドラド側の介入で人数も足りてないからデュプリも出しているし。」

過去で見たそのままの感想を報告するメイア。

「なるほどね。雷門の方はどうだい?」

「正直今のままでは厳しいわね。化身アームドを使えるのが松風天馬一人の現状、まだまだプロトコル・オメガを倒すには足りないわね。」

「やっぱりそうか…しっかりしてもらいたいものだね。僕たちのためにも。」

「あ、でも面白い子はいたわよ♪」

「面白い子?」

メイアの口から楽しそうに200年前の人間のことを話し、怪訝に思うギリス。

「ええ。化身アームドどころか化身もコントロールできていないのに、松風天馬と並んで実力はエルドラドにも匹敵するの。それに彼の化身は化身アームドにも劣らないパワーを秘めていたわ。それにとても面白そうな人なの♪」

「へえ、そんな人がいたんだ。」

「ええ。ただ、このままじゃ厳しそうだったから少し接触して化身のコントロールのきっかけを作ってあげたわ。」

「メイアがそんなにも興味を持つなんて珍しいね。」

「そうかしら?ま、興味深い存在だしこれからも接触するつもりよ。」

「ま、どんな人だろうと僕たちのためになるならそれでいいよ。じゃあ、フェイと雷門の監視とサポートは引き続きお願いしていいかい?」

「ええ。あ、言っておくけど休暇がメインなんだから。そこのとこ忘れないでよね!」

念押しするようにメイアが言う。

「分かってるよ。」

「それじゃ、今夜休んだらまた過去に飛ぶわ。」

そう言い残しメイアは自室へ向かうのだった。

 

現代 木枯らし荘 天馬の部屋

 

「う~ん……」

「これは…」

「全く読めんぜよ…」

なんとか覇者の聖典を盗み出すことに成功した俺たちは天馬の部屋で解読を試みている。

「そもそもこれは本当に字なのか?」

しかしそこに書かれていたのは文字かどうかすら分からない暗号のようなものだった。

かれこれ1時間ほど経過しているが解読の糸口すら掴めないでいる。

「ここには最強の11人に関することが書かれているはずなんだ。サッカーを取り戻すためにもなんとか解読しないと…」

 

「けど、マスターDって一体どんな人なんだろう?」

信助がふと呟く。確かに、未来にもマスターDの正体は伝わってないのだろうか。

「いつの時代の人なんだろう?」

「このノート、今の時代のもの。」

「そうじゃ!読めんのなら本人に読んでもらえばいいんじゃ!」

「だから、それが誰か分からないと話にならないだろ!」

ごもっともである。

 

「解読できた?」

「差し入れよ。」

そんなやり取りをしていると秋ねえと音無先生が部屋に入ってきた。

「ありがとう秋ねえ。」

天馬がノートを閉じ答える。するとその表紙を見た音無先生が何かに気づいた。

「え、それは…」

「どうしたんですか?」

「この字、円堂監督が昔持ってたノートと同じ字よ。」

「え!?ていうことはこれは円堂監督の字?」

「いいえ、これは円堂監督のおじいさんの字よ。」

「円堂くんはおじいさんの残したノートを大切に持っていたの。そこに書かれた教えを基に特訓していたの。」

思わぬところから答えがもたらされた。

「それじゃあこれも円堂監督のおじいさんが…」

「うん。大介さんのものだと思うわ。」

「てことはフェイたちの言うマスターDのDって」

「円堂大介のD…」

「それがサッカーの神様、マスターDの正体…」

「大介さんのノートかぁ。懐かしいな~」

秋ねえが当時のことを思い浮かべ懐かしそうに言う。

「大介さんの字を読めるのは円堂監督だけよ。」

「それじゃあ円堂監督に読んでもらえば!」

そうだ、いずれかの時代の円堂監督のもとに行けば読んでもらえるじゃないか!

「円堂監督に会うのは厳しいと思うよ。」

しかし、その希望はフェイの一言で絶たれる。

「円堂監督が封印された今、どの時代の円堂監督も厳重に監視されているはずだ。接触するのは困難だと思う。」

「そんな…」

また振り出しか。

 

「なら大介さん本人のもとに行けばいいんじゃないか?」

神童先輩が提案するも今度は音無先生が

「大介さんはもう亡くなってるわ…」

クソ。これじゃ八方塞がりか。みんなにそんな暗い空気が流れ始めたときワンダバが口を開いた。

「いや、行ける!円堂大介が無くなる前の時間にタイムジャンプするんだ!」

「その手があった!…あ、でもアーティファクトはどうしよう…」

「それならこの覇者の聖典があるじゃないか。」

剣城が言う。

「うむ、問題ないだろう。」

「よーし!それじゃあ早速行こう!」

 

急いでしたくを済ませ木枯らし荘をでると鬼道さんがやってきた。

「鬼道さん?」

「豪炎寺から話は聞いた。円堂を蘇らせるために、俺にも協力させてくれ」

「豪炎寺さんもいろいろ動いてくれてるんだ!鬼道さんよろしくお願いします!」

これまで俺たちだけで動いていたが、鬼道さんが加わってくれるのは心強い。

鬼道さんを加え俺たちは大介さんの元へと向かった。

 

 

「ついたぞ!みんな。」

時間を超え、たどり着いたそこはどこかの南国だった。

「ここはどうやらトンガットル共和国というところらしいな。円堂大介はここの病院に入院しているらしい。」

「あ、見てよ!サッカーやってるよ!」

信助が指さしたそこには島の子供たちが楽しそうにサッカーをしていた。

「久しぶりに見るな。あんなにも楽しそうにサッカーをする子供たちは…」

「ええ。だから、早くサッカーを取り戻さないと。」

楽しそうにサッカーをする子供たちを見て、改めてサッカーを取り戻さなきゃならないと再確認した。

 

 

「待たせたな。大介さんは2階の病室らしい。ここは唯一面識のある俺が行こう。」

「分かりました。お願いします。」

そういって鬼道さんに大介さんとのコンタクトをお願いした。

 

「円堂監督のおじいさん、最強の11人のこと教えてくれるかな?」

「分からない。けど、ノートにしてまで残したんだ。大介さんもその11人を夢見て実現させてみたいはずだ。」

天馬とそんな話をしていると鬼道さんが戻ってきた。

 

「鬼道さん!どうでしたか?」

そう問うも鬼道さんは首を横に振る。

「内容は教えてもらえなかった。サッカーにおける強さとは結果にすぎず、過程こそが大事だと。円堂のことも信じてもらえなかった。」

「そんな…」

「ここまで来て教えてもらえないとは思わなかったぜよ。」

「どうする、このままじゃ手詰まりだぞ…」

ここまで来て教えてもらえないとは。どうすれば…

「ん?葵?」

みんながこれからどうするか考えていると葵が病院に戻っていくのが見え、追いかける。

 

 

大介さんの病室の前につくと葵は大介さんと話していた。

「信じてもらえないかもしれないですけど、私たちは今から少しだけ未来からやってきたんです!」

「未来?何をバカなことを言っておる。」

「嘘じゃないんです!円堂監督は言ってました。監督にとって一番大事なことはチームを守ることだって。」

「なんじゃと?なんでそれを…」

葵は大介さんに自分たちのことを打ち明け、必死に説得していた。

「円堂監督は私達がゼロっていうすごく強いチームと戦った時も必死に私たちを守ってくれたんです!そんな円堂監督の意思を継いで雷門のみんなはチームを守ろうとしてます!」

「葵…」

大介さんに真正面から必死に思いをぶつける葵を見て俺は部屋に入っていくことが出来なかった。

「お願いします!このノートの内容を教えてください!私たち、円堂監督もサッカーも失いたくないんです!」

 

 

「……はっはっはっは!葵と言ったな、いいだろう教えてやろう!わしがこのノートに書いた最強の11人について。」

「本当ですか!」

「ああ!だが、この11人が集まることは絶対にない。なぜならこれはわしが思い描いた、最後の夢なのだから。行こう!まずはみんなと話がしたい。」

葵の真っ直ぐな想いが大介さんの心を動かしたのだった。

 

 

「あ、翼。どうしてここに?」

「葵がこっちに来るのを見て追ってきたんだ。それにしても葵、お手柄だな。」

「そんなことないよ。私は素直に気持ちをぶつけただけだもん。さ、みんなのとこに戻ろう。大介さんは後から来るって。」

「ああ。」

 

病院からグラウンドに戻ってきたらそこにはなんとプロトコル・オメガ2.0がいた。

「みんな!」

「翼!」

「くそ、気づかれていたのか…」

「やっぱり、やるしかないか。鬼道さん、監督をお願いします。」

「分かった。」

 

 

そして試合が始まった。

プロトコル・オメガのキックオフで試合が始まる。

「レイザ!」

「エイナム!」

前回も来たA5の面々を中心に上がっていくプロトコル・オメガ

「シュートコマンド06!」

「エクセレントブレスト!うあああ」

あっというまにゴールを決められてしまった。

前回勝ったとはいえやはり強い。けど、今のあいつらの連携…

 

「やられっぱなしでたまるか!今度はこっちの番だ!」

「ああ!フェイ!」

「ナイスパス!こっちも化身アームドだ、天馬!」

「魔神ペガサスアーク!」

反撃とばかりにこちらも天馬にボールを回す。

だが化身アームドを身につけた天馬はやはり向こうも警戒していることもありダブルマークを受けて思うように動けない。

「くそっ。アームド!!」

それでも無理やり化身アームドを試みる天馬だったっが

「あ…」

やはり無理な状況でやるにはまだ練習が足りないらしく化身アームドに失敗する。

 

「クォース!」

そして、プロトコル・オメガのカウンターが始まった。

「エイナム!」

エイナムにボールが渡る。

「させるか!」

やっぱり、あいつらA5とベータの関係性はあまりよくないらしい。俺はすぐにエイナムにプレッシャーをかけるために飛ぶ。

だがその後ろからベータが走り込んできた。

「私もシュートしたいの。いいでしょ?」

ベータは仲間のはずのエイナムからなかば無理やりボールを奪っていった。

「しまった!」

結果的にベータをフリーにさせてしまった。

 

「化身アームドはこうやるの。来い!虚空の女神アテナ、アームド!!」

「シュートコマンド07!!」

そしてベータの必殺シュートが放たれゴールに突き刺さる。

 

「そんな…」

「ここで前半終了!」

前半だけで2点差。

「このままじゃノートを解読する前にやられちゃうよ…」

みんな今度も勝てないのか?そんな暗い気持ちに支配されかける。

 

「なにをそんな暗い顔をしておる!顔を上げんか!」

輪の外から声が聞こえそちらを向くと大介さんがいた。

 

「おじいちゃん!」

「みんないい目をしておる…。よし!この試合、儂が監督をする!」

「「「ええええ!?」」

 

 

 

 




いかがでしたでしょうか。
アニメの2話分をぎゅっと圧縮した形になりました。
ここで浮いた分はオリジナルエピソードとか挟みたいなと思ってます。

葵、ええ子や

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